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甘酸っぱい恋物語 ~青春の夏に出逢った君~

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ある日、私は駅で男性とすれ違った。彼は私に微笑んで、私も微笑み返した。その時、私たちは互いに気になったようだった。

それから何日か経ち、私はまた駅で彼に会った。彼は私に話しかけてきた。「こんにちは、あなたはよくこの辺りを通るんですか?」と聞かれた私は、彼の話し方や笑顔に惹かれてしまった。

私たちは話をしているうちに、彼がボタンを失くしてしまったことを知った。彼はどうやらコートのボタンが外れてしまったようだった。私はそれを見て、「大丈夫ですか?」と声をかけた。

彼は「ああ、心配しなくても大丈夫です。でも、ボタンがないとちょっと寒いですね」と答えた。私は思いついたように彼に提案した。「もしよかったら、私があなたのコートにボタンをつけてあげますよ。」

彼は驚きながらも、喜んで私の提案を受け入れた。私は彼のコートにボタンをつけるために、自分の家に招き入れた。

家に入ると、彼は私の部屋に興味津々の様子だった。「ここはとても素敵な部屋ですね。」と彼は言った。私はその言葉に、うれしくなった。

彼がコートを脱いでいる間に、私はボタンを探し出した。それは私のお気に入りのボタンで、彼につけてあげたかった。

彼は私の手先の器用さに感心しながら、ボタンをつけてもらった。完成したコートを彼が着ると、私は彼がとても素敵に見えたことに気づいた。

彼は私に感謝の言葉を述べ、その後、私たちはお茶を飲みながら話をした。彼はとても面白く、私は彼に心を打たれた。そして、私たちはその日から交際を始めた。

それから数年が過ぎた。私たちはいまでも仲良くしている。あの日、私が彼にボタンをつけてあげたことがきっかけで、私たちは出会い、恋に落ちたのだ。ボタン一つで、こんなにも素敵な出会いがあるなんて、私は思いもしなかった。

彼との出会いは、私たちにとって特別な思い出となっている。私たちは、ボタンを失くした男性と、優しい女性として出会った。そして、その優しさが私たちの心を結びつけたのだ。

今でも、私たちはボタンの話をすると、笑いを誘い合う。あの日の出会いが、私たちにとって大切なものとなっている。私たちは、ボタンのように小さなことでも、大切に思い出していくのだろう。


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