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第180話 試練
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ルミナス城の地下、聖剣の神殿にて、
台座に聖剣を突き刺した。
その瞬間、瞬く間に輝きが身体を包み、
意識は光に飲み込まれていく……
そして神殿にいた筈が、ルミナス城の廊下に転移したと気付く。
しかし前に訪れた記憶の世界とも違い、
周りには人の気配を全く感じない……
見慣れた廊下を歩き、扉の前に到着する。
現実世界と同じならば奥には謁見の間がある。
「この波動は……間違いない……」
強力な魔力を扉の奥から感じて、
きっと初代国王が待ち受けていると確信した。
覚悟を決めて扉を開けると、
現代でも見た謁見の間と変わらない。
赤い絨毯の上を歩き、玉座の前に辿り着いた。
銀色の鎧を身に纏う赤い髪の男は、優しく呟く。
「ずっとお前を見ていたよ……」
覇王を通して見守ってくれたのは、
俺自身も分かっている。
今まで幾度となく命を救われてきた。
「それと……
待ち続けていた……」
その声を発した瞬間、
初代国王の身体から輝きが溢れていく。
「俺の力を継承できる人物を……」
初代の覇王によって辺りは何も見えなくなり、
その姿も認識出来なくなった。
「さあ、力を受け取れ……」
その言葉を聞くと、俺の身体に初代の力が入り、
スキルが同調する。
スキルがレベルアップしました。
覇王Lv.8 → 覇王Lv.9
スキルがカンストしたことによって、
新たなスキルを取得しました。
覇者の紋章Lv.1
「こ、この力は……」
「その紋章は、覇王を更に強める……
だが契約者の刻印が既にあると紋章を刻めない。
だから一時的に解除したのだ……」
確かに強力な力を得たが、
俺の右手に新たな紋章が現れたことで、
一抹の不安が頭をよぎった……
「心配するな……
紋章を得た後なら聖剣の契約を結べる」
考えていることは初代にお見通しなのか、
すぐに不安を打ち消すような言葉が返ってきた。
「聖剣の契約者の力を紋章に集めろ……
そうすれば、お前は誰にも負けない……」
「初代様……」
力を授けて貰い感謝しても仕切れない……
そして力も得たため、一刻も早く元の世界に戻ろうと考えるが、そう思い通りにはいかなかった。
「何を帰ろうとしている……
まだ話は終わってないぞ!」
「あの……ルミナスの皆が危険なので、
急ぎたいのですが……」
徐々に光が収まり、周りの景色が見えると、
既に初代は聖剣を握りしめていた。
「お前の聖剣技が弱すぎる……
俺が納得するまで、しごいてやる」
「はい?」
そして聖剣技を鍛える為に、初代国王から地獄の特訓を受けることになった。
普段であれば飛び上がって喜ぶが、今は緊急時だ……
「…………分かりました。
申し訳ありませんけど、すぐに終わらせます!」
俺も姿を変えて覇王を発動して、
聖剣を握りしめる。
そして覇者の紋章に力を込めた。
「面白い……
全力でかかって来い!」
その声が合図となると、
俺は初代国王に向かって全力で走り始めた……
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔族達は、ゲートからミゲルに侵入しようと動き始めていた。
それを精霊達が結界魔法によって阻止している。
しかし、いつまで経っても魔族が侵入しない為、
人間界に潜む者が偵察に来ていた。
「まさか……
精霊がルミナスに手を貸していたとは」
その人物はルミナスの裏切り者、剣聖セシルだ。
不敵な笑みを浮かべながら、
精霊の長老オリジンに迫る。
「でも、丁度良いわ……
今後ヤツを殺す為に精霊から力を得る……」
急加速でオリジンに接近して、
死角から高速剣を繰り出した。
「一撃で……死になさい」
「長老様!!」
いち早くセシルに気付いた精霊が防御に入ろうと走る。
水の精霊アウラはその身を挺して守ろうと間に入るが、セシルの一撃必殺の刃に倒れてしまう。
「ラウラ!」
「……う…」
そしてラウラは身体を貫かれて、
光の粒子となり消えてしまった。
「ラ、ラウラ!!!」
その瞬間、セシルの身体が輝き溢れ、
魔力が増加していく。
大量の経験値を得てレベルアップを体感していた。
「素晴らしい……
精霊1匹でこの力…………」
長年の月日を経ても、これ程の力を得たことが無く、セシルは満面の笑みを浮かべている。
「本当に運が良いわ……
悪いけど、貴方達には、
私の餌になってもらうわ……」
精霊の長老オリジンは結界魔法により、
魔界と人間界を繋げるゲートを封印していた。
そしてそれを阻止しようと、
セシルの高速剣がオリジンの命を狙う。
しかし精霊が襲われるのを読んで、
賢者は、とある戦士を送り込んでいた。
その人物が到着した時、一瞬だけ驚くが、
セシルは喜びに満ちた笑みを浮かべていた……
台座に聖剣を突き刺した。
その瞬間、瞬く間に輝きが身体を包み、
意識は光に飲み込まれていく……
そして神殿にいた筈が、ルミナス城の廊下に転移したと気付く。
しかし前に訪れた記憶の世界とも違い、
周りには人の気配を全く感じない……
見慣れた廊下を歩き、扉の前に到着する。
現実世界と同じならば奥には謁見の間がある。
「この波動は……間違いない……」
強力な魔力を扉の奥から感じて、
きっと初代国王が待ち受けていると確信した。
覚悟を決めて扉を開けると、
現代でも見た謁見の間と変わらない。
赤い絨毯の上を歩き、玉座の前に辿り着いた。
銀色の鎧を身に纏う赤い髪の男は、優しく呟く。
「ずっとお前を見ていたよ……」
覇王を通して見守ってくれたのは、
俺自身も分かっている。
今まで幾度となく命を救われてきた。
「それと……
待ち続けていた……」
その声を発した瞬間、
初代国王の身体から輝きが溢れていく。
「俺の力を継承できる人物を……」
初代の覇王によって辺りは何も見えなくなり、
その姿も認識出来なくなった。
「さあ、力を受け取れ……」
その言葉を聞くと、俺の身体に初代の力が入り、
スキルが同調する。
スキルがレベルアップしました。
覇王Lv.8 → 覇王Lv.9
スキルがカンストしたことによって、
新たなスキルを取得しました。
覇者の紋章Lv.1
「こ、この力は……」
「その紋章は、覇王を更に強める……
だが契約者の刻印が既にあると紋章を刻めない。
だから一時的に解除したのだ……」
確かに強力な力を得たが、
俺の右手に新たな紋章が現れたことで、
一抹の不安が頭をよぎった……
「心配するな……
紋章を得た後なら聖剣の契約を結べる」
考えていることは初代にお見通しなのか、
すぐに不安を打ち消すような言葉が返ってきた。
「聖剣の契約者の力を紋章に集めろ……
そうすれば、お前は誰にも負けない……」
「初代様……」
力を授けて貰い感謝しても仕切れない……
そして力も得たため、一刻も早く元の世界に戻ろうと考えるが、そう思い通りにはいかなかった。
「何を帰ろうとしている……
まだ話は終わってないぞ!」
「あの……ルミナスの皆が危険なので、
急ぎたいのですが……」
徐々に光が収まり、周りの景色が見えると、
既に初代は聖剣を握りしめていた。
「お前の聖剣技が弱すぎる……
俺が納得するまで、しごいてやる」
「はい?」
そして聖剣技を鍛える為に、初代国王から地獄の特訓を受けることになった。
普段であれば飛び上がって喜ぶが、今は緊急時だ……
「…………分かりました。
申し訳ありませんけど、すぐに終わらせます!」
俺も姿を変えて覇王を発動して、
聖剣を握りしめる。
そして覇者の紋章に力を込めた。
「面白い……
全力でかかって来い!」
その声が合図となると、
俺は初代国王に向かって全力で走り始めた……
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
魔族達は、ゲートからミゲルに侵入しようと動き始めていた。
それを精霊達が結界魔法によって阻止している。
しかし、いつまで経っても魔族が侵入しない為、
人間界に潜む者が偵察に来ていた。
「まさか……
精霊がルミナスに手を貸していたとは」
その人物はルミナスの裏切り者、剣聖セシルだ。
不敵な笑みを浮かべながら、
精霊の長老オリジンに迫る。
「でも、丁度良いわ……
今後ヤツを殺す為に精霊から力を得る……」
急加速でオリジンに接近して、
死角から高速剣を繰り出した。
「一撃で……死になさい」
「長老様!!」
いち早くセシルに気付いた精霊が防御に入ろうと走る。
水の精霊アウラはその身を挺して守ろうと間に入るが、セシルの一撃必殺の刃に倒れてしまう。
「ラウラ!」
「……う…」
そしてラウラは身体を貫かれて、
光の粒子となり消えてしまった。
「ラ、ラウラ!!!」
その瞬間、セシルの身体が輝き溢れ、
魔力が増加していく。
大量の経験値を得てレベルアップを体感していた。
「素晴らしい……
精霊1匹でこの力…………」
長年の月日を経ても、これ程の力を得たことが無く、セシルは満面の笑みを浮かべている。
「本当に運が良いわ……
悪いけど、貴方達には、
私の餌になってもらうわ……」
精霊の長老オリジンは結界魔法により、
魔界と人間界を繋げるゲートを封印していた。
そしてそれを阻止しようと、
セシルの高速剣がオリジンの命を狙う。
しかし精霊が襲われるのを読んで、
賢者は、とある戦士を送り込んでいた。
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セシルは喜びに満ちた笑みを浮かべていた……
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