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第八話 聖女候補の『いい子』が崩れる音
「ええい、どいつもこいつも『ルシエル様はご立派だ』『王宮で働いている姿が健気だ』なんて……! 私が聖女候補ですのに、なぜあの女ばかり評価されますの!?」
神殿都市セラフィナにある『聖女の離宮』。 その豪奢な一室で、リリア・フォン・エッシェンバッハはヒステリックに叫び、テーブルの上の花瓶を薙ぎ払いました。 ガシャン、と派手な音が響き、侍女たちが悲鳴を上げて縮こまります。
「リ、リリア様、お声が……外に聞こえてしまいます」
「うるさい! 聞こえたところで構うものですか! レオンハルト様も役立たずだし、神殿長も『今は待て』の一点張り。このままでは、私が王妃になる計画が狂ってしまうではありませんか!」
彼女の清楚で儚げな『聖女候補』の仮面は、今や見る影もなく剥がれ落ちていました。
それもそのはずです。 王都の世論は、彼女の予想とは正反対の方向へ転がっていました。 婚約破棄され、祝福まで止められたにも関わらず、領民のために王宮で働き、法的に戦うルシエルの姿は、皮肉にも『真の貴族の義務(ノブレス・オブリージュ)』として称賛され始めていたのです。
対して、証拠もなく破棄を迫り、神殿の威光を笠に着て水を止めたリリアたちへの視線は、日に日に冷たいものになっていました。
「……こうなったら、実力行使よ。あの女が調べている『帳簿』、あれが見つかれば全て終わりだわ」
リリアは爪を噛みながら、歪んだ笑みを浮かべました。
「燃やしてしまえばいいのよ。神の御意志による『聖なる浄化』としてね」
◇
一方、その頃。 私、ルシエルは王宮の廊下を全速力で駆けていました。 ドレスの裾をたくし上げ、ハイヒールでカツカツとリズムを刻みながら。
「急ぎますわよ、ジェイク様! 神殿の監査部から『ボヤ騒ぎがあった』との急報が入りました! 絶対に証拠隠滅ですわ!」
「ま、待ってくださいルシエル様! 速すぎます! あなた本当に令嬢ですか!?」
後ろから息絶え絶えについてくるジェイク君を励ましながら、私は思考を回転させます。
今朝、私たちが特定した『祝福横流し』の決定的証拠となるはずだった『第三聖庫の管理帳簿』。 その保管庫で、タイミングよく火災が発生したというのです。 偶然なわけがありません。
「恋する暇もありませんわ! こんなスリル満点の展開、恋愛小説ならクライマックスですけど、現実だとただの業務妨害です!」
「到着しました! ここです!」
私たちが飛び込んだのは、神殿の出張所にある資料保管室でした。 すでに火は消し止められていましたが、室内は焦げ臭い匂いで充満し、書類の灰が舞っています。
そして、その場には『彼女』がいました。
「あら、ルシエル様。ごきげんよう」
煤けた部屋に似つかわしくない、純白の聖女服を纏ったリリア嬢が、ハンカチで口元を押さえて立っていました。 その足元には、黒く焼け焦げた紙束の山。
「……リリア様。ここで何を?」
私が息を整えながら問うと、彼女はふわりと微笑みました。 それは、背筋が凍るほど完璧で、そして空虚な笑みでした。
「神聖な祈りを捧げておりましたの。そうしたら、不浄な魔力が暴走して、不幸にも火が出てしまって……。大切な資料が燃えてしまったようですわ。本当に残念」
白々しい。 あまりにも白々しい嘘です。 彼女の足元にある燃えカスは、どう見ても私たちが探していた『帳簿』の残骸でした。
「……そうですか。不浄な魔力、ですか。それは貴女の心から出たものではなくて?」
私が静かに告げると、リリア嬢の眉がピクリと跳ねました。
「失礼な。私は聖女候補ですのよ? 神に選ばれた私が、そのようなことをするはずがありません。……それよりルシエル様、こんな煤だらけの場所で、下級役人のような真似事をして。元公爵令嬢としての誇りはないのですか?」
彼女は勝ち誇ったように私を見下しました。 証拠は燃やした。お前に勝ち目はない。 そう言いたげな瞳です。
普段の私なら、ここで皮肉の一つも返して「論破」するところですが、今の私は焦っていました。 この帳簿がなければ、領地への祝福停止を覆す法的根拠が失われてしまう。
「……どいてください」
私は彼女を無視して、焼け跡に飛び込もうとしました。 まだ燃え尽きていないページがあるかもしれない。
「無駄ですわよ。もう灰です」
「やってみなければ分かりません!」
私が瓦礫に手を伸ばそうと駆け出した、その瞬間です。
グイッ。
強い力で、腕を引かれました。
「きゃっ!?」
反動で体が後ろに飛び、誰かの硬い胸板に背中がぶつかります。 冷ややかな、でもどこか安心する石鹸の香り。
「……君は、走るなと言ったはずだ」
耳元で、低く咎めるような声がしました。 見上げると、ヴァレリウス様が私を片腕で抱き留め、厳しい表情でリリア嬢を睨みつけていました。
「ヴァ、ヴァレリウス様……?」
「火災現場だぞ。崩落の危険がある。それに、まだ熱が残っているかもしれない。……君の手を、火傷させるわけにはいかない」
彼の言葉に、胸がドキンと跳ねました。 ただの安全管理上の注意かもしれません。 でも、その腕の力強さと、私を守るように前に立つ背中は、どんな騎士様よりも頼もしく見えました。
ヴァレリウス様は私を背後に庇ったまま、冷徹な法務官の顔でリリア嬢に向き直りました。
「リリア・フォン・エッシェンバッハ嬢。……『不浄な魔力の暴走』と仰いましたね?」
「え、ええ。そうですわ。不可抗力で……」
「ほう。神殿法では、聖女候補の祈りによる発火現象は『管理能力不足』とみなされ、候補者の資格停止事由に該当しますが。……ご存知でしたか?」
「えっ」
リリア嬢の顔が引きつりました。
「それとも、意図的な放火と認めますか? その場合は刑法犯です。……どちらを選びますか?」
「っ……! い、意地悪な言い方ですわ! 私はただ……!」
リリア嬢が涙目になって後ずさります。 ヴァレリウス様は追及の手を緩めません。 彼は懐から手袋を取り出し、ゆっくりと装着しながら、焼け跡に近づきました。
「それに、紙は燃えても、魔力の痕跡は燃えない」
彼は黒焦げになった紙片をピンセットで摘み上げました。
「この帳簿には、特殊な防衛魔法がかかっていたはずだ。物理的な炎では、表面しか焼けない。……復元可能です」
「なっ……!?」
リリア嬢が目を見開きました。 私も驚きました。そんな便利な魔法がかかっていたなんて初耳です。
ヴァレリウス様が私を振り返り、片目をつむってみせました。 (ハッタリだ、合わせろ) という合図です。 さすが法務官様、嘘も一流です!
「そ、そうですわね! 王宮の復元士にかかれば、これくらいの損傷、朝飯前ですわ!」
私が調子を合わせると、リリア嬢は完全に動揺しました。 彼女は「復元可能」という言葉を信じ込み、顔面蒼白になります。
「そ、そんな……まさか……。だ、だとしたら、ここに長居は無用ですわ! 失礼します!」
彼女は逃げるようにその場を去っていきました。 去り際、私を睨みつけるその目は、もはや聖女の欠片もない、怨嗟に満ちたものでした。
彼女がいなくなると、ヴァレリウス様はふぅ、と息を吐き、摘んでいた紙片をパラリと捨てました。
「……やはり、ただの灰だな」
「えっ、嘘でしたの!?」
「当然だ。紙は燃えれば灰になる。魔法で元通りなどありえない」
「もう! 心臓に悪いですわ!」
私はポカポカと彼の腕を叩きましたが、彼は真剣な顔で灰の山を見つめました。
「だが、彼女の反応で確信した。この帳簿には、彼女たちが命懸けで隠したい『真実』が書かれていたということだ。……そして」
彼は、焼け残った革の表紙の一部を拾い上げました。 そこには、奇跡的に燃えずに残った『貸出記録』の欄がありました。
「……見ろ。最後にこの帳簿を持ち出した人物のサインだ」
私が覗き込むと、そこには見覚えのある、そして予想通りの名前が記されていました。
『レオンハルト王太子付き筆頭補佐官 ゲオルグ』
「ゲオルグ……。殿下の知恵袋と呼ばれている側近ですわ」
「ああ。これで線が繋がった。神殿の帳簿を持ち出し、不正を隠蔽しようとしたのは、王太子の側近だ」
ヴァレリウス様は、その革片を証拠品袋に入れ、私を見ました。
「ルシエル嬢。敵の本丸は、神殿ではない」
「ええ。……王宮の中にいますわ」
私たちは顔を見合わせ、頷き合いました。 燃やされた帳簿は戻りませんが、燃やしたという事実と、この小さな革片が、彼らを追い詰める最強の武器になる。
「戻るぞ。……次は、その側近を『契約』で落とす」
ヴァレリウス様が歩き出します。 私はその隣に並び、今度は走らずに、しっかりと大地を踏みしめて歩きました。
「はい、ヴァレリウス様。……でも、その前に」
「なんだ?」
「さっきの『君の手を火傷させるわけにはいかない』ってセリフ。……すごく、かっこよかったですわ」
私が小声で伝えると、前を歩く彼の耳が、瞬く間に真っ赤に染まりました。
「……忘れてくれ。緊急時の指揮官としての発言だ」
「ふふ、そういうことにしておきます」
神殿都市セラフィナにある『聖女の離宮』。 その豪奢な一室で、リリア・フォン・エッシェンバッハはヒステリックに叫び、テーブルの上の花瓶を薙ぎ払いました。 ガシャン、と派手な音が響き、侍女たちが悲鳴を上げて縮こまります。
「リ、リリア様、お声が……外に聞こえてしまいます」
「うるさい! 聞こえたところで構うものですか! レオンハルト様も役立たずだし、神殿長も『今は待て』の一点張り。このままでは、私が王妃になる計画が狂ってしまうではありませんか!」
彼女の清楚で儚げな『聖女候補』の仮面は、今や見る影もなく剥がれ落ちていました。
それもそのはずです。 王都の世論は、彼女の予想とは正反対の方向へ転がっていました。 婚約破棄され、祝福まで止められたにも関わらず、領民のために王宮で働き、法的に戦うルシエルの姿は、皮肉にも『真の貴族の義務(ノブレス・オブリージュ)』として称賛され始めていたのです。
対して、証拠もなく破棄を迫り、神殿の威光を笠に着て水を止めたリリアたちへの視線は、日に日に冷たいものになっていました。
「……こうなったら、実力行使よ。あの女が調べている『帳簿』、あれが見つかれば全て終わりだわ」
リリアは爪を噛みながら、歪んだ笑みを浮かべました。
「燃やしてしまえばいいのよ。神の御意志による『聖なる浄化』としてね」
◇
一方、その頃。 私、ルシエルは王宮の廊下を全速力で駆けていました。 ドレスの裾をたくし上げ、ハイヒールでカツカツとリズムを刻みながら。
「急ぎますわよ、ジェイク様! 神殿の監査部から『ボヤ騒ぎがあった』との急報が入りました! 絶対に証拠隠滅ですわ!」
「ま、待ってくださいルシエル様! 速すぎます! あなた本当に令嬢ですか!?」
後ろから息絶え絶えについてくるジェイク君を励ましながら、私は思考を回転させます。
今朝、私たちが特定した『祝福横流し』の決定的証拠となるはずだった『第三聖庫の管理帳簿』。 その保管庫で、タイミングよく火災が発生したというのです。 偶然なわけがありません。
「恋する暇もありませんわ! こんなスリル満点の展開、恋愛小説ならクライマックスですけど、現実だとただの業務妨害です!」
「到着しました! ここです!」
私たちが飛び込んだのは、神殿の出張所にある資料保管室でした。 すでに火は消し止められていましたが、室内は焦げ臭い匂いで充満し、書類の灰が舞っています。
そして、その場には『彼女』がいました。
「あら、ルシエル様。ごきげんよう」
煤けた部屋に似つかわしくない、純白の聖女服を纏ったリリア嬢が、ハンカチで口元を押さえて立っていました。 その足元には、黒く焼け焦げた紙束の山。
「……リリア様。ここで何を?」
私が息を整えながら問うと、彼女はふわりと微笑みました。 それは、背筋が凍るほど完璧で、そして空虚な笑みでした。
「神聖な祈りを捧げておりましたの。そうしたら、不浄な魔力が暴走して、不幸にも火が出てしまって……。大切な資料が燃えてしまったようですわ。本当に残念」
白々しい。 あまりにも白々しい嘘です。 彼女の足元にある燃えカスは、どう見ても私たちが探していた『帳簿』の残骸でした。
「……そうですか。不浄な魔力、ですか。それは貴女の心から出たものではなくて?」
私が静かに告げると、リリア嬢の眉がピクリと跳ねました。
「失礼な。私は聖女候補ですのよ? 神に選ばれた私が、そのようなことをするはずがありません。……それよりルシエル様、こんな煤だらけの場所で、下級役人のような真似事をして。元公爵令嬢としての誇りはないのですか?」
彼女は勝ち誇ったように私を見下しました。 証拠は燃やした。お前に勝ち目はない。 そう言いたげな瞳です。
普段の私なら、ここで皮肉の一つも返して「論破」するところですが、今の私は焦っていました。 この帳簿がなければ、領地への祝福停止を覆す法的根拠が失われてしまう。
「……どいてください」
私は彼女を無視して、焼け跡に飛び込もうとしました。 まだ燃え尽きていないページがあるかもしれない。
「無駄ですわよ。もう灰です」
「やってみなければ分かりません!」
私が瓦礫に手を伸ばそうと駆け出した、その瞬間です。
グイッ。
強い力で、腕を引かれました。
「きゃっ!?」
反動で体が後ろに飛び、誰かの硬い胸板に背中がぶつかります。 冷ややかな、でもどこか安心する石鹸の香り。
「……君は、走るなと言ったはずだ」
耳元で、低く咎めるような声がしました。 見上げると、ヴァレリウス様が私を片腕で抱き留め、厳しい表情でリリア嬢を睨みつけていました。
「ヴァ、ヴァレリウス様……?」
「火災現場だぞ。崩落の危険がある。それに、まだ熱が残っているかもしれない。……君の手を、火傷させるわけにはいかない」
彼の言葉に、胸がドキンと跳ねました。 ただの安全管理上の注意かもしれません。 でも、その腕の力強さと、私を守るように前に立つ背中は、どんな騎士様よりも頼もしく見えました。
ヴァレリウス様は私を背後に庇ったまま、冷徹な法務官の顔でリリア嬢に向き直りました。
「リリア・フォン・エッシェンバッハ嬢。……『不浄な魔力の暴走』と仰いましたね?」
「え、ええ。そうですわ。不可抗力で……」
「ほう。神殿法では、聖女候補の祈りによる発火現象は『管理能力不足』とみなされ、候補者の資格停止事由に該当しますが。……ご存知でしたか?」
「えっ」
リリア嬢の顔が引きつりました。
「それとも、意図的な放火と認めますか? その場合は刑法犯です。……どちらを選びますか?」
「っ……! い、意地悪な言い方ですわ! 私はただ……!」
リリア嬢が涙目になって後ずさります。 ヴァレリウス様は追及の手を緩めません。 彼は懐から手袋を取り出し、ゆっくりと装着しながら、焼け跡に近づきました。
「それに、紙は燃えても、魔力の痕跡は燃えない」
彼は黒焦げになった紙片をピンセットで摘み上げました。
「この帳簿には、特殊な防衛魔法がかかっていたはずだ。物理的な炎では、表面しか焼けない。……復元可能です」
「なっ……!?」
リリア嬢が目を見開きました。 私も驚きました。そんな便利な魔法がかかっていたなんて初耳です。
ヴァレリウス様が私を振り返り、片目をつむってみせました。 (ハッタリだ、合わせろ) という合図です。 さすが法務官様、嘘も一流です!
「そ、そうですわね! 王宮の復元士にかかれば、これくらいの損傷、朝飯前ですわ!」
私が調子を合わせると、リリア嬢は完全に動揺しました。 彼女は「復元可能」という言葉を信じ込み、顔面蒼白になります。
「そ、そんな……まさか……。だ、だとしたら、ここに長居は無用ですわ! 失礼します!」
彼女は逃げるようにその場を去っていきました。 去り際、私を睨みつけるその目は、もはや聖女の欠片もない、怨嗟に満ちたものでした。
彼女がいなくなると、ヴァレリウス様はふぅ、と息を吐き、摘んでいた紙片をパラリと捨てました。
「……やはり、ただの灰だな」
「えっ、嘘でしたの!?」
「当然だ。紙は燃えれば灰になる。魔法で元通りなどありえない」
「もう! 心臓に悪いですわ!」
私はポカポカと彼の腕を叩きましたが、彼は真剣な顔で灰の山を見つめました。
「だが、彼女の反応で確信した。この帳簿には、彼女たちが命懸けで隠したい『真実』が書かれていたということだ。……そして」
彼は、焼け残った革の表紙の一部を拾い上げました。 そこには、奇跡的に燃えずに残った『貸出記録』の欄がありました。
「……見ろ。最後にこの帳簿を持ち出した人物のサインだ」
私が覗き込むと、そこには見覚えのある、そして予想通りの名前が記されていました。
『レオンハルト王太子付き筆頭補佐官 ゲオルグ』
「ゲオルグ……。殿下の知恵袋と呼ばれている側近ですわ」
「ああ。これで線が繋がった。神殿の帳簿を持ち出し、不正を隠蔽しようとしたのは、王太子の側近だ」
ヴァレリウス様は、その革片を証拠品袋に入れ、私を見ました。
「ルシエル嬢。敵の本丸は、神殿ではない」
「ええ。……王宮の中にいますわ」
私たちは顔を見合わせ、頷き合いました。 燃やされた帳簿は戻りませんが、燃やしたという事実と、この小さな革片が、彼らを追い詰める最強の武器になる。
「戻るぞ。……次は、その側近を『契約』で落とす」
ヴァレリウス様が歩き出します。 私はその隣に並び、今度は走らずに、しっかりと大地を踏みしめて歩きました。
「はい、ヴァレリウス様。……でも、その前に」
「なんだ?」
「さっきの『君の手を火傷させるわけにはいかない』ってセリフ。……すごく、かっこよかったですわ」
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