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第24話 不運か執念か
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「お前と殺し合いが出来るなんて、今日は最高の日だぜ」
「稲城。お前の得物は斧だっただろ。そのククリナイフはどうした?」
「他の参加者から奪ったに決まってるだろ」
「死者からか、それとも生者からか?」
「後者に決まっている。俺好みの武器だったからな」
「だと思ったよ」
饒舌な稲城のくり出したククリナイフによる連撃を、兜はことごとくかわしていく。避ける余裕があるのは、稲城がまだ本気を出していないからだ。お互いに本気ならば、会話を交わしてる余裕なんて一瞬で無くなる。
リスクを回避するという意味でも、稲城が遊んでいる間に速攻で決着させるべきだと兜を判断した。長期戦になれば、ゾンビの群れを前に共倒れだ。
「兜。どうしてあの時俺を撃った? 俺達は仲間だっただろ? 仲間に裏切られるほど残酷な仕打ちはこの世にはないぜ」
心臓に近い位置をククリナイフの切っ先で示し、稲城は口元だけで不敵に笑う。
「昔話なんてする気分じゃないな」
「これは昔話じゃなくて別れ話だ。お互いにこれが最後のやり取りになるって分かってるだろ?」
「お前を危険だと判断した。それ以外に理由が必要か?」
三年前。兜と稲城は傭兵として同じ部隊に参加していた。友人とまではいかなくとも同じ日本人同士、世間話や雑談を交わすぐらいには近しい間柄だった。それは、兜が稲城という男の持つ凶悪な本性を知るまでの短い間であったが。
「俺が民間人を撃ったからか? あれは事故だ。流れ弾だって」
「嘘をつくな、お前は嬉々としてあの人達を撃った。あの時のお前の醜悪な笑み、俺は忘れんぞ」
「何だよ。バレてたのかよ」
稲城はそのことを否定しなかった。やはりあれは意図しての行為だったようだ。
大それた理由など無い。ストレス発散、あるいは単なる暇潰し。稲城威志男とはそういう男だ。
「戦闘に犠牲はつきものだ。細かいことをちまちまと」
「そうだな。そういう台詞を平然と吐ける奴だからこそ、俺はお前を撃った」
「お前の正義感ってやつか。仲間を撃ってどう思った?」
「……後悔しているさ」
兜の意外な言葉に、稲城は意表を突かれて目を丸くした。
「あの時。確実に止めを刺しておけばよかったってな」
「やっぱり最高だな! お前は!」
稲城の表情はこれまで最も生き生きとしていた。そう、これは殺し合いなのだ。相手にもそれぐらいの気概と煽りを持ってもらわないと面白味に欠ける。
「前置きは終わりだ。その首、ゾンビどもに謙譲してやるよ!」
「けち臭い奴だな。俺ならお前の全身をゾンビどもにくれてやる」
無駄口はここまでだ。兜は殺意を込めたマチェーテの一閃で稲城の首を狙うが、稲城のククリナイフの窪みに刃先を止められ不発に終わる。それでも兜は攻撃の手を緩めない。腰に仕込んでいた投擲用のダガーナイフを左手に持ち、稲城の太腿目掛けて突き立てる。しかし、狙いがやや甘く、狙った場所へ突き刺すことは出来なかった。
「痛いな! 酷いことしやがる!」
痛みにも怯まず、稲城はダガーナイフが突き刺さったままの左足で、兜の腹部目掛けて膝蹴りを打ち込む。兜は咄嗟にバックステップで距離を取ろうとしたが、稲城の攻撃速度の方が僅差で勝り、膝蹴りをもろに受けてしまう。
「終わりだ! その減らず口で、この世にバイバイしな」
兜の腹に膝をめり込ませたまま、稲城は首筋目掛けてククリナイフを振り下ろした。
「別れの挨拶ってのは、俺の柄じゃないな」
「何だと!」
兜は怯まず、ナイフが振り下ろされるよりも早く、片足が浮いてバランスの悪い稲城の右足を払い、攻撃の軌道を稲城の大幹ごと逸らせる。しかし、稲城の執念もまた強い。バランスを崩しながらもその剛腕でナイフを下ろしきり、兜の左肩を刃が大きく抉った。
「どうだ痛いか? 俺の時はもっと痛かったぜ」
ククリナイフから滴る兜の血液を稲城が口に含み、即座に吐き捨てた。先手は兜に譲ったが、負傷の程度は兜の方が深刻。稲城は優越感に浸っていた。
「お前の方こそ。そんな怪我で大丈夫か?」
左肩の痛みに表情を歪めながらも、兜の声には微かな余裕を感じ取れる。一瞬意味が分からず、稲城は兜の視線を追って、自身の右の太腿を見た。
「……お前、いつの間に」
「お前が俺を切り付けたのと同時にだ。俺に一撃を入れたのが嬉しくて気づかなかったか?」
「野郎……」
呪いを吐いた瞬間、屈強な稲城が突然よろめき、その場に膝を着いた。稲城の右太腿の付け根にはナイフで刺された傷跡があり、そこから止めどなく鮮血が溢れ続けている。太腿の付け根は太い血管が存在している人体の急所であり、首同様にナイフを使った戦闘で狙われることの多い部位だ。出血量は想像を絶する。医療機関の無いこの島において、それは死刑宣告のようなもの。じきに稲城は出血多量で死ぬだろう。
「命のやり取りこそ冷静にだ。熱くなった時点でお前の負けだよ」
「兜! 俺はまだ負けてねえ!」
稲城は執念だけで立ち上がりククリナイフを構えるが、太腿から出血は酷く足元がおぼつかない。対する兜は左肩を負傷したとはいえ武器を振るう余力は十分だ。勝敗は誰の目にも明らかだった。
「俺はお前を殺――」
「首だけじゃけち臭いんだったよな」
稲城の言葉を無情に遮り、兜は渾身の回し蹴りを稲城の右側頭部に打ち込んだ。バランスを崩した稲城の体は、後方で待ち構えていたゾンビの群れへと飛び込んだ。
「あああああああ!」
飛び込んできた獲物に大量のゾンビが食らいつく。稲城の右腕に五体のゾンビが食らいつき、筋肉質だった右腕は一瞬で肉塊と化し、一部から骨が覗けている。
「やめろ! ああああああああああああああ―いや――助けて――や――いやあ――」
一匹のゾンビが、稲城の腹を食い破った。
「介錯くらいはしてやるよ」
兜の抜き放ったダガーナイフが稲城の眉間を射抜き、四方から食い破られる痛みに絶叫を上げていた稲城の生命活動を停止させた。決して情けで行ったわけではない。今の内に頭を潰しておかないと、稲城自身がゾンビ化して襲ってこないとも限らない。
「そろそろ脱出しないとな」
左肩の傷も決して浅くはない。利き腕で無かったのが幸いだが、片腕が封じられて戦闘能力は大幅にダウンしている。屋内のゾンビは稲城の死体に群がっているが、あの数を考えれば一分と経たずに稲城の体を喰らい尽くし、新たなる獲物を求めて兜へと襲い掛かるだろう。
「じゃあな、稲城」
長居は無用と外階段へと繋がる扉へと駈けた瞬間それは起こった。
金属製の何かが崩れ落ちるような激しい轟音と共に建物が大きく揺れる。何事かと思い稲城が扉を開けると。
「……これは」
扉の向こうにあるはずの外階段が崩れ落ち、地面へと叩き付けられてた。階段の残骸には十数体のゾンビの死骸も混ざり込んでいる。元々かなり古い施設だ。どうやら一気にゾンビが外階段へと群がったことでその重さに耐えきれず、階段が崩壊したらしい。
退路は断たれた。外階段以外から脱出するにはエントランスから出るほかないが、ゾンビだらけの階段を駆け下りて二階下まで向かうのは流石の兜でも不可能だ。おまけに稲城の体に喰らいついていたゾンビは食事を終えたらしい。全ての個体が一様に兜の方を見やり、今か今かと襲い掛かるタイミングを計っている。
「不運か。あるいは稲城の執念か。勘弁してくれよ、まったく」
圧倒的強者の兜からも、この時ばかりは溜息が漏れた。オカルトなど信じないが、タイミングがタイミングだけに、階段の崩落は稲城の呪いではと思わずにはいられない。地獄に道連れにされた気分だ。
「稲城。お前の得物は斧だっただろ。そのククリナイフはどうした?」
「他の参加者から奪ったに決まってるだろ」
「死者からか、それとも生者からか?」
「後者に決まっている。俺好みの武器だったからな」
「だと思ったよ」
饒舌な稲城のくり出したククリナイフによる連撃を、兜はことごとくかわしていく。避ける余裕があるのは、稲城がまだ本気を出していないからだ。お互いに本気ならば、会話を交わしてる余裕なんて一瞬で無くなる。
リスクを回避するという意味でも、稲城が遊んでいる間に速攻で決着させるべきだと兜を判断した。長期戦になれば、ゾンビの群れを前に共倒れだ。
「兜。どうしてあの時俺を撃った? 俺達は仲間だっただろ? 仲間に裏切られるほど残酷な仕打ちはこの世にはないぜ」
心臓に近い位置をククリナイフの切っ先で示し、稲城は口元だけで不敵に笑う。
「昔話なんてする気分じゃないな」
「これは昔話じゃなくて別れ話だ。お互いにこれが最後のやり取りになるって分かってるだろ?」
「お前を危険だと判断した。それ以外に理由が必要か?」
三年前。兜と稲城は傭兵として同じ部隊に参加していた。友人とまではいかなくとも同じ日本人同士、世間話や雑談を交わすぐらいには近しい間柄だった。それは、兜が稲城という男の持つ凶悪な本性を知るまでの短い間であったが。
「俺が民間人を撃ったからか? あれは事故だ。流れ弾だって」
「嘘をつくな、お前は嬉々としてあの人達を撃った。あの時のお前の醜悪な笑み、俺は忘れんぞ」
「何だよ。バレてたのかよ」
稲城はそのことを否定しなかった。やはりあれは意図しての行為だったようだ。
大それた理由など無い。ストレス発散、あるいは単なる暇潰し。稲城威志男とはそういう男だ。
「戦闘に犠牲はつきものだ。細かいことをちまちまと」
「そうだな。そういう台詞を平然と吐ける奴だからこそ、俺はお前を撃った」
「お前の正義感ってやつか。仲間を撃ってどう思った?」
「……後悔しているさ」
兜の意外な言葉に、稲城は意表を突かれて目を丸くした。
「あの時。確実に止めを刺しておけばよかったってな」
「やっぱり最高だな! お前は!」
稲城の表情はこれまで最も生き生きとしていた。そう、これは殺し合いなのだ。相手にもそれぐらいの気概と煽りを持ってもらわないと面白味に欠ける。
「前置きは終わりだ。その首、ゾンビどもに謙譲してやるよ!」
「けち臭い奴だな。俺ならお前の全身をゾンビどもにくれてやる」
無駄口はここまでだ。兜は殺意を込めたマチェーテの一閃で稲城の首を狙うが、稲城のククリナイフの窪みに刃先を止められ不発に終わる。それでも兜は攻撃の手を緩めない。腰に仕込んでいた投擲用のダガーナイフを左手に持ち、稲城の太腿目掛けて突き立てる。しかし、狙いがやや甘く、狙った場所へ突き刺すことは出来なかった。
「痛いな! 酷いことしやがる!」
痛みにも怯まず、稲城はダガーナイフが突き刺さったままの左足で、兜の腹部目掛けて膝蹴りを打ち込む。兜は咄嗟にバックステップで距離を取ろうとしたが、稲城の攻撃速度の方が僅差で勝り、膝蹴りをもろに受けてしまう。
「終わりだ! その減らず口で、この世にバイバイしな」
兜の腹に膝をめり込ませたまま、稲城は首筋目掛けてククリナイフを振り下ろした。
「別れの挨拶ってのは、俺の柄じゃないな」
「何だと!」
兜は怯まず、ナイフが振り下ろされるよりも早く、片足が浮いてバランスの悪い稲城の右足を払い、攻撃の軌道を稲城の大幹ごと逸らせる。しかし、稲城の執念もまた強い。バランスを崩しながらもその剛腕でナイフを下ろしきり、兜の左肩を刃が大きく抉った。
「どうだ痛いか? 俺の時はもっと痛かったぜ」
ククリナイフから滴る兜の血液を稲城が口に含み、即座に吐き捨てた。先手は兜に譲ったが、負傷の程度は兜の方が深刻。稲城は優越感に浸っていた。
「お前の方こそ。そんな怪我で大丈夫か?」
左肩の痛みに表情を歪めながらも、兜の声には微かな余裕を感じ取れる。一瞬意味が分からず、稲城は兜の視線を追って、自身の右の太腿を見た。
「……お前、いつの間に」
「お前が俺を切り付けたのと同時にだ。俺に一撃を入れたのが嬉しくて気づかなかったか?」
「野郎……」
呪いを吐いた瞬間、屈強な稲城が突然よろめき、その場に膝を着いた。稲城の右太腿の付け根にはナイフで刺された傷跡があり、そこから止めどなく鮮血が溢れ続けている。太腿の付け根は太い血管が存在している人体の急所であり、首同様にナイフを使った戦闘で狙われることの多い部位だ。出血量は想像を絶する。医療機関の無いこの島において、それは死刑宣告のようなもの。じきに稲城は出血多量で死ぬだろう。
「命のやり取りこそ冷静にだ。熱くなった時点でお前の負けだよ」
「兜! 俺はまだ負けてねえ!」
稲城は執念だけで立ち上がりククリナイフを構えるが、太腿から出血は酷く足元がおぼつかない。対する兜は左肩を負傷したとはいえ武器を振るう余力は十分だ。勝敗は誰の目にも明らかだった。
「俺はお前を殺――」
「首だけじゃけち臭いんだったよな」
稲城の言葉を無情に遮り、兜は渾身の回し蹴りを稲城の右側頭部に打ち込んだ。バランスを崩した稲城の体は、後方で待ち構えていたゾンビの群れへと飛び込んだ。
「あああああああ!」
飛び込んできた獲物に大量のゾンビが食らいつく。稲城の右腕に五体のゾンビが食らいつき、筋肉質だった右腕は一瞬で肉塊と化し、一部から骨が覗けている。
「やめろ! ああああああああああああああ―いや――助けて――や――いやあ――」
一匹のゾンビが、稲城の腹を食い破った。
「介錯くらいはしてやるよ」
兜の抜き放ったダガーナイフが稲城の眉間を射抜き、四方から食い破られる痛みに絶叫を上げていた稲城の生命活動を停止させた。決して情けで行ったわけではない。今の内に頭を潰しておかないと、稲城自身がゾンビ化して襲ってこないとも限らない。
「そろそろ脱出しないとな」
左肩の傷も決して浅くはない。利き腕で無かったのが幸いだが、片腕が封じられて戦闘能力は大幅にダウンしている。屋内のゾンビは稲城の死体に群がっているが、あの数を考えれば一分と経たずに稲城の体を喰らい尽くし、新たなる獲物を求めて兜へと襲い掛かるだろう。
「じゃあな、稲城」
長居は無用と外階段へと繋がる扉へと駈けた瞬間それは起こった。
金属製の何かが崩れ落ちるような激しい轟音と共に建物が大きく揺れる。何事かと思い稲城が扉を開けると。
「……これは」
扉の向こうにあるはずの外階段が崩れ落ち、地面へと叩き付けられてた。階段の残骸には十数体のゾンビの死骸も混ざり込んでいる。元々かなり古い施設だ。どうやら一気にゾンビが外階段へと群がったことでその重さに耐えきれず、階段が崩壊したらしい。
退路は断たれた。外階段以外から脱出するにはエントランスから出るほかないが、ゾンビだらけの階段を駆け下りて二階下まで向かうのは流石の兜でも不可能だ。おまけに稲城の体に喰らいついていたゾンビは食事を終えたらしい。全ての個体が一様に兜の方を見やり、今か今かと襲い掛かるタイミングを計っている。
「不運か。あるいは稲城の執念か。勘弁してくれよ、まったく」
圧倒的強者の兜からも、この時ばかりは溜息が漏れた。オカルトなど信じないが、タイミングがタイミングだけに、階段の崩落は稲城の呪いではと思わずにはいられない。地獄に道連れにされた気分だ。
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