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第1章 幼児期編
第5話 命懸けの模擬戦闘
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ふぅ~………あれ?みんな見てる?
じゃあ自己紹介しなくちゃね!
僕の名前はルーク・グレイテスト。
グレイテスト公爵家の嫡男で三歳だよー。
えっ。どうして一人称が「俺」から「僕」に変わってるのかって?
それはさぁー、会話のときと喋らないときとで「僕」と「俺」を使い分けるのが面倒だったからだよ。一年前のパーティーの後、いっそ「僕」で定着した方が良いんじゃないのかな?って思ってから、俺が僕になったってことだね(笑)
まぁ、察しの良いみんなならもう気づいているとは思うけど、あれから一年経ったんだよ。
…ということは、今の僕のパワーメーターを見たらみんなはビックリするわけだ。
見る?
見ようか?
見ちゃおうか?
…"ステータス開示"
ーーーーーーーー
[ステータス]
【基本情報】
名 前:ルーク・グレイテスト
性 別:男
年 齢:3歳(4ヶ月)
家 系:エンフェルリール王国公爵家グレイテスト
種 族:人龍族
職 業:(設定不可)
属 性:全属性
【パワーメーター】
レベル:125 (×2)=250
体 力:45000 (×2)=90000
魔 力:45000 (×2)=90000
物攻力:36000 (×2)=72000
物防力:33500 (×2)=67000
魔攻力:36000 (×2)=72000
魔防力:33500 (×2)=67000
【スキル】
"全系統初級魔術"
"全系統中級魔術"
"全系統上級魔術"
"全系統伝説級魔術"
"全系統神話級魔術"
"刀系統伝説級剣術"
"刀系統神話級剣術"
【装備】
服 装:オーダーメイドキッズ服
【ステータスポイント】
残 存:100ポイント
ーーーーーーーー
……どう?
ねぇ、どうよ…僕が一年間をだらだら過ごさずに、最高の努力で磨き上げたパワーメーターは……。
多分、「増え過ぎだろっ!」とかツッコミ入れる人もいるだろうけど、これが現実だ。
まぁ、どうやって一年間でここまで強くなったかというと、まずは目標を立てた。
「一年後のパワーメーターは、強くなっているだけでなく、体力も魔力も物理も魔術も全て均一にすること。」
…である。
これを、いつも頭の片隅に置いて訓練することにしたのだ。
次に、体力と物理攻防のパワーメーターを上げるための訓練として、とにかくトレーニングをしまくった。
毎朝、グレイテスト公爵家の周りを外周して全力で走り、それが終わったら自分の部屋の中で体のあらゆる筋肉を刺激させて成長させる筋肉トレーニングを行った。
その後は、金属の硬い壁にパンチキックを行って、手足が痛んできたら、光系統上級魔術全回復で痛みと傷を無くして、またパンチキックをする繰り返し。
これをただひたすらやり続けた。
地獄のようなトレーニングだったが、今日まで続けられたのは、トレーニング後のステータス開示でパワーメーターがぐんぐん伸びっていったからだ。
今度は、魔力と魔術攻防を上げるための訓練として、『魔術教本~初級編』に書いてあった大規模魔術を発動することで魔力が上がっていくという理論を用いてトレーニングをした。
ただ、グレイテスト公爵家内で大規模魔術は発動したくなかったから、無系統伝説級魔術空間創造を発動してその空間に入り込み、そこで大規模魔術を発動して訓練することにした。
伝説級魔術でもだいぶパワーメーターアップするのだが、神話級魔術ともなると魔力がごっそり抜けるように使われるから、その分、パワーメーターアップも伝説級とは比じゃない勢いで上がっていった。
そんなこんなで、物理と魔術のステータスを上げていって、最終的にキメ細かに調整しピッタリ数値を合わせた。
これによって、一年という時間を使って大幅なパワーメーターアップをすることができたのだった。
そして、今、その一年間の最高の努力を成果として見せる舞台、恒例のグレイテスト公爵家大庭に、お母様とお父様と僕が集まっている。
ーーーーーーーー
「お母様、お父様。僕はこの一年間で、お二人の想像を大幅に上回るであろう力をつけて来ました。」
僕が、本気の口調でそう言うと二人は、
「…!この日が楽しみで、あんまりルークのことは見ないようにしていたんだが……お前、相当強くなったな。」
「あら、ルーちゃんはてっきり物理に特化して訓練していたと思っていたのだけれど……魔術が大幅に強くなっているのは伝わるわ。」
と、賛美してくれた。
正直に嬉しくて、なんでか泣きそうになった。
でも、僕はまだ泣く場合じゃない。
ここで力を披露しなくては泣けないよ。
「それでは、今回は一年前と違って大規模な力を発揮するので、無系統伝説級魔術空間創造で創る空間で披露を行います。」
そう言うと、二人は驚いて「伝説級を使えるの!?」「使えるのかよ!」と言っていたのだが、今回は気絶せずに立ちくらみだけで済んだようだ。気絶しない訓練でもしてきたのかなぁ?
その後、僕が創造した空間の中で全系統伝説級魔術と全系統神話級魔術を1つ残らず発動。神話級に至っては発動するたびに、光系統上級魔術全回復をすることで、体力切れと魔力切れを防いだ。
魔術に関して一通り披露を終えると、今度は無系統伝説級魔術物体創造で木剣と木刀を創り出して、木剣をお父様に渡し木刀は僕が持った。
「お父様、今日が約束の一年後です。師範として弟子の力量を測らなければなりません。どうぞ、僕はこの模擬戦闘の中で学び成長していきます。僕の力を見てください。」
僕がそう言うと、お父様は、
「ほう…まだ剣を一振りもしたことがないようだが、その妙な形の剣を使って俺に挑戦するってことか。了解だ、父としてではなく剣士……いや、剣聖として本気でいかせてもらう。」
と、言って俺を睨みつけてきた。
剣聖とは、この世界に一人しかいないフリージア最強の剣士のことで、それは剣聖よりも強い剣士…剣神に認めれた者か、剣聖を倒した剣士にのみに与えられる職業・称号を持つ者のことだ。
お父様が剣聖だという可能性は考慮はしていたが、本当だとは思わなかった。
こんなに恐ろしく覇気のようなものを体から放つお父様は少し怖かったが、ここで引くわけにはいかない…。
お父様には申し訳ない気もするが、刀系統伝説級剣術を常時発動。また、刀系統神話級剣術を常時発動にした。
これで、負けることは確実にないだろう。
勝つためには、実践経験と運の差が物を言うことになると思われる。
よって、この模擬戦闘……僕が戦闘中にお父様の立ち回りを分析しなければ勝つことは出来ない。
じゃあ、こちらが優勢に立ちながら相手の動きを分析すればいいだけの話。
この勝負、絶対に負けられない。
ーーーーーーーー
僕とお父様は、お互いに対峙してそれぞれの構えをとった。
お父様は、木剣を右手で器用に振り回した後、両手で木剣を握って構えた。
それに対して、僕は自然体を意識して心を無にし、お父様に対する感情の一切を捨てた。
味方だった者と敵対したときに、感情を持っているのは大幅なパワーダウンに繋がり得ない。たとえ、お父様だろうと全力で力を発揮させてもらう。そんなことは、一瞬のうちに考えて、目を瞑った。
互いに用意はできた。
数秒後、お母様の透き通った声が響いた。
「はじめっ!」
僕は試合開始の合図を予測して、かけ声と同時に物凄い速さで直進した。これは、刀系統伝説級剣術«一瞬の隙間»を使った間合いの攻め方だ。
対して、お父様もほぼ同時に駆け出して、僕から見て左斜め上から右斜め下にかけて木剣を凄い速さで振り下ろした。
しかし、僕の直進が速すぎたために、僕の方が一手先に行動を起こすことが出来た。お父様からくる攻撃の道筋を予想し、お父様の体に沿って左から回り込み一瞬で背後をとった。
これは、刀系統伝説級剣術«瞬足の時計回り»を使った。
だが、普通は太刀打ち出来ない背後を取られたにも関わらず、異常な体のひねりを使って、先ほど振り下ろした木剣を今度は僕をめがけて突きをしてきた。
その速さはあまりに速いもので、僕の対応は刀系統神話級剣術«桂小五郎の逃げ»を使って、後ろにそれ以上の速さで下がるしか無かった。
こうして、再び二人は対時した。
僕が本当は荒れている息を隠しながら、
「お父様、強過ぎですよ…」
と言うと、お父様は険しい表情で、
「当たり前だ。俺は、これでも剣聖だ…フリージア最強の剣士だぞ?だが、その俺と剣術で同等にやり合う奴は、天界を除いてフリージアには一人もいなかった。そんな俺が、三歳の息子と同等だなんて。ルーク、お前は強過ぎる。だから、次の一手で決着をつけよう……お互いの、本気の一振りで。」
と言った。
褒めてもらえたのは、素直に嬉しい。
だが、次の一振りで決着をつけようとお父様は言った。僕は、その期待に応えようと思う。
互いに大きく距離をとって30メートルは離れたのではないだろうか。
お父様は最初とは違う構えをして、僕は「木刀を入れる鞘を創ってもいい?」と聞いてから許可が降りたので鞘を創った。
そして、鞘を左腰に添えてから木刀を鞘に収めた。
お父様はよく分からないといった顔をしているが、僕が準備はできたと鋭い目をするとお父様は僕を睨みつけて走り出した。
僕も、刀系統伝説級剣術«一瞬の隙間»を使って本気で走り出した。
互いの距離は一気に縮まり、加速し続けながらすれ違った……。
すれ違い様、お父様は木剣を力強く握って目に見えない速さでこちらに振り下ろしたのだと思う。
僕は、すれ違い様に直感的に刀系統神話級剣術«抜刀流神速最強滅びの一撃»を自分でも分からない速さで放った。
あまりの速さにすれ違った後、右腕の血管が破裂して至るところから血が吹き出てしまっていた。
しかし、それ以上に大変だったのは………お父様だ。
僕の一撃を受けて、木刀で威力が半減されているとはいえ、それでも神速最強滅びの一撃には変わりない。
「イヤァァァァー!」
お母様の悲鳴が聞こえ、後ろを振り返ると、お父様の右上半身は無かった………。
あまりにショックで脳が一瞬麻痺した気がしたが、そんなの気にせずに、お父様のところへ駆け寄った。
「る、ルーク……か…。ほん…とうに…つよくなった……な。かあ…さんを、ユーリを…たのむ………」
と、お父様は言った。
……ごめん。二重の意味でごめん。
あのさ、お父様はまだ息があるから、無系統神話級魔術時間戻しで体を完全にしてから、光系統上級魔術全回復で超元気になれちゃうんだよね…一瞬で。
その後、お父様は一瞬で超元気になってから、遺言みたいなこと言って恥ずかしかったと自室に引き篭もってしまったのであった。
~~~~~~~~
読んでくださり、ありがとうございます。
三歳で大人と戦うには、身長が足りなくない?
と、思われる方に説明です。
フリージアで、人龍族は生まれてから成人(20歳)になるまでの成長速度が人の3倍で、成人になってからは成長速度が人の1/30倍なので、寿命は2480歳程度と言えるでしょう。
しかし、爵位は四,五十歳の間で次の世代に継がせるという王国のルールがあるので、初代公爵ルージニア・グレイテストは生きているだろうと言えます。
そのような種族なので、ルークの場合、三歳ということは人族でいうところの九歳に当たります。
それでも、身長足りないぞー作者!
と、いう方には刀系統伝説級剣術の説明です。
刀系統伝説級剣術の一つに«攻撃範囲二倍»というチートじみた剣術スキルがあります。
これは、刀筋が実際の二倍になる(常時発動)という効果があるスキルなので、その影響もありルークはお父様と戦い勝つことが出来たと言えます。
以上で説明は終わりです。
…チャオ。
じゃあ自己紹介しなくちゃね!
僕の名前はルーク・グレイテスト。
グレイテスト公爵家の嫡男で三歳だよー。
えっ。どうして一人称が「俺」から「僕」に変わってるのかって?
それはさぁー、会話のときと喋らないときとで「僕」と「俺」を使い分けるのが面倒だったからだよ。一年前のパーティーの後、いっそ「僕」で定着した方が良いんじゃないのかな?って思ってから、俺が僕になったってことだね(笑)
まぁ、察しの良いみんなならもう気づいているとは思うけど、あれから一年経ったんだよ。
…ということは、今の僕のパワーメーターを見たらみんなはビックリするわけだ。
見る?
見ようか?
見ちゃおうか?
…"ステータス開示"
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[ステータス]
【基本情報】
名 前:ルーク・グレイテスト
性 別:男
年 齢:3歳(4ヶ月)
家 系:エンフェルリール王国公爵家グレイテスト
種 族:人龍族
職 業:(設定不可)
属 性:全属性
【パワーメーター】
レベル:125 (×2)=250
体 力:45000 (×2)=90000
魔 力:45000 (×2)=90000
物攻力:36000 (×2)=72000
物防力:33500 (×2)=67000
魔攻力:36000 (×2)=72000
魔防力:33500 (×2)=67000
【スキル】
"全系統初級魔術"
"全系統中級魔術"
"全系統上級魔術"
"全系統伝説級魔術"
"全系統神話級魔術"
"刀系統伝説級剣術"
"刀系統神話級剣術"
【装備】
服 装:オーダーメイドキッズ服
【ステータスポイント】
残 存:100ポイント
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……どう?
ねぇ、どうよ…僕が一年間をだらだら過ごさずに、最高の努力で磨き上げたパワーメーターは……。
多分、「増え過ぎだろっ!」とかツッコミ入れる人もいるだろうけど、これが現実だ。
まぁ、どうやって一年間でここまで強くなったかというと、まずは目標を立てた。
「一年後のパワーメーターは、強くなっているだけでなく、体力も魔力も物理も魔術も全て均一にすること。」
…である。
これを、いつも頭の片隅に置いて訓練することにしたのだ。
次に、体力と物理攻防のパワーメーターを上げるための訓練として、とにかくトレーニングをしまくった。
毎朝、グレイテスト公爵家の周りを外周して全力で走り、それが終わったら自分の部屋の中で体のあらゆる筋肉を刺激させて成長させる筋肉トレーニングを行った。
その後は、金属の硬い壁にパンチキックを行って、手足が痛んできたら、光系統上級魔術全回復で痛みと傷を無くして、またパンチキックをする繰り返し。
これをただひたすらやり続けた。
地獄のようなトレーニングだったが、今日まで続けられたのは、トレーニング後のステータス開示でパワーメーターがぐんぐん伸びっていったからだ。
今度は、魔力と魔術攻防を上げるための訓練として、『魔術教本~初級編』に書いてあった大規模魔術を発動することで魔力が上がっていくという理論を用いてトレーニングをした。
ただ、グレイテスト公爵家内で大規模魔術は発動したくなかったから、無系統伝説級魔術空間創造を発動してその空間に入り込み、そこで大規模魔術を発動して訓練することにした。
伝説級魔術でもだいぶパワーメーターアップするのだが、神話級魔術ともなると魔力がごっそり抜けるように使われるから、その分、パワーメーターアップも伝説級とは比じゃない勢いで上がっていった。
そんなこんなで、物理と魔術のステータスを上げていって、最終的にキメ細かに調整しピッタリ数値を合わせた。
これによって、一年という時間を使って大幅なパワーメーターアップをすることができたのだった。
そして、今、その一年間の最高の努力を成果として見せる舞台、恒例のグレイテスト公爵家大庭に、お母様とお父様と僕が集まっている。
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「お母様、お父様。僕はこの一年間で、お二人の想像を大幅に上回るであろう力をつけて来ました。」
僕が、本気の口調でそう言うと二人は、
「…!この日が楽しみで、あんまりルークのことは見ないようにしていたんだが……お前、相当強くなったな。」
「あら、ルーちゃんはてっきり物理に特化して訓練していたと思っていたのだけれど……魔術が大幅に強くなっているのは伝わるわ。」
と、賛美してくれた。
正直に嬉しくて、なんでか泣きそうになった。
でも、僕はまだ泣く場合じゃない。
ここで力を披露しなくては泣けないよ。
「それでは、今回は一年前と違って大規模な力を発揮するので、無系統伝説級魔術空間創造で創る空間で披露を行います。」
そう言うと、二人は驚いて「伝説級を使えるの!?」「使えるのかよ!」と言っていたのだが、今回は気絶せずに立ちくらみだけで済んだようだ。気絶しない訓練でもしてきたのかなぁ?
その後、僕が創造した空間の中で全系統伝説級魔術と全系統神話級魔術を1つ残らず発動。神話級に至っては発動するたびに、光系統上級魔術全回復をすることで、体力切れと魔力切れを防いだ。
魔術に関して一通り披露を終えると、今度は無系統伝説級魔術物体創造で木剣と木刀を創り出して、木剣をお父様に渡し木刀は僕が持った。
「お父様、今日が約束の一年後です。師範として弟子の力量を測らなければなりません。どうぞ、僕はこの模擬戦闘の中で学び成長していきます。僕の力を見てください。」
僕がそう言うと、お父様は、
「ほう…まだ剣を一振りもしたことがないようだが、その妙な形の剣を使って俺に挑戦するってことか。了解だ、父としてではなく剣士……いや、剣聖として本気でいかせてもらう。」
と、言って俺を睨みつけてきた。
剣聖とは、この世界に一人しかいないフリージア最強の剣士のことで、それは剣聖よりも強い剣士…剣神に認めれた者か、剣聖を倒した剣士にのみに与えられる職業・称号を持つ者のことだ。
お父様が剣聖だという可能性は考慮はしていたが、本当だとは思わなかった。
こんなに恐ろしく覇気のようなものを体から放つお父様は少し怖かったが、ここで引くわけにはいかない…。
お父様には申し訳ない気もするが、刀系統伝説級剣術を常時発動。また、刀系統神話級剣術を常時発動にした。
これで、負けることは確実にないだろう。
勝つためには、実践経験と運の差が物を言うことになると思われる。
よって、この模擬戦闘……僕が戦闘中にお父様の立ち回りを分析しなければ勝つことは出来ない。
じゃあ、こちらが優勢に立ちながら相手の動きを分析すればいいだけの話。
この勝負、絶対に負けられない。
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僕とお父様は、お互いに対峙してそれぞれの構えをとった。
お父様は、木剣を右手で器用に振り回した後、両手で木剣を握って構えた。
それに対して、僕は自然体を意識して心を無にし、お父様に対する感情の一切を捨てた。
味方だった者と敵対したときに、感情を持っているのは大幅なパワーダウンに繋がり得ない。たとえ、お父様だろうと全力で力を発揮させてもらう。そんなことは、一瞬のうちに考えて、目を瞑った。
互いに用意はできた。
数秒後、お母様の透き通った声が響いた。
「はじめっ!」
僕は試合開始の合図を予測して、かけ声と同時に物凄い速さで直進した。これは、刀系統伝説級剣術«一瞬の隙間»を使った間合いの攻め方だ。
対して、お父様もほぼ同時に駆け出して、僕から見て左斜め上から右斜め下にかけて木剣を凄い速さで振り下ろした。
しかし、僕の直進が速すぎたために、僕の方が一手先に行動を起こすことが出来た。お父様からくる攻撃の道筋を予想し、お父様の体に沿って左から回り込み一瞬で背後をとった。
これは、刀系統伝説級剣術«瞬足の時計回り»を使った。
だが、普通は太刀打ち出来ない背後を取られたにも関わらず、異常な体のひねりを使って、先ほど振り下ろした木剣を今度は僕をめがけて突きをしてきた。
その速さはあまりに速いもので、僕の対応は刀系統神話級剣術«桂小五郎の逃げ»を使って、後ろにそれ以上の速さで下がるしか無かった。
こうして、再び二人は対時した。
僕が本当は荒れている息を隠しながら、
「お父様、強過ぎですよ…」
と言うと、お父様は険しい表情で、
「当たり前だ。俺は、これでも剣聖だ…フリージア最強の剣士だぞ?だが、その俺と剣術で同等にやり合う奴は、天界を除いてフリージアには一人もいなかった。そんな俺が、三歳の息子と同等だなんて。ルーク、お前は強過ぎる。だから、次の一手で決着をつけよう……お互いの、本気の一振りで。」
と言った。
褒めてもらえたのは、素直に嬉しい。
だが、次の一振りで決着をつけようとお父様は言った。僕は、その期待に応えようと思う。
互いに大きく距離をとって30メートルは離れたのではないだろうか。
お父様は最初とは違う構えをして、僕は「木刀を入れる鞘を創ってもいい?」と聞いてから許可が降りたので鞘を創った。
そして、鞘を左腰に添えてから木刀を鞘に収めた。
お父様はよく分からないといった顔をしているが、僕が準備はできたと鋭い目をするとお父様は僕を睨みつけて走り出した。
僕も、刀系統伝説級剣術«一瞬の隙間»を使って本気で走り出した。
互いの距離は一気に縮まり、加速し続けながらすれ違った……。
すれ違い様、お父様は木剣を力強く握って目に見えない速さでこちらに振り下ろしたのだと思う。
僕は、すれ違い様に直感的に刀系統神話級剣術«抜刀流神速最強滅びの一撃»を自分でも分からない速さで放った。
あまりの速さにすれ違った後、右腕の血管が破裂して至るところから血が吹き出てしまっていた。
しかし、それ以上に大変だったのは………お父様だ。
僕の一撃を受けて、木刀で威力が半減されているとはいえ、それでも神速最強滅びの一撃には変わりない。
「イヤァァァァー!」
お母様の悲鳴が聞こえ、後ろを振り返ると、お父様の右上半身は無かった………。
あまりにショックで脳が一瞬麻痺した気がしたが、そんなの気にせずに、お父様のところへ駆け寄った。
「る、ルーク……か…。ほん…とうに…つよくなった……な。かあ…さんを、ユーリを…たのむ………」
と、お父様は言った。
……ごめん。二重の意味でごめん。
あのさ、お父様はまだ息があるから、無系統神話級魔術時間戻しで体を完全にしてから、光系統上級魔術全回復で超元気になれちゃうんだよね…一瞬で。
その後、お父様は一瞬で超元気になってから、遺言みたいなこと言って恥ずかしかったと自室に引き篭もってしまったのであった。
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読んでくださり、ありがとうございます。
三歳で大人と戦うには、身長が足りなくない?
と、思われる方に説明です。
フリージアで、人龍族は生まれてから成人(20歳)になるまでの成長速度が人の3倍で、成人になってからは成長速度が人の1/30倍なので、寿命は2480歳程度と言えるでしょう。
しかし、爵位は四,五十歳の間で次の世代に継がせるという王国のルールがあるので、初代公爵ルージニア・グレイテストは生きているだろうと言えます。
そのような種族なので、ルークの場合、三歳ということは人族でいうところの九歳に当たります。
それでも、身長足りないぞー作者!
と、いう方には刀系統伝説級剣術の説明です。
刀系統伝説級剣術の一つに«攻撃範囲二倍»というチートじみた剣術スキルがあります。
これは、刀筋が実際の二倍になる(常時発動)という効果があるスキルなので、その影響もありルークはお父様と戦い勝つことが出来たと言えます。
以上で説明は終わりです。
…チャオ。
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