休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。

ゆう

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第145話 精霊契約

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怒りに身を任せた風の精霊王が、
ミストに向かって進み始めた。
強烈な竜巻が森や魔物を破壊するのを見て、
ミストに到達してしまうと壊滅的な被害になるのは間違いない。


そして、覚悟を決めたシャルロットは、
賢者から精霊石のかけらを預かる。
更に賢者が精霊契約について説明し始めた。


「契約の腕輪はあくまでも腕輪への契約だ!
 本人が精霊と契約する訳ではないのさ」


過去にクリス達がイフリートと契約しても、
契約の腕輪をシャルロットやセシルが使用出来たのは、腕輪のみに効果があったからだと賢者は言っている。


「精霊契約は全く違う!
 シャルロットとシルフィの直接契約だ!
 もちろん、双方に信頼関係が必要となる」


「賢者様、契約をしたら一体何が?」


その瞬間、賢者はニヤリと笑みを浮かべた。
更に精霊契約の真髄を説明していく。


「精霊魔法さ!精霊から力を借りるから、
 通常魔法よりも威力が高い!
 更に他の魔法と融合できるのさ!」


シャルロットは、賢者の言葉を聞き逃さないように真剣に聞いている。
その説明が終わると賢者は、シャルロットに契約魔法を発動した。


「では、精霊契約を始めるぞ!」


その瞬間、シャルロットとシルフィの身体の周りに光が溢れて、双方の光は二人を繋げるように重なり合った。


「少しずつ、同調していくのが分かるか?」


シャルロットの身体の周りに風魔法の波動が溢れていく。
そして同調した途端にシルフィの姿が消えて、シャルロットと一体化した。


「シルフィが!」


「大丈夫だ!解除すると元通りになるし、
 今の状態こそ精霊契約をした状態なのさ」


シャルロットの周りに魔力が溢れていく。
その力は契約の腕輪を使った時よりも遥かに強い力を感じた。


「賢者様、力がみなぎってくる」


「当たり前だよ!精霊契約は、
 過去でも数名しか成功していない」


シャルロットの精霊契約が終了すると、
その成功を表すかのように目にも輝きが発生した。
それはユーリの女神の瞳と色は違うが、
似た印象に感じてしまう。


「お姉ちゃん?」


「マリア、安心して!
 絶対にこれなら皆を守れるわ!」


「精霊契約によく成功したね!
 後は怒り狂う精霊王をぶちかましてきな!」


賢者の言葉にシャルロットは頷き、
その覚悟を決めた。


「皆!私とシルフィに力を貸して!」


シャルロットがそのように言葉を発すると、
その場に居合わせる者は、シャルロットの声に賛同して、戦場へ向かうための準備を開始した……




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




荒れ狂う荒野の上に魔導飛行船を着陸させ、
シャルロットとルミナスの戦士達は、
飛行船から外に出ていく。
マリア達と挨拶を済ませると、
飛行船も空中遺跡に向かって出発した。


そして魔法都市に背を向けて、迫る精霊王を目にすると、シルフィの動揺を感じ取った。


「シルフィの不安を感じる……
 大丈夫!絶対お姉ちゃんが何とかするわ」


目の前の激しい竜巻に集中して、
精霊契約の力を解放していく。
すると強烈な風の波動がシャルロットを包み込んだ。


「さて、ひと暴れしますか!」


目前まで竜巻が迫ってきた所に、
シャルロットは風魔法を発動すると、
風の刃が生まれ精霊王へ向かっていく。


しかし、精霊の力で威力は強まっているが、
竜巻に飲み込まれて消失してしまった。


「流石に母親相手にこの程度は効かないようね」


風の精霊王は仕返しとばかりに、
風の刃を発生させて、シャルロットに飛ばしてきた。


「殿下!」


カートがシャルロットの前に身を乗り出し、
その大楯で防いでいく。
激しい魔法にカートは僅かに弾き飛ばされた。


「俺は大丈夫です!」


「流石はウチの一番の守り手ね!」


シャルロットがそう声をかけると、
激しく怒りに震える風の精霊王が口を開き始めた。


「貴様からシルフィの波動を感じる!
 無理矢理契約したな!」


竜巻を解除すると、その姿が露わになる。
緑の長髪の美しい女性の精霊が、
涙を流しながら睨みつけてきた。


「風の精霊王エアリアル」


おとぎ話にも出てきた伝説の存在に間違いない。
シャルロットは精霊王の正体を確信した。


「決してシルフィに無理強いしていない!
 それをアンタに分からせてやるわ!」


シャルロットの周りに炎と風の魔力が溢れる。
その圧倒的な波動を感知した精霊王は、
即座に魔法を発動して妨害しようと考える。
そして強烈な竜巻魔法をシャルロットめがけて繰り出した。


「殿下を守るように言われたからな!
 仕事をきっちりこなすぞ!アリス」


その言葉を発したのは、
ルミナス最強の宮廷魔術師クレア・レガードだ。
襲いかかる竜巻に大きな光の剣を当てて相殺していく。


「いけ!アリス!」


雷の身体強化を施し、アリスは神速に近い動きで死角に移動している。
更に死角から雷の剣を発動させて、
精霊王の背後に突き刺した。



「なに!身体がうごけないだと!」



そしてシャルロットの周りに複数の赤色の球体と緑色の球体が回転していく。
その精霊魔法の球体に魔力を溜めて解放した瞬間、最大火力の技を発動出来る。



「いくわよ!シルフィ!
 アンタのお母さんを叩き起こすわよ!」



シャルロットは、精霊魔法を発動して、
火と風の魔法を融合させた。



「ファイアストーム!」



強烈な火の竜巻が精霊王に向かって突き進む。
回避しようとしてもアリスの麻痺の効果で、
自由に身動きが取れない。


そして風の精霊王に直撃して、
爆風が荒野を支配した。
更にシャルロットは動きを止めずに、
精霊王に向かって駆け抜ける。


「今しかない!!!」


風の精霊王の目前まで来て、
シャルロットは精霊契約を解除した。
シルフィの姿が現れて母親の胸に飛び込んでいく。


「今度は離すんじゃないわよ……」


ふと見上げると泣きながらシルフィは、
母親であるエアリアルに抱きついた。
そのシルフィの笑顔は太陽のように輝いている。
そして母親の頬を流れていた涙は、
娘との再会を果たせたことで嬉し涙へと変わっていた……
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