【R18】勇者の契約にはルールが多い

香山

文字の大きさ
2 / 11

ルール2

しおりを挟む
勇者の仲間になって数日が経った。
勇者は大きな戦いが無い間は、俺が召喚されたこの砦で仲間と共に暮らしているらしい。
この数日間、俺は常に勇者と行動を共にしていた。
というか、勇者が俺に付いてくると言うべきか。
意外なことに、勇者は俺以外と契約していないらしい。
ユーリが初めてだよ、といつものキラキラしい笑顔で話していた。
仲間からしてもユリウス元敵とはいえ契約相手を持ったことは好意的に受け入れられているらしい。
良好な関係に見えるらしく、他の仲間の態度も軟化してきた。
勇者の仲間は基本善人揃いの甘ちゃんだ。
精々油断するがいい。



「ん…ちゅ……」

一方でキスの方はなかなか上達しない。
俺からのキスの後、毎回こうして勇者にトロトロにさせられてしまう。
これは素直に反省すべき点だ。もっと練習しなくては。
顔を離すと、唇の間に名残惜しそうに銀色の橋がかかった。
勇者のものが混ざった唾液を嚥下すると、嬉しそうに微笑む。
この表情を引き出せると勝ったような気分になる。
俺は満たされたような気持ちになり、自然と口角が上がった。
ただ困った事に、この短い間で俺はキスから官能を拾うようになっていた。
今も俄かに兆している己の中心を隠すよう、上着の裾を引っ張った。

「ユーリ、どうしたの?」
「な、何でもありません!」

身じろぎしたのを目敏く咎められる。
動揺して言い淀んだ俺の手を取り、下を覗き込まれた。

「やっ!見ないでください……」
「ユーリ、もしかして勃起してる……?」

確認するようにやわやわと揉まれ、余計に反応したそれは、今やガチガチに硬くなってしまった。

「契約者が勃起した時は解消してあげ。これもルールだよね。大丈夫、俺に任せて」

そう言って勇者は俺を椅子に座らせると、トラウザーズを寛げ、下履きから俺の中心を取り出した。

「これがユーリの……綺麗だよ」

勇者はしゃがんでそこに顔を近づけると、くん、と匂いを嗅いだ。

「あっ、だめ、嗅がないで……」
「ユーリの匂い、凄くエッチだ」

膝の間に勇者の体が入っているので、脚を閉じる事ができない。
勇者からは俺の昂りが丸見えだろう。
それをじっと舐めるように見る勇者を直視できず、俺は目を逸らした。

「触るね。痛かったら言って」

勇者は棒を掴むように握り、唾液を垂らすと上下に扱いた。

「っふ、んあっ……」

ぬちゃぬちゃと粘度の高い水音が響く。
自分でする時はただ熱を発散させる程度だった。
棒の部分を適当に擦って射精しておしまい。
当然勇者もそうするのだと思っていた。
しかし、勇者は俺の棒を扱くだけでなく、先っぽの敏感なところをくるくると撫でたり、先端の穴をくすぐったり、下の袋を揉んだりしてくる。

「あぅ……っ!あ、……あっ」

これまで感じたことの無い直接的な快感に、つい声が出た。
両手で口を押さえると、勇者は嗜めるようにその手を退けた。

「気持ち良い時は素直に言わ…気持ち良さを共有するのは絆を深めることに繋がるからね」

そうだ。これらのルールは契約者同士の絆を深め、より多くの魔力の受け渡しを可能にするためのものだ。
目的の為には従った方が良い。

「あ、勇者殿…っ、気持ち良い!きもちいい……!」

勇者は満足そうに笑うと、赤い舌を見せつけるように出し、そのまま俺の棒をぞろりと舐めた。

「あ!それも…っ!きもちいいっ!」

指とは違う刺激に、腰が跳ねた。
勇者は下から上へ、丁寧に舐めたかと思うと先端を口に含みねぶったり、唇で挟んだりしてくる。
勇者に責め立てられて、俺は官能の高みへと追い詰められる。
下半身は限界まで張り詰めていた。

「ぅぁ……出そう……っ!」
「射精する時はイクって言わよね」
「イク…っ!イク!!」

勇者の頭にしがみつき、大きな声で叫びながら俺は白濁を吐いた。
その寸前、先端を咥えた勇者が、俺の吐き出したものを全て飲み込んだ。
紋様が刻まれた右手を通し、勇者の魔力が流れ込んでくる。
射精の快感と魔力の熱とで力が抜けてしまった。
カクリと椅子に体重を預けると、張り詰めた勇者のトラウザーズが目に入った。

「……勇者殿の熱は契約者として私が何とかします」

勇者を立たせ、丁度目の前に来たトラウザーズを緩めると、赤黒く滾った怒張がビンと飛び出てきた。
勇者のそれは大きさこそ俺のものと大差ないが、ビキビキと太い血管を纏わせて堂々とそそり勃つ姿は生命力の塊のようだった。
勇者を真似て匂いを嗅いでみると、体の芯が熱くなるような、不思議な香りがした。

「っ、ユーリ……」

勇者から熱を孕んだ視線を感じる。
おずおずと指先で触ると、とろりと透明な先走りが垂れた。
傷つけないよう優しく握り込むと、熱い滾りはビクビクと跳ねた。
撫でるように上下に動かすと、勇者は熱い息を吐いた。

「っ、もうちょっと強くして」
「でも、痛くないですか?」
「痛かったら言うから大丈夫だよ。ほら、下の方も触って……」

勇者の指示を聞きながら手を動かすと、勇者の息に甘い声が混じってきた。
良い気になって動きを速めると、先端から次から次へと透明な蜜が溢れ出てくる。
それが勿体無くて、俺はペロリと舐めてみた。

「……っ!ユーリ!ああ、凄い!気持ち良いよ……!」

ほのかに勇者の魔力を感じられるそれは、食べたことの無い不思議な味がした。
もっと欲しくて垂れてくる蜜をペロペロと舐める。
さらに強請るように舌先で先端を突くと、それに応えるように蜜がどんどん出てくる。
もっともっと飲みたい。
俺は先端を咥え、ちゅうちゅうと夢中で吸った。

「っ!もうすぐ射精そうだ……!」

勇者の手が俺の手ごと棒を掴み、激しく上下に動かした。

「ユーリ、イクよ、全部飲んで!」

ぎゅっと一層大きく収縮すると、勇者の怒張は勢いよくその熱を吐き出した。
喉の奥に叩き込まれた濁流は、信じられないほど甘美だった。
溢さぬよう必死に口を窄め、飲み下す。
白濁とともに魔力の流れが喉を通り体内へ入ってきた。
細胞の一つ一つに勇者の魔力が染み渡る。
暫くの間、俺は全身でそれを感じ取っていた。

射精が終わると、力を無くした勇者のものがだらりと口から出て行った。

「あ……」

それが寂しくて、つい追ってしまいそうになる。
勇者はそんな俺に笑いかけると、ぎゅっと抱きしめてくれた。
体内で二人分の魔力が混ざり合っていく。
魔力過多で体が重い。
俺はくたりと勇者にもたれかかり、そのまま意識を失った。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

弟勇者と保護した魔王に狙われているので家出します。

あじ/Jio
BL
父親に殴られた時、俺は前世を思い出した。 だが、前世を思い出したところで、俺が腹違いの弟を嫌うことに変わりはない。 よくある漫画や小説のように、断罪されるのを回避するために、弟と仲良くする気は毛頭なかった。 弟は600年の眠りから醒めた魔王を退治する英雄だ。 そして俺は、そんな弟に嫉妬して何かと邪魔をしようとするモブ悪役。 どうせ互いに相容れない存在だと、大嫌いな弟から離れて辺境の地で過ごしていた幼少期。 俺は眠りから醒めたばかりの魔王を見つけた。 そして時が過ぎた今、なぜか弟と魔王に執着されてケツ穴を狙われている。 ◎1話完結型になります

助けたドS皇子がヤンデレになって俺を追いかけてきます!

夜刀神さつき
BL
医者である内藤 賢吾は、過労死した。しかし、死んだことに気がつかないまま異世界転生する。転生先で、急性虫垂炎のセドリック皇子を見つけた彼は、手術をしたくてたまらなくなる。「彼を解剖させてください」と告げ、周囲をドン引きさせる。その後、賢吾はセドリックを手術して助ける。命を助けられたセドリックは、賢吾に惹かれていく。賢吾は、セドリックの告白を断るが、セドリックは、諦めの悪いヤンデレ腹黒男だった。セドリックは、賢吾に助ける代わりに何でも言うことを聞くという約束をする。しかし、賢吾は約束を破り逃げ出し……。ほとんどコメディです。  ヤンデレ腹黒ドS皇子×頭のおかしい主人公

転生したらスパダリに囲われていました……え、違う?

米山のら
BL
王子悠里。苗字のせいで“王子さま”と呼ばれ、距離を置かれてきた、ぼっち新社会人。 ストーカーに追われ、車に轢かれ――気づけば豪奢なベッドで目を覚ましていた。 隣にいたのは、氷の騎士団長であり第二王子でもある、美しきスパダリ。 「愛してるよ、私のユリタン」 そう言って差し出されたのは、彼色の婚約指輪。 “最難関ルート”と恐れられる、甘さと狂気の狭間に立つ騎士団長。 成功すれば溺愛一直線、けれど一歩誤れば廃人コース。 怖いほどの執着と、甘すぎる愛の狭間で――悠里の新しい人生は、いったいどこへ向かうのか? ……え、違う?

魔力ゼロの無能オメガのはずが嫁ぎ先の氷狼騎士団長に執着溺愛されて逃げられません!

松原硝子
BL
これは魔法とバース性のある異世界でのおはなし――。 15歳の魔力&バース判定で、神官から「魔力のほとんどないオメガ」と言い渡されたエリス・ラムズデール。 その途端、それまで可愛がってくれた両親や兄弟から「無能」「家の恥」と罵られて使用人のように扱われ、虐げられる生活を送ることに。 そんな中、エリスが21歳を迎える年に隣国の軍事大国ベリンガム帝国のヴァンダービルト公爵家の令息とアイルズベリー王国のラムズデール家の婚姻の話が持ち上がる。 だがヴァンダービルト公爵家の令息レヴィはベリンガム帝国の軍事のトップにしてその冷酷さと恐ろしいほどの頭脳から常勝の氷の狼と恐れられる騎士団長。しかもレヴィは戦場や公的な場でも常に顔をマスクで覆っているため、「傷で顔が崩れている」「二目と見ることができないほど醜い」という恐ろしい噂の持ち主だった。 そんな恐ろしい相手に子どもを嫁がせるわけにはいかない。ラムズデール公爵夫妻は無能のオメガであるエリスを差し出すことに決める。 「自分の使い道があるなら嬉しい」と考え、婚姻を大人しく受け入れたエリスだが、ベリンガム帝国へ嫁ぐ1週間前に階段から転げ落ち、前世――23年前に大陸の大戦で命を落とした帝国の第五王子、アラン・ベリンガムとしての記憶――を取り戻す。 前世では戦いに明け暮れ、今世では虐げられて生きてきたエリスは前世の祖国で平和でのんびりした幸せな人生を手に入れることを目標にする。 だが結婚相手のレヴィには驚きの秘密があった――!? 「きみとの結婚は数年で解消する。俺には心に決めた人がいるから」 初めて顔を合わせた日にレヴィにそう言い渡されたエリスは彼の「心に決めた人」を知り、自分の正体を知られてはいけないと誓うのだが……!? 銀髪×碧眼(33歳)の超絶美形の執着騎士団長に気が強いけど鈍感なピンク髪×蜂蜜色の目(20歳)が執着されて溺愛されるお話です。

気づいたらスパダリの部屋で繭になってた話

米山のら
BL
鎌倉で静かにリモート生活を送る俺は、極度のあがり症。 子どものころ高い声をからかわれたトラウマが原因で、人と話すのが苦手だ。 そんな俺が、月に一度の出社日に出会ったのは、仕事も見た目も完璧なのに、なぜか異常に距離が近い謎のスパダリ。 気づけば荷物ごとドナドナされて、たどり着いたのは最上階の部屋。 「おいで」 ……その優しさ、むしろ怖いんですけど!? これは、殻に閉じこもっていた俺が、“繭”という名の執着にじわじわと絡め取られていく話。

冷酷無慈悲なラスボス王子はモブの従者を逃がさない

北川晶
BL
冷徹王子に殺されるモブ従者の子供時代に転生したので、死亡回避に奔走するけど、なんでか婚約者になって執着溺愛王子から逃げられない話。 ノワールは四歳のときに乙女ゲーム『花びらを恋の数だけ抱きしめて』の世界に転生したと気づいた。自分の役どころは冷酷無慈悲なラスボス王子ネロディアスの従者。従者になってしまうと十八歳でラスボス王子に殺される運命だ。 四歳である今はまだ従者ではない。 死亡回避のためネロディアスにみつからぬようにしていたが、なぜかうまくいかないし、その上婚約することにもなってしまった?? 十八歳で死にたくないので、婚約も従者もごめんです。だけど家の事情で断れない。 こうなったら婚約も従者契約も撤回するよう王子を説得しよう! そう思ったノワールはなんとか策を練るのだが、ネロディアスは撤回どころかもっと執着してきてーー!? クールで理論派、ラスボスからなんとか逃げたいモブ従者のノワールと、そんな従者を絶対逃がさない冷酷無慈悲?なラスボス王子ネロディアスの恋愛頭脳戦。

竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜

レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」 魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。 彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。

ヤンデレ執着系イケメンのターゲットな訳ですが

街の頑張り屋さん
BL
執着系イケメンのターゲットな僕がなんとか逃げようとするも逃げられない そんなお話です

処理中です...