老舗MMO(人生)が終わって俺の人生がはじまった件

穴の空いた靴下

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70話 弾けないバブル

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「流石鉱山都市、たまらねーぜ」



 坑道最下層部で独り言を言いながら黙々と採掘ポイントマラソンをしている人物、もちろんユキムラだ。

 朝の散歩代わりに最下層までちょっくら採掘するのなんてユキムラだけだ。

 しかもあまり数は多くないが魔物も出る。

 鉱石の質もいいのできちんと護衛を伴って掘りに来る事もあるのだが、モンスターアントやアイアンモグラ、アイスストーンゴーレムなど強力な魔物も多い。

 レンとソーカが土気色の顔色しながら、文官としての仕事を終わらせるまで、ユキムラは好き放題鉱山を満喫していた。



△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼



 ユキムラ サナダ



 JOB:メカニック

 BLv 118

 JLv 8



 HP:18591

 MP:1113



 力   80

 素早さ 80

 体力  80

 知性  80

 器用さ 19

 幸運  1



 JOBスキル:足捌きLv10 片手剣Lv10 パリィLv10

     クリティカルLv10 カウンターLv10 収納上手Lv10 鑑定Lv10

     販売Lv10 買い取りLv10 店舗開設Lv10 魔道具知識Lv10 魔道具作成Lv10

     魔石知識Lv10 魔石作成Lv10 魔道具鑑定Lv10 基本回復魔法Lv10 基本聖属性魔法Lv10

     魔力盾マジックシールドLv10 神聖道具知識Lv10 神聖道具制作Lv10 基礎四原素魔法Lv10

     火属性魔法知識Lv10 水属性魔法知識Lv10 風属性魔法知識Lv10 土属性魔法知識Lv10

     錬金知識Lv10 錬金技術Lv10 魔石調合Lv10 魔術回路知識Lv10 魔術回路作成Lv10

     弓矢作成Lv10 罠Lv10 解体知識Lv10 解体技術Lv10 動物懐柔Lv10 解錠Lv10

     罠解除Lv10 気配軽減Lv10 気配察知Lv10 お宝嗅覚Lv10 工業知識Lv6 機械知識Lv7

     機械整備Lv6 駆動装置開発Lv7 機械回路知識Lv8 機械回路作成Lv8



 特性:秘められた才能《取得経験値全てにボーナスが付きます》

    改造時成功率に補正がつく。



 一般スキル:採取Lv75 調理Lv74 作成Lv96 調合Lv81 釣りLv71 解体Lv65 狩猟Lv68 採掘Lv98

       魔道具作成Lv88 建築Lv70 裁縫Lv70 改造Lv82 農業Lv70 畜産Lv70 錬金Lv70

 称号:ゴブリンスレイヤー 

    ミニゲームマスター:ミニゲームでPerfectを1000回行った証

    ミニゲームスペシャリスト:ミニゲームでPerfectを5000回行った証

    ミニゲーム探求者:ミニゲームでPerfectを10000回行った証

    ミニゲーム王:ミニゲームでPerfectを25000回行った証

    ミニゲーム皇帝:ミニゲームでPerfectを50000回行った証

    ミニゲーム支配者:ミニゲームでPerfectを100000回行った証

    一般スキル初心者:一般スキルの合計が50に到達した証、スキル上限が20になる。

    一般スキル初級者:一般スキルの合計が100に到達した証、スキル上限が30になる。

    一般スキル中級者:一般スキルの合計が250に到達した証、スキル上限が50になる。

    一般スキル上級者:一般スキルの合計が600に到達した証、スキル上限が70になる。

    一般スキル超越者:一般スキルの合計が900に到達した証、スキル上限が100になる。



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 最近少し気になっていることがある。

 40年も見ていたユキムラだから気がつく変化なんだが、ステータスのフォントの色が薄くなっている。

 このまま消えていくのか? そんな疑問も起きてくるが、ノイズみたいなものが走っているときもある。

 正直基礎職業でそれがないと一般スキルが開かないものは終わっているし、職業補正はなくても困らない、あんまり気にならないのだ。

 一部魔法職を内政JOBと呼ばれるものが終わったら取りたいなぁ、その程度で考えている。



 ユキムラ自身にも変化が起きている。

 昔は自分が50すぎのおっさんだという自覚の気持ちは強く持っていた。

 しかし、最近は17歳のこの世界に生きている男のような気持ちになってきていた。

 自分自身がこの世界に溶け込んでいくような気持ちになることが増えてきた。

 スキルによる採取などはむしろこの世界にどんどん浸透している、

 戦いにおいてもVOの要素が色濃く出ている。

 もしかしたらソーカにはVOの戦い方が開花するかもしれない気配がある。

 これらの変化が今後どうなっていくのか、誰にもわからないことだった。



『師匠、まだ炭鉱ですか? 一度領主の館に来てください』



 坑道へ飛び出してきたモンスターアントの群れを処理しているとレンから連絡が入った。



「わかった、こいつら片付けたら向かう」



 通信機で話しながらも飛びかかってくるアントの首を何体か刎ね飛ばす。

 恐慌状態になった残りもサクサクっと処分していく。

 A級冒険者のパーティとかも犠牲になるくらいには強い奴らも、レベルが上がりさらに人間離れしてきたユキムラの敵ではない。

 高レベル帯になってくると一回のレベルで手に入るステータスポイントが多く、ステータスは低いほどその数値を上げるポイントが少ないので、一気に上げられる。

 ユキムラはベースとなる肉体も成長しているのに、さらにステータスによる補正までかかる。

 だいぶ壊れた性能になってきている。



 ユキムラは坑道から外に出て一旦宿へ向かい汗を流して領主の館へと向かう。



「師匠、おはようございます」



「ユキムラ様お疲れ様です」



「ああ、二人のほうが大変だろ」



「それも今日で終わりますから」



 目が笑っていない笑顔でレンが答える。

 あの膨大な折衝を終わらせてくれたのはレンとソーカの協力のおかげだ。

 それが終わった今、ゆっくりと休暇をやらないとな。



「やっとこれで採掘が出来ます、楽しみです。ぐふふふ」



 レンの邪悪な笑みに深い闇を感じてしまう。

 レア採掘はここまで人を変えてしまうのか……

 ソーカもニヤニヤとツルハシを振る真似をしている。

 病気だ、完全に病気になっている。

 実際にこのあと日々採掘に打ち込んでいく二人はみるみると元気を取り戻していくのであった。



「ユキムラ殿、今回のサナダ街との協定は二つの街に莫大な利益をもたらすだろう!

 重ね重ね御礼を申し上げる」



 サルソーさんは満面の笑みでがっしりとユキムラの手をつかむ。

 わずか数週間ですでに恐ろしい結果を確実に残している。

 採掘量は跳ね上がり、レアな鉱石も多数産出されている。

 何より、資源の消費がない。本当に恐ろしいことだ。

 アイテムポシェットによりトロッコは移動手段として改造され、モンスターからの襲撃も目に見えて減少している。

 いいことづくめだ。



 すでにアイスフロントの街での生活様式はガラリと変化している。

 すでに初冬に入り始めているにも関わらず雪による害はなく、防風結界により街中でも凍死などが起きていた街はどこかへ行ってしまった。

 各家庭では薪などの消費なく暖かく、魔道具などもあっという間に整備された。

 鍛冶職人は良質な鉱石を大量に扱い、作成される物の質も跳ね上がる。

 もともと経験のある人間はスキル発現が早く、そしてスキルレベルも高い。

 この街の鍛冶師の多くは非常に有能な鍛冶スキルを持っていた。

 当然製品は高品質なものが次々と市場へと出された。



 街道整備も開始され、ジュナーの街、サナダ街との間に整備された街道が通る日も遠くない。

 ますますの利益がこの街に降り注ぐのは疑いようもなかった。

 

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