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ルール1
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魔王軍と勇者たちとの戦いは、今まさに大詰めを迎えていた。
崖の上で立っているのは将軍である俺と勇者ただ二人。
満身創痍で立っているのがやっとだが、それは勇者も同じだろう。
次の一撃で勝負が決まる。
俺は残った魔力を全て込め、巨大な闇魔術を編み上げた。
「引導を渡そう。ダークエクスプロード!」
「これで終わりだ!セイクリッドソード!!」
派手な音を立てて闇と光の魔力がぶつかり合う。
暫くは互角だったが、じわじわと押されていく。
「くっ、これまでか……」
魔力が切れると同時に白銀の輝きを纏った剣が身体を貫いた。
そのままの勢いで奈落へと落ちていく。
最後に見えたのは、勇者の暗い瞳だった。
身体がボロボロと崩れていく。
俺は負けたのだ。
しかし、まだ魔王軍がすべて負けた訳ではない。
義父である魔王をはじめ、その側近達も手練れ揃いだ。
俺如きに手こずっているようでは勝てないだろう。
——もう身体は完全に崩壊したはずだ。
しかし、ぼんやりとだが意識は残っている。
奈落の底へ着いたのかさえ分からない。
意識だけの曖昧な存在のまま、どれくらいの時が経ったのだろうか。
どこからか、声が聞こえた。
『この声に応じてくれ!《英雄召喚》!』
刹那、身体が戻り地面に降り立つ感覚がした。
上を見ると真白い光が差し込んでいる。
その光に導かれるように、俺は手を伸ばした。
ふわりと身体が浮かぶと、眩しい光に包まれ固く目を閉じる。
漸く光がおさまり目を開けると、そこには唖然とした表情の勇者が立っていた。
その部屋には勇者だけではなく、仲間であろう人間や寝返った魔族の姿もあった。
そして、足元の魔法陣。
これらから一つの答えを導いた。
これは召喚の儀だ。
勇者は仲間を増やす為、《英雄召喚》という特殊な魔術が使えると聞く。
その時最も必要な戦力を引き当てることができる魔術だ。
そして、俺はその召喚に応えたらしい。
敵としての記憶を持ったまま。
俺は笑みを浮かべると、臣下の礼をとった。
「召喚に応じ馳せ参じました。ユリウス・フォン・ベルゼブルクと申します。私は魔族ですが、勇者殿の手足となり魔王軍の殲滅へ力添えいたしましょう」
「ユ、ユリウス!何でお前がっ……!」
魔術師らしい男がこちらを指差しわめいている。
俺は困ったような笑みを浮かべ、首を傾げた。
「申し訳ございません。どこかでお会いした事がありましたか?」
「お前は魔王軍の将軍だっただろ!」
「私は生まれたての魔族です。つい先程闇から誕生した以前の記憶はございません。魔王軍の将軍とはもしかしたら私の前世かもしれませんが、それはあくまで前世の話。記憶は完全に別物です。しかし、能力は引き継がれますのでお役に立てるかと」
これは全くの嘘というわけではない。
魔族は死んだ時に核を破壊されなければ時間と共に生き返ることができる。
生き返るといっても普通は記憶は引き継がれず、外見と能力のみ同一の存在になるのだが。
魔術師の後ろの魔族に視線をやると、同意するように頷く。
「でも……」
「しかし……」
ざわざわとした話し声は、勇者の一言でぴたりと止んだ。
「召喚は成立した。ユリウスはこれから俺たちの仲間だ」
真っ直ぐな青い眼がこちらを見つめる。
「これからよろしくね!」
「はい、よろしくお願いいたします」
俺はなるべく人の良い笑顔で、差し出された手を取った。
客間のような部屋に案内されると、ちょっと待ってと言い残し、勇者は部屋を後にした。
俺はひとり、今後のことを考える。
何がどうなってか知らないが、俺は勇者の仲間として召喚された。
しかし、勇者以外の奴には歓迎されていないようだ。
もしかしたらこのまま消滅させられるかもしれない。
そうなれば多勢に無勢、今度こそ助からないだろう。
だが、このまま勇者の近くに居ることを許されたのなら。
側でおとなしく潜伏し、油断したところを騙し討ちしようではないか。
今後の目的を定めたところで、勇者が戻ってきた。
キラキラと目を輝かせてこちらを見ている。
——この目が苦手だ。
「ユリウス……いや、ユーリと呼んでいい?」
「ええ、構いませんよ」
勇者は本当に俺を仲間にするらしい。
但し、それには条件を付けられたと言った。
「ユーリ、俺と契約して欲しい。これが条件だ」
契約とは、一方がもう一方を使役する為の魔術だ。
使役する方は《契約条件》を決め、それを遵守させることができる。
そのかわりに使役される方は、使役する方の魔力を借りてより強大な魔術を使えるようになる。
その為、共闘するような関係ならば契約するのは珍しくない。
なるほど、契約を結ぶことで勇者を害せないようにするのが目当てか。
しかし、そんな魔術など、俺クラスの魔力の持ち主にはほとんど意味を成さない。
厳しい契約ほど魔力で抵抗しやすい為、もし『勇者を害さない』などの条件を決められらとしても簡単に反故にできるだろう。
「ユーリくらい魔力が高いと、《契約条件》はあまり厳しくは出来ないよね。だから俺の指示が通りやすくなる、程度の条件にしようと思うんだけど、どうかな」
随分と緩い条件だと思った。
指示が通りやすくなるという事は、通らなくても問題無いという訳だ。
そんなものに意味があるのか分からないが、勇者がそれで納得しているのなら好都合だ。
条件の縛りを受けずに魔力を利用する事ができる。
「構いません。契約してください」
「良かった。早速契約するね」
勇者が小さく詠唱すると、その掌から溢れた光が俺の右手に集まり、じわりと熱を帯びた。
「……これで契約完了だ」
手を開き確認すると、右の掌に歪んだ植物の形のような紋様が浮き上がっていた。
対して、勇者の左の掌にも同じ紋様があった。
魔力の流れを確認するが、勇者から伝わる魔力が増えただけで元々の流れには何の変化もない。
少々拍子抜けした。
「これでユーリは俺の指示に従ってもらいやすくなった訳だけど、それは強制できるほどではないから基本的には自由にしてもらって構わないよ」
一度言葉を切り、こちらをじっと見つめた。
「ただ、他の仲間を安心させる為にも俺たちは仲良くなる必要がある。先ずは契約者同士のルールを守るところから始めたいと思うんだけど、良いかな?」
勇者の言葉にコクリと頷く。
「契約者同士、ふたりきりになったら必ずキスをしなくてはならない。基本的なルールだよね」
「ええ、そうですね」
そんな事は常識だ。
そして今まさに、ふたりきりの状態。キスをすべきタイミングだ。
勇者の頬に手を添え、顔を近づける。
目を閉じてそっとその唇に触れた。
2、3秒後、顔を離すと勇者がじっとこちらを見つめていた。
キスの間ずっと見られていたのだろうか。少し気まずい。
かと思えば、ふっと笑った。
「ユーリはキスは初めて?」
「そうですが……何か問題でも?」
微笑ましいと言わんばかりの笑みにカチンと来たが努めて冷静に言い返す。
「じゃあ、これから練習しないとだね」
そういうや否や、勇者は俺の顎を引き寄せ噛み付くようにキスをしてきた。
薄く開いた唇から分厚い舌が割り入ってくる。
その衝撃に驚き動けないでいると、勇者はあっという間に俺の舌を絡めとった。
「ふっ、ん…っ!」
舌をきゅっと吸われ、甘噛みされる。
そのままねっとりと口腔内を蹂躙すると、唾液を流し込んできた。
俺の口内で2人分の唾液が掻き回される。
ぴちゃぴちゃと響く水音に、耳が犯されているような気になった。
息が出来ずに意識がふわふわとしてくる。
苦しさに勇者の肩を強く握った。
「んっ……くちゅっ……ぷはっ」
ようやく解放されて肩で息をする。
口の端から飲みきれなかった唾液が伝った。
勇者は親指の腹でそれを拭うと、とろりと笑った。
「キスの時は鼻で息をするんだよ」
もう一回、と唇を重ねてくる。
鼻呼吸を意識すると、さっきより幾分楽になった。
苦しさを感じなくなった分、他の刺激を拾う余裕ができた。
勇者の舌は歯列をなぞり、俺の上顎を撫でた後、舌と舌を擦り合わせるように動いてくる。
未知の刺激にゾクゾクした感覚が背筋を走った。
脚の力が抜けてしまい、勇者にしがみつく。
勇者はがっしりと腰を抱きしめ、俺を支えてくれた。
倒れないように勇者の首に腕を回し、動きを真似るように俺もぎこちなく舌を動かした。
「ちゅ、……っふ、」
長いキスが終わり漸く解放されると、勇者は俺を優しくソファへ座らせた。
「こうやって毎日練習しようね」
勇者は俺の頬をひと撫ですると、恍惚とした笑みを浮かべた。
その顔は、あのキラキラしい表情よりよっぽど魅力的に見えた。
崖の上で立っているのは将軍である俺と勇者ただ二人。
満身創痍で立っているのがやっとだが、それは勇者も同じだろう。
次の一撃で勝負が決まる。
俺は残った魔力を全て込め、巨大な闇魔術を編み上げた。
「引導を渡そう。ダークエクスプロード!」
「これで終わりだ!セイクリッドソード!!」
派手な音を立てて闇と光の魔力がぶつかり合う。
暫くは互角だったが、じわじわと押されていく。
「くっ、これまでか……」
魔力が切れると同時に白銀の輝きを纏った剣が身体を貫いた。
そのままの勢いで奈落へと落ちていく。
最後に見えたのは、勇者の暗い瞳だった。
身体がボロボロと崩れていく。
俺は負けたのだ。
しかし、まだ魔王軍がすべて負けた訳ではない。
義父である魔王をはじめ、その側近達も手練れ揃いだ。
俺如きに手こずっているようでは勝てないだろう。
——もう身体は完全に崩壊したはずだ。
しかし、ぼんやりとだが意識は残っている。
奈落の底へ着いたのかさえ分からない。
意識だけの曖昧な存在のまま、どれくらいの時が経ったのだろうか。
どこからか、声が聞こえた。
『この声に応じてくれ!《英雄召喚》!』
刹那、身体が戻り地面に降り立つ感覚がした。
上を見ると真白い光が差し込んでいる。
その光に導かれるように、俺は手を伸ばした。
ふわりと身体が浮かぶと、眩しい光に包まれ固く目を閉じる。
漸く光がおさまり目を開けると、そこには唖然とした表情の勇者が立っていた。
その部屋には勇者だけではなく、仲間であろう人間や寝返った魔族の姿もあった。
そして、足元の魔法陣。
これらから一つの答えを導いた。
これは召喚の儀だ。
勇者は仲間を増やす為、《英雄召喚》という特殊な魔術が使えると聞く。
その時最も必要な戦力を引き当てることができる魔術だ。
そして、俺はその召喚に応えたらしい。
敵としての記憶を持ったまま。
俺は笑みを浮かべると、臣下の礼をとった。
「召喚に応じ馳せ参じました。ユリウス・フォン・ベルゼブルクと申します。私は魔族ですが、勇者殿の手足となり魔王軍の殲滅へ力添えいたしましょう」
「ユ、ユリウス!何でお前がっ……!」
魔術師らしい男がこちらを指差しわめいている。
俺は困ったような笑みを浮かべ、首を傾げた。
「申し訳ございません。どこかでお会いした事がありましたか?」
「お前は魔王軍の将軍だっただろ!」
「私は生まれたての魔族です。つい先程闇から誕生した以前の記憶はございません。魔王軍の将軍とはもしかしたら私の前世かもしれませんが、それはあくまで前世の話。記憶は完全に別物です。しかし、能力は引き継がれますのでお役に立てるかと」
これは全くの嘘というわけではない。
魔族は死んだ時に核を破壊されなければ時間と共に生き返ることができる。
生き返るといっても普通は記憶は引き継がれず、外見と能力のみ同一の存在になるのだが。
魔術師の後ろの魔族に視線をやると、同意するように頷く。
「でも……」
「しかし……」
ざわざわとした話し声は、勇者の一言でぴたりと止んだ。
「召喚は成立した。ユリウスはこれから俺たちの仲間だ」
真っ直ぐな青い眼がこちらを見つめる。
「これからよろしくね!」
「はい、よろしくお願いいたします」
俺はなるべく人の良い笑顔で、差し出された手を取った。
客間のような部屋に案内されると、ちょっと待ってと言い残し、勇者は部屋を後にした。
俺はひとり、今後のことを考える。
何がどうなってか知らないが、俺は勇者の仲間として召喚された。
しかし、勇者以外の奴には歓迎されていないようだ。
もしかしたらこのまま消滅させられるかもしれない。
そうなれば多勢に無勢、今度こそ助からないだろう。
だが、このまま勇者の近くに居ることを許されたのなら。
側でおとなしく潜伏し、油断したところを騙し討ちしようではないか。
今後の目的を定めたところで、勇者が戻ってきた。
キラキラと目を輝かせてこちらを見ている。
——この目が苦手だ。
「ユリウス……いや、ユーリと呼んでいい?」
「ええ、構いませんよ」
勇者は本当に俺を仲間にするらしい。
但し、それには条件を付けられたと言った。
「ユーリ、俺と契約して欲しい。これが条件だ」
契約とは、一方がもう一方を使役する為の魔術だ。
使役する方は《契約条件》を決め、それを遵守させることができる。
そのかわりに使役される方は、使役する方の魔力を借りてより強大な魔術を使えるようになる。
その為、共闘するような関係ならば契約するのは珍しくない。
なるほど、契約を結ぶことで勇者を害せないようにするのが目当てか。
しかし、そんな魔術など、俺クラスの魔力の持ち主にはほとんど意味を成さない。
厳しい契約ほど魔力で抵抗しやすい為、もし『勇者を害さない』などの条件を決められらとしても簡単に反故にできるだろう。
「ユーリくらい魔力が高いと、《契約条件》はあまり厳しくは出来ないよね。だから俺の指示が通りやすくなる、程度の条件にしようと思うんだけど、どうかな」
随分と緩い条件だと思った。
指示が通りやすくなるという事は、通らなくても問題無いという訳だ。
そんなものに意味があるのか分からないが、勇者がそれで納得しているのなら好都合だ。
条件の縛りを受けずに魔力を利用する事ができる。
「構いません。契約してください」
「良かった。早速契約するね」
勇者が小さく詠唱すると、その掌から溢れた光が俺の右手に集まり、じわりと熱を帯びた。
「……これで契約完了だ」
手を開き確認すると、右の掌に歪んだ植物の形のような紋様が浮き上がっていた。
対して、勇者の左の掌にも同じ紋様があった。
魔力の流れを確認するが、勇者から伝わる魔力が増えただけで元々の流れには何の変化もない。
少々拍子抜けした。
「これでユーリは俺の指示に従ってもらいやすくなった訳だけど、それは強制できるほどではないから基本的には自由にしてもらって構わないよ」
一度言葉を切り、こちらをじっと見つめた。
「ただ、他の仲間を安心させる為にも俺たちは仲良くなる必要がある。先ずは契約者同士のルールを守るところから始めたいと思うんだけど、良いかな?」
勇者の言葉にコクリと頷く。
「契約者同士、ふたりきりになったら必ずキスをしなくてはならない。基本的なルールだよね」
「ええ、そうですね」
そんな事は常識だ。
そして今まさに、ふたりきりの状態。キスをすべきタイミングだ。
勇者の頬に手を添え、顔を近づける。
目を閉じてそっとその唇に触れた。
2、3秒後、顔を離すと勇者がじっとこちらを見つめていた。
キスの間ずっと見られていたのだろうか。少し気まずい。
かと思えば、ふっと笑った。
「ユーリはキスは初めて?」
「そうですが……何か問題でも?」
微笑ましいと言わんばかりの笑みにカチンと来たが努めて冷静に言い返す。
「じゃあ、これから練習しないとだね」
そういうや否や、勇者は俺の顎を引き寄せ噛み付くようにキスをしてきた。
薄く開いた唇から分厚い舌が割り入ってくる。
その衝撃に驚き動けないでいると、勇者はあっという間に俺の舌を絡めとった。
「ふっ、ん…っ!」
舌をきゅっと吸われ、甘噛みされる。
そのままねっとりと口腔内を蹂躙すると、唾液を流し込んできた。
俺の口内で2人分の唾液が掻き回される。
ぴちゃぴちゃと響く水音に、耳が犯されているような気になった。
息が出来ずに意識がふわふわとしてくる。
苦しさに勇者の肩を強く握った。
「んっ……くちゅっ……ぷはっ」
ようやく解放されて肩で息をする。
口の端から飲みきれなかった唾液が伝った。
勇者は親指の腹でそれを拭うと、とろりと笑った。
「キスの時は鼻で息をするんだよ」
もう一回、と唇を重ねてくる。
鼻呼吸を意識すると、さっきより幾分楽になった。
苦しさを感じなくなった分、他の刺激を拾う余裕ができた。
勇者の舌は歯列をなぞり、俺の上顎を撫でた後、舌と舌を擦り合わせるように動いてくる。
未知の刺激にゾクゾクした感覚が背筋を走った。
脚の力が抜けてしまい、勇者にしがみつく。
勇者はがっしりと腰を抱きしめ、俺を支えてくれた。
倒れないように勇者の首に腕を回し、動きを真似るように俺もぎこちなく舌を動かした。
「ちゅ、……っふ、」
長いキスが終わり漸く解放されると、勇者は俺を優しくソファへ座らせた。
「こうやって毎日練習しようね」
勇者は俺の頬をひと撫ですると、恍惚とした笑みを浮かべた。
その顔は、あのキラキラしい表情よりよっぽど魅力的に見えた。
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