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第7話 自白薬(オーギュスタン視点)
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1週間に渡る隣国からの表敬訪問がようやく終わった。
隣国の王子と王女は俺とシャルの結婚とシャルが精霊の愛し子になった事に対してのお祝いという名目で我が国にやって来た。
彼らは終始和やかな雰囲気で過ごし、王都の視察の際には俺が案内して回った。
王子の方とは面識があり、同い年という縁も相まって年に数回個人的なやり取りをする程度には仲が良い。
だから久々に会う事ができて、それなりに嬉しかった。
問題は王女の方だ。
王子より5つ年下だという彼女は今年成人したばかりで会うのは初めてだった。
初対面の時から俺に対して熱っぽい視線を送ってくるのが気になったが、隣国の王女であるという立場から無下には出来なかった。
それをいいことに王女は事あるごとに俺に引っ付いてこようとした。
ノルウェスト海の至宝と評される容姿を持つ彼女は、自分にかなり自信があるようで、胸の前で手を組んでこちらを見上げてきたり、豊かな胸を押し付けようとしてきたりで本当にうんざりした。
至宝だか何だか知らないが、俺からすればシャルの方が何倍、いや、何十何百何千倍も可愛い。
容姿はもちろんの事、好きな事に夢中になって目を輝かせる表情も可愛い。
博識ゆえに何を話しても楽しいし、それでいて俺が言った言葉を全部信じてしまうような純粋さを持ち合わせているそのアンバランスさも良い。
それに夜にはあんなにエッチに乱れるのにいつも初めは恥ずかしがって顔を伏せるのも……そう、ちょうど今のように。
先に湯浴みを終わらせたシャルはベッドに腰掛けて手に持ったコップに視線を落として俺を待っていた。
「シャル、お待たせ」
声をかけるとシャルはゆっくりと顔を上げ、コップを差し出した。
「飲むか?」
「ありがとう」
シャルはいつも湯浴みの後には果実水を準備しておいてくれる。
ほのかにレモンの酸味を感じる果実水はいつも通り美味しく喉を潤してくれた。
シャルは俺が果実水を飲み干すのをじっと見ていた。
その真剣な眼差しに違和感を覚えるが、果実水を飲み干したタイミングでシャルが口を開いた。
「オーギュ、今回の表敬訪問は楽しかったか?」
「やっと帰ってくれて清清したよ」
(そうだね。隣国との関係が強化できて有意義なものになったよ)
俺の言葉にシャルの目が点になる。
その表情を見てようやく、本音と建前が逆になっていた事に気が付いた。
疲れで気が抜けていたのだろうか。
慌てて笑顔を作って取り繕った。
「そ、そうか。……じゃあ王女の事はどう思った?」
「正直気持ち悪かった。俺に色目を使ってばっかりで、王族としても令嬢としてもどうかと思ったよ」
(美しい方だったね。ただ、他人との距離感にはもう少し気をつけた方が良いと思ったけれど)
自分の発言に驚き、思わず口を押さえた。
流石にこれはおかしい。
さっきのことを踏まえ、言葉には十分注意した筈だ。
シャルは困惑したような表情で俺を見ていた。
「シャル」
じっと見つめ返して声をかけると、シャルの肩が大きく跳ねた。
「俺に何かした?」
半ば確信してそう問いかけると、シャルの澄んだ瞳がじわりと潤んだ。
「すまない、オーギュ……わ、私は……」
シャルが長いまつ毛を伏せると眦から美しい雫が零れる。
その頬を両手で包むと親指の腹で目の下をそっと拭った。
「泣かないで。何か理由があってのことだろう?その理由を話して欲しい」
素直な気持ちが口をついて出た。
シャルは悲し気に瞳を揺らして俺を見上げると、ポケットから小さい瓶を取り出した。
「これは……?」
「自白薬だ。さっきオーギュが飲んだ果実水に入れたやつと同じ」
俺は首を捻った。
自白薬は独特な匂いや風味があって、どんな食べ物や飲み物と混ぜても必ず気付く筈だ。
しかし果実水に妙な匂いや味は無かった。
「今流通している自白薬は悪用されないように匂いと味が出るようレシピを改造してあるが、私が最初に作ったものは無味無臭だったんだ。これはその最初のレシピで作った自白薬だ」
受け取って中の匂いを嗅ぐが、確かに何の匂いもしなかった。
「どうして俺に自白薬を?」
「……オーギュが、私を嫌いになったんじゃないかと思って」
シャルはナイトガウンの裾をきゅっと握った。
「私はいつもオーギュに迷惑をかけてばかりで……オーギュは優しいからそんな素振りは見せないけれど、本当はうんざりしているんでは無いかと思ったから、本心を聞きたかったんだ」
シャルは言葉を詰まらせて小さく鼻をすすった。
「そっ、それに隣国の王女と並んでいる姿を見て……その調和のとれた美しさに、オーギュの隣に立つのは私では不相応だと感じたんだ。彼女の方はオーギュを気に入っていたようだから、もしオーギュが彼女を望むのなら私は身を引こうと……」
震える声を宥めるように、そっと肩を抱き寄せた。
「俺が望むのは最初からずっとシャルだけだよ。それが伝わっていなかったのは俺の責任だ。不安にさせてごめんね」
「オーギュは悪くない! 私が勝手に――」
「シャルが不安にならないよう、今夜はしっかり分からせてあげる。だから――」
そう言って自白薬を口に含むと、シャルに口付けた。
逃げられないように後頭部をしっかり掴み、中の液体を受け渡す。
喉が動いたのを確認して離れ、その小さな唇を撫でた。
「シャルも正直になろう。お互いに本音でぶつかり合おうよ」
俺を捉えたシャルの瞳が熱に揺らめくのを、俺は見逃さなかった。
「シャル、愛してるよ。シャルは?」
「好き……愛してる。離れたくない」
しがみ付いてくるシャルに上を向かせ、ねっとりとキスをした。
「はっ♡……ん……ちゅっ」
舌を絡ませながら互いに衣服を脱がせ、一糸纏わぬ姿となった。
「シャルの体はいつ見ても綺麗だよ。長い手足も、細い腰も……白い肌に浮かぶ胸先の果実も、下に付いている可愛いペニスも、全部食べてしまいたいくらいだ」
普段はひた隠しにしていたシャルの体への劣情がすらすらと出てくるのは薬の効果だろうか。
シャルはそれを頬を赤らめながら聞いていた。
「シャルは?俺の体、どう思う?」
シャルは僅かに抵抗しようと口を結んだが、薬の効果には抗えないようですぐに口を開いた。
「……格好良い。温かい大きな手も、私と全く違う逞しい体つきも、」
シャルの視線が下へ降りる。
「……あ、熱くて太い雄々しい陰茎も……全部、好きだ」
シャルは湯気が出るんじゃないかと思うくらい顔を赤くしていた。
「シャルがそんな風に思っていたなんて、知らなかったよ。俺のコレ、そんなに好きなの?」
立ち上がって見せつけるように持ち上げると、シャルは小さく喉を鳴らした。
その様子に反応して俺の俺自身はさらに元気になり、ビキビキと血管を脈打たせた。
「す、好き……♡ 匂いも、味も……舐めて良いか?」
「勿論。好きなだけ舐めて良いよ」
シャルは頬を朱に染めながらも目を瞑り、味わうように亀頭を口に含んだ。
舌先で鈴口をくすぐられながら竿を手のひらで扱かれると、だらだらと先走りが溢れてしまう。
ジュルジュルと先端に吸い付きながら時折竿をきゅっと握りこんだり裏筋を指先で刺激する。
その巧みな手つきに、すぐに射精感が湧き上がってきた。
「出すよ、シャル……っ!」
とどめとばかりに深く咥え込まれ陰嚢を揉まれると、シャルの口内にあっけなく発射してしまった。
シャルは目を細く開きながらビュクビュクと迸る熱を喉奥で受け止めていた。
最後の一滴まで飲み干すと、ようやく顔を上げて恍惚とした表情で唇を舐めた。
「そんなに美味しかった?俺の精液」
頬を撫でながら聞くと、正気を取り戻したシャルは気まずそうに目を伏せ、唇を噛んだ。
「んっ……美味しかった。甘くて、トロトロしてて、オーギュの魔力の味が濃厚で……」
恥ずかしがりながらもどうにか味を伝えようとするシャルがいじらしくて、もっと意地悪したくなる。
人差し指を差し込んで咥えさせるとシャルは目を蕩けさせてちゅっと吸い付いてきた。
「舐めるだけで良いの?」
シャルの眦がパッと赤く染まる。
そっとベッドへ横たえて脚を割り開くと、唾液で濡れた指先で慎ましい蕾をくるりと撫でた。
「上の口で味わうだけで良いの?」
「ぅ……やだ……」
「どうして欲しいの?俺のペニスで」
「……下にも……挿れて欲しい。奥までぐちゃぐちゃにして欲しい。……気持ちよく、して」
あまりの羞恥からか、シャルは両手で顔を隠してしまった。
その隙にピンクスライムを充てがい後孔を綺麗にすると、シャルは小さく喘いだ。
つぷりと指を差し入れると、スライムの媚薬効果もあってかすぐに3本の指を受け入れてくれた。
くちゅりと音を立てながらぷっくりと膨れた中のしこりを探り当てた。
「ぁっ♡あぁっ♡」
「ここが気持ち良いのかな?」
「あんっ♡気持ちいい♡きもちいのっ♡♡♡」
「ふふ、蕩けちゃってるシャル、エッチで可愛いよ」
「やっ♡ぁ、♡言わないでぇ♡♡」
いやいやと髪を振り乱すシャルに口付けながら指を動かす。
「はっ♡ぁ♡ぁ♡ああっ♡」
シャルの絶頂の予兆を感じ取り、その直前で指を引き抜いた。
「っ♡オーギュぅ♡なんで……っ♡♡」
シャルは荒い息を整えながらぼんやりと俺の方を向いた。
「このままイッちゃって良いの?」
「っ♡」
耳元で囁くと、シャルはビクッと体を揺らして息を呑んだ。
「……い、挿れて欲しい……」
「何を?指?それとも――ペニス?」
腰を押し付けて蕾に擦り付けるとシャルは熱い息を吐いた。
「っ♡…………ス」
「何かな?はっきり言ってごらん」
「ペニスっ♡オーギュのペニスが欲し……っ♡♡♡♡」
「よく言えました」
ずぷりと熱を押し込むと、柔らかく解れた蕾は抵抗なくそれを受け入れた。
「はっ♡はっ♡はぁっ♡あああっっ♡♡♡」
「凄く気持ち良さそうだね。俺もシャルの中、気持ち良すぎてすぐにイっちゃいそうだよ」
ゆるゆると腰を動かすと前立腺に当たったのかシャルの蕾がきゅっと締まった。
「あっ♡あああ♡きもち♡いい♡♡」
顔を上気させ、グズグズになりながら甘い声で喘ぐシャルに愛しさが募っていく。
腰の動きを止めて真正面から見つめると、素直な言葉を口にした。
「シャル、愛してるよ」
「~~~っっ♡♡♡♡♡」
俺の愛の言葉に、シャルは目を大きく開くと体を痙攣させながら後ろを食い締め絶頂した。
愛らしいペニスからはとろりと一筋白濁が垂れた。
「ぅ、ぁ♡っ♡♡」
「俺の言葉でイっちゃったの?……嬉しい」
「ぁっ♡~~っ♡」
絶頂の余韻が長く続いているのか、シャルは口をパクパクさせたが意味のある言葉は出てこなかった。
「好きだよ、愛してる」
「っ♡♡」
再び愛を告げるとシャルは軽く達したようで、体を硬直させた。
「好き、好き。シャルだけを愛してるよ」
「ぁ♡んっ♡♡♡♡」
シャルの反応が可愛くて、何度も愛を告げて顔中にキスの嵐を降らせた。
何度達したのだろうか、気付けばシャルの腹は色々な液体でベトベトに汚れていた。
背中を抱き起こし向かい合うように膝の上に抱える。
角度が変わり自重で深くまで届くようになった熱にシャルはまた絶頂したようだったが、花芯からは何も出てこなかった。
「おーぎゅ……♡」
弱々しくも必死に俺にしがみ付きながら、シャルは顔を起こして俺を見つめた。
「おーぎゅ、しゅき♡」
「っ!」
舌足らずなたどたどしい愛の言葉。
たったそれだけで箍が外れてしまい、俺はシャルの奥深くに大量の熱脈を注ぎ込んだ。
それをきっかけに堰を切ったかのように湧き上がってくる想いが再び中心に熱を集める。
「シャル、俺も好きだ!」
「しゅきっ♡おーぎゅぅ♡♡♡」
想いをぶつけるように下から突き上げると、シャルも応えるように腰を振った。
互いに心からの愛を叫びながら、夢中で体を貪った。
場所を変え体位を変え、本能に従ったまぐわいは明け方まで続いた。
もう何度目かの飛沫をシャルに注ぎ込んでペニスを抜くと、すっかり俺の形に馴染んだ後孔からコプリと白濁が垂れた。
シャルを抱き込んでベッドへ寝転ぶ。
体もシーツもベトベトだったが、綺麗にする力も残っていない。
それでも心は満たされていて、腕の中のシャルの額に口付けるとシャルも満足気に笑っていた。
「シャル、愛してるよ」
「私も、オーギュを愛してる」
何度も繰り返した愛の言葉を囁きあって、2人一緒に眠りに落ちた。
目を覚ますと、もうすっかり日は高く昇っていた。
隣にシャルはおらず、体やシーツは綺麗に清められていた。
「シャル……」
掠れた声が出て、あれが夢じゃなかった事を実感して安堵した。
ベッドから降り服を身につけていると、シャルが寝室に入って来た。
「オーギュ、起きたのか」
「おはよう、シャル。体は大丈夫?」
「も、問題ない」
昨晩を思い出したのかシャルは僅かに頬を染め、内股を擦り合わせた。
自白薬の効果は切れてしまったようだ。
俺はシャルに近付くと、壁に押し付けるように抱き込んだ。
「俺の愛、分かってくれた?」
キスする直前の距離で見つめ合う。
揺れるシャルの瞳にもう憂いは無かった。
「ああ。もう疑わない」
腰を抱き寄せるとシャルの細い腕が俺の背に回る。
体をぴったり寄せ合いながら、多幸感に満ちた長い口付けを交わした。
隣国の王子と王女は俺とシャルの結婚とシャルが精霊の愛し子になった事に対してのお祝いという名目で我が国にやって来た。
彼らは終始和やかな雰囲気で過ごし、王都の視察の際には俺が案内して回った。
王子の方とは面識があり、同い年という縁も相まって年に数回個人的なやり取りをする程度には仲が良い。
だから久々に会う事ができて、それなりに嬉しかった。
問題は王女の方だ。
王子より5つ年下だという彼女は今年成人したばかりで会うのは初めてだった。
初対面の時から俺に対して熱っぽい視線を送ってくるのが気になったが、隣国の王女であるという立場から無下には出来なかった。
それをいいことに王女は事あるごとに俺に引っ付いてこようとした。
ノルウェスト海の至宝と評される容姿を持つ彼女は、自分にかなり自信があるようで、胸の前で手を組んでこちらを見上げてきたり、豊かな胸を押し付けようとしてきたりで本当にうんざりした。
至宝だか何だか知らないが、俺からすればシャルの方が何倍、いや、何十何百何千倍も可愛い。
容姿はもちろんの事、好きな事に夢中になって目を輝かせる表情も可愛い。
博識ゆえに何を話しても楽しいし、それでいて俺が言った言葉を全部信じてしまうような純粋さを持ち合わせているそのアンバランスさも良い。
それに夜にはあんなにエッチに乱れるのにいつも初めは恥ずかしがって顔を伏せるのも……そう、ちょうど今のように。
先に湯浴みを終わらせたシャルはベッドに腰掛けて手に持ったコップに視線を落として俺を待っていた。
「シャル、お待たせ」
声をかけるとシャルはゆっくりと顔を上げ、コップを差し出した。
「飲むか?」
「ありがとう」
シャルはいつも湯浴みの後には果実水を準備しておいてくれる。
ほのかにレモンの酸味を感じる果実水はいつも通り美味しく喉を潤してくれた。
シャルは俺が果実水を飲み干すのをじっと見ていた。
その真剣な眼差しに違和感を覚えるが、果実水を飲み干したタイミングでシャルが口を開いた。
「オーギュ、今回の表敬訪問は楽しかったか?」
「やっと帰ってくれて清清したよ」
(そうだね。隣国との関係が強化できて有意義なものになったよ)
俺の言葉にシャルの目が点になる。
その表情を見てようやく、本音と建前が逆になっていた事に気が付いた。
疲れで気が抜けていたのだろうか。
慌てて笑顔を作って取り繕った。
「そ、そうか。……じゃあ王女の事はどう思った?」
「正直気持ち悪かった。俺に色目を使ってばっかりで、王族としても令嬢としてもどうかと思ったよ」
(美しい方だったね。ただ、他人との距離感にはもう少し気をつけた方が良いと思ったけれど)
自分の発言に驚き、思わず口を押さえた。
流石にこれはおかしい。
さっきのことを踏まえ、言葉には十分注意した筈だ。
シャルは困惑したような表情で俺を見ていた。
「シャル」
じっと見つめ返して声をかけると、シャルの肩が大きく跳ねた。
「俺に何かした?」
半ば確信してそう問いかけると、シャルの澄んだ瞳がじわりと潤んだ。
「すまない、オーギュ……わ、私は……」
シャルが長いまつ毛を伏せると眦から美しい雫が零れる。
その頬を両手で包むと親指の腹で目の下をそっと拭った。
「泣かないで。何か理由があってのことだろう?その理由を話して欲しい」
素直な気持ちが口をついて出た。
シャルは悲し気に瞳を揺らして俺を見上げると、ポケットから小さい瓶を取り出した。
「これは……?」
「自白薬だ。さっきオーギュが飲んだ果実水に入れたやつと同じ」
俺は首を捻った。
自白薬は独特な匂いや風味があって、どんな食べ物や飲み物と混ぜても必ず気付く筈だ。
しかし果実水に妙な匂いや味は無かった。
「今流通している自白薬は悪用されないように匂いと味が出るようレシピを改造してあるが、私が最初に作ったものは無味無臭だったんだ。これはその最初のレシピで作った自白薬だ」
受け取って中の匂いを嗅ぐが、確かに何の匂いもしなかった。
「どうして俺に自白薬を?」
「……オーギュが、私を嫌いになったんじゃないかと思って」
シャルはナイトガウンの裾をきゅっと握った。
「私はいつもオーギュに迷惑をかけてばかりで……オーギュは優しいからそんな素振りは見せないけれど、本当はうんざりしているんでは無いかと思ったから、本心を聞きたかったんだ」
シャルは言葉を詰まらせて小さく鼻をすすった。
「そっ、それに隣国の王女と並んでいる姿を見て……その調和のとれた美しさに、オーギュの隣に立つのは私では不相応だと感じたんだ。彼女の方はオーギュを気に入っていたようだから、もしオーギュが彼女を望むのなら私は身を引こうと……」
震える声を宥めるように、そっと肩を抱き寄せた。
「俺が望むのは最初からずっとシャルだけだよ。それが伝わっていなかったのは俺の責任だ。不安にさせてごめんね」
「オーギュは悪くない! 私が勝手に――」
「シャルが不安にならないよう、今夜はしっかり分からせてあげる。だから――」
そう言って自白薬を口に含むと、シャルに口付けた。
逃げられないように後頭部をしっかり掴み、中の液体を受け渡す。
喉が動いたのを確認して離れ、その小さな唇を撫でた。
「シャルも正直になろう。お互いに本音でぶつかり合おうよ」
俺を捉えたシャルの瞳が熱に揺らめくのを、俺は見逃さなかった。
「シャル、愛してるよ。シャルは?」
「好き……愛してる。離れたくない」
しがみ付いてくるシャルに上を向かせ、ねっとりとキスをした。
「はっ♡……ん……ちゅっ」
舌を絡ませながら互いに衣服を脱がせ、一糸纏わぬ姿となった。
「シャルの体はいつ見ても綺麗だよ。長い手足も、細い腰も……白い肌に浮かぶ胸先の果実も、下に付いている可愛いペニスも、全部食べてしまいたいくらいだ」
普段はひた隠しにしていたシャルの体への劣情がすらすらと出てくるのは薬の効果だろうか。
シャルはそれを頬を赤らめながら聞いていた。
「シャルは?俺の体、どう思う?」
シャルは僅かに抵抗しようと口を結んだが、薬の効果には抗えないようですぐに口を開いた。
「……格好良い。温かい大きな手も、私と全く違う逞しい体つきも、」
シャルの視線が下へ降りる。
「……あ、熱くて太い雄々しい陰茎も……全部、好きだ」
シャルは湯気が出るんじゃないかと思うくらい顔を赤くしていた。
「シャルがそんな風に思っていたなんて、知らなかったよ。俺のコレ、そんなに好きなの?」
立ち上がって見せつけるように持ち上げると、シャルは小さく喉を鳴らした。
その様子に反応して俺の俺自身はさらに元気になり、ビキビキと血管を脈打たせた。
「す、好き……♡ 匂いも、味も……舐めて良いか?」
「勿論。好きなだけ舐めて良いよ」
シャルは頬を朱に染めながらも目を瞑り、味わうように亀頭を口に含んだ。
舌先で鈴口をくすぐられながら竿を手のひらで扱かれると、だらだらと先走りが溢れてしまう。
ジュルジュルと先端に吸い付きながら時折竿をきゅっと握りこんだり裏筋を指先で刺激する。
その巧みな手つきに、すぐに射精感が湧き上がってきた。
「出すよ、シャル……っ!」
とどめとばかりに深く咥え込まれ陰嚢を揉まれると、シャルの口内にあっけなく発射してしまった。
シャルは目を細く開きながらビュクビュクと迸る熱を喉奥で受け止めていた。
最後の一滴まで飲み干すと、ようやく顔を上げて恍惚とした表情で唇を舐めた。
「そんなに美味しかった?俺の精液」
頬を撫でながら聞くと、正気を取り戻したシャルは気まずそうに目を伏せ、唇を噛んだ。
「んっ……美味しかった。甘くて、トロトロしてて、オーギュの魔力の味が濃厚で……」
恥ずかしがりながらもどうにか味を伝えようとするシャルがいじらしくて、もっと意地悪したくなる。
人差し指を差し込んで咥えさせるとシャルは目を蕩けさせてちゅっと吸い付いてきた。
「舐めるだけで良いの?」
シャルの眦がパッと赤く染まる。
そっとベッドへ横たえて脚を割り開くと、唾液で濡れた指先で慎ましい蕾をくるりと撫でた。
「上の口で味わうだけで良いの?」
「ぅ……やだ……」
「どうして欲しいの?俺のペニスで」
「……下にも……挿れて欲しい。奥までぐちゃぐちゃにして欲しい。……気持ちよく、して」
あまりの羞恥からか、シャルは両手で顔を隠してしまった。
その隙にピンクスライムを充てがい後孔を綺麗にすると、シャルは小さく喘いだ。
つぷりと指を差し入れると、スライムの媚薬効果もあってかすぐに3本の指を受け入れてくれた。
くちゅりと音を立てながらぷっくりと膨れた中のしこりを探り当てた。
「ぁっ♡あぁっ♡」
「ここが気持ち良いのかな?」
「あんっ♡気持ちいい♡きもちいのっ♡♡♡」
「ふふ、蕩けちゃってるシャル、エッチで可愛いよ」
「やっ♡ぁ、♡言わないでぇ♡♡」
いやいやと髪を振り乱すシャルに口付けながら指を動かす。
「はっ♡ぁ♡ぁ♡ああっ♡」
シャルの絶頂の予兆を感じ取り、その直前で指を引き抜いた。
「っ♡オーギュぅ♡なんで……っ♡♡」
シャルは荒い息を整えながらぼんやりと俺の方を向いた。
「このままイッちゃって良いの?」
「っ♡」
耳元で囁くと、シャルはビクッと体を揺らして息を呑んだ。
「……い、挿れて欲しい……」
「何を?指?それとも――ペニス?」
腰を押し付けて蕾に擦り付けるとシャルは熱い息を吐いた。
「っ♡…………ス」
「何かな?はっきり言ってごらん」
「ペニスっ♡オーギュのペニスが欲し……っ♡♡♡♡」
「よく言えました」
ずぷりと熱を押し込むと、柔らかく解れた蕾は抵抗なくそれを受け入れた。
「はっ♡はっ♡はぁっ♡あああっっ♡♡♡」
「凄く気持ち良さそうだね。俺もシャルの中、気持ち良すぎてすぐにイっちゃいそうだよ」
ゆるゆると腰を動かすと前立腺に当たったのかシャルの蕾がきゅっと締まった。
「あっ♡あああ♡きもち♡いい♡♡」
顔を上気させ、グズグズになりながら甘い声で喘ぐシャルに愛しさが募っていく。
腰の動きを止めて真正面から見つめると、素直な言葉を口にした。
「シャル、愛してるよ」
「~~~っっ♡♡♡♡♡」
俺の愛の言葉に、シャルは目を大きく開くと体を痙攣させながら後ろを食い締め絶頂した。
愛らしいペニスからはとろりと一筋白濁が垂れた。
「ぅ、ぁ♡っ♡♡」
「俺の言葉でイっちゃったの?……嬉しい」
「ぁっ♡~~っ♡」
絶頂の余韻が長く続いているのか、シャルは口をパクパクさせたが意味のある言葉は出てこなかった。
「好きだよ、愛してる」
「っ♡♡」
再び愛を告げるとシャルは軽く達したようで、体を硬直させた。
「好き、好き。シャルだけを愛してるよ」
「ぁ♡んっ♡♡♡♡」
シャルの反応が可愛くて、何度も愛を告げて顔中にキスの嵐を降らせた。
何度達したのだろうか、気付けばシャルの腹は色々な液体でベトベトに汚れていた。
背中を抱き起こし向かい合うように膝の上に抱える。
角度が変わり自重で深くまで届くようになった熱にシャルはまた絶頂したようだったが、花芯からは何も出てこなかった。
「おーぎゅ……♡」
弱々しくも必死に俺にしがみ付きながら、シャルは顔を起こして俺を見つめた。
「おーぎゅ、しゅき♡」
「っ!」
舌足らずなたどたどしい愛の言葉。
たったそれだけで箍が外れてしまい、俺はシャルの奥深くに大量の熱脈を注ぎ込んだ。
それをきっかけに堰を切ったかのように湧き上がってくる想いが再び中心に熱を集める。
「シャル、俺も好きだ!」
「しゅきっ♡おーぎゅぅ♡♡♡」
想いをぶつけるように下から突き上げると、シャルも応えるように腰を振った。
互いに心からの愛を叫びながら、夢中で体を貪った。
場所を変え体位を変え、本能に従ったまぐわいは明け方まで続いた。
もう何度目かの飛沫をシャルに注ぎ込んでペニスを抜くと、すっかり俺の形に馴染んだ後孔からコプリと白濁が垂れた。
シャルを抱き込んでベッドへ寝転ぶ。
体もシーツもベトベトだったが、綺麗にする力も残っていない。
それでも心は満たされていて、腕の中のシャルの額に口付けるとシャルも満足気に笑っていた。
「シャル、愛してるよ」
「私も、オーギュを愛してる」
何度も繰り返した愛の言葉を囁きあって、2人一緒に眠りに落ちた。
目を覚ますと、もうすっかり日は高く昇っていた。
隣にシャルはおらず、体やシーツは綺麗に清められていた。
「シャル……」
掠れた声が出て、あれが夢じゃなかった事を実感して安堵した。
ベッドから降り服を身につけていると、シャルが寝室に入って来た。
「オーギュ、起きたのか」
「おはよう、シャル。体は大丈夫?」
「も、問題ない」
昨晩を思い出したのかシャルは僅かに頬を染め、内股を擦り合わせた。
自白薬の効果は切れてしまったようだ。
俺はシャルに近付くと、壁に押し付けるように抱き込んだ。
「俺の愛、分かってくれた?」
キスする直前の距離で見つめ合う。
揺れるシャルの瞳にもう憂いは無かった。
「ああ。もう疑わない」
腰を抱き寄せるとシャルの細い腕が俺の背に回る。
体をぴったり寄せ合いながら、多幸感に満ちた長い口付けを交わした。
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古代アイルランドには臣下が王の乳首を吸って服従の意を示す儀式があったそうで、それはよいものだと思いましたので古代アイルランドとは特に関係なく王の乳首を吸ってもらいました。
「今夜は、ずっと繋がっていたい」というから頷いた結果。
猫宮乾
BL
異世界転移(転生)したワタルが現地の魔術師ユーグと恋人になって、致しているお話です。9割性描写です。※自サイトからの転載です。サイトにこの二人が付き合うまでが置いてありますが、こちら単独でご覧頂けます。
獣のような男が入浴しているところに落っこちた結果
ひづき
BL
異界に落ちたら、獣のような男が入浴しているところだった。
そのまま美味しく頂かれて、流されるまま愛でられる。
2023/04/06 後日談追加
「これからも応援してます」と言おう思ったら誘拐された
あまさき
BL
国民的アイドル×リアコファン社会人
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学生時代からずっと大好きな国民的アイドルのシャロンくん。デビューから一度たりともファンと直接交流してこなかった彼が、初めて握手会を開くことになったらしい。一名様限定の激レアチケットを手に入れてしまった僕は、感動の対面に胸を躍らせていると…
「あぁ、ずっと会いたかった俺の天使」
気付けば、僕の世界は180°変わってしまっていた。
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