84 / 226
第八十三話 気が乗らないお茶会
しおりを挟む
「…様。お嬢様!」
肩を触られ、揺すられる感覚にリエルはハッと目を見開いた。
「お嬢様。目を覚めされましたか?」
リエルは目の前に立ってこちらを見下ろすリヒターの姿に徐々に意識がはっきりとした。
―夢…?
「あ…。ごめんなさい。私ったら、いつの間にか眠ってしまってたみたいで…、」
リエルはまだぼんやりした頭に手をやりながら、フウ、と息を吐いた。
「いえ。疲れている所を起こすのはご遠慮したかったのですが…、
何やら魘されている様子でしたので…、」
「うん…。少し…、生々しい夢を見てしまって…、」
「生々しい夢とは?」
「…忘れちゃった。」
リエルは嘘を吐いた。本当はしっかりと覚えている。夢の中で見たおぞましい血も倒れ伏した彼の姿も目に焼き付いている。
―リーリア嬢の死を聞いたからこんな夢を?私がアルバートを刺すと言っていたあの言葉がずっとこびりついて離れない。馬鹿馬鹿しい。あんな妄言染みた彼女の言葉を気にするなんて。そう思っているのに…、どうして、私は…、
リエルは胸の中に巣食った不安にギュッと拳を握り締めた。
「お嬢様。こちら、本日届いたお手紙でございます。」
「ありがとう。メリル。」
リエルが書類の整理をしていると、メリルから手紙を渡され、礼を言ってそれを受け取った。
「こんなにたくさん…。」
メリルから渡された手紙は十通程あった。
「えっと、これは夜会の招待状に、こっちはお茶会の招待状…、後は…、ん?」
リエルはその時、一通の手紙に目を留めた。
「これは…、ティエンディール家からの…?」
ティエンディール侯爵家はフォルネーゼ家とも古くから付き合いのある家柄だ。爵位は侯爵という家柄であちらの方が家格は上だが古くから続く由緒正しい血筋、王家への信頼と権力に関しては当家とほぼ同等の立ち位置である。
ティエンディール家はフォルネーゼ家と同じ五大貴族の一つであった。
五大貴族は皇帝に忠誠を誓い、皇帝派に属する立場だ。そのため、同じ派閥である五大貴族は協力関係にあるので仲は良好といえる。
リエルもティエンディール侯爵家の人間とも交流はあり、中でも一番交流が多いのはティエンディール家の現当主、ゼリウスだった。彼とは幼い頃から交流があったため、友人という間柄ではあったがリエルはティエンディール侯爵家の現当主に会うのが気が重かった。何故かと言えばそれは…、
―また、令嬢達にあらぬ嫉妬ややっかみを受けるのかなあ。
ゼリウスは社交界でも有名なプレイボーイ。後腐れのない未亡人や人妻と浮名を流し、時には一夜のアバンチュールを楽しむという最低な浮気男である。
それでも彼の誘いを順番待ちしている貴婦人は後を絶たない。それだけ、友人は魅力的な紳士として有名だった。リエルからすれば夫としても恋人としてもお勧めできるタイプではない。
ただ、友人としての付き合いならいい。
男女の仲にならなければ彼は気さくだし、話しているのも楽しいし、面倒見がいい。だが、絶対に恋人にはしたくない相手だ。
それなのに、彼は人妻や未亡人だけでなく、未婚の令嬢にも人気なのだ。…理解できない。
そんな訳でリエルにとってはあくまで友人でしかない彼だが令嬢達はそうは思わない。話しているだけで色目を使っているとされ、いつも彼がいなくなった後で睨まれ、嫌味を言われるのだ。まあ、確かに容姿端麗、文武両道、加えて五大貴族の地位とくれば女性達にとっては優良物件かもしれない。だが、友人と結婚すれば浮気や不倫は当たり前。絶対に幸せな結婚生活は送れないだろう。きっと、年中、夫の女性問題の後始末をさせられる。リエルは友人の未来の妻に同情してしまう。
「お茶会の招待状か…。それに、これはゼリウスから?」
フォルネーゼ家に正式に届けられた手紙ともう一通はゼリウスからリエルに宛てられた個人の手紙だ。リエルはゼリウスからの手紙に目を通す。
「相談したいこと…?」
手紙の内容は簡潔にまとめれば、相談したいことがあるし、久しぶりに会って話したいこともあるから、是非お茶会に来て欲しいとのことだった。が、リエルは気が乗らない。
今までの経験上、彼の相談とは碌でもないものばかりだった。しかも、彼の相談することは専ら女に関することだけなのだ。彼の話も愚痴と見せかけた自慢話の恋愛話が八割方を占める。また、あんな興味もない男女の駆け引き話を聞かされるのかと思うと、辟易する。どうせ、今回も碌な相談ではないだろう。そうリエルは結論づけた。それなら、わざわざお茶会に行って、令嬢達にあらぬやっかみを受けたくはない。
「それに、このお茶会の日…、丁度、予定が入っているし…、」
茶会が開かれる日は領地の孤児院と病院の視察をする日と重なっている。丁度いい。仕事を理由にして、断ってしまおう。孤児院の皆にも絵本を読んだり、一緒に遊ぶ約束もしている。そう結論付けたリエルだった。
「え?今、何て?」
「…申し訳ありませんが明日の予定はティエンディール侯爵家のお茶会に出席することになりました。」
「な、何で突然…?そもそも、私は招待状は頂いたけど、断った筈だわ!何でそんな…、」
「セリーナお嬢様が勝手に姉妹で出席すると返事をしたそうです。」
リエルは天を仰ぎたくなった。あの黒猫が現れた夜会といい、今回といい…。リエルは思わず頭に手をやり、溜息を吐いた。
「…分かったわ。明日はお茶会に出席しましょう。」
さすがに出席すると返事をしておいて、当日で欠席するなんて無礼は働けない。しかも、ティエンディール侯爵はリエルと同じ五大貴族の一つだ。爵位もフォルネーゼ伯爵より上の爵位。礼儀を欠くわけにはいかない。
「明日は孤児院の皆に会いに行く予定だったのに…。」
また、あの取り巻き、だと思っている女性集団に絡まれるのかと思うと、溜息しか出ない。孤児院の子供達には申し訳ない気持ちで一杯だ。一緒にパイを作る約束もしたのに…。ああ。レモンパイ食べたかった。リエルは何度目になるか分からない溜息を吐いた。
肩を触られ、揺すられる感覚にリエルはハッと目を見開いた。
「お嬢様。目を覚めされましたか?」
リエルは目の前に立ってこちらを見下ろすリヒターの姿に徐々に意識がはっきりとした。
―夢…?
「あ…。ごめんなさい。私ったら、いつの間にか眠ってしまってたみたいで…、」
リエルはまだぼんやりした頭に手をやりながら、フウ、と息を吐いた。
「いえ。疲れている所を起こすのはご遠慮したかったのですが…、
何やら魘されている様子でしたので…、」
「うん…。少し…、生々しい夢を見てしまって…、」
「生々しい夢とは?」
「…忘れちゃった。」
リエルは嘘を吐いた。本当はしっかりと覚えている。夢の中で見たおぞましい血も倒れ伏した彼の姿も目に焼き付いている。
―リーリア嬢の死を聞いたからこんな夢を?私がアルバートを刺すと言っていたあの言葉がずっとこびりついて離れない。馬鹿馬鹿しい。あんな妄言染みた彼女の言葉を気にするなんて。そう思っているのに…、どうして、私は…、
リエルは胸の中に巣食った不安にギュッと拳を握り締めた。
「お嬢様。こちら、本日届いたお手紙でございます。」
「ありがとう。メリル。」
リエルが書類の整理をしていると、メリルから手紙を渡され、礼を言ってそれを受け取った。
「こんなにたくさん…。」
メリルから渡された手紙は十通程あった。
「えっと、これは夜会の招待状に、こっちはお茶会の招待状…、後は…、ん?」
リエルはその時、一通の手紙に目を留めた。
「これは…、ティエンディール家からの…?」
ティエンディール侯爵家はフォルネーゼ家とも古くから付き合いのある家柄だ。爵位は侯爵という家柄であちらの方が家格は上だが古くから続く由緒正しい血筋、王家への信頼と権力に関しては当家とほぼ同等の立ち位置である。
ティエンディール家はフォルネーゼ家と同じ五大貴族の一つであった。
五大貴族は皇帝に忠誠を誓い、皇帝派に属する立場だ。そのため、同じ派閥である五大貴族は協力関係にあるので仲は良好といえる。
リエルもティエンディール侯爵家の人間とも交流はあり、中でも一番交流が多いのはティエンディール家の現当主、ゼリウスだった。彼とは幼い頃から交流があったため、友人という間柄ではあったがリエルはティエンディール侯爵家の現当主に会うのが気が重かった。何故かと言えばそれは…、
―また、令嬢達にあらぬ嫉妬ややっかみを受けるのかなあ。
ゼリウスは社交界でも有名なプレイボーイ。後腐れのない未亡人や人妻と浮名を流し、時には一夜のアバンチュールを楽しむという最低な浮気男である。
それでも彼の誘いを順番待ちしている貴婦人は後を絶たない。それだけ、友人は魅力的な紳士として有名だった。リエルからすれば夫としても恋人としてもお勧めできるタイプではない。
ただ、友人としての付き合いならいい。
男女の仲にならなければ彼は気さくだし、話しているのも楽しいし、面倒見がいい。だが、絶対に恋人にはしたくない相手だ。
それなのに、彼は人妻や未亡人だけでなく、未婚の令嬢にも人気なのだ。…理解できない。
そんな訳でリエルにとってはあくまで友人でしかない彼だが令嬢達はそうは思わない。話しているだけで色目を使っているとされ、いつも彼がいなくなった後で睨まれ、嫌味を言われるのだ。まあ、確かに容姿端麗、文武両道、加えて五大貴族の地位とくれば女性達にとっては優良物件かもしれない。だが、友人と結婚すれば浮気や不倫は当たり前。絶対に幸せな結婚生活は送れないだろう。きっと、年中、夫の女性問題の後始末をさせられる。リエルは友人の未来の妻に同情してしまう。
「お茶会の招待状か…。それに、これはゼリウスから?」
フォルネーゼ家に正式に届けられた手紙ともう一通はゼリウスからリエルに宛てられた個人の手紙だ。リエルはゼリウスからの手紙に目を通す。
「相談したいこと…?」
手紙の内容は簡潔にまとめれば、相談したいことがあるし、久しぶりに会って話したいこともあるから、是非お茶会に来て欲しいとのことだった。が、リエルは気が乗らない。
今までの経験上、彼の相談とは碌でもないものばかりだった。しかも、彼の相談することは専ら女に関することだけなのだ。彼の話も愚痴と見せかけた自慢話の恋愛話が八割方を占める。また、あんな興味もない男女の駆け引き話を聞かされるのかと思うと、辟易する。どうせ、今回も碌な相談ではないだろう。そうリエルは結論づけた。それなら、わざわざお茶会に行って、令嬢達にあらぬやっかみを受けたくはない。
「それに、このお茶会の日…、丁度、予定が入っているし…、」
茶会が開かれる日は領地の孤児院と病院の視察をする日と重なっている。丁度いい。仕事を理由にして、断ってしまおう。孤児院の皆にも絵本を読んだり、一緒に遊ぶ約束もしている。そう結論付けたリエルだった。
「え?今、何て?」
「…申し訳ありませんが明日の予定はティエンディール侯爵家のお茶会に出席することになりました。」
「な、何で突然…?そもそも、私は招待状は頂いたけど、断った筈だわ!何でそんな…、」
「セリーナお嬢様が勝手に姉妹で出席すると返事をしたそうです。」
リエルは天を仰ぎたくなった。あの黒猫が現れた夜会といい、今回といい…。リエルは思わず頭に手をやり、溜息を吐いた。
「…分かったわ。明日はお茶会に出席しましょう。」
さすがに出席すると返事をしておいて、当日で欠席するなんて無礼は働けない。しかも、ティエンディール侯爵はリエルと同じ五大貴族の一つだ。爵位もフォルネーゼ伯爵より上の爵位。礼儀を欠くわけにはいかない。
「明日は孤児院の皆に会いに行く予定だったのに…。」
また、あの取り巻き、だと思っている女性集団に絡まれるのかと思うと、溜息しか出ない。孤児院の子供達には申し訳ない気持ちで一杯だ。一緒にパイを作る約束もしたのに…。ああ。レモンパイ食べたかった。リエルは何度目になるか分からない溜息を吐いた。
0
あなたにおすすめの小説
家出を決行した結果
棗
恋愛
フィービーの婚約者ミゲルには大切な幼馴染がいる。病弱な幼馴染をいつも優先するミゲルや母が亡くなって以降溝が出来てしまった父と兄との関係にフィービーは疲れていた。
デートの約束をしてもいつも直前になって幼馴染を理由にキャンセルされ、幼馴染にしか感情を見せないミゲルを、フィービーを見ようとしない父や兄を捨てる決心をしたフィービーは侍女や執事の手を借りて家出を決行した。
自分を誰も知らない遠い場所へ行ったフィービーは、新しい人生の幕開けに期待に胸を躍らせた。
※なろうさんにも公開しています。
結婚して5年、冷たい夫に離縁を申し立てたらみんなに止められています。
真田どんぐり
恋愛
ー5年前、ストレイ伯爵家の美しい令嬢、アルヴィラ・ストレイはアレンベル侯爵家の侯爵、ダリウス・アレンベルと結婚してアルヴィラ・アレンベルへとなった。
親同士に決められた政略結婚だったが、アルヴィラは旦那様とちゃんと愛し合ってやっていこうと決意していたのに……。
そんな決意を打ち砕くかのように旦那様の態度はずっと冷たかった。
(しかも私にだけ!!)
社交界に行っても、使用人の前でもどんな時でも冷たい態度を取られた私は周りの噂の恰好の的。
最初こそ我慢していたが、ある日、偶然旦那様とその幼馴染の不倫疑惑を耳にする。
(((こんな仕打ち、あんまりよーー!!)))
旦那様の態度にとうとう耐えられなくなった私は、ついに離縁を決意したーーーー。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
冷徹公爵の誤解された花嫁
柴田はつみ
恋愛
片思いしていた冷徹公爵から求婚された令嬢。幸せの絶頂にあった彼女を打ち砕いたのは、舞踏会で耳にした「地味女…」という言葉だった。望まれぬ花嫁としての結婚に、彼女は一年だけ妻を務めた後、離縁する決意を固める。
冷たくも美しい公爵。誤解とすれ違いを繰り返す日々の中、令嬢は揺れる心を抑え込もうとするが――。
一年後、彼女が選ぶのは別れか、それとも永遠の契約か。
離婚した彼女は死ぬことにした
はるかわ 美穂
恋愛
事故で命を落とす瞬間、政略結婚で結ばれた夫のアルバートを愛していたことに気づいたエレノア。
もう一度彼との結婚生活をやり直したいと願うと、四年前に巻き戻っていた。
今度こそ彼に相応しい妻になりたいと、これまでの臆病な自分を脱ぎ捨て奮闘するエレノア。しかし、
「前にも言ったけど、君は妻としての役目を果たさなくていいんだよ」
返ってくるのは拒絶を含んだ鉄壁の笑みと、表面的で義務的な優しさ。
それでも夫に想いを捧げ続けていたある日のこと、アルバートの大事にしている弟妹が原因不明の体調不良に襲われた。
神官から、二人の体調不良はエレノアの体内に宿る瘴気が原因だと告げられる。
大切な人を守るために離婚して彼らから離れることをエレノアは決意するが──。
結婚式をボイコットした王女
椿森
恋愛
請われて隣国の王太子の元に嫁ぐこととなった、王女のナルシア。
しかし、婚姻の儀の直前に王太子が不貞とも言える行動をしたためにボイコットすることにした。もちろん、婚約は解消させていただきます。
※初投稿のため生暖か目で見てくださると幸いです※
1/9:一応、本編完結です。今後、このお話に至るまでを書いていこうと思います。
1/17:王太子の名前を修正しました!申し訳ございませんでした···( ´ཫ`)
初夜に大暴言を吐かれた伯爵夫人は、微笑みと共に我が道を行く ―旦那様、今更擦り寄られても困ります―
望月 或
恋愛
「お前の噂を聞いたぞ。毎夜町に出て男を求め、毎回違う男と朝までふしだらな行為に明け暮れているそうだな? その上糸目を付けず服や装飾品を買い漁り、多大な借金を背負っているとか……。そんな醜悪な女が俺の妻だとは非常に不愉快極まりない! 今後俺に話し掛けるな! 俺に一切関与するな! 同じ空気を吸ってるだけでとんでもなく不快だ……!!」
【王命】で決められた婚姻をし、ハイド・ランジニカ伯爵とオリービア・フレイグラント子爵令嬢の初夜は、彼のその暴言で始まった。
そして、それに返したオリービアの一言は、
「あらあら、まぁ」
の六文字だった。
屋敷に住まわせている、ハイドの愛人と噂されるユーカリや、その取巻きの使用人達の嫌がらせも何のその、オリービアは微笑みを絶やさず自分の道を突き進んでいく。
ユーカリだけを信じ心酔していたハイドだったが、オリービアが屋敷に来てから徐々に変化が表れ始めて……
※作者独自の世界観満載です。違和感を感じたら、「あぁ、こういう世界なんだな」と思って頂けたら有難いです……。
私が行方不明の皇女です~生死を彷徨って帰国したら信じていた初恋の従者は婚約していました~
marumi
恋愛
「あら アルヴェイン公爵がドゥーカス令嬢をエスコートされていますわ」
「ご婚約されたと噂を聞きましたが、まさか本当だとは!」
私は五年前までこの国の皇女エリシアだった。
暗殺事件に巻き込まれ、幼なじみで初恋の相手だった従者――アルヴェイン公子と共に命からがら隣国、エルダールへ亡命した。
彼の「必ず迎えに来る」その言葉を信じて、隣国の地で彼を待ち続けた……。
それなのに……。
やっとの思いで帰国した帝国の華やかなパーティー会場で、一際目立っているのは、彼と、社交界の華と言われる令嬢だった――。
※校正にAIを使用していますが、自身で考案したオリジナル小説です。
※イメージが伝わればと思い、表紙画像をAI生成してみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる