【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。

ゆう

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第123話 聖者の守り

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突如として水の神殿に伝説の存在、勇者が現れた。
ルミナスの戦士達は、圧倒的な力を前に倒れてしまう。
そんな中、早くも立ち上がり戦線に戻ろうとする人物がいた。


「ここでみんなを守れなければ、
 私は何のために試練に挑んだんだ」


いち早くクレアが立ち上がり、賢者達の元に戻る。


「師匠!」


気絶せずにすぐに立ち上がれたため、
それほど時間をかけずにクレアは戻る事ができた。


「ほう、あの一撃から立ち上がるとはな」


「お前、勇者なのに何故だ!
 何故女神を狙う!」


その言葉を聞くと、カノンは笑みを浮かべて、
答えを口にする。


「散々私達を利用したのさ、500年前にな」


賢者は神妙な顔つきでカノンの言葉を聞いている。
言い返さないところを見て、クレアは何か事情があると察した。


「だから女神を殺し力を手に入れ、
 私がその力で世界をリセットする」


破滅へと導く世界の敵、勇者カノン。
その目的は世界を破壊することだった。


「ロゼ、お前だって思うところがあるはずだ!
 アイツを失ったんだからな」

 
「確かに私も女神には言いたいことはある……
 しかし、それでもこの世界が好きなのさ」


賢者のその言葉を聞き、カノンは呆れたような顔をして言葉を発する。


「それならば、やはりロゼ……
 私たちは敵同士ということになる」


カノンの周りに光魔法が溢れ、身体強化を施す。
急接近して、賢者に斬撃を繰り出すと、
その瞬間、意外な人物が行動した。



「な、何だと!」



「マ、マリア、お前……」



賢者の前に強力な防御壁が生まれ、
勇者の剣による攻撃を阻んだ。


その瞬間、賢者はニヤリと笑みを浮かべる。


「そういえば忘れていた……
 昔、クリスに聖者の鞘を渡していた」


「まさか、聖者の鞘だと!」


過去の賢者がクリスに渡した聖者の鞘。
その鞘にクリスは聖剣を収めて時空を超えている。


「マリア、流れてくるだろう?
 クリスの魔力が……」


聖者の鞘に聖剣を収めた瞬間、
クリスから魔力を引き出す事ができる。
今までは魔力を送ることしかできなかったが、
逆にマリアはその力を利用出来る。


「カノン、これでお前の攻撃を防げるぞ……
 マリアの防御壁の属性は光だからな」


「私の攻撃も半減できるということか」


眉間に皺を寄せながら、
カノンは苛立ちを隠せない。


「だから何だというのだ!
 圧倒的な実力の前では無意味だ」


身体強化を施してマリアの元へ突進するが、
その間にシャルロットが割り込み剣撃を防ぐ。
マリアの防御壁があるため、
シャルロットの剣術レベルでも何とか凌げている。
そして剣を受け止めている隙に、
賢者は、強烈な蹴りでカノンを弾き飛ばした。


「ロゼ!」


距離が生まれた瞬間、カノンの足元に魔法陣、
更に上空に無数の光の剣が生まれる。


「私の光の剣も半減されるが、 
 それなら倍の力を込めればいい!」


シャルロットのインフェルノの火柱が立ち、
更にクレアの光の剣が降り注ぐ。
そして光の剣には、思いきり魔力を込めて放った。


「なかなかやるじゃないか……
 だが、私は勇者だぞ!
 この程度では死なんさ」


声がした方向からカノンが立ち上がるが、
意外にも無傷ではなくダメージは受けている。


「それにしても、さっきの防御壁……
 あれは危険だ……
 やはり契約者の女は、ここで殺す」


勇者の周りに光が溢れると、
その瞬間、マリアは驚きを隠せない。
勇者の放つ光に見覚えがあるからだ。


「賢者様、あれは……」


「まずい!マリア!
 最大レベルの防御壁を展開しろ!
 私も結界魔法を使う!」


カノンの周りに光魔法が溢れ、
その光は少しずつ右手に集まる。
カノンの構えを見た瞬間、
誰しもが、その協力な技を思い浮かべた。


「聖剣は失ったが使えないとは言っていない……
 私の聖剣技で跡形もなく消えろ!」


そしてカノンによる聖剣技が放たれた。
その光はまさにクリスが放つものと同じで、
虹色に光り輝いている。


咄嗟にマリアが防御壁を展開し、
更に賢者も結界魔法を被せた。


強力な聖剣技が戦士達を襲ったが、
マリアと賢者の連携により、
何とか凌ぐことができた。


「私の聖剣技を受けて生きている者がいるとはな」


一撃必殺の技から全員を守れたが、
その反動は大きく、立ち上がる事ができない。



「ふふふ、だが一度限りの防御のようだ」



カノンは不敵に笑みを浮かべながら、
右手に光の魔力を集める。





「この聖剣技で死ね」




そして、カノンによるトドメの聖剣技が放たれると思った瞬間……
ついにその時が来た。
クリス達が結界を破壊したのだ。


「賢者、待たせてごめん」


振り返った賢者は、輝かしい笑顔を向けて、
クリスに言葉を発する。



「クリス、散々待たせたんだ……
 罰として、勇者退治といこうじゃないか!」



次元の結界を破壊してクリス達も合流した。
目の前にいる勇者カノンとの戦いに臨む。
その時、クリスは婚約者2人の凄まじい成長に驚愕してしまう。
そしてその力がクリスの力を更に引き出し、
勇者カノンの聖剣技を退ける。
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