休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。

ゆう

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第133話 天然

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早朝からのドタバタ騒ぎもあって、
俺たちはそそくさと客間へ移動している。


「おはよう、お前たち昨日は良く眠れたか?」


母上が既に客間に着いており、
俺たちに話しかけてきた。


「おはようございます、母上
 昨日はよく眠れました!」


「ん?何だ……
 眠れているのか」


なんだか母上が少し落胆した表情を見せたため気になってしまう。
マリアも疑問に思ったようで問いかけた。


「あの……お義母様、どうかされたのですか?」


「いやあ、昨日は初夜じゃないか……
 それなのに早く眠ってしまったのだろう」


「は、はい?」


いきなりとんでもない事を母上が言い出して、俺は動揺を隠せない……
普通は息子を取られると思い嫁に嫉妬するものじゃないのか?


「いやあ、お前たちの孫が早く見たいじゃないか」


母上は、明るく笑顔で言い切ってしまい、
マリア、ユーリも顔から火が飛び出るほど赤くなっている。


「さぞかし昨日は燃え上がったと思ったのに残念だ」


「母上、そんなストレートに……」


俺がそう言うと、急に母上は俺を睨みつけて来た。
普段は優しいが怒ると途轍もなく怖い。


「お前がしっかりリードしないのが悪い!
 女から言い出せるものではないのだ!」


「は、はい?」


な、なぜ怒られているのだろう?
俺は昨日二人を襲わなかった事で説教を受けている。
しかも母上は本気も本気だ。


「全く、これだから……
 お前もゲイルと同じだな」


いきなり父上の話があがってきて、
母上は文句を言い出した。


「私たちは戦場に行くのだぞ!
 そういうのは早い方が良いのだ」


至極真っ当な考えのように聞こえてしまうが、俺とマリアはまだ12歳と13歳だ。
まだ早すぎる気もしている。


「まあ、後1日くらい泊まらせて……」


母上が凄く過激な独り言を言い始めた。
そして元々母上は天然な性格をしているが、
それ以上に天然なユーリが口を開く。


「あの……マリアも一緒に暮らしたいって」


何とこのタイミングで切り出してしまったのだ。
完全にマリアも子作りがしたいと言っているようなものである。


「マリア様!やはり……
 クリス!お前、王女にここまでさせたんだ」


完全に母上はマリアの気持ちを汲もうと協力体制に入った。
誤解も誤解なのだが、とにかく孫が早く見たい、それしか考えられないのである。
母上の言葉にマリアは、真っ赤な顔で口を開いた。


「あの、クリスが良ければ、私も……」


「は、はい?」


おい、ここでそんなこと言ったら….
マリアは母上に大量の燃料を投下してしまい、
もう完全に母上はマリアの味方になってしまった。


「マリア様、お任せください!
 この宮廷魔術師、クレア・レガードが
 何とかしてみましょう」


「お義母様、お願い致します!」


気づけば二人とも手を握り合い、抱き合っていた。
俺だけ取り残されて超展開に進んでいる気がする。
隣を見るとユーリは、ハンカチを握りしめて涙を拭いていた。


「お義母様、契約者の儀式の一環で、
 しばらく離れてはいけないことにしましょう」


何か聞いたこともないアイデアがマリアの口から飛び出てきた。
突如として閃いたのか、マリアの顔は輝くほどの笑顔である。


「それは良い!離れると激痛に苛まれ、
 最悪は死に至ると陛下に報告しましょう」


「おーい!」


俺は途中から話に追いついていけなくなり、
呼びかけているが蚊帳の外だ。
二人で盛り上がってしまい気付けば、
俺とマリアは離れると儀式の呪いで死ぬかもしれない。
そんな話になっていた。


「決まったな……
 よし、後で師匠を巻き込んで、
 師匠の口から言ってもらおう」


うわぁ……
賢者の口から言わせるのか……
本当に陛下も信じてしまうかもな。
そうなると、これからどうなるんだ?


「クリス!
 これだけ多くの人の協力を頂くんだ!
 お前、分かっているだろうな?」


母上はキリッと俺を睨みつけながら、言葉を発した。
そして明るく笑顔に変わりマリアに告げる。


「そうと決まれば朝食後は、
 すぐに城に行ってきますね」


そして続々とレガードに住む家族が部屋に入ってきた。
眠そうな瞳のみんなに挨拶しながら、
俺たちは席に着いた。




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆




あれから朝食を済ませた俺たちは、
一旦レガードの庭に移動している。
マリアの同居問題で朝からバタついたが、
それ以上に重要な問題がある。
ユーリに乗り移る女神についてだ。

実はカノンを撃退しても女神は立ち去らず、
ルミナスまで付いてきてしまった。
いい加減そろそろ解放した方が良いと思い、
ユーリから交信をしているのだ。


「あの……離れたくないって駄々捏ねてるんだけど」


「え?なんで?」


「帰ったら退屈だからって……」


退屈凌ぎにユーリの身体に居座られても困るし、ラグナの時のように利用されたら迷惑極まりない。
だが、もしどうしても居座るつもりなら……


「ユーリの傍にいたければ、
 協力するよう言ってみて」


俺が頼むとユーリは頭に人差し指を当てながら女神との交信を継続した。


「テティス、喜んでるよ!
 お礼に魔列車を強化してくれるって」


「え?」


何と、女神が魔列車を強化して速度を上げてくれると言い出したのだ。


「凄いな!それはめちゃくちゃ助かる!」


女神に協力して貰えるのであれば、
賢者にも確認して指示を仰ごう。
内容次第では陛下に謁見も必要になるのかもしれない。
そして母上が帰ってきた後に、
俺たちも城に向おうと決めた。

しかし、この女神の協力が元で、
魔法都市ミストでもトラブルの原因となるとは思いもしないのであった……
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