休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。

ゆう

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第168話 聖域

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母親の命を人質に取られ、危うく死にそうになったが、初代国王の一言をきっかけに、この局面を打開しようとしていた……


「身体から力がみなぎってくる……」


俺の身体から温かな光と共に、
力が溢れていく……
その波動を感じ取った賢者が、
驚きに目を見開いていた……


「クリス、まさか……
 女神からスキルを習得したのか?」


間違いなくユーリを通して、
女神からスキルを獲得している。
以前ユーリが出していた神々しい光を、
自分の身体からも感じていた……


初代国王が伝えたかったのは、
まさにこのことだったのだ……


「神聖域……」


しかしこのスキルが何か分からず、
途方に暮れていると、ユーリが口を開く。


「クリス、あの……
 テティスが説明してくれるって……」


「はい?」


女神からスキルを獲得してしまったが、女神が説明して大丈夫なのだろうか……
一抹の不安を感じたが緊急事態である為、
今は女神の言葉に頼ろうと考えた。


「ユーリ、頼む……
 教えて欲しい!」


ユーリを通して女神からスキルの説明を受ける……
聖域の範囲内であれば、全てのスキルの効果を吸収して聖剣の力にする。


「でも、物凄く膨大な魔力を消費するって……」


大量の魔力を注ぎ込まなければ、
聖域は消え去ってしまう。
効果の高いスキルの分、その代償は計り知れない。


「今なら俺も魔力は全快だ……
 マリア、ユーリもまだ余力がある!」


そして聖域スキルに力を注ぎ込む。
ありったけの想いを込めて……


その瞬間、俺と母上の周りに神々しい光が溢れて、瞬く間に俺達を包み込んだ。


神聖な光は、首輪の効果を吸収して、
母上の心を縛る鎖を解き放つ……
更に生気を失っていた瞳も、
その輝きを取り戻した。


「うっ……」


「母上!!」


「あねご!!」


俺とユーリは即座に母上に駆け寄り、
みんなで抱きしめ合う……


「お、お前達……」


「良かった、良かったよ……
 あねご……」


ユーリは瞳から涙が溢れてしまい、
感情を抑えきれない……
固い絆で結ばれた母上を失うと思い、
胸が苦しくて張り裂けそうだった。


それはユーリだけでない……
俺もマリアも、そして賢者も同じ想いなんだ……


それは、みんなが……
クレア・レガードを大好きだからだ……



「おかえり……母上……」


「クリス、ユーリ……
 ありがとう……
 私を救ってくれて……」



母上も苦しみに耐えてきた分、
今の幸せに感情が抑えきれなくなったのだろう。
涙を堪えきれなくなっていた……


「私は、幸せ者だよ……
 お前達が、傍にいてくれて……」


母上の感極まるその言葉に、
俺は胸が熱くなって、
気持ちが込み上げてしまう……
上手く言葉に出来ないかもしれない。


でも、それでも……


貴方に伝えたいんだ……


俺の大切な貴方に……




「母上……」





「俺を、産んでくれて……
 ありがとう……」




想いを言葉に乗せて、
精一杯の愛情を伝えた……


心からの想いを言葉にすると、
きっと相手にも伝わる。


「私こそ言いたい……
 クリス……生まれてきてくれて……
 ありがとう……」
 

聖域の中で俺達は、お互いに抱きしめ合った……
こうやって絆を感じることが出来て、
それが嬉しくて、時間を忘れてしまう。


「おい!クリス!
 もうそろそろいいか?」


いい加減我慢が出来ず、賢者が声をかけてきた。
母上を救うためとはいえ、ずっとアデルとの戦いを任せている。


「ご、ごめん!賢者!」


「全く!マリアが助けてくれなければ、
 危なかったからな!」


聖域スキルが使えるようになった瞬間、
マリアは、賢者の応援をしながら、
俺へ魔力を送っていた。


そして、隷属の首輪の効果を、
全て吸収し終えたのを確認して首輪を取り外す。
これで母上は自由になったが、
聖域スキルを使った反動を体感している。


「物凄い魔力の消費だ……」

 
あっという間に空になりそうな勢いに、
驚きを隠せない……
女神から手に入れたスキルだけあって、
魔力も多く必要とする。


「洗脳スキルは使わなくて済んだけど、
 テレサがいなければ、聖域は使えなかった」


休憩スキルで魔力を回復したが、
それだけでは足りなかった……

全てが繋がり母上が救えたと考えると、
今まで無駄な事はなかったと思える。


そして、ここからは賢者達に加勢する。
俺も全力を持ってアデルを、
倒してみせると心に決めた。


「マリア、ユーリ…… 
 俺に力を貸してくれ……」


その声と同時に二人から、
魔力が流れてくるのを感じる。
更に俺は聖剣を握りしめて、
力を解放する……


「アデル……
 覚悟しろよ!」


女神のスキルによって、母上を救うことが出来た。
しかしアデルの陰謀は、この程度ではない。
ミゲルの街で行われている計画と、
サラの行方と全てが繋がる……
その事実を母上が告げた瞬間、
俺達は魔族に対して、怒りを抑えきれなくなるのであった……
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