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92話 プラネテル王
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「王! まずは公的な事をきちんとしてください」
青筋を浮かべながらガレオンが促す。
「ぷぷぷ。よっぽど悔しかったんだ「王!!」 はいはい。ちゃんとやりますよ。
サナダ殿、遠路はるばるご苦労であった。
コームが絶賛しておったぞサナダ村。いや、今は街であったな! それにあの剣だ! あれは素晴らしいな!」
どうやら以前来たコームは友好的な報告をしてくれていたようだ。
それに王自身も剣などへの造詣があるようだ。
「王都の鍛冶師たちも舌を巻いていたぞ。なんでもサナダ隊と呼ばれる衛兵たちは皆あれを装備しているんだろ? どうだ、うちにも回さんか? いや、今王都へ来ている剣も素晴らしい品質だが。
あの剣は一度使ったら忘れられん。あれはいいものだ」
「王! また話が逸れてますぞ……」
「ガレオンはいちいちうるさいのぉ。ま、とにかくサナダ街領主 ユキムラ殿。
これからもこのプラネテル王国のためにご助力をお願いする」
あっさりと頭を下げる王様にユキムラ達は少しあっけにとられてしまった。
もっとこう、なんというか威風堂々とした人物だと見た目で勝手に判断していた。
「さて公的な謁見はこれで終わりだ。あとはガレオンぶちのめした話をゆっくり聞かせてもらおう!」
もうガレオンは大きなため息しかついていない。
周りの大臣やらもやれやれといった態度を示している。
プラネテル王はこういう人なんだろう。ユキムラたちもだんだんと分かってきた。
場所は内庭内に作られた庭園の一角、東屋あずまやのような場所が設けられていた。
王城のメイドたちがお茶の準備をしてくれる。
自分たちが場違いなんじゃないかとユキムラ達は恐縮してしまう。
「ああ、そんなにかしこまらなくていいぞ。公務は終わったから気安くハワードとでも呼べばいい」
「おいガレオン何でお前が俺の代わりにそれを言うんだ」
友人だという話は本当らしく、先程よりもずいぶんと仲よさげだ。
「お二人は古くからのご友人と聞きましたが」
「腐れ縁なだけだ、コイツは昔から乱暴者で俺が王子だろうがお構いなしでな!
だからコテンパンにされたと聞いてスカーッとしたぞ、褒めて遣わすぞユキムラ殿!」
「は、はぁ……」
「コテンパンってわけじゃないよなユキムラ? 俺だって一矢報いたんだぞ」
それから戦闘時の記録なんかを交えながら戦いを振り返った。
ユキムラにとっても一瞬の出来事だったので改めて分析して綱渡りだったことがわかる。
レンやソーカ、ヴァリィもユキムラやガレオンの解説を食い入るように聞いている。
「ユキムラ殿は来訪者だったな。伝説の来訪者の強者っぷりがよく分かる。
こんなやつだがこれでもこいつがいるだけで隣のゲッタルヘルンも本腰で攻めてこないほどの強者。
さらにユキムラ殿も加わればプラネテル王国は安泰だな!」
ガーハッハッハと豪快に笑い声を上げるハワード王。
「実はハワード王。私の来訪者としての使命はこの世界に封印された女神の解放と、神たちの復活。
それに勇者を探すことなのです」
初めて明かされるユキムラの発言に王を始めとしてレンも驚きを隠せない。
「師匠聞いてませんよそんなこと、そうだったんですか!?」
「そうだったらしい……」
「らしいって……」
なんともな返事にレンもやや呆れ顔だ。
「いや、こないだのクイーンスノーアント討伐の途中で、たぶん神託的な何かがあったんだよ!」
「確かに急に引き返すっていい出したりしましたもんね……」
「神託か……」
何か考え込むハワード王。
「ハワード、何かあったのか?」
「いやな、こないだ急にまだあったこともないユキムラ殿に聖騎士の称号やら、ロイヤルガードにしなければって急に思い立ったことがあってな、ちょうど同時期に大司教も、しかも大司教は話にも聞いたことのないユキムラ殿にプリーストやホーリービショップやらの認可を与えたくなったって話していてな……今考えるとそれも神託のようなものだったのかもしれない……」
【それはJOB解放のイベントバグです】
「……ん? 何か言ったレン?」
「いいえ、何も言ってませんよ師匠」
「なんだろ、変な声が聞こえた気がしたけど……」
「なんにせよ来訪者殿の使命と言われては世界に関わることだ。我が国を挙げて調べるとしよう」
ハワード王の後ろ盾を得られたことはユキムラにとっては大変幸運なことだ。
ギルドマスターをボコっておいて良かった。
「まぁ、女神の封印と言えばバルトールの街のダンジョンだろうな」
ガレオンが何かを知っているかのように話し出す。
「前人未到の最下層に女神が封印されているってのはおとぎ話でも有名だからな」
たしかレンも前に話していた冒険者の街バルトール。
ダンジョン都市と呼ばれる街で、ダンジョンに挑む冒険者と、そこから持ち帰られる素材や宝で潤っている街だ。
ダンジョンを中心に街が形成されていった背景があるが、今はギルドによってダンジョンはきちんと管理されている。
「それでは我々はそのダンジョンへと挑むことにします」
「おお、ダンジョンが攻略されると巨万の富を得られると聞く、期待して待ってるぞ!
その間、何かわかれば調べておこう。なんかワクワクしてきたぞ!」
「ハワードはほんとにこういう話好きだな」
「何言っとるんだ、お前ついていこうと思ってるだろ? 駄目だからな!」
「なっ! 職権乱用だ! くっそー親衛隊なんて辞めてやる!」
「アホか! 今ゲッタルヘルンがきな臭いってこないだ話したばっかりだろうが!
自分の事ばっかりじゃなくて少しは国のために働けバーカ!」
「あ、馬鹿って言いやがったなこのバカヤロう! あー、もう辞める! 絶対やめる!
おう、ユキムラ俺もパーティ入れろよ!」
「聞かんでいいぞユキムラ殿、コイツは自分のことしか考えてないんだ昔から……」
その後大臣が怒鳴りつけるまで二人でじゃれ合う王様とギルドマスターでありました。
青筋を浮かべながらガレオンが促す。
「ぷぷぷ。よっぽど悔しかったんだ「王!!」 はいはい。ちゃんとやりますよ。
サナダ殿、遠路はるばるご苦労であった。
コームが絶賛しておったぞサナダ村。いや、今は街であったな! それにあの剣だ! あれは素晴らしいな!」
どうやら以前来たコームは友好的な報告をしてくれていたようだ。
それに王自身も剣などへの造詣があるようだ。
「王都の鍛冶師たちも舌を巻いていたぞ。なんでもサナダ隊と呼ばれる衛兵たちは皆あれを装備しているんだろ? どうだ、うちにも回さんか? いや、今王都へ来ている剣も素晴らしい品質だが。
あの剣は一度使ったら忘れられん。あれはいいものだ」
「王! また話が逸れてますぞ……」
「ガレオンはいちいちうるさいのぉ。ま、とにかくサナダ街領主 ユキムラ殿。
これからもこのプラネテル王国のためにご助力をお願いする」
あっさりと頭を下げる王様にユキムラ達は少しあっけにとられてしまった。
もっとこう、なんというか威風堂々とした人物だと見た目で勝手に判断していた。
「さて公的な謁見はこれで終わりだ。あとはガレオンぶちのめした話をゆっくり聞かせてもらおう!」
もうガレオンは大きなため息しかついていない。
周りの大臣やらもやれやれといった態度を示している。
プラネテル王はこういう人なんだろう。ユキムラたちもだんだんと分かってきた。
場所は内庭内に作られた庭園の一角、東屋あずまやのような場所が設けられていた。
王城のメイドたちがお茶の準備をしてくれる。
自分たちが場違いなんじゃないかとユキムラ達は恐縮してしまう。
「ああ、そんなにかしこまらなくていいぞ。公務は終わったから気安くハワードとでも呼べばいい」
「おいガレオン何でお前が俺の代わりにそれを言うんだ」
友人だという話は本当らしく、先程よりもずいぶんと仲よさげだ。
「お二人は古くからのご友人と聞きましたが」
「腐れ縁なだけだ、コイツは昔から乱暴者で俺が王子だろうがお構いなしでな!
だからコテンパンにされたと聞いてスカーッとしたぞ、褒めて遣わすぞユキムラ殿!」
「は、はぁ……」
「コテンパンってわけじゃないよなユキムラ? 俺だって一矢報いたんだぞ」
それから戦闘時の記録なんかを交えながら戦いを振り返った。
ユキムラにとっても一瞬の出来事だったので改めて分析して綱渡りだったことがわかる。
レンやソーカ、ヴァリィもユキムラやガレオンの解説を食い入るように聞いている。
「ユキムラ殿は来訪者だったな。伝説の来訪者の強者っぷりがよく分かる。
こんなやつだがこれでもこいつがいるだけで隣のゲッタルヘルンも本腰で攻めてこないほどの強者。
さらにユキムラ殿も加わればプラネテル王国は安泰だな!」
ガーハッハッハと豪快に笑い声を上げるハワード王。
「実はハワード王。私の来訪者としての使命はこの世界に封印された女神の解放と、神たちの復活。
それに勇者を探すことなのです」
初めて明かされるユキムラの発言に王を始めとしてレンも驚きを隠せない。
「師匠聞いてませんよそんなこと、そうだったんですか!?」
「そうだったらしい……」
「らしいって……」
なんともな返事にレンもやや呆れ顔だ。
「いや、こないだのクイーンスノーアント討伐の途中で、たぶん神託的な何かがあったんだよ!」
「確かに急に引き返すっていい出したりしましたもんね……」
「神託か……」
何か考え込むハワード王。
「ハワード、何かあったのか?」
「いやな、こないだ急にまだあったこともないユキムラ殿に聖騎士の称号やら、ロイヤルガードにしなければって急に思い立ったことがあってな、ちょうど同時期に大司教も、しかも大司教は話にも聞いたことのないユキムラ殿にプリーストやホーリービショップやらの認可を与えたくなったって話していてな……今考えるとそれも神託のようなものだったのかもしれない……」
【それはJOB解放のイベントバグです】
「……ん? 何か言ったレン?」
「いいえ、何も言ってませんよ師匠」
「なんだろ、変な声が聞こえた気がしたけど……」
「なんにせよ来訪者殿の使命と言われては世界に関わることだ。我が国を挙げて調べるとしよう」
ハワード王の後ろ盾を得られたことはユキムラにとっては大変幸運なことだ。
ギルドマスターをボコっておいて良かった。
「まぁ、女神の封印と言えばバルトールの街のダンジョンだろうな」
ガレオンが何かを知っているかのように話し出す。
「前人未到の最下層に女神が封印されているってのはおとぎ話でも有名だからな」
たしかレンも前に話していた冒険者の街バルトール。
ダンジョン都市と呼ばれる街で、ダンジョンに挑む冒険者と、そこから持ち帰られる素材や宝で潤っている街だ。
ダンジョンを中心に街が形成されていった背景があるが、今はギルドによってダンジョンはきちんと管理されている。
「それでは我々はそのダンジョンへと挑むことにします」
「おお、ダンジョンが攻略されると巨万の富を得られると聞く、期待して待ってるぞ!
その間、何かわかれば調べておこう。なんかワクワクしてきたぞ!」
「ハワードはほんとにこういう話好きだな」
「何言っとるんだ、お前ついていこうと思ってるだろ? 駄目だからな!」
「なっ! 職権乱用だ! くっそー親衛隊なんて辞めてやる!」
「アホか! 今ゲッタルヘルンがきな臭いってこないだ話したばっかりだろうが!
自分の事ばっかりじゃなくて少しは国のために働けバーカ!」
「あ、馬鹿って言いやがったなこのバカヤロう! あー、もう辞める! 絶対やめる!
おう、ユキムラ俺もパーティ入れろよ!」
「聞かんでいいぞユキムラ殿、コイツは自分のことしか考えてないんだ昔から……」
その後大臣が怒鳴りつけるまで二人でじゃれ合う王様とギルドマスターでありました。
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