57 / 125
第57話 合流
しおりを挟む
エレノアの自爆で途轍もない爆発が起きた。
誰もがクリスは、爆発に巻き込まれて、
死んだと思い込んだ。
だが上空でクリスを抱えるクレアが見える。
「おーい!クリス!
あねご~~」
それを見たユーリは、飛び上がり喜んだ。
そしてカートや賢者も集まる……
地面に着地するまでの間、
抱き抱えられるクリスを見て、
ユーリとカートは、ニヤニヤ笑っていた。
「み、見ないでくれ……
恥ずかしい……」
「クリス、可愛い……」
全員が笑いながら迎える。
クレア、ユーリ、カート、賢者。
過去に遡り仲間達と出逢い、
共に試練を乗り越えてみせた。
そして、かなり遅れて増援が到着する。
王国騎士団のゲイル達である。
カートが王都に増援の申請をしていたのだ。
「お、遅いぞ!
ゲイル……」
クレアはジト目でゲイルを睨む。
ゲイルは、慌てて言い訳をしていた。
こんなゲイルは、クリスにとって新鮮に写ってしまう。
「おい、お前もこっちに来い」
すると、クレアがクリスの手を引っ張り、
ゲイルの前に連れ出す。
時を遡って、初めて過去の父と出逢った。
「あ、あの……」
「ゲイル、聞いて驚け!
こいつはな……
未来からやってきたクリスだ」
「は?」
突拍子もない話ではあるため、
クレアの言うことを信じられないでいた。
そんな二人を見て、賢者が助け舟を出した。
「久しぶりだな、ゲイル」
「まさか、貴方は賢者様では……」
「あぁ……
ちなみにクレアの言ってることは本当だ。
未来の私が送り込んだからな」
ゲイルは賢者の言葉を一瞬で信用した。
だが、その対応によってクレアの機嫌は悪くなる。
「お前、私の言うことは全く信用せずに、
師匠は信用するんだな……」
また必死にゲイルは言い訳をしている。
完全に尻に敷かれているのだ。
そんな二人を見ていると、
クリスは何故か吹き出してしまった。
「ふふふ、あはははは」
クリスが笑うのを見て、
クレア達は我に返る。
「本当に未来から来たクリスなんだよな?」
「はい、父上と母上の息子ですよ」
そしてクレアはゲイルに経緯を話した。
一通りの説明が終わった後、
鳩が豆鉄砲を食ったような顔で、
ゲイルはクリスを見ていた。
「とりあえず、
陛下に報告すべき案件のような気が……」
「まあ、ひとまず待ちな……
クリスは未来に戻る必要がある。
王に報告すると確実に囲われるぞ」
クリスが未来に戻る……
このフレーズを聞いて、
ユーリは一瞬暗い顔を見せる。
「まあ、王都に報告は必要だ。
今回はクレアの手柄にしよう……
それとサリーとエルフの件もある」
エレノアを倒し一件落着とは言え、
全てのエルフに襲われたのだ。
このままにしておく訳にはいかない。
「ひとまず王都でエルフを匿おう!
このままだと魔族に攫われるかもしれない。
だが、一つ問題がある」
里のエルフ全員を連れて王都に行くためには、
恐らく陸路では無理だろう。
船を使って海から運ぶしかない。
そのためには、クラーケン討伐が必須となる。
「まさか、クラーケン退治ですか」
「あぁ、そのまさかだよ……」
賢者は頭が痛い素振りを見せる。
それほどにクラーケンは凶悪なのだ。
「あの……
そのクラーケンの討伐は一体誰が……」
「そんなのクリスに決まっているだろう!」
「え?」
賢者がそのように答えると、
クリスの顔は一気に青ざめた。
「何でも頑張ると言っただろう……
クラーケンの魔力が欲しいのさ」
魔法の筒から魔力を利用してしまった。
その分を取り戻す必要があり、
賢者はその補填としてクラーケン討伐を考えた。
「まあ私も手伝ってやろう……
光の剣で一瞬で塵にしてやるさ」
「私も!私も!」
「俺はちょっと用事が……」
クレアとユーリは一目散に手を挙げたが、
カートは辞退しようと口を開いた。
しかし、クレアが逃がすはずがない。
「カート、お前まさか……
自分だけ逃げようと考えてないよな?」
「そ、そんな訳ないだろう!
ゲ、ゲイルも一緒だ」
「は?」
いきなり火の粉が降りかかり唖然とする。
ゲイルはジト目でカートを睨むが、
素知らぬ顔でカートは口笛を吹いていた。
そして賢者は、気絶するサリーを、
見つめながら口を開く。
「魔族の娘、サリーの件だが、
エレノアが死んだ今、
サリーにかかる奴隷術は消えた」
さらに賢者から提案があった。
サリーはエルフ達を操っていたが、
すぐに解除するのもリスクが高い。
王都に移送して王の判断により解除する事になった。
そして明後日には討伐部隊を編成して、
クラーケンに挑む計画になったのだ。
「まあ、せっかくの魔宝祭なんだ……
今日と明日は楽しもうじゃないか」
ユーリは、祭という言葉で思い出した。
ユーリにとっては、とても大事なのだ。
「カートさん、
そういえば作戦成功したら、
奢ってくれるって……」
「カート!
お前は、何ていい奴なんだ!」
クレアは、ユーリに同調して、
自分もカートに奢らせる作戦に出た。
囮捜査の件はこれでチャラにしてやろうと考えたのだ。
「な、な、な」
なななおじさんと化したカート。
一体いくら金が消えるか見当もつかない。
断れない状況に、カートの顔も一気に青ざめた。
「わ、分かった!
男に二言はない。
奢ってやるよ」
「やった~~~
もうお腹、ぺこぺこだったんだ~」
ユーリは、腹が減りすぎて幻覚を見ていた。
そろそろ隣のクリスが食べ物に見えそうな気がしていたのだ。
そして魔宝祭を見るために、
沢山の人が訪れている。
祭りは何事もなかったように再開した。
ユーリは目を輝かせながら屋台を楽しんだ。
クレアもそんなユーリを見て嬉しそうだ。
そして、カートにお金を払わせて次の屋台へ向かう。
「クリス……」
「何ですか?父上」
ゲイルは賢者から、クレアが里で命を落とすはずだったと聞いた。
それを聞いたゲイルは、改めてクリスと話をしたかったのだ。
「クレアは未来では亡くなっていたのか?」
「はい、俺が二歳の時です……」
ゲイルは一瞬驚くが、
普段は見せない優しい笑顔に変わる。
「クリス、ありがとう……
クレアを救ってくれて……」
クリスは、父親に感謝をされる事は、
殆どなかったので驚いていた。
ゲイルは、一番に駆けつけたかったが、
怪我人が出て到着が遅れてしまった。
守ってくれたクリスに心から感謝している。
「父上、行きましょう!
早くしないとユーリのやつが、
屋台の食べ物を食べ尽くしますよ」
クリスは笑いながら、
ゲイルを連れて走り出した。
そして夜が明けて朝を迎えると、
赤い髪の少女が目を覚ました。
少女は、自分の意志で歩いたことがない。
困惑しながら部屋のドアを開けると、
正面に立つ人物が声をかけた。
「サリー、起きたのか……」
それは賢者である。
サリーは幼少から奴隷だったが、
エレノアが死んで奴隷紋が無くなった。
彼女の物語は、これから始まるのだ。
そして今日から自分の意志で歩き出す。
しかし、これから待ち受ける運命が壮絶なものだとは誰も知らない……
誰もがクリスは、爆発に巻き込まれて、
死んだと思い込んだ。
だが上空でクリスを抱えるクレアが見える。
「おーい!クリス!
あねご~~」
それを見たユーリは、飛び上がり喜んだ。
そしてカートや賢者も集まる……
地面に着地するまでの間、
抱き抱えられるクリスを見て、
ユーリとカートは、ニヤニヤ笑っていた。
「み、見ないでくれ……
恥ずかしい……」
「クリス、可愛い……」
全員が笑いながら迎える。
クレア、ユーリ、カート、賢者。
過去に遡り仲間達と出逢い、
共に試練を乗り越えてみせた。
そして、かなり遅れて増援が到着する。
王国騎士団のゲイル達である。
カートが王都に増援の申請をしていたのだ。
「お、遅いぞ!
ゲイル……」
クレアはジト目でゲイルを睨む。
ゲイルは、慌てて言い訳をしていた。
こんなゲイルは、クリスにとって新鮮に写ってしまう。
「おい、お前もこっちに来い」
すると、クレアがクリスの手を引っ張り、
ゲイルの前に連れ出す。
時を遡って、初めて過去の父と出逢った。
「あ、あの……」
「ゲイル、聞いて驚け!
こいつはな……
未来からやってきたクリスだ」
「は?」
突拍子もない話ではあるため、
クレアの言うことを信じられないでいた。
そんな二人を見て、賢者が助け舟を出した。
「久しぶりだな、ゲイル」
「まさか、貴方は賢者様では……」
「あぁ……
ちなみにクレアの言ってることは本当だ。
未来の私が送り込んだからな」
ゲイルは賢者の言葉を一瞬で信用した。
だが、その対応によってクレアの機嫌は悪くなる。
「お前、私の言うことは全く信用せずに、
師匠は信用するんだな……」
また必死にゲイルは言い訳をしている。
完全に尻に敷かれているのだ。
そんな二人を見ていると、
クリスは何故か吹き出してしまった。
「ふふふ、あはははは」
クリスが笑うのを見て、
クレア達は我に返る。
「本当に未来から来たクリスなんだよな?」
「はい、父上と母上の息子ですよ」
そしてクレアはゲイルに経緯を話した。
一通りの説明が終わった後、
鳩が豆鉄砲を食ったような顔で、
ゲイルはクリスを見ていた。
「とりあえず、
陛下に報告すべき案件のような気が……」
「まあ、ひとまず待ちな……
クリスは未来に戻る必要がある。
王に報告すると確実に囲われるぞ」
クリスが未来に戻る……
このフレーズを聞いて、
ユーリは一瞬暗い顔を見せる。
「まあ、王都に報告は必要だ。
今回はクレアの手柄にしよう……
それとサリーとエルフの件もある」
エレノアを倒し一件落着とは言え、
全てのエルフに襲われたのだ。
このままにしておく訳にはいかない。
「ひとまず王都でエルフを匿おう!
このままだと魔族に攫われるかもしれない。
だが、一つ問題がある」
里のエルフ全員を連れて王都に行くためには、
恐らく陸路では無理だろう。
船を使って海から運ぶしかない。
そのためには、クラーケン討伐が必須となる。
「まさか、クラーケン退治ですか」
「あぁ、そのまさかだよ……」
賢者は頭が痛い素振りを見せる。
それほどにクラーケンは凶悪なのだ。
「あの……
そのクラーケンの討伐は一体誰が……」
「そんなのクリスに決まっているだろう!」
「え?」
賢者がそのように答えると、
クリスの顔は一気に青ざめた。
「何でも頑張ると言っただろう……
クラーケンの魔力が欲しいのさ」
魔法の筒から魔力を利用してしまった。
その分を取り戻す必要があり、
賢者はその補填としてクラーケン討伐を考えた。
「まあ私も手伝ってやろう……
光の剣で一瞬で塵にしてやるさ」
「私も!私も!」
「俺はちょっと用事が……」
クレアとユーリは一目散に手を挙げたが、
カートは辞退しようと口を開いた。
しかし、クレアが逃がすはずがない。
「カート、お前まさか……
自分だけ逃げようと考えてないよな?」
「そ、そんな訳ないだろう!
ゲ、ゲイルも一緒だ」
「は?」
いきなり火の粉が降りかかり唖然とする。
ゲイルはジト目でカートを睨むが、
素知らぬ顔でカートは口笛を吹いていた。
そして賢者は、気絶するサリーを、
見つめながら口を開く。
「魔族の娘、サリーの件だが、
エレノアが死んだ今、
サリーにかかる奴隷術は消えた」
さらに賢者から提案があった。
サリーはエルフ達を操っていたが、
すぐに解除するのもリスクが高い。
王都に移送して王の判断により解除する事になった。
そして明後日には討伐部隊を編成して、
クラーケンに挑む計画になったのだ。
「まあ、せっかくの魔宝祭なんだ……
今日と明日は楽しもうじゃないか」
ユーリは、祭という言葉で思い出した。
ユーリにとっては、とても大事なのだ。
「カートさん、
そういえば作戦成功したら、
奢ってくれるって……」
「カート!
お前は、何ていい奴なんだ!」
クレアは、ユーリに同調して、
自分もカートに奢らせる作戦に出た。
囮捜査の件はこれでチャラにしてやろうと考えたのだ。
「な、な、な」
なななおじさんと化したカート。
一体いくら金が消えるか見当もつかない。
断れない状況に、カートの顔も一気に青ざめた。
「わ、分かった!
男に二言はない。
奢ってやるよ」
「やった~~~
もうお腹、ぺこぺこだったんだ~」
ユーリは、腹が減りすぎて幻覚を見ていた。
そろそろ隣のクリスが食べ物に見えそうな気がしていたのだ。
そして魔宝祭を見るために、
沢山の人が訪れている。
祭りは何事もなかったように再開した。
ユーリは目を輝かせながら屋台を楽しんだ。
クレアもそんなユーリを見て嬉しそうだ。
そして、カートにお金を払わせて次の屋台へ向かう。
「クリス……」
「何ですか?父上」
ゲイルは賢者から、クレアが里で命を落とすはずだったと聞いた。
それを聞いたゲイルは、改めてクリスと話をしたかったのだ。
「クレアは未来では亡くなっていたのか?」
「はい、俺が二歳の時です……」
ゲイルは一瞬驚くが、
普段は見せない優しい笑顔に変わる。
「クリス、ありがとう……
クレアを救ってくれて……」
クリスは、父親に感謝をされる事は、
殆どなかったので驚いていた。
ゲイルは、一番に駆けつけたかったが、
怪我人が出て到着が遅れてしまった。
守ってくれたクリスに心から感謝している。
「父上、行きましょう!
早くしないとユーリのやつが、
屋台の食べ物を食べ尽くしますよ」
クリスは笑いながら、
ゲイルを連れて走り出した。
そして夜が明けて朝を迎えると、
赤い髪の少女が目を覚ました。
少女は、自分の意志で歩いたことがない。
困惑しながら部屋のドアを開けると、
正面に立つ人物が声をかけた。
「サリー、起きたのか……」
それは賢者である。
サリーは幼少から奴隷だったが、
エレノアが死んで奴隷紋が無くなった。
彼女の物語は、これから始まるのだ。
そして今日から自分の意志で歩き出す。
しかし、これから待ち受ける運命が壮絶なものだとは誰も知らない……
1
あなたにおすすめの小説
元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜
一ノ瀬 彩音
ファンタジー
元勇者パーティーで雑用係をしていたが、追放されてしまった。
しかし彼は本当は最強でしかも、真の実力を隠していた!
今は辺境の小さな村でひっそりと暮らしている。
そうしていると……?
※第3回HJ小説大賞一次通過作品です!
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。
町島航太
ファンタジー
かつて日本最強投手と持て囃され、MLBでも大活躍した佐久間隼人。
しかし、老化による衰えと3度の靭帯損傷により、引退を余儀なくされてしまう。
失意の中、歩いていると球団の熱狂的ファンからポストシーズンに行けなかった理由と決めつけられ、刺し殺されてしまう。
だが、目を再び開くと、魔法が存在する世界『異世界』に転生していた。
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
異世界で美少女『攻略』スキルでハーレム目指します。嫁のために命懸けてたらいつの間にか最強に!?雷撃魔法と聖剣で俺TUEEEもできて最高です。
真心糸
ファンタジー
☆カクヨムにて、200万PV、ブクマ6500達成!☆
【あらすじ】
どこにでもいるサラリーマンの主人公は、突如光り出した自宅のPCから異世界に転生することになる。
神様は言った。
「あなたはこれから別の世界に転生します。キャラクター設定を行ってください」
現世になんの未練もない主人公は、その状況をすんなり受け入れ、神様らしき人物の指示に従うことにした。
神様曰く、好きな外見を設定して、有効なポイントの範囲内でチートスキルを授けてくれるとのことだ。
それはいい。じゃあ、理想のイケメンになって、美少女ハーレムが作れるようなスキルを取得しよう。
あと、できれば俺TUEEEもしたいなぁ。
そう考えた主人公は、欲望のままにキャラ設定を行った。
そして彼は、剣と魔法がある異世界に「ライ・ミカヅチ」として転生することになる。
ライが取得したチートスキルのうち、最も興味深いのは『攻略』というスキルだ。
この攻略スキルは、好みの美少女を全世界から検索できるのはもちろんのこと、その子の好感度が上がるようなイベントを予見してアドバイスまでしてくれるという優れモノらしい。
さっそく攻略スキルを使ってみると、前世では見たことないような美少女に出会うことができ、このタイミングでこんなセリフを囁くと好感度が上がるよ、なんてアドバイスまでしてくれた。
そして、その通りに行動すると、めちゃくちゃモテたのだ。
チートスキルの効果を実感したライは、冒険者となって俺TUEEEを楽しみながら、理想のハーレムを作ることを人生の目標に決める。
しかし、出会う美少女たちは皆、なにかしらの逆境に苦しんでいて、ライはそんな彼女たちに全力で救いの手を差し伸べる。
もちろん、攻略スキルを使って。
もちろん、救ったあとはハーレムに入ってもらう。
下心全開なのに、正義感があって、熱い心を持つ男ライ・ミカヅチ。
これは、そんな主人公が、異世界を全力で生き抜き、たくさんの美少女を助ける物語。
【他サイトでの掲載状況】
本作は、カクヨム様、小説家になろう様でも掲載しています。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる