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すんごい、おっぱいは世界を救う(?)編
第50話 絆とすんごい突破
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「私のせいで……ごめんなさい、ごめんなさい……!」
涙ながらに謝り続ける私を、仲間たちは誰一人として責めなかった。
「泣いている暇はありません!」
シルヴィアさんの鋭い声が響く。彼女の杖の先からは、まだ、ぷかぷかとシャボン玉が生まれ続けていた。
「勇者、ダイン、何か使えるものは!」
「ダメだ、こいつはただの鉄の塊だ!」
ユウキ様が神聖な力を失った剣を悔しそうに床に突き立てる。
「……花で、どう戦えってんだよ……」
ダインさんが自分の手の中にある、あまりにも場違いな美しい花束を、ただ見つめている。
じり、じりと、魔力の壁が私たちに迫ってくる。
このままでは押し潰される。
その絶望的な状況で。
最初に動いたのはシルヴィアさんだった。
「……この壁は純粋な魔力そのもの。ですがルルナの混沌とした魔力に反応して、不安定に膨張している……。つまり極めて高密度でありながら、その構造は脆い可能性がある!」
彼女は活路を見出したかのように叫んだ。
「一点集中攻撃です! 壁の中央、一際強く輝いている『核』を叩けば、連鎖的に崩壊させられるかもしれません!」
しかし、どうやって?
私たちには、もう、強力な攻撃手段は残されていない。
その時だった。
「武器がなきゃ――」
ダインさんが力強く言った。
「殴りゃいいだけだ!」
彼は手にしていた花束をそっと私の腕の中に置くと、巨大な拳を固く握りしめた。
ドワーフの戦士の本当の力は武器に宿るのではない。その不屈の魂に宿るのだ。
「……ああ、そうだな!」
その姿にユウキ様も、何かを振り切ったように笑った。
彼は重いだけの剣を捨て、ダインさんと並び立つ。
勇者の力は聖剣に与えられるものではない。自らの勇気で掴み取るものだ。
彼の拳に淡く純粋な聖なる光が灯り始めた。
「シルヴィア! 核はどこだ!」
「あそこです! 壁の中央、一際強く輝いている点が!」
シルヴィアさんの杖から最後の魔力が放たれる。
それは攻撃魔法ではない。シャボン玉に変わってしまった術式が生み出した、ささやかな加速の風。
その風を受け、二人の戦士が同時に駆けた。
「「うおおおおおっ!」」
ダインさんの岩をも砕く拳。
ユウキ様の聖なる光をまとった拳。
二人の全ての力を込めた一撃が、魔力の壁の『核』に寸分の狂いもなく叩き込まれた。
ピシッ、と。
壁に一本の亀裂が走る。
次の瞬間、その亀裂は凄まじい勢いで壁全体へと広がり、ガラスが砕け散るかのように甲高い音を立てて、魔力の壁は光の粒子となって消滅した。
「はぁ……はぁ……」
私たちは開かれた道の先で、息を切らしながら立っていた。
武器を失いボロボロになりながらも、自分たちの本当の力で試練を乗り越えたのだ。
ダインさんは自分の斧が姿を変えた花束をちらりと見た。
そして、照れ隠しのように私の頭をわしわしと撫でた。
「へっ、花でも、勝ちは勝ちだな。こいつは今日の勝利の記念品だ。嬢ちゃん、お前がもらってやれ」
その不器用な優しさに、私は涙がこぼれそうになるのを必死にこらえた。
そして、彼から手渡された花束をぎゅっと胸に抱きしめる。
私たちの武器は、まだ元には戻らない。
でも私たちの心は今、これ以上ないほど固く一つに結ばれていた。
最後の『神の枷』が眠る砦の最深部。中と続く暗い入り口が私たちを待っていた。
涙ながらに謝り続ける私を、仲間たちは誰一人として責めなかった。
「泣いている暇はありません!」
シルヴィアさんの鋭い声が響く。彼女の杖の先からは、まだ、ぷかぷかとシャボン玉が生まれ続けていた。
「勇者、ダイン、何か使えるものは!」
「ダメだ、こいつはただの鉄の塊だ!」
ユウキ様が神聖な力を失った剣を悔しそうに床に突き立てる。
「……花で、どう戦えってんだよ……」
ダインさんが自分の手の中にある、あまりにも場違いな美しい花束を、ただ見つめている。
じり、じりと、魔力の壁が私たちに迫ってくる。
このままでは押し潰される。
その絶望的な状況で。
最初に動いたのはシルヴィアさんだった。
「……この壁は純粋な魔力そのもの。ですがルルナの混沌とした魔力に反応して、不安定に膨張している……。つまり極めて高密度でありながら、その構造は脆い可能性がある!」
彼女は活路を見出したかのように叫んだ。
「一点集中攻撃です! 壁の中央、一際強く輝いている『核』を叩けば、連鎖的に崩壊させられるかもしれません!」
しかし、どうやって?
私たちには、もう、強力な攻撃手段は残されていない。
その時だった。
「武器がなきゃ――」
ダインさんが力強く言った。
「殴りゃいいだけだ!」
彼は手にしていた花束をそっと私の腕の中に置くと、巨大な拳を固く握りしめた。
ドワーフの戦士の本当の力は武器に宿るのではない。その不屈の魂に宿るのだ。
「……ああ、そうだな!」
その姿にユウキ様も、何かを振り切ったように笑った。
彼は重いだけの剣を捨て、ダインさんと並び立つ。
勇者の力は聖剣に与えられるものではない。自らの勇気で掴み取るものだ。
彼の拳に淡く純粋な聖なる光が灯り始めた。
「シルヴィア! 核はどこだ!」
「あそこです! 壁の中央、一際強く輝いている点が!」
シルヴィアさんの杖から最後の魔力が放たれる。
それは攻撃魔法ではない。シャボン玉に変わってしまった術式が生み出した、ささやかな加速の風。
その風を受け、二人の戦士が同時に駆けた。
「「うおおおおおっ!」」
ダインさんの岩をも砕く拳。
ユウキ様の聖なる光をまとった拳。
二人の全ての力を込めた一撃が、魔力の壁の『核』に寸分の狂いもなく叩き込まれた。
ピシッ、と。
壁に一本の亀裂が走る。
次の瞬間、その亀裂は凄まじい勢いで壁全体へと広がり、ガラスが砕け散るかのように甲高い音を立てて、魔力の壁は光の粒子となって消滅した。
「はぁ……はぁ……」
私たちは開かれた道の先で、息を切らしながら立っていた。
武器を失いボロボロになりながらも、自分たちの本当の力で試練を乗り越えたのだ。
ダインさんは自分の斧が姿を変えた花束をちらりと見た。
そして、照れ隠しのように私の頭をわしわしと撫でた。
「へっ、花でも、勝ちは勝ちだな。こいつは今日の勝利の記念品だ。嬢ちゃん、お前がもらってやれ」
その不器用な優しさに、私は涙がこぼれそうになるのを必死にこらえた。
そして、彼から手渡された花束をぎゅっと胸に抱きしめる。
私たちの武器は、まだ元には戻らない。
でも私たちの心は今、これ以上ないほど固く一つに結ばれていた。
最後の『神の枷』が眠る砦の最深部。中と続く暗い入り口が私たちを待っていた。
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