32 / 58
第三十一話 白い設計図
中央棟の古い書庫は、昼の明るさの中でも薄暗かった。
窓はある。けれど高い位置に細く取られているだけで、曇り空の光は棚の上部へ淡く触れるところで力を失う。残りは、壁際に置かれた燭台と、机の上へ寄せられた油灯の火が支えていた。紙と革と、長く閉じた箱の匂い。乾いた樟脳。少しだけ黴の匂い。そういうものが混ざり合い、ここだけ季節から切り離されているみたいだった。
ルシアンが先に扉を押し、ヴィオレッタがその後へ入る。
北塔から中央棟へ戻る途中、膝の傷は少しだけ重くなっていた。じくじくとした鈍い痛みが、階段を下りるたび、上るたび、思い出したように足元を引く。けれど、その痛みが逆に身体を現実へ繋いでいた。白い部屋の冷たさも、玩具箱の裏の赤も、いまは夢ではなく、確かに今朝見たものなのだと。
書庫の中央には、すでに何冊かの帳簿が広げられていた。
背表紙の褪せた台帳。
細長い記録簿。
婚礼準備用の一覧。
建築改修の設計台帳。
どれも薄い布や紙片を挟まれていて、ルシアンが先に当たりをつけていたことがわかる。
「座れますか」
彼が机の脇の椅子を軽く引く。
ヴィオレッタは少しだけ眉を上げる。
「あなた、こういう時だけ本当に」
「何です」
「人を人として扱うのがうまいわね」
ルシアンの口元が、ごく僅かだけ乾いた線を描いた。
「普段もそうしているつもりです」
「つもりなのね」
そう言いながら、ヴィオレッタは椅子へ腰を下ろした。机の前へ座ると、書庫の匂いが少しだけ濃くなる。白い部屋とも、礼拝堂とも違う。ここはもっと古く、もっと事務的な場所だ。痛みや恐怖より先に、記録が優先される場所。
だからこそ、少し息がしやすかった。
ルシアンが一冊の帳簿を開く。
「婚礼予定表です。先代当主時代のもの」
頁は黄ばんでいる。けれど文字はまだ読みやすい。几帳面な手で、日付、品目、場所、関係者の名が並んでいる。
最初の方は普通だった。
花嫁衣装の採寸。
花飾りの搬入。
礼拝堂の花の色。
主寝室の改装。
使用人の配置替え。
そのどれもが、昨日までならただの古い予定にしか見えなかっただろう。けれど今は、一つ一つの文字が、礼拝堂の白いヴェールや主寝室の花嫁の部屋へ繋がって見える。
ルシアンがある頁で指を止めた。
「ここです」
ヴィオレッタが身を乗り出す。
そこにあった一行を読んだ瞬間、喉の奥が少し冷えた。
**北塔三階旧幼児室 婚礼後調整準備室として仮使用**
「……幼児室を?」
ヴィオレッタが思わず呟くと、ルシアンが頷く。
「ええ。婚礼後」
その下の注記には、もっと細かな指示が並んでいた。
**白布搬入**
**小暖炉整備**
**呼び管接続確認**
**北向き光量保持**
ヴィオレッタはその一語一語を目で追う。
白布。
小暖炉。
呼び管。
北向き光量保持。
「最初から……」
言葉がそこで途切れる。
北塔三階の白い部屋は、ヴィオレッタを閉じ込めるために初めて整えられたわけではない。婚礼のあとに使う“調整準備室”として、もっと前から白くされ、暖炉が整えられ、呼び管まで接続されていたのだ。
「何の準備室だったのかしら」
低く呟くと、ルシアンは別の紙片を挟んだ。
「建築改修の設計台帳の方に、その注記があります」
次に開かれたのは、厚手の設計台帳だった。紙は硬く、端がやや反っている。そこには簡単な部屋割り図と、細い線で描かれた改修の指示が残っていた。
北塔三階の部屋は、もともとただの幼児室だった。
窓。
小さな暖炉。
低いベッド。
玩具棚。
それだけ。
だが、その脇に、後から朱で書き足された指示がある。
**花嫁静養・将来育児調整兼用**
**白布常置**
**観察口追加**
**必要時隔離可**
観察口追加。
必要時隔離可。
書庫の空気が、少しだけ凍る。
ヴィオレッタはその頁を見つめたまま、しばらく瞬きができなかった。
「……最初から、誰かを閉じるつもりだったのね」
声がひどく静かになる。
ルシアンはすぐには答えない。
だが、その沈黙がほとんど肯定だった。
白い部屋は、事故のあとで即興的に作られた部屋ではなかった。
婚礼後の花嫁。
将来の子ども。
そのどちらにも使える“調整のための白い部屋”として、最初から設計されていた。
修復。
調整。
静養。
必要時隔離可。
マリアンヌの理屈は、思いつきではない。
もっとずっと前から、部屋の設計そのものへ染み込んでいたのだ。
「観察口は、誰の指示?」
ヴィオレッタが問う。
ルシアンが台帳の署名欄を指す。
そこには、先代当主の許可印の下に、別の細い字が添えられていた。
**M.B.要望**
マリアンヌ・ベルクレア。
胸の奥がじわりと冷える。
やはり、あの女は最初から“見る側”に立つつもりで部屋を考えていたのだ。花嫁としてそこへ入り、将来は子どもをそこへ置き、白い布と北向きの光の中で、落ち着くまで、整うまで、眺めるつもりだった。
「最低」
ヴィオレッタが吐き捨てるように言う。
ルシアンは何も言わない。
ただ、頁を閉じずに、そのままこちらが見られる位置へ残してくれている。
しばらくして、ヴィオレッタは別のところへ目を止める。
図面の隅。
主寝室から北塔へ繋がる、細い実線と破線。
普通の廊下ではない。
裏階段と暖炉裏通路を経由する、家人以外には見えない動線だ。
「これ……」
ルシアンが頷く。
「主寝室と北塔は、最初から繋がるよう設計が補われています」
「つまり、花嫁の部屋と白い部屋が」
「ええ」
マリアンヌは、婚礼のあと、自分の部屋から白い部屋へ直接行ける構造を望んでいた。誰にも見られず。自分の白を整え、その先で別の白を整えるために。
ヴィオレッタの胃の奥が、ゆっくりと重く沈む。
礼拝堂。
花嫁のヴェール。
白い部屋。
人形。
全部が一本の線になる。
「じゃあ、あの部屋は」
ヴィオレッタの声は少しだけ掠れた。
「わたしのためじゃなかったのね」
ルシアンが、今度ははっきりとこちらを見る。
「最初は」
そう言って、ほんの少しだけ間を置く。
「最初は、あなたのためではなかった」
その言い方が、妙に救いになる。
最初から自分のために用意された檻ではない。
もっと前に、別の誰かが、自分の理屈のために作った部屋。
その部屋へ、あとからわたしが当てはめられたのだ。
もちろん、それで痛みが薄まるわけではない。
でも、“わたしのせいで”あの部屋があったわけではないと知るだけで、胸のどこかがほんの少しだけほどける。
ルシアンが更にもう一冊、細い台帳を開く。
「閉鎖部屋管理簿です。ここから先は、夫人が嫁いでからの記録」
頁をめくる。
年ごとの管理。
掃除回数。
薪の出入り。
白布洗浄。
記録は乾いている。
でも、ある年で、文字の筆圧が急に変わっていた。
ヴィオレッタはそこを見て、息を止める。
**北塔三階旧幼児室 通常閉鎖扱い**
**ただし、夫人判断により一時使用可**
夫人判断。
母だ。
「……お母様」
自然にその名が零れる。
ルシアンが低く言う。
「ええ。完全に外から押しつけられただけではない」
それはもう、昨夜からわかっていたことだ。
でも、紙で見るとまた違う。
母はその部屋の設計者ではない。
けれど、使うことを許可した。
痛い。
でも、たぶん必要な痛みだ。
「この頁、見ますか」
ルシアンが、さらに先を指す。
そこには、夫人判断での一時使用の備考欄があり、年と理由が短く書かれている。
**七歳冬 情緒過敏・色矯正**
**九歳春 再使用見送り**
**十歳冬 閉鎖維持**
ヴィオレッタは、その三行を見たまま動けなかった。
情緒過敏。
色矯正。
言葉の乾き方がひどい。
泣いた子ども。
白いリボンを嫌がった子ども。
髪を切られ、笛を吹き、眠ったふりをした子ども。
それを、この家の紙は“情緒過敏・色矯正”と書く。
吐き気がした。
でも、同時に、その冷たさごと知りたいとも思う。
「……九歳春、再使用見送り」
ゆっくりとその行を読む。
それは何だろう。
母が一度だけ、もうあの部屋を使わないと決めかけた時期だろうか。
「この頃、何が」
ヴィオレッタが呟くと、ルシアンが別の付箋を開く。
そこには短い走り書きがあった。
**本人、白室再入拒否強し。通常東棟管理へ戻す。**
本人。
ヴィオレッタは目を見開く。
「……わたし、拒否したのね」
「ええ」
ルシアンは静かに答える。
「少なくとも九歳の時点では、明確に」
その言葉に、胸の奥へ熱が差す。
覚えていない。
でも、紙の上には残っている。
七歳の冬、白い部屋へ置かれた。
でも九歳の春には、再入を拒否した。
つまり、眠ったふりをした子どもは、そのまま永久に白い部屋へ従ったわけではない。ちゃんと、後から拒んでいる。白へ戻されることを。
それだけで、少しだけ息がしやすくなる。
「……見た?」
思わず小さくそう言う。
ルシアンは帳簿から目を上げる。
「何を」
「わたし、ちゃんと嫌がってたの」
ルシアンの鋼色の瞳が、ほんの僅かにやわらぐ。
「ええ」
たった一言。
でも、それだけでよかった。
白い部屋で折れたままではなかった。
最初の赤を選んだ子どもは、その後も、ちゃんと白を拒んだ。
記憶はない。
でも、紙がそれを残している。
書庫の奥で、ふと衣擦れの音がした。
二人が同時に顔を上げる。
扉のところに、母が立っていた。
いつの間にか入ってきていたらしい。
今日は薄い灰色のドレスに着替えている。
髪も整えられている。
でも、疲れはまだ隠しきれていない。
目の下の薄い影が、そのまま残っている。
彼女は、机の上の帳簿と、設計台帳と、こちらの顔を順に見た。
それだけで、何を読んでいたのかはほとんど察したのだろう。
顔がほんの少しだけ強張る。
「……そこまで見たのね」
低い声。
ヴィオレッタは母を見返す。
「ええ」
「どこまで」
「花嫁静養・将来育児調整兼用。観察口追加。必要時隔離可」
一語ずつ、はっきりと言う。
母の指先が、わずかに動いた。
それでも目は逸らさない。
「そう」
「最初から白い部屋だったのね」
母は少しだけ黙って、それから静かに頷いた。
「ええ」
「あなたが作った部屋じゃなかった」
「ええ」
「でも、使った」
今度は間を置かずに答える。
「そうよ」
そのやり取りに、書庫の空気が少しだけ張りつめる。
でも、不思議と昨夜ほど息苦しくない。
たぶん、紙がもうそこにあるからだ。
言葉だけではなく、記録が。
図面が。
あの部屋が、誰かの気分や言い訳ではなく、ちゃんと構造と判断で成り立っていたことを示す紙が。
母は机の方へ少しだけ近づく。
でも、帳簿には触れない。
触れられないのかもしれない。
「九歳の春の行も見た?」
ヴィオレッタが目を瞬く。
「ええ」
母の目が、ほんの少しだけ揺れる。
「あなたが、わたくしに向かって“二度と入らない”って言ったの」
胸の奥が、ひどく静かに鳴る。
覚えていない。
でも、その言葉は、自分の口で言ったとすぐにわかる気がした。
九歳の自分なら、きっとそう言う。
白い部屋の何をどこまで理解していたかは別として、二度と入らない、とだけは。
「あなた、よくそんなこと覚えてるわね」
ヴィオレッタが言うと、母は小さく息を吐いた。
「忘れられるはずないでしょう」
その返しが、ひどく静かだった。
白い部屋でのことを、母は全部忘れて生きてきたわけではない。
忘れられず、それでも見ないようにしてきた。
そのことが、今朝の書庫の薄暗い光の中では、少しだけはっきり見える。
「それで、見送りにしたの?」
ヴィオレッタが問う。
母は頷く。
「ええ」
「もっと早く閉じればよかったのに」
その言い方には棘が混じる。
でも、もう隠せない。
母はそれを受け止める。
「そうね」
そして、少しだけ視線を落とす。
「でも、その時のわたくしは、“使わなければ済む”と思ったのよ」
その言葉に、ヴィオレッタは短く息を吐く。
「またそれ」
「ええ。またそれ」
母は自嘲するみたいに、ほんの少しだけ口元を歪めた。
「使わなければ見なくて済む。閉じておけばなかったことにできる。そういう愚かさで、ここまで来たの」
その自己認識が、遅すぎる。
でも、紙の前で言われると、否定もできない。
書庫の中へ、しばらく沈黙が落ちた。
ルシアンがその沈黙を切る。
「夫人、北塔三階の今後について、記録係は今日中に第一次の保全を終えます」
母が彼を見る。
「ええ」
「その後、封鎖を維持するか、整理に入るかは、令嬢の判断に」
「承知しているわ」
母の返答は静かだ。
そして、今度はヴィオレッタを見る。
「急がなくていい」
昨夜も似たようなことを言っていた。
でも、今朝のそれは少しだけ違う。
“急いで白に塗り替えたり、灰にして消したりしない方がいい”と言った昨夜の続きとして、もっと静かに、でもはっきりと。
ヴィオレッタはその視線を受け止める。
「急がないわ」
そう返した。
たぶん、いま必要なのは“すぐに正しい形へ戻す”ことではない。
マリアンヌがやり続けたのも、母がやろうとしたのも、結局はそこだった。
急いで整える。
急いで隠す。
急いで白くする。
急いで灰にする。
そうではなく、しばらくはそのまま、ちゃんと見える形で置いておかなければならないのだろう。
「それでいいわ」
母が言う。
その声を聞いて、ヴィオレッタは少しだけ目を細めた。
昨夜、東棟の部屋へ来た母。
今朝、赤い紐をよこした母。
そして今、北塔の紙の前で“急がなくていい”と言う母。
全部が遅い。
遅すぎる。
でも、その遅さごと受け取らなければ、前へ進めないところまで来てしまったのだとも思う。
ルシアンが帳簿を閉じる。
「午前の分はここまでです」
その言い方が、やはり少しだけ可笑しい。
まるで通常業務みたいに区切る。
でも、そうやって区切らなければ、たぶん誰も息継ぎができない。
ヴィオレッタは机の上の設計台帳をもう一度見る。
花嫁静養・将来育児調整兼用。
観察口追加。
必要時隔離可。
そんなふうに書かれた部屋へ、自分があとから押し込まれた。
でも、九歳の春には、二度と入らないと拒んだ。
その記録が、紙に残っていた。
そのことが、いまは思った以上に大きい。
「ルシアン」
ヴィオレッタが呼ぶ。
「何です」
「その行、写しをもらえる?」
彼は少しだけ目を細める。
「九歳春の行ですか」
「ええ」
母も、そちらを見る。
ヴィオレッタは視線を帳簿へ向けたまま続ける。
「最初の赤の絵だけじゃなくて、それも欲しい」
二度と入らない。
それは、覚えていない自分の言葉だ。
でも、たぶん今のわたしにも必要な言葉だった。
ルシアンは短く頷いた。
「作らせます」
「ありがとう」
母はそのやり取りを黙って見ていた。
そして、ほんの僅かに、疲れた目をやわらげた。
白い部屋の前で、まだすべては終わっていない。
でも、少なくとも今朝の書庫では、白の設計図の上へ、最初の赤と、九歳の春の拒絶が並んだ。
それだけで、曇り空の昼へ向かう光が、少しだけ違って見えた。
あなたにおすすめの小説
[完]出来損ない王妃が死体置き場に捨てられるなんて、あまりにも雑で乱暴です
小葉石
恋愛
国の周囲を他国に囲まれたガーナードには、かつて聖女が降臨したという伝承が残る。それを裏付ける様に聖女の血を引くと言われている貴族には時折不思議な癒しの力を持った子供達が生まれている。
ガーナードは他国へこの子供達を嫁がせることによって聖女の国としての威厳を保ち周辺国からの侵略を許してこなかった。
各国が虎視眈々とガーナードの侵略を図ろうとする中、かつて無いほどの聖女の力を秘めた娘が侯爵家に生まれる。ガーナード王家はこの娘、フィスティアを皇太子ルワンの皇太子妃として城に迎え王妃とする。ガーナード国王家の安泰を恐れる周辺国から執拗に揺さぶりをかけられ戦果が激化。国王となったルワンの側近であり親友であるラートが戦場から重傷を負って王城へ帰還。フィスティアの聖女としての力をルワンは期待するが、フィスティアはラートを癒すことができず、ラートは死亡…親友を亡くした事と聖女の力を謀った事に激怒し、フィスティアを王妃の座から下ろして、多くの戦士たちが運ばれて来る死体置き場へと放り込む。
死体の中で絶望に喘ぐフィスティアだが、そこでこその聖女たる力をフィスティアは発揮し始める。
王の逆鱗に触れない様に、身を隠しつつ死体置き場で働くフィスティアの前に、ある日何とかつての夫であり、ガーナード国国王ルワン・ガーナードの死体が投げ込まれる事になった……………!
*グロテスクな描写はありませんので安心してください。しかし、死体と言う表現が多々あるかと思いますので苦手な方はご遠慮くださいます様によろしくお願いします。
嫌われS級治癒師は、治すたび寿命を削っていた
なつめ
恋愛
王国最強の冒険者パーティに所属するS級治癒師・フィオナは、
どんな傷も呪いも癒せる“奇跡の治癒師”として知られていた。
けれどその力には、誰にも言えない代償があった。
治療するたび、彼女自身の寿命が削られていくのだ。
仲間を救えば救うほど、彼女の身体は静かに壊れていく。
それでもフィオナは口を閉ざしたまま、笑って治し続けた。
だが、奇跡を当然のように受け取る仲間たちは、次第に彼女を疎み始める。
「冷たい」
「恩着せがましい」
「治せるなら最初からやればいい」
そんな言葉が積み重なり、彼女はついに“嫌われ者”となった。
そしてある日、致命傷を負った仲間を救った代償で、フィオナは余命わずかとなる。
彼女が去ろうとしたその時になって初めて、
仲間たちは、自分たちが踏みにじってきたものの大きさを知る。
これは、
誰にも理解されなかった治癒師が、それでも誰かを愛してしまう物語。
恋愛は見ているだけで十分です
みん
恋愛
孤児院育ちのナディアは、前世の記憶を持っていた。その為、今世では恋愛なんてしない!自由に生きる!と、自立した女魔道士の路を歩む為に頑張っている。
そんな日々を送っていたが、また、前世と同じような事が繰り返されそうになり……。
色んな意味で、“じゃない方”なお話です。
“恋愛は、見ているだけで十分よ”と思うナディア。“勿論、溺愛なんて要りませんよ?”
今世のナディアは、一体どうなる??
第一章は、ナディアの前世の話で、少しシリアスになります。
❋相変わらずの、ゆるふわ設定です。
❋主人公以外の視点もあります。
❋気を付けてはいますが、誤字脱字が多いかもしれません。すみません。
❋メンタルも、相変わらず豆腐並みなので、緩い気持ちで読んでいただけると幸いです。
断罪中、味方が多すぎて王子が孤立している件について
夏乃みのり
恋愛
バーンスタイン伯爵家の令嬢ラミリアは、魔力も剣の才能もない「ごく普通」の地味な女性。
ある日のパーティーで、婚約者であるジェラルド第二王子から「地味で無能で嫉妬深い」と罵られ、身に覚えのない罪で婚約破棄を突きつけられてしまう。
しかし、断罪劇は予想外の展開へ。
奪われる人生とはお別れします 婚約破棄の後は幸せな日々が待っていました
水空 葵
恋愛
婚約者だった王太子殿下は、最近聖女様にかかりっきりで私には見向きもしない。
それなのに妃教育と称して仕事を押し付けてくる。
しまいには建国パーティーの時に婚約解消を突き付けられてしまった。
王太子殿下、それから私の両親。今まで尽くしてきたのに、裏切るなんて許せません。
でも、これ以上奪われるのは嫌なので、さっさとお別れしましょう。
◇2024/2/5 HOTランキング1位に掲載されました。
◇第17回 恋愛小説大賞で6位&奨励賞を頂きました。
◇レジーナブックスより書籍発売中です!
本当にありがとうございます!
捨てられた聖女、自棄になって誘拐されてみたら、なぜか皇太子に溺愛されています
h.h
恋愛
「偽物の聖女であるお前に用はない!」婚約者である王子は、隣に新しい聖女だという女を侍らせてリゼットを睨みつけた。呆然として何も言えず、着の身着のまま放り出されたリゼットは、その夜、謎の男に誘拐される。
自棄なって自ら誘拐犯の青年についていくことを決めたリゼットだったが。連れて行かれたのは、隣国の帝国だった。
しかもなぜか誘拐犯はやけに慕われていて、そのまま皇帝の元へ連れて行かれ━━?
「おかえりなさいませ、皇太子殿下」
「は? 皇太子? 誰が?」
「俺と婚約してほしいんだが」
「はい?」
なぜか皇太子に溺愛されることなったリゼットの運命は……。
役立たずと捨てられた万能建築士、隣国で「聖域」を造って無双する。今さら復興のために戻れ? ご自分たちで瓦礫でも積んでいればよろしいのでは?
しょくぱん
恋愛
「お前の魔法は石を積むだけの土木作業だ」と婚約破棄されたので、城を支えていた『構造維持結界』をすべて解除して出て行きますね。今さら「城が崩れる!」と泣きつかれても、私は隣国で氷結の皇帝陛下と「世界最高の聖域」を造っていますので、一切知りません。
王国唯一の建築魔導師アニエスは、その地味な見た目と能力を理由に、王太子シグムンドから婚約破棄と国外追放を言い渡される。 彼の隣には、派手な光魔法を使う自称聖女の姿があった。
「お前の代わりなどいくらでもいる。さっさと出て行け!」 「……分かりました。では、城にかけていた『自動修復』『耐震』『空調』の全術式を解約しますね」
アニエスが去った直後、王城は音を立てて傾き、噴水は泥水に変わり、王都のインフラは崩壊した。 一方、アニエスは隣国の荒野で、呪われた皇帝レオンハルトと出会う。彼女が何気なく造った一夜の宿は、呪いを浄化するほどの「聖域」だった。
「君は女神か? どうか私の国を救ってほしい」 「喜んで。ついでに世界一快適な住居も造っていいですか?」
隣国がアニエスの力で黄金の国へと発展する一方、瓦礫の山となった母国からは「戻ってきてくれ」と悲痛な手紙が届く。 だが、アニエスは冷ややかに言い放つ。 「お断りします。契約外ですので、ご自分で支えていればよろしいのでは?」
これは、捨てられた万能建築士が隣国で溺愛され、幸せを掴む物語。 そして、彼女を捨てた者たちが、物理的にも社会的にも「崩壊」し、最後には彼女が架ける橋の『礎石』として永遠に踏まれ続けるまでの、壮絶な因果応報の記録。
家族に捨てられた令嬢、宝石職人に溺愛される~宝石の声が聞こえる私は、彼と相性抜群のようです~
川上とむ
恋愛
ライデンバッハ家の長女アリシアには、宝石の言葉が聞こえる不思議な力があった。
一方、家族はその力を気味悪がり、双子の妹のガーベラにばかり愛情を注ぎ、アリシアは『いないもの』として扱われていた。
そんなある日、ガーベラが中央貴族に嫁ぐことが決まると、アリシアは生まれ育った家を追い出されてしまう。
土砂降りの雨の中をさまよったアリシアは、宝石の声に導かれるように一軒の宝石工房にたどり着く。
そこにはウィルという宝石職人の男性がいて、アリシアを助けてくれる。
店頭に並べられた宝石たちの言葉から、ウィルが悪い人でないと悟ったアリシアは、彼の宝石工房に住み込みで働かせてもらうことにした。
宝石の言葉を理解するアリシアをウィルは受け入れてくれ、彼女の新たな生活が始まった。