憧れのゲーム世界へ

胸脇苦満

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ミッドとの食事を終えて外に出るともう夕方であった。
トレーニングマシン含めいくつか作るものを約束してから一旦エルルを宿に止めに行く。もちろん運転はミッドだ。
飲酒運転になるがそんな法律などないために調子に乗るミッドが高笑いしながら街中をあえて遠回りして警邏中の兵士に怒られているのを見たレインはちょっと胸が空いた。

ミッドが欲しいのは屋内トレーニング器具。
ダンベルやバーベル以外にもトレーニング用品がないと飽きてしまう。飽きると動きが緩慢になったりなれた運動だと力の抜き方が上達し、運動の最適化が始まり本来持てなかった重さでも無駄な力が抜けて持てるようになる。
動きの最適化は戦闘でもスポーツでも必要なもので悪いことではないのだが筋肉への負荷が減ってしまうのが許せないミッドにとっては不慣れな動きで最適な動きを意識しながら集中してトレーニングしたいんだそうだ。足や腕の角度、頭の位置からつま先の方向までをどうすればいいのか考えて緊張感のあるトレーニングをするのがミッド流。
全くもって意味がわからないとレインは思いつつ地球にあったトレーニング用品を思い浮かべる。
使い方一つでどこの筋肉を鍛えるのか変えられるもの。見せるだけでなく実用的で力を抜いた時にぷるぷるの柔らかい筋肉でなければいけない。バランスボールにメディシンボール、チューブトレーニングもいいなと色々考えるうちに一通り作ってみようと思い立つ。
大体の構造は単純な器具ばかりのように思えるが作ってみないとできるかどうかなどわからない上に電子機器が入ってるものは魔法で応用できるかどうかも怪しいのだ。

まずは今のルル硬貨を捻出するために不要な素材を売り払いに行く。
レインも古参プレイヤーであるのでこの街のどのあたりに買取可能な店があるかぐらいはわかるが今は店が閉まる時間も迫っている。冒険者ギルドで買取してもらうのが一番無難だろう。

駆け足でギルドへと入る。見知った建物で内装もそう変わりはない。
足早に受付に行くと買取希望の札を提出する。
買取窓口にはいろんな品物が持ち込まれるためにこうして一度受付を通す必要があるのだ。誰が何をどれだけ売ったと知れば冒険者の中にもゴロツキや闇職が紛れているために襲われる危険がある。その配慮として札を提出し1人ないしパーティー単位で個室で買取してもらうことになる。ギルドはこういった配慮が行き届いているために多少安くてもここで買い取ってもらいたいものは多い。

レインは18番の札をもらって買取室の前にある長椅子に腰掛けるとドアに眼を向ける。
アトーリア支部の買取室は全部で3部屋。右から『14』『17』『16』と書かれた札が扉に開けられた小窓から見える。この番号が今入ってる人の番号になるので次がレインの番となる。札の番号を見た瞬間は結構待つものだと思ったが意外に早そうで一安心だ。
『14』の札がかけられた部屋の小窓から数字が消えて空欄になる。すると部屋から二人組の耳の長い細身の女性と小学生ほどの身長にもかかわらず胸が大きな女性の二人組が満面の笑みで出てくる。どうやら買取は終わったようだ。

「エルフとドワーフじゃないし小人?まぁいっか。」

レインはすれ違う女性2人に軽く会釈すると部屋に入る。扉の脇に控えている男性に札を渡すと男性は番号を確認して小窓に札を差し込む。買取室は空間拡張の魔道具により6畳ほどの部屋となっている。以前は10畳ぐらいまでなら貴族や商人で使っているものがいたが今では珍しい魔道具となっているのだがレインは知らない。普通初めて入るものや低ランカーは多少驚くかソワソワとした仕草をする不思議な空間なのだがレインは平然としているため鑑定士の男性はある程度の腕を持ったものであると予想する。

特に変化のない買取室にちょっとがっかりするレイン。

「冒険者の刻印を確認させてもらえるかの?」
「え?あぁはい。」

ゲーム時代はなかった刻印の確認作業。以前の買取ではすぐに買取品を提出する仕様だったのでゲームとの違いに少し動揺する。
手の甲にある刻印を鑑定士らしき爺さんに見せると眼を見開く。

「これは!…こちらの石版に手をかざしてもらえるじゃろうか?」

爺さんが机の脇にある石版を指すと指示通りに手をかざす。
石版の刻印と手の甲の刻印が光り石版に光る文字が映し出される。


=============
名前  レイン
ランク S
所属国 なし
クラン MYO
受注クエスト なし
=============

石版を見てゲーム時代もにたような石版があったことを思い出すレイン。
ゲームの時は依頼を受けるときに受付にあるこの石版で正式に受注するため『クエ石』『依頼板』と呼んでいた石版。なぜか鑑定しても弾かれるために名前はおろかどういった仕組みかすらわからない不思議石だ。ここにあるということは未だに作ることができるんだろう。

作り方は簡単。
ダンジョンコアを取ってきます。
砕いてセメントにまざて板状にするとなぜか出来上がります。
レインもなんでこんなものができるのかは知らないのだができてしまうのだから仕方ない。
レインがなぜ作り方を知っているのかというと冒険者の刻印を調べている研究者の助手をしていたときに教えてもらったのだ。冒険者の刻印をつけるための魔道具はその昔大賢者がどこかの遺跡で見つけたものを弟子たちが複製したとされている。ただ複製品は半年も使うと壊れてしまう消耗品だったのでオリジナルがなくなった今、以前のような刻印をつけることができなくなった。
その複製研究の過程でダンジョンのコアを使ってこの石版を作り上げたと記録されている。
ゲームの設定だったのだから仕方ないことだがいざ現実となると誰か賢者の名前だけでも覚えとけよ!とかそこに行き着く研究資料どこ?と突っ込みたいものは多いだろう。
レインは現在の刻印について知らないがどうせにたようなものがダンジョンから出てきたのだろうと思っている。


「なるほどのぅ。コレクターのレイン様でしたか。お噂はかねがね。」
「噂?」
「えぇ。値崩れの逸話なんかは有名ですな。ゲテモノ・呪いのアイテムの蒐集。伝説や神話に出てくるようなアイテムもいくつか発見したとかしないとか。虚実ありましょうが5年前に失踪したきり表舞台に戻っていないと鑑定士では有名ですな。」
「はぁ…鑑定士では?」
「えぇ。あなたが持ち込む品物は鑑定士として興味深いものが多い。鑑定士の中では熱狂的なファンが多いですな。わしもあなたのファンですからな。ホッホッホ。いやぁ皆に自慢できるわい。」

楽しそうな爺さんだがレインはそうゆっくりしてるつもりはない。

「早速買取してもらっても?」
「む?失踪の話を聞きたかったのじゃが…」
「え?あぁ5年ほど記憶がなくっていつのまにか違う場所にいただけだよ。」

すぐに買取してもらおうとイベントリ内のダブりが千を超えるアイテムでレア度3までのものを値崩れしない程度に売りさばくことにする。

「え~っと確か今は昔は普通だったものでも高騰してるっていうから~。この辺かな?」

手始めに低ランクモンスターの素材と収集系クエストで集めるような素材を取り出す。
ホーンラビットの毛皮・肉・角
ビックマウスの皮・肉・尻尾
ポイズンバットの羽・牙
ハブの毒腺・革
チュチュクチュという消毒液を肉厚の葉っぱに蓄える草
凝血蟲という血液を固める体液をもつ真っ赤なキリギリスのような虫の死骸
クリ茸という中身が炎症に効果がある軟膏になる毬栗のように刺々しいきのこ

そんなにレア度は高くないがそれぞれ採取が地味にめんどくさいものばかりだ。
とりあえず10個づつ取り出してみる。

「おぉ!これは素晴らしい!最近品薄になっているものばかりではないですか!ホーンラビットとビックマウス以外はもっと欲しいですね。品質も申し分ない!多少色をつけてもいいぐらいだ。」
「ホーンラビットとビックマウス以外?」
「えぇ。ご存知の通りここは草原が多いのでもともとホーンラビットは多いのですが、森が現れてきてから隠れる場所が多いようでかなり繁殖していましてね。ビックマウスは少し小ぶりですが森に生息してたようでそこそこ取れるんですよ。色は若干茶色っぽいので亜種だと思うんですがね。」
「え!亜種!」(そうか新しいフィールドなんだから新種や亜種がいても…あ!プルシアーナとロアナが…)

レインが食いつく。
当然だろう。コレクションしたいに決まっている。
でもそこは2人のことを思い出してぐっとこらえる。
まだ戦闘できるほどではないしお留守番も良くない気がする。

「いやぁお噂通り素晴らしい品質のものでした。値崩れするのも通りですな。チュチュクチュなどはこの辺では取れないものです。ましてやここ五年ほどはどこの国でも品薄でしたのでありがたい。クリ茸もまたこの辺にはないものですからな。ありがとうございます。」
「いえいえ。そこそこイベントリもすっきりしたんでよかったです。」

薬草は足が速いためにそう多く買ってもらえなかったが凝血蟲はかなりの量を買ってもらえて千を切ったからちょっと嬉しい。
一度養殖できんじゃね?と夏休みの自由研究みたいなノリで10匹から増やしに増やして1000匹強。自分の愚かさを恨んだよ。気持ち悪くなって殺処分しようにも時間がかかったものだと懐かしむ。
追加で値崩れしない量を買い取ってもらい他にもいくつか品薄の素材を聞いて売ったために合計で8万ルルほどでまぁレア度が低いのだから仕方ないと思うレイン。だがレインの金銭感覚がおかしいだけで日本円にすると約80万だ。
レア度の低い頑張っても数千円にしかならないようなもので80万まで売ったのだから値崩れしかねないほどの量なのだがレインはそれに気づくことはない。

部屋から出る際18番の札を手渡してもらい受付に向かう。受付に札を返すとトレーニングマシンに使う素材を適当な店を回って買い集め、ついでに食材の類も購入してみたこともない素材や道具があればやっぱり購入。


夕食前には宿に戻ってくると部屋へと急ぎ戻るが2人とも寝入ってしまっているようだ。
夕食の配膳が終わったところで2人を起こす。

今日の夕食は天ぷらだ。
山の幸をふんだんに使ってある天ぷら、小芋の煮付け、味噌汁、ほうれん草のおひたし、香の物と和風の食事。
昨日に比べると薄味だが素材の味がしっかりとしているために昨日よりも美味しい夕食だった。
特に天ぷらが絶品
たけのこのシャキシャキ感が残ったものは塩につけてよし天つゆにつけてよし!
自然薯の天ぷらはまた絶品!二種類の揚げ方をしていて短冊切りにしたものをすりおろしたものだ。
短冊切りにした天ぷらはほくほくとして少し粘り気があり塩をつけると甘さが引き立つ。
すりおろしは外はカリッとして中がフワッフワの食感!これも塩の方が美味しかった。トロッとした自然薯が口の中でとろけて個人的にはこっちの方が好きだった。
しいたけの天ぷらは肉厚でめんつゆによく合う。お子様舌のレインにはまだ塩は早かった。
ゴボウに玉ねぎ枝豆のかき揚げに青じその天ぷらと野菜づくしだったが満足いく味だ。一つだけ惜しいのはさつまいもの天ぷらが入っていたことだ。レイン個人はさつまいもの天ぷらはおかずというよりおやつの感覚で食べていたのでご飯と一緒に食べるのに少し違和感がある。そこがちょっと不満であったがプルシアーナとロアナは美味しそうにパクパク食べていたのでレインだけがちょっとだけ食事中に首を傾げていた。

昨日よりは満足いく夕食をすませると食後の一服に買い出しついでに購入したお菓子を取り出す。
ほんのり甘酒の匂いが香るおまんじゅうだ。レインが小学生の頃習い事のピアノの帰りによくお母さんが買ってくれて一緒に食べていた思い出の味と瓜二つ。
2人にも1つづ用意して部屋にある茶葉を使ってお茶を入れる。匂いからして緑茶だろう。
急須にお茶っぱを入れるとお湯をゆっくりと注ぎ1分ほど蒸らすと味が均等になるように回しながら3人分の湯飲みに順番お茶を入れていく。

(お父さんもお母さんもどうしているだろうか?急にいなくなって心配してるかな?でもやっぱり男の体でいられるこっちの方が…)

レインはお茶を入れながらふと地球のことを思い出して懐かしむ。地球にいた時の体と心の歪さを考えるとやはりこっちにいたいという気持ちの方が強い自分に多少の罪悪感を覚えるが今更何を考えても仕方ないと思い直す。帰りたい気持ちも多少はあるが男の体を手放してまで帰りたくない。

3人でお菓子とお茶を楽しむとイベントリのに新しくトレーニングマシンと新エルルのフォルダを作成して必要な素材を割り振っていく。エルルの方は材料を用意してくれると言っていたが一応もう一台作ってイベントリに格納できないか確認してみたいのだ。
必要なものを区分けするとトレーニングマシンの図面を引く。想像の中にできているのでいらないといえばいらないのだがドワーフのミッドのことだ、ちょっとしたミスも許してくれないだろうと念には念を入れて図面を起こしていく。

「何を書いてるんです?」
「ん?これはね体を鍛える道具だよ。街で知り合いにあって頼まれたんだ。」
「私にも作ってください!頑張ってレインさんの役に立ちますから!」

体調が良くなったプルシアーナがレインににじり寄る。
プルシアーナがバーベルをあげる姿を想像し女性ボデイービルダーのような体になるプルシアーナがレインの頭の中で恥じらう姿がよぎる。

(お風呂で恥じらって体を隠す?いやそこまで鍛えたら隠さないよね?恥じらいのないプルシアーナ…)
「ダメ!ダメダメ!これは絶対ダメ!これはごっついおっさんが使うものだから!」
「でも私レインさんの足手まといにはなりたくないです!」
「私も!」
「まだ戦い方も練習してないんだからどうなるかわかんないよ。2人は獣人だから身体能力は高いはずだし、もしかしたら魔法職の方がいいかもしれないでしょ?一通り試してから考えよう?」
「そう、ですか。わかりました。」
「私は?」
「ロアナもね。」
「わかった。」

2人の頭を撫でながらなんとか説得する。
女性ボデイービルダー製造機を作る危機はさった…たぶん。

ランニングマシンに自転車、サーキットトレーニングができるように様々な種類の器具を図面に起こす。
よくよく考えると今までゲームの中で使ってたダンベルやバーベルは石とか鉄の塊で重さを変えれない仕様だったのを思い出すレイン。
魔法の世界にある程度の科学をプレイヤーが持ち込んだにしてはお粗末なものでトレーニングしてたのだ。ゲームだから特に気にしてなかったといえばそれまでだがどうして今まで工夫しようと思わなかったんだろうという疑問。
普通はVRゲームで筋トレする人などいないのだから発展しないのも当然といえば当然なのだが誰も面白半分で作ることもなかったのは不思議だ。

木製で問題ないものから金属製にモンスターの皮を使ったもの。ミヤビ洋服店で学んだゴム作成技術を応用したものと何種類かバリエーションを考えて構想を練る。小一時間もすると草案も煮詰まり一度風呂に入る。昨日と同様3人でだ。
何度見ても綺麗な肌に程よい胸!大きすぎず小さすぎずこれぞいい塩梅というものだろう。触りたいがまだまだ早まってはいけない。もっと信頼関係を得てからだと自分に言い聞かせるレイン。お風呂から上がると2人を先に寝かせてもう一度草案を確認してから少し手直しすると布団に入る。たぶん作り始めたらマイナーチェンジは確実だ。
出来上がりを楽しみにしながらプルシアーナを抱き枕にして眠りにつく。
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