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番外編
夜のお稽古 後編★
私は慌てていた。明日のための稽古の途中だと言うのに、このままでは彼のいいようにされてしまいそうだ。
「練習は忘れていない」と言いつつも、彼は意地悪く微笑んだまま、私の寝巻きを捲り上げて胸を重点的に責めてくる。
それに意識が持っていかれてしまって、私は一瞬お芝居のことを忘れた。
「あんっ、あ、あぅん!」
『愛するミレニア。いったい何があった?』
「ひぅっ!?」
イヤラシイことをされている最中に、とんでもなく甘い声で台詞を言われて、驚きとともに下半身にその声が響く。
でも、彼がせっかく台詞を口にしたのだから、私はお芝居の練習をし続けてやろうと彼の体を押し返した。
「それを言うなら、ちゃんと、抱きしめながらでないとっ!」
「ああ。そうだったな」
練習をするのならば立ち上がらなくてはいけないのに、私はテーブルに押し倒されたまま足を開かされて抱きしめられた。
私は彼を見上げた。私は不満を露わに顔をしかめているのに、彼は微笑を浮かべたまま首をかしげる。
そうしながらも、私の下半身はガウンをはだけられていて、取り出された彼のものに割れ目をなぞられていた。
ク●トリスが擦られて、こちらにも甘い痺れを与えられている。
「や、ちがっ、んんっ!」
『愛するミレニア。いったい何があった?』
「あっ、その声、だめぇ」
「どこがだ? 台詞は合っているはずだぞ?」
「も、分かってる、くせにっ! なんで意地悪するんですかっ!」
「意地悪? 私は言われた通りに台詞を言う練習をしている」
「うそつきっ! え!? やんっっ!」
唐突に、私の秘部に彼が潜り込んできた。入り口を押し広げられて、その感覚に意識を持っていかれてしまう。
「あっ、だめぇっ、んっ、ぅぅっ」
『愛するミレニア。いったい何があった?』
「あ、ああっ、なかっ、はいってきちゃぅっ」
「そうだな。入れているからな」
「も、だめ、んぁっ!」
中をゆるゆると擦られながら、クリト●スを指でつままれて、私はあっという間にイきそうになる。
それなのに、彼は途中で動きを止めてしまった。
「もう私の台詞は完璧だな?」
「まだ、だめっ、ですっ、そこまで甘さを出す必要はなくて……。え、あっ、抜けちゃうっ」
意地悪な彼に、抜かれてしまった硬く勃ち上がったそれでク●トリスの周囲をなぞられる。
イきたいのに、そこまでの刺激はない。
「やあぁ、もう、つらいですっ」
気持ちよさと、中をいっぱいにしてもらえないもどかしさに涙が滲む。
「……それは嘘の涙ではないな?」
「ちがっ、クライド様が、意地悪をするから……っ」
彼はなぜか満足そうに笑う。とっても楽しそうだ。
「欲しいか?」
「ぅうっ、聞かなくても分かっているくせにっ。早く、入れてくださいっ」
「……もう練習の必要はないな?」
私は明日のことなんて忘れてしまって、彼に続きをねだってしまっていた。でも彼の楽しそうな顔を見て我に返る。
危ない危ない。私はお芝居にだけは手を抜くつもりはないのだ。
「あ、明日、最終確認をしますから!」
「……まだするのか。仕方がないな」
彼はそう言いながらも、意地悪そうに微笑みながら私を抱え上げた。キスを落とされながらベッドへ移動する。
私は自分の意思の弱さにがっかり……はしていなかった。だって、こんなふうに焦らされたら無理なものは無理だ。
でも、明日のことを考えて、なるべく腰に負担のかからない体位をお願いする。
彼はベッドの近くに常備してある艶本を取り出して、とあるページを開いた途端に、にやりと笑った。
「では、これにしよう。ミレニア、後ろを向いてくれ」
「あ、んっ、はやくぅ!」
私が四つん這いになると、体格のいい彼が後ろから覆い被さってきて、首筋にキスされる。
それと同時に、ゆっくりと大きなものを挿入される快感に腰がうねってしまう。
私はてっきり、そのままするのだと思ったけれど、全部入ったところで、うつ伏せになるように言われる。
私もあの本を熟読しているから、彼のしようとしていることに思い当たった。でもそれをするのは初めてだ。
体勢を変える途中で彼のものが抜けていくのを感じて、私は動きを止めてそれをぎゅっと締め付けてしまう。
今また出ていかれてしまったら嫌だ。せっかく気持ちよくなっているのに。
「あんっ、抜けちゃうっ」
「抜けないようにする……。ミレニア、そのまま足を伸ばして。顔も下につけていい。そうだ。そのまま……」
「んっ、クライドさまっ」
「重くないか?」
「平気です……」
私たちは、うつ伏せで重なり合っている。私が下になっているけれど、彼は上半身を持ち上げてくれているので苦しいということはない。
私の手の上に彼の手が重ねられて指の間を弄られたり、首筋を舐められたりする。
そうすると膣が勝手に動いてしまって、彼自身の輪郭が分かるほど締めつけてしまう。
確かに彼は中にいるけれど、奥には届いていないし、動いてくれない。
「クライドさま、うごいて……?」
「この体勢では動きづらいな。しかし、私はこのままでも果てられそうだ。そなたの中はこうするだけで私を締めつけるからな」
「んぁっ」
私は思わず声を上げてしまった。耳を舐められたのだ。中もキュウキュウと動く。でも物足りない。
「クライドさまぁ、もっと、ちゃんとしてくださいっ」
私が振り返って文句を言うと、彼はにやりと笑ってとても艶めかしい声で言った。
『愛するミレニア。いったい何があった?』
「んぁっ、それ、今、だめぇ」
「もう少し台詞の練習をした方がよいのだろう? っ、ミレニア、絞りすぎだ……!」
「あっ、ああっ! キちゃっ、んあぁあ!」
「なんっ、くそっ、だすぞっ」
私は彼の甘い声だけでイってしまったし、クライドも果てた。
気持ちはよかったけれど、とっても物足りなくてお腹の辺りがムズムズする。
「クライド様、中途半端でした! ちゃんと奥まで入れてくださいっ!」
「……言ったな? そなた、自分の言葉を忘れるなよ?」
彼が上からどいたと思ったら、私はひっくり返されて仰向けにされ、さらには両足をまとめて彼の肩に乗せられてしまった。
そこそこ腰に負担のかかりそうな格好だけれども、しかし、もうこれは望むところだ。
これだけで終わりだと言われたら、むしろ眠れない自信がある。
「クライド様、早くして……?」
「……今日は回数制限はないのだな?」
「いやっ、まさかっ! これで最後ですからっ!」
私が慌てて首を横に振ると、彼はまた片眉を上げる。
「……私がそなたに何度扉の方に追いやられたか覚えているか?」
「……えっと。五回……六回くらい……?」
「十四回だ」
「いや、だとしても、コレとソレとは違いますからね……?」
「それはそうだ。さすがに十回以上はやりすぎだ」
「は!? いや、これでさいごっ、んあぁ! あ、奥、ついちゃったぁ、んっ! あぁっ!」
それから私は彼の動きに合わせて体を揺さぶられながら、ひたすら喘ぎ続けたのだった。
さて、そこからの私の記憶は定かではない。
とにかく覚えているのは、とっても気持ちよくされたことと、まったく終わる気配がなくて最後は涙を滲ませながら意識を失ったことだけだ。
私は翌朝力の入らない体で横たわったまま、私が寝ている間にいつも通り元気に王宮に出掛けて行ったというクライドからのメモをメイドから受け取った。
王宮で王太子ご夫妻と打ち合わせをする時間が書かれている。
私はあちこちの筋肉に痛みを覚えつつ、気合を入れて起き上がった……つもりだっだけれど、すぐにまたベッドに倒れ込んだ。
時間はまだ少しある。私はメイドたちに起こしてくれるように頼むと、回復を求める体の欲求に従ってまた目を閉じたのだった。
ちょっとだけ、また調子に乗ってしまっていたのかもしれないと思いながら……。
終
番外編までお読みいただき、ありがとうございます!
この番外編はムーンライトノベルズでは公開しておりまして、こちらには持って来なくてもいいかと思っていたのですが、あの断罪もどきのエピソードの裏側を付け足したくなってしまいました……。
お付き合いいただき、ありがとうございましたm(__)m
針沢
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みんなの感想(3件)
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二人共とても可愛らしくてとにかく癒されました♥
終わってしまって非常に悲しいですが、更に二人の間にはお子様達が増えるのかなぁなんて、妄想してしまいました。
いつまでも変わらず仲良しでいて欲しいです。
素敵なお話をありがとうございました♥
bambi様
とっても嬉しい感想をありがとうございます〜♡
この二人は子だくさんになりそうな予感がしますよね〜。
少し大きくなった子供たちと一緒に庭を駆け回って、メイドさんたちに叱られる公爵夫人の姿が目に浮かびます(笑)
お読みいただいた上に感想までいただいて、感謝の気持ちでいっぱいでございます♪
こちらこそ、ありがとうございました♡
ミレニアがとっても可愛かったです。前向きさを見習いたい!
旦那様は早く気持ちに気づいてって、ずっと思ってましたが、ちゃんと両思いになって良かったです❤️
お菓子もいつも美味しそうでした。
ほんわかしたくなったら、また読みに来ます。
楽しくて素敵なお話をありがとうございました😊
りゅの様
感想ありがとうございます♪
アルファポリス様では初めていただいた感想です!とっても嬉しいです!
私もミレニアさんの前向きさは見習いたいです!クライドさんは、ほんっっとうに鈍感でしたね〜(笑)
また読みに来ると言っていただけて嬉しいです。
こちらこそ、お読みいただき、ありがとうございました♡