魔霧の森の魔女~オバサンに純愛や世界の救済も無理です!~

七瀬美織

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第二章 疑雲猜霧のファルザルク王国

第十九話 一発殴る! ①

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 レンドグレイルは、黒猫皓輝こうきを抱いて鼻歌を歌いながら、香澄かすみの先を歩いている。

「似ているようで、異なるはずの二つの組織である魔術師団と魔術師ギルドが同じ構成組織なのは、ファルザルク王国が、魔法使い達を保護した唯一の国だったからです」
「そうなんですか……? 魔術師の絶対数が少ないからだと思ってました」
「それもあります。人族は、生命活動に必要な魔力を微量に持っています。その体内の魔力を操り、強い精霊の加護得て魔術を使うことができるのが、魔術師の条件です」
「精霊の加護って、大事な条件なのですか?」
「古来魔法は、精霊が魔力を糧に行使する力だと言われ、魔術や魔方陣は精霊に魔法を行使してもらう為の、遊帆殿に言わせれば、契約書や発注書の様なものだと言えば分かりやすいそうです。精霊の加護が、必ずなければならない訳ではありません。しかし、使える術の強さや効果に歴然とした差がしょうじます」
「魔術は、精霊を強制的に従わせる力なのですか?」
「いいえ、一時的な契約です。精霊は、魔力を受け取ったら、約束を必ず守らなければならないのです」
「うーん。だったら、魔力を操る必要性がわかりません」
「契約書を作成するなら、誤字脱字なく美しい文字の方がいいですよね。しかも、契約する精霊の好ましい魔力で作られていれば、より価値を増すというならば……」
「なるほど。わかりやすい説明ですね。バルッセラさんは、魔術師ではないのですか?」

 香澄に色々話しているのは、レンドグレイルの従者のバルッセラ=ナデン=ジュラヘルビスだ。

「私は、レンドグレイル殿下の従者です。魔力はありますが、魔力を操るのは苦手です。ですが、殿下と共に魔術を学び、基礎学講師の資格を取得しました。見習い魔術師の講師を時々しております」

 バルッセラはレンドグレイルよりも三歳年上の青年で、黒に近い茶色の髪と榛色の瞳をしている。平凡な顔立ちながら、意志の強さを感じさせるキリッとした眉をしていた。

 香澄は美形しかいない世界じゃなくて、普通の平凡な容姿の人もいて良かったと思った。かなり失礼な感想だった。
 たが、この世界に来てから美形しか出会った事のなかった香澄は、バルッセラに親近感を覚えていた。今の自分が、美少女だという事は、香澄の頭からすっかり抜け落ちていた。

 王宮の国王陛下の執務室から『茨の塔』まで、バルッセラと雑談しながら、かれこれ二十分くらい歩いているだろう。

 宮殿は、豪華だが華美過ぎない上品な作りと装飾をされていた。国王陛下の嗜好が反映されているのかもしれない。所々に高級そうな調度品が置かれ、華やかな花が飾られている。香澄達は、長い廊下を歩き、階段の昇り降りを繰り返して、何度も角を曲がり歩いている。ファルザルク城の規模が大きいだけに、目的地までかなり歩くのだろう。

 何度も、近衛騎士の守る扉を通り、城勤めの貴族らしき人ともすれちがった。レンドグレイルと、バルッセラに挨拶をする者、話しかける者もいたが、香澄を気にする者や声をかける者はいない。

 本来なら、王宮内にレンドグレイルと一緒に歩いているだけで、男女問わず注目を浴びるはずだ。

 香澄は、魔術師見習いの灰色のローブのフードをすっぽり被っている。香澄のローブに付与された認識阻害系の魔術が良い仕事をしているらしい。



 レンドグレイルは、黒猫皓輝を気に入ったらしく、ずっと抱えて歩いている。
 香澄は、可愛い黒猫皓輝が自分以外に懐いている様子を見て、レンドグレイルにちょっと嫉妬していた。

 香澄は、皓輝に『大丈夫?』と、尋ねてみると、『コレの魔力は美味しい』と、返ってきた。香澄が、『えっと、つまり皓輝がレンドグレイルの魔力を食べてるって事? それっていいの?』と、悩んでいると『香澄様の、魔力だけでは『黒い霧』と判断されて塔の結界に引っかかる可能性がある。レンドグレイルもちゃんとわかっている』と、何となく返事が返ってきた。

「そうなんだ……」
「うん? 香澄さん、どうかした?」
「皓輝に魔力を与えてくれて、ありがとう」
「……お礼なんていいよ! べ、べつに大した事してないからっ!」

 レンドグレイルは、なぜか赤い顔をしている。大人びたクールな美少女からの不意打ちの笑顔は、破壊力が半端なく衝撃的なのだ。香澄は、全くの無自覚だから始末に負えない。

 バルッセラは、主人あるじのいつもと違う様子を見て目を丸くした。
 バルッセラは、香澄とレンドグレイルの対面を心配していたからだ。レンドグレイルの大好きな兄上の婚約者が突然現れたのだ。さぞ、意地悪くネチネチ攻め立てるのかと思いきや、意外な展開になっている。
 バルッセラは、レンドグレイルがやけに素直なので、窓から空を見上げて、明日の天気を心配した。



 『茨の塔』は、ただ塔が立っているだけの建物ではない。高い石積みの巨大な塀の中に、埋め込まれるような建てられた塔は、意外と細身で見張り台と言ったほうがしっくりくる。最奥の王宮の尖塔より低いが、他よりも飛び抜けて高い。塔の壁面は、びっしりと茨の蔦が埋め尽くしている。隣接する三階建ての建物の壁や切妻屋根まで覆っていた。

 香澄が杜若の背に乗って、上空から城を見た時は、この茨に包まれた建造物に気が付かなかった。

 香澄は、扉まで茨に覆われているのを見て、『茨姫オーロラ姫』を思い浮かべた。この茨の塔の主は、『海野遊帆』だと思い出してドレス姿で眠る彼を想像して即座に消去した。
 配役ミスを改めて、悪い魔女役は遊帆に任せた。茨姫役は、メイラビアが当り役だと思う。彼女を目覚めさせる王子様役は誰だろうと考えて、アレクシリスの顔が浮かんだ。香澄は、一人赤面していた。



 『茨の塔』の玄関ホールで、メイラビアが迎えてくれた。

「香澄ちゃん、ようこそ『茨の塔』へいらっしゃいました。私が香澄ちゃんのお世話をしますから、何でも言って下さいね」
「ありがとうございます」

 人見知りする香澄は、メイラビアが居てくれて安心した。

「まずは、『茨の塔』の最高責任者に会っていただくはずなのですが……あのバカ!」

 ふるふる怒りに震えるメイラビアの様子から、遊帆がまた何かやったのかもしれないと、その場にいた者はそれぞれ思った。

「最高責任者……それって、遊帆さんですよね」
「ええ、調子に乗ったバカ魔導師です。大使館から戻り、数人の魔術師と専用研究室にこもって出てきません! あんな、常識のないバカは放っておいて、香澄ちゃんを、すぐにお部屋にご案内します」
「ありがとうございます。メイラビアさん」
「師匠、研究室にこもると終わるまで絶対出てこないからね。部屋まで、僕も一緒に行っていいよね? 香澄さんと、従者殿の魔力を登録しないと、『聖なる茨の精霊』に攻撃されちゃうからね」
「うみゃあ」
「ええっ?! 攻撃されるのですか?」
「あ、今の段階で何も反応ないから大丈夫だけど、念のためね。部屋で登録すれば、ここの住人だって認識されるから」
「なるほど。セキュリティが精霊さんなのか…… 魔力を登録してるなんて、生体認証技術的なものかな?」

 メイラビアは、香澄に頷きながら部屋まで付いてくる気のレンドグレイルに毅然とした態度で応じた。

「レンドグレイル、心配には及びません。香澄ちゃんの部屋は、女子寮に用意しました。女子寮は、男子禁制ですから、登録も女子寮の魔術師にしてもらいます」
「はーい。了解です。でも、女子寮じゃあ簡単に部屋へ遊びに行けないなぁ」

 レンドグレイルは、つまらなそうに呟きながら、黒猫皓輝を香澄に渡した。皓輝は香澄の腕の中でゴロゴロ喉を鳴らしている。香澄は、柔らかな毛並みを撫でて、モフモフ成分を補給して癒された。

 窓の外に高い石積みの壁に埋まる塔が見えた。ここは、塔と別の建物らしい。

「ファルザルク城は、内壁と外壁の二重構造で、『茨の塔』は、内壁の一部で元見張り塔だったんだよ」
「この建物は、あの塔と繋がっているのですか?」
「この建物と塔は、内壁の内部を間に挟んで繋がっています『茨の塔』は、見かけは茨に覆われた石造りの古びた塔ですが、実験場になっています。この建物は、魔術師ギルドの本部と宿舎も兼ねています」

 玄関ホールの横は普通の廊下で、ほんのりハーブの香りがする。明るく清潔な状態で、香澄は魔窟のような場所を想像していただけに意外に思った。造りが天然素材っぽいだけで、元の世界の研究施設と遜色ない印象だった。

「あれ? お店がある?」

 廊下側に大きな窓ガラスがついた店舗のような場所に来た。

「ここは、魔術師ギルドです。魔術師の為に、二十四時間、年中無休営業です。夜の方が、活動している魔術師が多いのですよ」

 コンビニのように、雑貨と食品が売られている。事務所の窓口の様な場所もあり、よく見ると郵便物をやり取りしてる。今度は、現金のようだ。複数ある窓口の奥で書類を作成している。

「この先に食堂があります。これから起きてきた魔術師が、食事をしたり、研究室にこもったりします。研究室で寝ていた魔術師も、起きて研究したり、王宮の夜勤の文官に溜まった書類の山の提出を催促されたりと忙しくなります」
「昼夜逆転生活ですか? それは、研究するのに夜間の方が向いてるとか?」
「いいえ、研究熱心のあまり徹夜や、深夜まで作業をしてるうちに、朝方に眠ることが多いせいです。そのうち、それもどんどんずれて、朝から活動する者もいます。だから、衣食住に関する窓口も二十四時間年中無休で、従事ている者も交代制勤務です」
「それは、大変ですね」
「一番大変なのは、医療班ですね。魔術師の中には、研究熱心で飲まず食わずで倒れる者もいます。そんな魔術師の生活指導が一番大変だそうです」
「あれかな、オカンみたいにクドクド説教しないと生活を改めないようなダメな人を更生させる感じですか?」
「ええ、そうです。その筆頭が、海野遊帆という魔導師です」
「ははは、トップの魔導師がそれじゃあダメですねぇ」
「本当に、寝食を忘れてしまうのですよ。困った魔導師です」

 メイラビアは、遊帆を貶める様な事を言いながら、とても心配しているのだと、香澄は感じていた。

 レンドグレイルとバルッセラは、女子寮の手前まで香澄を送ってくれた。レンドグレイルは香澄に、明日は塔の内部を案内してくれると約束して別れた。

 香澄が案内された部屋は、女子寮の三階の一番奥の角部屋だった。机と椅子、大きな本棚とベッドがあるだけのシンプルな部屋だった。
 しかし、一人部屋にしては広くて十五畳はありそうだ。この国の基準の部屋の広さは知らないが、寮内でも上等な部屋を用意してくれたのだと思った。
 部屋の中には先客がいて、魔方陣の描かれた敷物の上で待っていた。

「彼女は、この女子寮の寮長のダリアエル=ギローフです」

 メイラビアが、魔術師のローブのフードを目深に被った女性を紹介してくれた。彼女は、香澄に軽く頭をさげた。

「では、魔力を登録いたしますね。ダリアエル、よろしくね」
「ダリアエルさん、よろしくお願いします」
「…………よ、……しくお願い……す」

 蚊の鳴くような声で、ダリアエルは答えた。

「ダリアエルは、魔術師として一流なのだけど、とても内気な性格なの」
「……で、こちらに……立って下さ……」

 香澄は、何とか聴き取れた言葉に従い、魔方陣の描かれた敷物の中心に黒猫皓輝を抱いたまま立った。ダリアエルは、何かを呟きながら敷物に魔力を流した。魔方陣が赤く光りを放った。そして、魔方陣の光は、ゆっくりと紫色に変化していき、更に青い光になった。そして、光は徐々に消えていった。

「おわり……た。これで、登録……です。ようこそ……香澄ちゃん。歓迎し……」
「あ、ありがとうございます」

 ダリアエルは、小声で香澄に話しかけていたが、半分は理解出来なかった。ダリアエルは、手早く敷物を巻いて肩に担いで部屋を出て行ってしまった。

「彼女、何か気にさわったのでしょうか?」
「大丈夫。ダリアエルは、恥ずかしがり屋さんなだけですよ。だから気にしないで……」

 香澄は、苦笑してしまった。ダリアエルの声は何とか聴き取れたが、顔はフードの影で全く見えなかった。

「この部屋は、お風呂とトイレがありますし、こちらに簡易キッチンもあります。置いてある物は、自由に使って下さいね。明日の朝は、ゆっくりでいいですよ。ただし、部屋の外ではその魔術師見習いのローブを着用して下さいね。食事や買い物も、ローブの魔方陣を感知で支払可能です。部屋の鍵にもなっているので、管理に気をつけて下さいね。あと、内鍵を忘れないように、おやすみなさい」
「おやすみなさい」

 香澄は、メイラビアに言われた通り扉の鍵をかけてため息をついた。目まぐるしい一日がやっと終わった。香澄はかなり疲れていた。
 部屋の中に、リーフレッドがフワリと現れた。精霊は自由に『茨の塔』へ出入り出来るのだろう。

『香澄、お茶でもいかが?』
「いつもありがとう、リーフレッドさん。何かお礼が出来るといいのだけど……」

 リーフレッドは、にっこり微笑んで、『今度、私のために何か作って食べさせて欲しい』と、香澄に告げた。


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