休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。

ゆう

文字の大きさ
49 / 182

第49話 修行

しおりを挟む
クリスからの衝撃的な告白があったが、
全員疑いなく信じた。
そして今後の方針が固まる。
残された期間は想像以上に限られており、
1日も無駄に出来ないため、
夜明けと同時に修行を開始する。
ここからは賢者が指示を出していく。


修行をするにあたって、
クリス、クレア、賢者、ユーリの四名で荒野に来ている。
基本は朝から晩まで常時、魔法での身体強化を行う。
身体強化の身体に慣れる事、質を上げるのが目的だ。
そこからは実戦さながらの訓練だ。


賢者、クレアとの実戦訓練。
未来の賢者からの伝言通り、
徹底的に痛めつけて鍛えていく。


「私だけでなく、
 クレアも相手になるからね…
 手が空いてる時はユーリも鍛えてやろう」


そして、想像を絶する訓練が開始された…
特に母上との模擬戦は一方的に追い込まれる事が多かった。
光の剣から逃れようとしても、神速で死角に移動され、また新たな光の剣を呼び出されてしまう。
相変わらずのチートだ。
賢者も以前見た通り、強化格闘術のレベルが高く、宣言通り痛めつけられた…
しかし、毎日の苦しい修行を乗り越えている分、着実に強くなっていると実感する。


更にユーリも賢者からの魔法訓練を受けた。
何と言っても魔法を極めた賢者とのマンツーマンだ。
ユーリにも元々の才能はあったため、凄まじく上達した。
その才能は【魔女】が関係しているのかもしれない…


カートに関しては、王都やエルフの情報を賢者に連絡する担当となった。
盟約上、賢者の家に来ることを許可されたのだ。
来たる決戦に備えて王都に増援を要請。
そして定期的にエルフの里の情報も報告。
大樹ユグドラシルに何か危害が有れば元も子もないからだ。
カートの頑張り次第で、クリス達は修行に専念できる。



各々が運命を変えるために、毎日修行を繰り返していく。
修行自体は苦しくても充実した日々を送っていた…
そして月日は経過していく…







◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆









そして一年後………








一年という月日を無駄にしたわけではなく、
本当にあっという間だった…
賢者と母上の地獄の訓練は、今日で終わりを迎える。
死にそうになりながらも何とか持ち堪えた。




「今日まで本当に頑張ったね…」




「はい、何度か死にかけましたけど…」



賢者自身も今日までの訓練の成果に手応えを掴んでいた。それは賢者が四天王の実力を知る者だからこそ、クリスの実力を測ることができる。
今出来ることを全てやり切った…
その達成感に満ち溢れている。



そしてクレアが最愛の息子へと告げる。


「クリス、お前は強くなった…
 だが、忘れるなよ…
 私もユーリも全力でお前を支える」


クレア自身、この1年間死に物狂いで訓練をしてきた。
自らが死ぬ、その不幸な未来に抗いたい。
もっと隣のクリスと一緒に時を刻みたい。
その想いがクレアを更に強くした。


ユーリもそれは同じだった。
自分にとって親しい人物は限られている。
家族とも呼べるクレア。
そして唯一の友、クリス。
最近、師になった賢者。
そしておじさん枠のカート。
みんなと、もっと一緒に過ごしたい。
その想いが強くなり、ユーリも一年間の地獄の訓練を乗り越えたのだ。



「お前たち…
 本当に良くやったね…」


賢者の瞳には、薄らと涙が光り、
それをクレアが見つけた。


「賢者様も涙を流すのですね…」


「う、うるさい…
 目に埃が入ったんだよ…」


そのやり取りを微笑ましく見ている。
このまま時が止まってしまえば良いのに。
そう思うくらいに幸せだった。
しかし、俺達はこれから、
この世界での最後の戦いに臨む。



その作戦決行は明日だ…
明日の戦いで魔女との戦いに決着をつける。



「では、これより作戦会議を始める。
 これからが本番だよ!
 必ず成功させて未来を掴むんだ…」



賢者の指揮の元、作戦会議が始まる。
賢者の隠れ家にはクリス、クレア、ユーリ、
カートが集まっている。


「まずは、
 魔女エレノアのスキルについて説明する。
 奴のスキルは、従属化と擬態。
 従属化で魔物や魔族を操る。
 そして更に擬態で姿を自在に変化できる」


「何度聞いても恐ろしいスキルだな…」



「だが、従属化については制限がある。
 まず対象の魔力量が自分よりも低い事。
 更に、魔の血が流れる者。
 その二点が成立しない限りは効かない」


賢者からエレノアについてのスキルが説明される。
特に擬態は一度見た相手であれば誰でもその姿へ変化できる。
これには絶対に注意しなければならない。
そのため、この時点で合言葉を決める事にした。


「打ち合わせ通り、予定外の行動をした者が
 いたら、合言葉を聞くんだ。
 それを言えなかったら、即座に攻撃しろ」


「合言葉は?」


「合言葉は………未来だ」


一同、頷いていく。
この単語は流石に忘れるわけがない。
クリスが未来から来たのだ。



「それではカート、
 里への侵入と計画を説明してくれ」


ここからはカートの一年かけて準備した計画を説明する番だ。
一年間、間者との連絡を密にとり作戦計画を立ててきた。


「まずは、エレノアの目星は付いている…
 容疑者は三人だ…
 一人目は長老の娘、シータ
 二人目はその母親、ミーナ
 三人目は叔母の、ケーナ 

その三人の誰かがエレノアとみている」


「その三人である根拠は?」


「例の果実導入に積極的な者がこの三人。
 さらに最近旅から帰ってきたと聞く。
 この家族が怪しいって訳だ…」


「なるほどね…
 果実に関して怪しい人物って事ね」


三人の容疑者まで割り出した。
その中にエレノアがいる可能性は高い。


「その果実を納品する業者として割り込む。
 そこで言い難いのだが、囮捜査をしたい」


「囮捜査だと?」


「あぁ…その業者の持ち込みをする際に、
 ユーリを同行させる…」


「な、なんだと」


クレアは当然納得できる訳がない。
それどころかユーリを危険に晒すことに、
憤りを隠せない。



「み、認められるわけないだろう…
 危険すぎる…」



「エルフの住民の中に紛れるエレノアを、
 誘き出すには、これしか方法は無い…」



エルフの里に長い年月をかけて四天王が侵入している。
しかも内部で権力を握り牛耳っている。
短期間で覆すには囮捜査くらいしかない。
カートは自分の不甲斐なさを呪った…


「あ、あねご、私は大丈夫。
 みんなの、クリスの力になりたい…」


「ユーリ…」


「わ、私は、認めないぞ…」


クレアは、やはり心配なのだ。
もし万が一のことがあればユーリは、
エレノアの使い魔にされてしまう。


「賢者様…
 エレノアが従属化を発動する条件は
 あるのでしょうか?」


「そうだね、奴は…
 昔から手当たり次第に口付けしていたね。
 でも、それが発動の条件だったのかも…」


口付けが発動の条件なら、近寄らせないように傍で守れば良い。


「あねご…
 みんなの力になりたいよ…
 それに、もう逃げたくない…」


ユーリはエルフの里や魔女に向き合おうとしている。
苦しい修行を通して自分の過去へと決別しようと、前を歩き出したのだ。


クレアはそんなユーリを知っている。
ここまできたら力になるしかない…
一呼吸して覚悟を決めた。


「分かった…
 その代わり危ないと分かれば、
 私は直ぐに作戦を止めるからな…」


「それで良いだろう…
 命あっての物種だからね。
 なるべく危険は避けるんだよ…」


そしてカートから作戦の説明は続いていく。


「エルフの里は誰でも入れる。
 だが大人数で歩くのは怪しまれるため、
 まずは二手に分かる…
 果実の搬入業者役は俺とユーリ。
 監視、迎撃役はクリス、クレア、賢者様」


「なるほどね、確かにこの面子なら、
 業者の役には、カートが一番ハマるわね」


「なんか、あまり嬉しくないな…」


張り詰めていた空気が少し和らぐ。
カートはムードメーカーだ。


「ユーリは俺が意地でも守る…
 だが、奴らが動き出したら、
 すぐに助けに入ってくれよ…」



「あぁ、任せておけ…
 光の剣で跡形もなく塵にしてやる…」




いよいよ明日、作戦決行になる…
因縁のあるエルフの里。
そこで待ち受ける四天王、魔女エレノア。
厳しい戦いになるのは間違いない。
だが全員が、強い決意を胸に臨むだろう。
そして作戦決行の日を迎えていく。
しおりを挟む
感想 13

あなたにおすすめの小説

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う

こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
 異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。  億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。  彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。  四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?  道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!  気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?    ※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。

八百万の神から祝福をもらいました!この力で異世界を生きていきます!

トリガー
ファンタジー
神様のミスで死んでしまったリオ。 女神から代償に八百万の神の祝福をもらった。 転生した異世界で無双する。

捨てられた前世【大賢者】の少年、魔物を食べて世界最強に、そして日本へ

月城 友麻
ファンタジー
辺境伯の三男坊として転生した大賢者は、無能を装ったがために暗黒の森へと捨てられてしまう。次々と魔物に襲われる大賢者だったが、魔物を食べて生き残る。 こうして大賢者は魔物の力を次々と獲得しながら強くなり、最後には暗黒の森の王者、暗黒龍に挑み、手下に従えることに成功した。しかし、この暗黒龍、人化すると人懐っこい銀髪の少女になる。そして、ポーチから出したのはなんとiPhone。明かされる世界の真実に大賢者もビックリ。 そして、ある日、生まれ故郷がスタンピードに襲われる。大賢者は自分を捨てた父に引導を渡し、街の英雄として凱旋を果たすが、それは物語の始まりに過ぎなかった。 太陽系最果ての地で壮絶な戦闘を超え、愛する人を救うために目指したのはなんと日本。 テンプレを超えた壮大なファンタジーが今、始まる。

異世界に転生したら?(改)

まさ
ファンタジー
事故で死んでしまった主人公のマサムネ(奥田 政宗)は41歳、独身、彼女無し、最近の楽しみと言えば、従兄弟から借りて読んだラノベにハマり、今ではアパートの部屋に数十冊の『転生』系小説、通称『ラノベ』がところ狭しと重なっていた。 そして今日も残業の帰り道、脳内で転生したら、あーしよ、こーしよと現実逃避よろしくで想像しながら歩いていた。 物語はまさに、その時に起きる! 横断歩道を歩き目的他のアパートまで、もうすぐ、、、だったのに居眠り運転のトラックに轢かれ、意識を失った。 そして再び意識を取り戻した時、目の前に女神がいた。 ◇ 5年前の作品の改稿板になります。 少し(?)年数があって文章がおかしい所があるかもですが、素人の作品。 生暖かい目で見て下されば幸いです。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~

北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。 実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。 そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。 グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・ しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。 これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。

DIYと異世界建築生活〜ギャル娘たちとパパの腰袋チート

みーくん
ファンタジー
気づいたら異世界に飛ばされていた、おっさん大工。 唯一の武器は、腰につけた工具袋—— …って、これ中身無限!?釘も木材もコンクリも出てくるんだけど!? 戸惑いながらも、拾った(?)ギャル魔法少女や謎の娘たちと家づくりを始めたおっさん。 土木工事からリゾート開発、果てはダンジョン探索まで!? 「異世界に家がないなら、建てればいいじゃない」 今日もおっさんはハンマー片手に、愛とユーモアと魔法で暮らしをDIY! 建築×育児×チート×ギャル “腰袋チート”で異世界を住みよく変える、大人の冒険がここに始まる! 腰活(こしかつっ!)よろしくお願いします

処理中です...