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落ちぶれ王妃と成り上がり国王
28.ここまで堕ちてくればいい②★
しおりを挟むマリアーナの、ゆらめく灯りに照らされた金色の髪も、その瞳も、傷のある手も、誇り高い心も、全てが硬い宝石のようだった。
その輝きは、そう簡単に光を失くしそうもない。
もともと泥の中を這いずり回っていたアルベルトには一生持てない光を、彼女は持ち続けているような気がした。
「俺は、あんたを泥に沈めてやりたい……」
「……それは、どういう……? 私を殺すということ?」
彼女は文字通り泥に沈められると思ったようだった。
目が見開かれ、その表情には怯えの色が広がっていく。そして、体は小刻みに震えていた。
「いや、違う。気にしなくていい」
その香りを吸い込みながら、なだめるように首筋や頬やあごに口づける。
彼女はどこを向いたらいいのか分からないと言うように左右に視線をさまよわせてから固く目を閉じた。
彼女の引き結ばれた口元に口づけたことはない。好きでもない相手にはされたくないだろうからだ。
その代わりに彼女の額に自分のそれを付ける。このまま彼女の頭の中をのぞけたら楽しそうだと、ふと思った。
そうしたら自分にも理解できるだろうか。彼女の怯えや、矜持や、それ以外の感情も。
おずおずと目を開いた彼女が言った。
「私たちは分かり合えないのだわ。生まれも育ちも違いすぎて……」
触れ合った額は温かいのに、この美しい女はそんな言葉でアルベルトを拒絶する。
でも否定はできない。自分も彼女を理解し切れないだろうし、彼女も理解しないだろう。
何もかもが違うから。
マリアーナは「この体に流れる血以外、あなたにとっては価値がないのですもの」と言う。
それはそうなのだ。そのためにこうして抱こうとしている。そのばずだ。
「私たちはお互いに夫婦としての役目を果たしているだけ……」
そう言った彼女から頭を離すと、額の温もりがひんやりとした空気に冷まされていく。
アルベルトは、無性にマリアーナを自分と同じ場所に堕としたくなった。
これまでは、まだ男に慣れていない彼女を気遣ってやっていた。でも、彼女の理性を剥いで、その本性を全て見たくなる。
何もかもが違っても、それは同じだろう。ただの男と女になってしまえば。
アルベルトは、彼女の下着を脱がせながら隅々まで味わうように舌を這わせた。その度に彼女は体をよじる。
胸の尖りをしつこく舌や指でなぶると、甘い吐息が聞こえだした。
「んっ、はぁ……」
「だいぶ慣れたな……。もっといい場所を教えてやる……」
「え……? んっ、あっ」
体をずらして、太ももの内側も舐めていくと、もどかしそうにマリアーナは腰を揺らす。すでに彼女の秘所は潤っていて、二本の指を簡単に呑み込んだ。
「あっ、あんっ、ふ、ぅっ」
彼女の中をかき混ぜると、ぬちゃぬちゃと音を鳴らしながら、指を締め付けてくる。
いつもはこれを続けて、広げるだけで体を繋げている。
だが、今日はそんなもので済ませてやるつもりはなかった。
足を開かせてしっかりとつかむと、彼女の秘所を口淫する。少し舐め上げただけで、マリアーナは慌てた声を上げる。
「アルベルトっ、だめっ! そんな、汚い、あっ、いや……」
その声は無視して、目的のものの周辺を舐める。秘玉で達しさせて乱れさせたい。
秘玉はこれまでも指で軽くいじってやったことはあるが、特に反応は示さなかった。
だから、「やめて」と言う声を聞き流して、その周りを強弱をつけて舐め続ける。
一晩中かかってもかまわないと思っていたが、試みに秘玉を舌先でつついてみると、彼女はか細い悲鳴をあげた。
アルベルトが顔を上げると、結っていた金色の髪が解けてしまっているマリアーナが首を横に振っていた。
しかし、本当に嫌がっているわけではないのは分かる。
眉を寄せて瞳を潤ませた彼女はアルベルトの髪をつかんで引っ張っているが、まるで力が入っていない。なでられているようなものだ。
「おねがい、おかしいの、それはもういや……」
そんな声は逆効果だった。
先ほどよりも舌先を尖らせて、秘玉をくりくりと動かしながら舐め続ける。
「あっ、うぅっ、や、んんっ、あ? いやっ、ゆびっ、だめぇっ!」
秘玉を口で弄びながら、指で彼女の体の中も暴く。
すると、彼女は足に力を入れて、ひときわ大きな声を上げた。
中も腰も痙攣し、達したのだと分かる。
「ぁ……、は、ああっ……。何? 体が変なの……」
「初めて達したんだろう。気に入ったか?」
「え? ぁ……、なんでっ、そんなことっ」
恥ずかしがって顔を伏せた彼女はまだ理性を残している。
アルベルトは「まだこれからだ」と戸惑う彼女の耳元で囁いて教えてやった。そして、さすがに辛くなってきた自分自身を彼女の秘所に潜り込ませる。
「あっ、あっ、ああっ!」
達したばかりで敏感になっている彼女は、容赦なくアルベルトのものを締め付けてくる。
何度か腰を打ちつけるが、限界はすぐにやってきてしまった。彼女の中に精を注ぎ込みながら、あまりの快感に息が上がる。
勃ち上がったものは、一度出したくらいでは力を失う気配もない。
抜かないまま、こちらも大きく息をしている彼女の胸を吸いながら、再びゆるゆると腰を動かす。
「あっ、もう、終わって……」
「まだだ」
「ぅんっ、なん、で? いや……っああっ」
嫌だと言いながら、アルベルトのものをその狭い膣で締め付けて、まるで縋り付くように首に手を回してくる彼女の中を穿ち続ける。
まるで体中で抱きしめられているようだった。
アルベルトはマリアーナの顔が快感にとろけるのを見届けながら、何度も欲望をぶつけた。
やがて、彼女の瞳の様子が変わり、この世の何も見えていないかのように視線が定まらなくなる。
胸を舐めれば、素直に声を上げ、膣内を擦ってやれば、それが男根を奥に導くように収縮する。
「どこがいい? マリアーナ……」
「あ、ぅ、わからなっ、んんっ」
「ちゃんと言え。そうしたら、もっと気持ちよくなれるぞ」
彼女はあの瞳でこちらを見ながら、「ぜんぶ」と言う。その声は甘えているようで、突然の射精感に襲われる。
もっとその声が聴きたくて、必死にそれに耐える。
「では、俺の名前を呼べ。そうしたら、全部やる」
彼女は、もつれ気味の舌で、「あるべると、ぜんぶほしいの」といつもとは違う、幼なげな声を出した。
もう止まれなかった。
「くそっ」
「あっ、ああ! あるべるとっ、あるっ、んあぁあ!」
何度も最奥を突きながら、胸にも、鎖骨にも、首筋にも、押さえつけた腕の内側にも、口づけをして、強く吸う。
その白い肌に赤い印が散ったのに、とてつもない満足感を味わう。
「あるべるとっ、もう、くるっ、おなかが、へんっ、あぁっ!」
マリアーナが一際大きな声を上げた瞬間に、膣が規則的に締めつけては緩むのを繰り返しだした。
もうこれ以上は耐えられず、男根を彼女の一番奥に何度も擦り付け、そして全てを注ぎ込んだ。
その開放感と、彼女から与えられる快楽に、こちらまでどこかに飛ばされそうになる。
「あ、あ、あっ、ん、あるべると」
「っ、……どう、した?」
息が整わないまま、首に手を回してくる彼女を抱きしめる。
「もっと、あるべるとがほしいの」
そこにはもう、誇り高き王女はいなかった。
ただの女になった彼女に、互いが満足するまで、何度も精を注ぎ込んだ。
自分と同じ場所に堕ちてきたマリアーナは、それでも美しい光をまとっているようだった。
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