どこかで見たような異世界物語

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第三章

設定その3

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 ■ティルリンティで信仰されている宗教について



 宗教団体はそれぞれの神に仕える神官などが各地に教会を築き、信徒を集めたりなどといった活動を行っている。
 "回復魔法"の使い手はそう多くないので、"神聖魔法"が使える神官というのは人々にとって大事な人材だ。

 かつてまとまった組織がなかった大昔では、"神聖魔法"の使い手は束縛され、搾取されていた時代があった。
 無論全員が同じ目にあっていたという訳でもなく、村に生まれた唯一の癒し手として尊重され敬われていた人も多数いる。
 しかし、欲望に染まった人間たちによって利用されていたヒーラーは、それ以上の数だったと伝えられている。

 それ故に、自然と身内だけで集まっていき、当初はどの神を信仰しているかもさほど気にされず、他宗派の神官同士が手を取り合って、今日の『教会』の礎を築いていった。
 上手い事民衆を信徒として味方につけ、徐々に勢力を伸ばしていった"神聖魔法"の使い手たちは、やがて各々が奉じる神によって分裂していくことになる。

 だが、今でもその当時の関係は生きていて、未だに他の神を信じる相手に対しても関係は良好だ。――基本的には。


 例外としては、奉じる神は同じでも、宗派が分かれて関係が冷え切っているゼラムレット教会が有名だろう。
 他にも同一の神を信奉しているのに、獣人たちは神の御姿が獣であると信じている。
 この件については、実際に神の姿を見た者がいないので、証明することも出来ない。
 だが同じ相手を信仰している事に変わりはないので、その件で大きな揉め事に発展することはあまりない。



 ■主要な神々


 ・ガルバンゴス
 迷宮を管理する神とされる。空間も司っている。
 獣人信仰の姿:いろいろ

 実際迷宮内でそれらしき声を聞いたことある者は多く存在し、その声が男とも女ともつかない中性的な声であることも知られている。
 そのためその神像はこれと決まったものはないが、大抵は中世的な顔立ちの女性として扱われる。他には少年だったり、老人だったりと様々。


 ・ジリマドーナ
 職業を司る職業神とされる。
 獣人信仰の姿:獣人の間では職業神は別の神バンガールが担う

 こちらは迷宮神とは違い、元々存在を確定する何かがあった訳ではないが、人々に力をもたらす職業の力が信仰の対象となるのは必然の流れともいえた。
 そんな職業神だが、何故か女性神であるとされており、その根拠は実はない。


 ・ガウディン
 大地と力の男神。象徴武器はハンマー系(槌とかメイスとか)
 獣人信仰の姿:象

 マッチョな肉体を持つ姿として描かれている。
 ドワーフの信仰者が多い。
 そこそこ信者の数は多く、マッスル道を歩むものは必ずといっていいほどこの神を信奉している。


 ・ゼラムレット 象徴武器は大剣
 獣人信仰の姿:ライオン

 太陽神であり女神。光も司っているとされる。
 《ヌーナ大陸》に於いて一番信者の数が多く、その分だけ分派も多く存在している。
 特に本家である『ローレンシア神権国』と、分家である『サレク聖王国』は互いの信仰を認めあっていない。


 ・ギルジャック 象徴武器は斧
 獣人信仰の姿:狼

 森の神で植物を司る。
 ゼラムレットとはかなり仲がいいとされていて、宗派によっては夫婦扱いしてるところもある。(少数派)


 ・ザルタイオ 象徴武器は暗器
 獣人信仰の姿:猫

 月の女神。闇を司る。
 ゼラブレットとは仲が悪いとされていて、そのために太陽と月は同時に見れないと言われている。
 (この世界では昼間にうっすらとでも月を見る事ができない)


 ・ガルドブーイン 象徴武器は槍
 獣人信仰の姿:虎

 戦の男神。火も司る。
 巨大な槍を持った姿で描かれる事が多い。
 信者はそこそこ多く、兵士たちの間では特によく信仰されている。


 ・イドオン 象徴武器は杖
 獣人信仰の姿:白兎

 魔法を司る男神。魔力も司る。
 フードを深くまとったしわがれた老人で、木製の杖を持った姿として描かれる。魔法使いの間で広く信仰されていて、他の信者と比べて変り者が多いと揶揄されがち。
 魔法を司る事から、神聖魔法を使えず他の魔法しか使えないものが司祭の位を抱いたりすることもある。


 ・ウェライ
 創造神。男神とされる
 獣人信仰の姿:ない

 この世界を生み出したとされるが、言い伝えなどもほとんどなく、名前だけが知られている。
 熱心な信者は少ないが、ちょっとしたいい事があった時に感謝されたりする。広く浅く信仰されている感じ。


 ・ダルサム
 邪神。
 獣人信仰の姿:ない

 邪神とされるが詳細は殆ど知られていない。
 ただ一つ明らかなのは、悪魔たちがこの神を信奉しているという事だけ。

 "神聖魔法"には【ヴォウティヴマインド】という初級の基本魔法が存在しているが、この魔法を使うと各々が奉じる神の神意を感じ取る事が出来る。
 とはいえめったに神が啓示をくだすことはないので、この魔法の主な使い道は別にある。

 それが同じ"神聖魔法"の使い手に使用する、というものだ。
 こうすることによって、相手がどの神を信仰しているのかを知る事が出来る。
 元々悪魔が"神聖魔法"らしきものを使う事は知られていて、"邪神魔法"などと呼ばれていたのだが、その悪魔に対して【ヴォウティヴマインド】を使用した所、ダルサムという名前が明らかになった。

 しかし、この事は一般にはほとんど知られておらず、ダルサムという名前すら全く知られていない。
 そもそも悪魔と出会う事自体が稀なので、情報が広がりようがない。



 ■冒険者ランク


 これは世界的に共通の目安でもって審査されて昇格していくのだが、冒険者ギルドも国によって規模や権力が異なり、場所によっては金である程度までランクを上げられる所もある。
 また、貴族などの権力の力によっても同様の事がまかり通っている所もあり、子飼いの冒険者のランクをそうして上げている貴族も存在している。

 つまり、一概にランクがその冒険者の実力を示している訳でもないのだが、下手にランクだけ上げて分不相応の依頼を受けても死ぬだけなので、そこまで大きな問題にはなっていない。
 それと、権力や金のごり押しでもランクA以上となると複数の推薦や大きな功績も必要になってくるので、ごり押しできる範囲としてはせいぜいBランクが限度となる。


 ◇◆ランク目安◆◇
 ※レベルはあくまで目安のひとつ

 Hランク レベル1~5
 一般人。戦闘の必要のない仮登録的な扱いの位置で、一般民が副業的にやっているのがこのランク。
 依頼内容は荷運びだとか、清掃業務だとかの雑用がほとんど。

 Gランク レベル6~10
 一般人に毛が生えたレベル。冒険者なり立て。
 この位の、魔物と戦い始めるランクで死亡する者は多い。
 特に村を飛び出て冒険者になっていった者たちは、装備もろくにない中で魔物と戦うので、より死にやすい。

 Fランク レベル11~20
 冒険者として初心者から初級者になった連中。
 ようやく地に足がつき始めた頃で、少しイキリがちになる傾向がある。
 これ位になると、一般民との力の差も大分出てくるので、問題を起こすものも出始める。

 Eランク レベル21~30
 多少はできるようになったが、まだまだ一人前とは言えない。Dランクに続いて人数の割合が多いと思われるランク。
 若いころから冒険者を始めて、引退した時にはまだEランクだった。という者もいる位、ある程度の才能がないとこれ以上先のランクにはなれない。

 Dランク レベル31~50
 レベル帯的にも幅が一気に広がり、平均的な才能からして一番層が厚い。
 ここまでは比較的上がりやすいと言われていて、実力さえあればたどり着けるランク。
 その分、Cに上がれず腐ってる奴も多い。一応このランクまで上がれば冒険者としては一人前とされる。

 Cランク レベル51~65
 Dランクの壁を突破し、周囲からは注目を集め始めるレベル。
 冒険者としての信頼度も上がり、ギルドからの指名依頼が発注されるようになる。(それまでは冒険者と依頼人との間で、個人発注は一応ある) 

 昇格条件のひとつにレベル51以上というものがあるが、レベルだけが条件ではないので、51レベル以上なのにDランクという者も多い。
 そういった連中は大抵素行が悪すぎるのが昇格できない原因。

 Bランク レベル66~80
 ベテランとして小規模な村レベルではトップレベル、中規模な町レベルでも町を支える程度に活躍できる。
 この辺まで来ると一流扱いされ始め、場所や人にもよるが権力者などから無下に扱われることも減ってくる。

 Aランク レベル81~100
 超一流の冒険者として、名も結構広がっている。
 村レベルでこのランクが在籍してる事はまずない。
 Sランクがほぼ存在していない事から、実質的に接する機会のある冒険者としては、最高ランクといっても過言ではない。

 Sランク レベル101~
 英雄扱いされて、国からも大きく注目される。
 現在の所、現役のSランク冒険者は僅か四人しかいない。
 内訳は『パノティア帝国』に二人、『ローレンシア神権国』に一人、最後一人は冒険者の王国『ユーラブリカ』に一人。
 他にも引退しているが、まだ生存してるSランクは数名いると言われている。

 余談だが、大国ともなればSランク級の強者。つまり、レベル101以上の者を複数名抱えているのでは、と噂されている。
 実際帝国の「岩石将軍」は101レベルを超えていると、もっぱらの噂だ。




 今回は作中で詳しく語る事がなさそうな設定を出してみました。
 これらの設定の内、幾つかはその内本編にも関わってくるかも?

 三章はここで終わりで、次からは四章に突入します。
 引き続き、気に入って頂けたら★や応援などを頂けると、嬉しく思います。
 

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