魔法のフェノメノンとブツリガク ~20年ぶりに異世界に帰ってきた中年サラリーマンはそこで再び日常を過ごす事を決意しました~

ネコのカリカリ

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0ー12 魔法探知

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 街を歩いてみて気が付いたことがある。
 この王都は人通りが20年前より多く、場所によっては日本の都会の繁華街よりも人があふれていると言った感じだ。
 そしてその中には『人』だけでなく色んな種族がいると言う事。
 ここは人間の街なのだから人間という種族が街に存在するのは当然だが、オークやゴブリン、そしてエルフ種やドワーフなんてものも目視で確認できた。
 これじゃあモンスターのグローバル化じゃないか。
 20年という時間はどうやら至極長かったようだな……。

 俺の横にいるマイケルさんが俺に話しかける。

「もうすぐ着きますよ。あの店です。骨付き肉が描かれている看板が見えるでしょう?」

 うわ! でっか!
 その建物は当然西洋風のこの世界独特の白いビルだったがそれにつけられているその看板の大きさはと言うと、博物館に置いてあったシロナガスクジラの等身大模型位の大きさがあるんじゃないかと言う位の迫力だった。
 その看板には巨大な骨付き肉の絵が描かれていて……。
 というか、近づいてみてわかったのだが扉もでかい。
 奈良にある大仏殿の扉よりもうんとでかい。
 この大きさだと、巨大なグリーンドラゴンも入店できるんじゃないか……。
 俺はその巨大な入り口から店内へと店に侵入することとなったのだが……。
 店内広すぎ。
 というか、やばいドラゴンがいっぱいいる……。
 あれはレア中のレアのブラックドラゴンじゃないか……。
 しかもでかいし、あれだけで小国を一国滅ぼせるぞ……。
 しかし、店内にはテーブルや椅子は無かった。
 ドラゴン達は床に置かれた巨大な食器だけで良いだろうが俺はどうやって食べるんだ?

 マイケルさんが叫ぶ。

「すいませーん! 食台を用意してもらえますか!」

 マイケルさんがそう言うと、背の低い女ドワーフの店員が店の奥の扉から長い大きなテーブルと椅子4つを一人で担いで持ってきたのだ。
 さすがドワーフ。力持ちだな……。
 ドワーフの店員さんがそれらをセッティングしながら訊ねる。

「お二人ですか?」

 マイケルさんが答える。

「あ、はい。二人です。あっしはいつもので」

「こちらの方は?」

 マイケルさんが俺の方を見て言う。

「名物骨付き肉のSSサイズと葡萄酒極小で。いいですよね?」

 俺は答える。

「あ、はい。わからんのでお任せします」

 店員さんが注文を受け付ける。

「かしこまりました。名物骨付き肉SSサイズとLLサイズ、そして葡萄酒のSサイズと発泡酒の中ですね。料理ができるまでしばらくお待ちください」

 俺は用意された椅子に腰かけた。マイケルさんはその場に座る。
 俺は訊ねた。

「えっと、マイケルさんは運送会社のお仕事を?」

「はい。そうなりますね。そして最近大手運送会社から独立したんです。従業員の募集などにかなり苦労していますが」

「しかしなぜドラゴン種のあなたが『運送会社』をする事に?」

「一から説明するとですね。人間は魔法などで大きな荷物を運んでいたわけです。戦時中などは筋力強化魔法を使い、浮遊魔法などで物資等の輸送の時間を短縮していた……。しかしその使用は全面的に禁止される事となり、人々は輸送の手段を失ってしまった。そう言うわけで我々の手が必要となるわけです。ドラゴンは魔法無しで空を飛べます。そしてガタイも大きいと来てる。というわけで、物資や家具などを運ぶのに適していると……」

 な、なるほど。理にかなっているな……。

「そのお仕事はいつから始められたんです?」

「人間が起こした戦争が終わったのが18年前の事です。あっし達はまあ魔王軍の配下というわけでしたが……」

「あ! 魔王ってどうなったんですか!?」

「魔王様ですか?」

 その時、女ドワーフの店員が酒を持ってきた。
 でか! 極小サイズでこのサイズかよ……。俺の世界の生大より大きいぞ!
 って、マイケルさんが飲もうとしている中サイズは樽一個丸々か……。
 まあ酒の話より魔王の話。
 そう、この世界には魔王が存在した。
 モンスター達のその存在の創造主であり、人間社会に対してその力で害を与え続けていた非常に厭わしい存在だった。
 よって、冒険者などは魔王討伐という事を最終目標にして行動していた者が大半であったのだ。
 まあそうだな。これは言っておかないといけない事だが俺は魔王に出会った事がある。
 しかし、その時は戦闘などにはならなかった。
 後で知ったのだ。あれは魔王だったと。
 どんな姿だった?
 うーん。一言で言えば良い服着た気品ある貴族と言う感じだったかな。
 で、それから魔王の野郎は事あるごとに俺に付きまとってきたんだ。
 自分の身分を偽って王都の軍の駐屯地に潜入してきたのを今でも覚えている。
 兵士とか英雄とかと友達になったりしていたが……。
 まあよくわからん奴だった。
 俺はそう思いながら葡萄酒を飲んだ。
 あ、うまい。辛口だな。
 ペットボトル入りのボジョ●ーヌーボーよりうまいぞこれ。
 マイケルさんがチロチロと長い舌で酒を飲みながら俺に囁く。

「魔王様は16年前に魔族商事という株式会社を立ち上げ、そして会長職について我々モンスターと呼ばれていた者達と人間達に『サービス』を提供しています」

 は?

「いえ、言葉の通りです。魔王様は金銀財宝などの資本を持っていますし労働力も生み出すことができますからね。ゴブリンやオークなどは無尽蔵に増やせるそうですから」

 うん。そうだね。魔王って律義にモンスターとかにお金を持たせていたり、レアドロップなんかを与えていたりしてたらしいしね。
 金とか宝石とかたくさん持ってないとできないよねそんな事。
 で、労働力、つまり従者は無限にいると。
 最強の財界人の業界人じゃん……。
 いや、しかし……。

「その、失礼ですがドラゴンとか昔は意思疎通もなかなかできなかったし狂暴でしたよね。あなたとこうやって接していたら、その、『そういうこと』はありえないように思えるのですが」

「はい。その事にが魔王様が我々に提供しているサービスと言う事に繋がるんです」

 うーん。話が見えないな。
 マイケルさんが続ける。

「つまり、私たちに指輪を売っていると。その指輪をすると気分が穏やかになったり、人間の言葉が理解できたり、要は人間の社会に適応できる指輪なんです」

 一月程でその効力は無くなるんですがとマイケルさんは言った。
 魔王の奴、糞みたいな商売しやがって……。
 そりゃその指輪を一度モンスターに与えれば指輪の需要はあり続けるというわけで……。
 一応聞いてみよう。

「あの。最初の一個は無料だったんですよね?」

「なんでわかるんです?」

 うん。よくある物売りの営業の手だからな……。
 マイケルさんが続ける。

「その事もそうですが魔王様は器用なお方。色々な発明品を開発して特許を取ったりして魔王山に工場作ったりして製品を大量生産したりしています」

 魔族印がついた鍋とかやかんとかもあってすこぶる旨い料理ができるんですとマイケルさんは説明した。

「で、それを従者に売らせるんです。売れば売るほど紹介すればするほど従者はお金が入ってくるというわけです」

 ねずみ講じゃないか……。

「まあそういうわけで、我々は魔王様のおかげで人間社会に適応できていると言う事です。指輪、ちょっと高いですけどね」

 うん。理解できた。

「ハイお待ちどうさま! お肉持ってきましたよ!」

 あ、女ドワーフの店員が肉持ってきた。って、でっけえ!
 なんじゃこの肉! マイケルさんの肉に至っては巨大ロードローラの車輪位の大きさがあるぞ!
 俺のもでけえ! うん。ちょっと聞いてみよう。

「あの。ドワーフ種の店員さん」

「なんです?」

「これよりも大きい肉はあるんですか?」

「ありますよ? 例えば、LLLLLLLLサイズがあります。時間内に食べきったら無料になります」

 チャレンジメニューか……。

「ちなみに成功者は一方だけですね」

 マイケルさんが言う。

「あ、その話知ってますよ。グリーンドラゴン種の大手建設会社のクレーン担当の人ですよね」

「そうですそうです! 開店当時にぺろりとたいらげられてしまって……。それからどんどんLを増やしていったんですよね。そして先日またチャレンジ成功されたのでまたLを増やそうかと店長と相談中で……」

 へ、へぇ~。
 女ドワーフの店員さんは頭を下げてごゆっくりと言って去って行った。
 あ、俺にはフォークとナイフが用意されているんだな。
 食べてみるか。
 うん。ちょっと薄味だけどうまい。
 マイケルさんが言う。

「で、魔法の話に入らせてもらってもいいですか?」

 俺は答える。

「はい。いいですよ。何でも聞いてください」

 その話は魔法探知の話だった。
 なんでも、仕事上どうしても加速魔法を使わないといけない事があるらしい。
 怪我人や緊急の病気にかかった人など運ぶ場合は魔法の使用は許されているらしいが、やはりそれの通常業務での使用はご法度。
 しかし頼まれたら断れない顧客の為にどうしても使わなければならない時があり、大抵の場合は魔法力を検知されて罰金を払う事となり、顧客にその上乗せの料金をいただくと言う事になると。
 まあつまり、表現すればスピード違反の揉み消し方の相談というわけだ。
 うん。それ位なら全然大丈夫だ。悪用できないようにスピード系の魔法だけに限定するしな。

「いいでしょう。迷惑もかけましたしこれから魔法を開発します」

「え? 魔法をこれから?」

 俺は肉を食べるのに用意されていたナイフを持ってその先端で宙に計算式を書きだした。
 うん。これで完成。
 魔法探知に『極力』かからないステルス魔法。
 完全に無効化の魔法も作れるが、何かこの世界のバランスを崩すかなぁと思ってまあそれはしなかったんだけどね。
 俺はひそひそ声で呟く。

「魔法名は第零魔法ゴーストマジックパワーキャンセラー。この世界にもう登録したので練習してください。魔法詠唱は……」

「あ、ちょっと待ってください。録音しますから」

 そう言うとマイケルさんは端末を出して操作し、俺の方にそれを向けた。

「風と影の聖霊よ。私に力を与えたまえ。そして私の『速さ』をお隠し願い奉る。法には法を。無法には無法を。力には力を。原理には原理を。ゴーストマジックパワーキャンセラー発動。まあこんな感じですね」

「ありがとうございます……。これで大切なお客さんにも迷惑をかける事無く……。まあ本当に特別な時しか使いませんが……」

 マイケルさんはそう言うと、食べるのを止めて腰についているバッグの中から小袋を出した。

「これ、受け取ってください」

「え! いやいや。さんざんあなたにひどい事をしたのに受け取れませんよ」

「相談の報酬として受け取ってください。常識的な金額が入ってます。そして良ければあっしの会社の魔法の相談役として勤めてもらえませんか?」

 あ、これ、就職の誘いだ。

「ちょっと考える時間をください。まだこの世界に来て浅いと言う事もありますし」

「そうですね。不躾でした。しかし、あっしの連絡先を渡しておきます。何かあったら相手をしてやってください」

 マイケルさんはそう言って首を垂れると俺に一枚の名刺を渡してきた。
 俺は言う。

「そうですね。魔法に何か不具合があるかも。その時は連絡ください。といっても、俺は端末などはまだ持っていないので……」

 そう言うと、マイケルさんは端末の入手方法を教えてくれた。
 どうやら身分証が必要と言う事らしいな。
 そしてそれは大手魔法道具屋で契約できると。
 なるほどね。
 まあそう事で俺は巨大肉を何とか食べて、その上デザート(大盛り)までご馳走になってとりあえず解散と言う事になったのだ。
 そしてマイケルさんとの別れ際。

「また何かあれば連絡します。魔法の創造神ハジメニアさん」

 あ、バレてた。
 うん、まあいいか。
 さて。とりあえず6番街、マーメイドエルデリカに向かうか。
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