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桃川鈴加

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ノルム町大パニック

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ノルム町の入り口に差し掛かると、平和な田舎町の雰囲気が漂っている。石畳の道路には露店が並び、人々が日常の買い物を楽しんでいる。

「よし、着いた着いた。久しぶりのノルム町だな」レオが懐かしそうに辺りを見回す。

「わあ~!町なのじゃ~!人がいっぱいなのじゃ~!」リリィが町の活気に目を輝かせている。

町に入ると、すぐに住民たちの視線が一行に集まり始めた。最初は普通の冒険者パーティーだと思っていた住民たちだったが...

「あれ?あの銀髪の男性、やけにイケメンだな...」住民Aがカイロスを指差して呟く。

「なんか貴公子って感じよね~」住民Bが頬を染めながら言う。

「でも、あの黒髪の女性...まさかダークエルフ?」住民Cがリューナの長い黒髪と尖った耳に気づく。

その瞬間、町の空気が一変した。

「ダ、ダークエルフよ!」住民Dが叫ぶ。

「ダークエルフが町に!?」住民Eが恐怖の表情を浮かべる。

「魔族までいるぞ! 逃げろ~!さらわれる~!」住民Fが慌てて逃げ出す。

町の住民たちが蜘蛛の子を散らすように逃げ始める。平和だった町の雰囲気が一瞬で恐怖に包まれる。

「...やっぱりこうなるか」リューナが諦めたような表情で呟く。

「おいおい、リューナは全然怖くないのに...」レオが困ったような顔をする。

「みんな、どこに行っちゃったのじゃ?」リリィが純粋な疑問を口にする。

そこに冒険者ギルドの受付嬢ミアが慌てて駆けつけてくる。

「レオさん!お久しぶりです!それに...皆さんも」

ミアはリューナを見ても全く動じない。それどころか、優しい笑顔で挨拶をする。

「...驚かないのか?」リューナが意外そうに問いかける。

「はい。レオさんたちがいつも仲良くされているのを見ていますから。種族より人柄が大切だと思います」ミアの言葉には偽りがない。

「ミア...ありがとな」レオが感謝の気持ちを込めて言う。

「...良い人間もいるものだな」リューナの表情が少し和らぐ。

しかし、住民たちの騒ぎは続いていた。今度はカイロスに注目が集まる。

「あの銀髪の男性...なんか普通の人間じゃない感じが...」住民Gが恐る恐る見つめる。

「美しすぎる...まるで天使みたい...」住民Hがうっとりとする。

「きゃ~!カッコイイ~!」住民I(女性)が頬を染める。

突然、女性住民たちがカイロスの周りに集まり始めた。

「お名前はなんとおっしゃるんですの?」女性住民Aが勇気を出して声をかける。

「ご結婚はされていらっしゃるの?」女性住民Bが期待を込めて尋ねる。

「私と一緒にお茶を...」女性住民Cが誘いをかける。

カイロスは人間体でも貴公子オーラが凄すぎて、女性陣が次々に近寄ってくる。しかし、カイロスの威圧感(古代竜のオーラ)も同時に放出されているため...

「あ...あれ?急に怖くなって...」女性住民Dが立ちくらみを起こす。

「な、なんか近づけない...」女性住民Eが冷や汗をかく。

「き、気絶しそう...」女性住民Fがふらつく。

女性住民たちが次々に失神し始める。

「...俺様の魅力が強すぎるのも困りものだな」カイロスが困惑した表情で呟く。

「魅力っていうか、竜のオーラで威圧してるんじゃないか?」レオがツッコミを入れる。

「人間には刺激が強すぎるのよ」メリサが冷静に分析する。

何とか騒ぎを収めた一行は、ようやく本格的な買い物を始めることにした。



個性全開のお買い物大作戦

町の中心部にある商店街で、一行はそれぞれの必要な物を買いに散らばった。しかし、それぞれの個性が強すぎて、思わぬ騒動を引き起こすことになる。

日用品店で、メリサが石鹸を手に取りながら店主と交渉を始めていた。

「この石鹸、1個50セルンは高すぎるわ。原価は15セルン、卸値は25セルン、適正価格は35セルンよ」

商人Aは目を丸くする。「え、ええ?そんな細かい計算を...」

「それにこの品質なら30セルンが妥当。28セルンで50個まとめ買いするから、どう?」メリサが交渉を続ける。

「ひ、1400セルンですか...でも利益が...」商人Aが困惑する。

「計算してみなさい。薄利多売で回転率を上げれば、月間利益は現状の1.3倍になるわ」

メリサが高性能電卓を取り出して、複雑な計算を始める。数字が踊るように表示される電卓画面を見て、商人Aは完全に圧倒される。

「あなたの店の月間売上、客単価、回転率、固定費...全部計算したわ。私の提案通りにすれば利益が上がるのよ」

メリサが提示した詳細な経営分析レポートに、商人Aは言葉を失う。

「す、すごい...こんな詳細な計算初めて見ました...」

「じゃあ、28セルンで決まりね」メリサが満足そうに微笑む。

「は、はい...」商人Aは半分泣きそうになりながら承諾した。

一方、日用品売り場では、エリカがトイレットペーパー選びに異常なまでの時間をかけていた。既に1時間が経過している。

「この2枚重ねは肌触りが良いですが、コストパフォーマンスが...」エリカが真剣な表情で商品を検討している。

「お客様、まだ決まりませんか?」店員Bが困った表情で尋ねる。

「少々お待ちくださいませ。品質と価格のバランスを慎重に検討しておりますの」

エリカは手に取ったトイレットペーパーの繊維を指で確認し、厚さを測り、1ロールあたりの長さまで正確に計算している。

「こちらは1ロール30メートル、2枚重ね、価格は80セルン...」

「あちらは1ロール25メートル、3枚重ね、価格は95セルン...」

「メートル単価で計算すると...使用感も考慮して...年間使用量を想定すると...」

店員と他の客たちが呆然と見守る中、エリカは真剣にトイレットペーパーの品質分析を続けている。まるで研究論文を書いているかのような集中ぶりだ。

「あの...他のお客様もお待ちで...」店員Bが遠慮がちに言う。

「品質は妥協できませんわ!これは毎日使用するものですのよ!」エリカが毅然として答える。

結局2時間後...

「決まりましたわ!こちらの中級品を50ロールお願いします!」

「(疲労困憊)はい...ありがとうございます...」店員Bはもはや放心状態だった。
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