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第二章 ロルディアの影
第48話 ヘルムガルド廃村
長かった夜が、ようやく明けようとしていた。
襲撃への警戒から、俺たちは交代で見張りにつき、短い仮眠を繰り返すことしかできなかった。
風が木々を揺らす音、遠くで鳴く獣の声。そのすべてが敵の足音に聞こえ、神経が休まる暇はなかった。
薄暗い森の中、焚き火の残り火がチロチロと弱々しい光を放っている。
俺たちは重い体を起こし、顔を突き合わせた。疲労は濃いが、ヘルムガルド廃村へ向かう前に作戦を練り直さなければならない。
「……昨夜の戦闘で俺たちの力量は十分に見せつけたとは思う。だが、相手も次は本気で仕掛けてくるだろう」
俺は残り火を見つめながら、静かに言った。
「今のところ、ヘルムガルド廃村には闇の魔法の痕跡が残っているとしか分かっていない。しかし、そこにはおそらく何かが隠されている」
「そうね……封印の魔法があるかもしれないし、場合によっては罠も仕掛けられている可能性があるわ」
エルンが腕を組みながら答える。彼女の瞳には警戒心が宿っていた。
「となると、慎重に進む必要があるな。俺とルナで先行して周囲を探り、何かあればエルンが魔法でサポート。セリスはエルンが詠唱する間、彼女を守ってくれないか」
俺が一人一人に目くばせしながら提案する。
「ルナ、お前の鼻を頼りにしているぞ」
俺がルナの頭を撫でると、ルナは小さく鳴いてうなずいた。
「においでキケンわかる。ヘルムガルドのほう……あぶない感じする」
ルナの言葉に一同の表情が引き締まる。
「……とにかく、慎重に行動するしかないな。もし敵と遭遇したら、なるべく情報を引き出すように戦おう。ただの追手ならともかく、ヴァルディスの手がかりがあるかもしれない」
俺の言葉に皆がうなずき、各々が準備を整えていった。
早朝、俺たちは野営の痕跡を消し、森の奥へと足を踏み入れた。
ヘルムガルド廃村への道のりは想像以上に険しいものだった。かつては村へと続く街道があったはずだが、長い年月で草木に侵食され、今では獣道と見分けがつかないほど荒れ果てている。絡みつく蔦を剣で払い、ぬかるむ地面に足を取られながら、俺たちは慎重に進んでいった。
――そして、太陽が高く昇り始めた頃、ヘルムガルド廃村へと到着した。
村には今や誰の気配もなく、荒れ果てた家々が無造作に並んでいる。長年放置された建物は崩れかけ、枯れた草が道を覆っていた。
「……なんだか、変に静かね」
エルンが辺りを見回しながらつぶやいた。
木々のざわめきすら途絶えており、まるでこの村だけが時間から取り残されたかのようだった。
「ルナ、お前の鼻はどうだ?」
俺は足元のルナに目を向ける。
ルナは鼻をひくつかせ、周囲の空気を嗅いでいたが、やがて耳を伏せ、不安げな声を漏らした。
「……カイン、ここ、なにかいる。でも、どこかわからない……」
何者かがいるという確信はあるが姿は見えない。
俺たちは緊張を保ったまま探索を進め、崩れかけた屋敷の奥に、一際不自然な石壁を発見した。
「これ……ただの壁じゃないな」
セリスが指で壁をなぞると、表面にはうっすらと魔法陣が刻まれていた。それは時間の経過で消えかけているものの、未だに微かな魔力を放っている。
「封印魔法ね。何かを閉じ込めているか、それとも守っているか……」
エルンがじっと魔法陣を観察し、つぶやく。
「私が封印を解除してみるわ」
エルンはポーチから淡い青色の魔法石を取り出し、静かに詠唱を始めた。
「光の精霊ルミナよ、魔法石を代償とし隠された扉を開け——浄化の閃光!」
魔法石が発光し、エルンの手のひらから放たれた聖なる光が魔法陣に降り注ぐ。光の粒子が壁に染み込み、封印が軋むような音を立てながら解除されていく。
次の瞬間——。
壁が砕け、冷たい空気が流れ出した。闇の奥から異様な気配が溢れ出る。
「……何かいる!」
ルナが身を縮め、警戒の唸り声を上げた。
俺は短剣を握りしめ、セリスが素早く構える。その時、黒い影が蠢き、ゆっくりと姿を現した。それは——人間の形をしていた。しかし、全身が黒い霧のようなものに覆われ、顔には感情の一切が見られない。
「影を纏った……戦士?」
セリスが困惑する。
「ヴァルディスの手下なのか?」
「——来るぞ!」
影の戦士が咆哮を上げ、異常な速さで俺たちに襲いかかってきた。
セリスが前に出て、剣を振り上げて牽制するが、影の戦士は意に介さず突っ込んでくる。
「こいつには感情が無いのか?」
影の戦士が大きく振り下ろした腕をセリスは盾で受け止めてみせた。
すかさず俺は「蒼閃」を放つ。しかし、放たれた水の閃光は影をすり抜けただけで、影の戦士にダメージは見えない。
「くそ……魔法が通じない!?」
「闇の魔法が影響しているなら……光で対抗すればいいわ」
状況を即座に判断したエルンは影の戦士に向かって光魔法の詠唱を始めていた。
「光の精霊ルミナよ、我が魔力を代償とし聖なる光の矢を放て——聖光の矢!」
強烈な光が影の戦士を包み込み、その体を覆っていた影が剥がれ落ちる。
「今よ!」
エルンの声と共に、実体があらわになった戦士に向かってセリスが狙いを定める。
「はぁっ!」
鋭い剣撃が戦士の胴を貫く。影を失った今、肉体は脆くなっており、セリスの一撃が致命傷となったようだ。影の戦士はその場に倒れ込み、動かなくなった。
少しすると、わずかに残っていた黒い霧も、影の戦士の体から完全に消え去り、そこには干からびた元人間の亡骸が残っていた。
「……やっぱり、人間だったんだな」
セリスが剣を納め、慎重に亡骸を観察する。その表情には戦いに勝った安堵よりも、得体の知れない魔法の恐ろしさが刻まれていた。
「影を纏いながら、理性も言葉も持たず、ただ敵を排除するだけの存在……」
エルンが小さく息を吐きながら、亡骸の顔を覗き込む。皮膚はひどく乾燥し、眼窩は空洞のまま。かつての意志も誇りも、すべて吸い取られてしまったかのようだった。
「この部屋をもう少し調べましょう」
エルンが周囲を見渡しながら提案する。
「もしかしたら、ヴァルディスが魔法の研究を進めていた証拠が残っているかもしれない」
俺たちは慎重に部屋を探索し始めた。壁には古びた魔法陣の痕跡が残っており、いくつかの石板が埃を被ったまま放置されていた。
「これは……実験の記録か?」
俺は一枚の石板を拾い上げた。そこには見覚えのない古代文字が刻まれていたが、端の部分にはかろうじて解読できる言葉が残っていた。
『不死の研究——対象エルフ23体、失敗。影の融合は不完全』
「……エルフを実験に使った記録か」
俺は奥歯を噛みしめた。
「やっぱり、ここでエルフを利用した実験が行われていたんだ……!」
「最低ね……!」
エルンが怒りを滲ませながら拳を握る。
「影の魔法を完成させるために、これだけのエルフが犠牲になったってことね……」
セリスも険しい表情を浮かべた。
「この証拠があれば、王都のギルドに報告できるかもしれないが、今は追われる身か……」
俺は石板を収納しながらつぶやいた。
「ヴァルディスの影の魔法がまだ研究中ならば、次の犠牲者が出る前に止めないと」
「でも……ヴァルディスは一体、どこで実験を続けているのかしら?」
エルンが疑問を口にしたが、俺には見当もつかなかった。
「フェルシアの里へ戻って、また検討が必要だな」
俺の提案に一同はうなずき、陽が落ちる前に一行は村を後にしたのだった。
襲撃への警戒から、俺たちは交代で見張りにつき、短い仮眠を繰り返すことしかできなかった。
風が木々を揺らす音、遠くで鳴く獣の声。そのすべてが敵の足音に聞こえ、神経が休まる暇はなかった。
薄暗い森の中、焚き火の残り火がチロチロと弱々しい光を放っている。
俺たちは重い体を起こし、顔を突き合わせた。疲労は濃いが、ヘルムガルド廃村へ向かう前に作戦を練り直さなければならない。
「……昨夜の戦闘で俺たちの力量は十分に見せつけたとは思う。だが、相手も次は本気で仕掛けてくるだろう」
俺は残り火を見つめながら、静かに言った。
「今のところ、ヘルムガルド廃村には闇の魔法の痕跡が残っているとしか分かっていない。しかし、そこにはおそらく何かが隠されている」
「そうね……封印の魔法があるかもしれないし、場合によっては罠も仕掛けられている可能性があるわ」
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「となると、慎重に進む必要があるな。俺とルナで先行して周囲を探り、何かあればエルンが魔法でサポート。セリスはエルンが詠唱する間、彼女を守ってくれないか」
俺が一人一人に目くばせしながら提案する。
「ルナ、お前の鼻を頼りにしているぞ」
俺がルナの頭を撫でると、ルナは小さく鳴いてうなずいた。
「においでキケンわかる。ヘルムガルドのほう……あぶない感じする」
ルナの言葉に一同の表情が引き締まる。
「……とにかく、慎重に行動するしかないな。もし敵と遭遇したら、なるべく情報を引き出すように戦おう。ただの追手ならともかく、ヴァルディスの手がかりがあるかもしれない」
俺の言葉に皆がうなずき、各々が準備を整えていった。
早朝、俺たちは野営の痕跡を消し、森の奥へと足を踏み入れた。
ヘルムガルド廃村への道のりは想像以上に険しいものだった。かつては村へと続く街道があったはずだが、長い年月で草木に侵食され、今では獣道と見分けがつかないほど荒れ果てている。絡みつく蔦を剣で払い、ぬかるむ地面に足を取られながら、俺たちは慎重に進んでいった。
――そして、太陽が高く昇り始めた頃、ヘルムガルド廃村へと到着した。
村には今や誰の気配もなく、荒れ果てた家々が無造作に並んでいる。長年放置された建物は崩れかけ、枯れた草が道を覆っていた。
「……なんだか、変に静かね」
エルンが辺りを見回しながらつぶやいた。
木々のざわめきすら途絶えており、まるでこの村だけが時間から取り残されたかのようだった。
「ルナ、お前の鼻はどうだ?」
俺は足元のルナに目を向ける。
ルナは鼻をひくつかせ、周囲の空気を嗅いでいたが、やがて耳を伏せ、不安げな声を漏らした。
「……カイン、ここ、なにかいる。でも、どこかわからない……」
何者かがいるという確信はあるが姿は見えない。
俺たちは緊張を保ったまま探索を進め、崩れかけた屋敷の奥に、一際不自然な石壁を発見した。
「これ……ただの壁じゃないな」
セリスが指で壁をなぞると、表面にはうっすらと魔法陣が刻まれていた。それは時間の経過で消えかけているものの、未だに微かな魔力を放っている。
「封印魔法ね。何かを閉じ込めているか、それとも守っているか……」
エルンがじっと魔法陣を観察し、つぶやく。
「私が封印を解除してみるわ」
エルンはポーチから淡い青色の魔法石を取り出し、静かに詠唱を始めた。
「光の精霊ルミナよ、魔法石を代償とし隠された扉を開け——浄化の閃光!」
魔法石が発光し、エルンの手のひらから放たれた聖なる光が魔法陣に降り注ぐ。光の粒子が壁に染み込み、封印が軋むような音を立てながら解除されていく。
次の瞬間——。
壁が砕け、冷たい空気が流れ出した。闇の奥から異様な気配が溢れ出る。
「……何かいる!」
ルナが身を縮め、警戒の唸り声を上げた。
俺は短剣を握りしめ、セリスが素早く構える。その時、黒い影が蠢き、ゆっくりと姿を現した。それは——人間の形をしていた。しかし、全身が黒い霧のようなものに覆われ、顔には感情の一切が見られない。
「影を纏った……戦士?」
セリスが困惑する。
「ヴァルディスの手下なのか?」
「——来るぞ!」
影の戦士が咆哮を上げ、異常な速さで俺たちに襲いかかってきた。
セリスが前に出て、剣を振り上げて牽制するが、影の戦士は意に介さず突っ込んでくる。
「こいつには感情が無いのか?」
影の戦士が大きく振り下ろした腕をセリスは盾で受け止めてみせた。
すかさず俺は「蒼閃」を放つ。しかし、放たれた水の閃光は影をすり抜けただけで、影の戦士にダメージは見えない。
「くそ……魔法が通じない!?」
「闇の魔法が影響しているなら……光で対抗すればいいわ」
状況を即座に判断したエルンは影の戦士に向かって光魔法の詠唱を始めていた。
「光の精霊ルミナよ、我が魔力を代償とし聖なる光の矢を放て——聖光の矢!」
強烈な光が影の戦士を包み込み、その体を覆っていた影が剥がれ落ちる。
「今よ!」
エルンの声と共に、実体があらわになった戦士に向かってセリスが狙いを定める。
「はぁっ!」
鋭い剣撃が戦士の胴を貫く。影を失った今、肉体は脆くなっており、セリスの一撃が致命傷となったようだ。影の戦士はその場に倒れ込み、動かなくなった。
少しすると、わずかに残っていた黒い霧も、影の戦士の体から完全に消え去り、そこには干からびた元人間の亡骸が残っていた。
「……やっぱり、人間だったんだな」
セリスが剣を納め、慎重に亡骸を観察する。その表情には戦いに勝った安堵よりも、得体の知れない魔法の恐ろしさが刻まれていた。
「影を纏いながら、理性も言葉も持たず、ただ敵を排除するだけの存在……」
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セリスも険しい表情を浮かべた。
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俺は石板を収納しながらつぶやいた。
「ヴァルディスの影の魔法がまだ研究中ならば、次の犠牲者が出る前に止めないと」
「でも……ヴァルディスは一体、どこで実験を続けているのかしら?」
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