100 / 342
100話 トレジャーハント
しおりを挟む
40階を越えると敵の質、数共に増えて、とうとうユキムラも参戦する形になった。
一緒に戦いだして、そして今まで助言、苦言を受けてきたパーティメンバーはユキムラの凄さをこれでもかと言うほど思い知ることになる。
「師匠先程の戦闘なんで敵があのポイントに集まるってわかったんですか?」
「ああ、あのトラップのこと? うーん……説明すると長いけど、敵の行動をコントロールして移動する方向を誘導していくだけだよ簡単に言えば」
「待ってください。私達ユキムラさんから特に何の指示も受けてませんでしたよ?」
「それはどういう時にどう動くか後ろで見させてもらってわかってきたから、こっちが少し手を加えれば動いて欲しいように動いてくれるからね」
「ワオン!」
「そうそう、細かな調整はタロがやってくれるからね。タロはほんとに凄いよねー」
レンもソーカもヴァリィも開いた口が塞がらない状態だった。
自分たちと敵の行動を全てコントロールして戦闘を完全に支配下に置いていたってことだ。
「まぁレンやソーカ、ヴァリィに指導してるのも俺だからね。皆優秀だから助かるよ」
3人は背中に冷たいものを感じる。この人は一体どこまでなんだと。
見た目は16・7の優男がこの境地に到れるものなのか……
ユキムラが来訪者なんだと否が応でも思ってしまった。
伝説の存在と言うものは便利な言葉で、たとえ考えられないような能力を持っていても、来訪者なら仕方ない。と、この世界では説明がついてしまう。
「私……こんな人の隣りにいたいなんて……身の程知らず……」
「ん? ソーカ何か言った?」
「い、いいえ! 何でもないです!」
「ソーカもだいぶ動き良くなってるからそれが当たり前になってくるとまた楽しくなってくるよ」
「はい! ありがとうございます!」
その後も複数のPTが混合したような敵との戦闘でも、敵の集団行動の阻害の重要性を説明しながら見事にピタ○ラスイッチのように、罠に面白いように敵がハマっていく姿に驚愕しながら、自分に与えられた仕事をきちっとこなしていく。
ユキムラはもちろん前線で1対1で戦えば無敵の戦士と言っていい。
しかし本当に恐ろしいのはパーティなどでバランスを取ったり、様々なスキルで敵の行動を阻害、そして撃破していく2列目にいたほうが敵全体からすると恐怖なのだ。
レンは一生懸命ユキムラから学ぼうと幾度となく戦いの記録を見返し、戦闘中も自らの仕事をこなしつつ出来る限りユキムラの思惑を理解しようと心がけるようになる。
これが飛躍的なレンの成長へとつながっていくのは疑いようもない事だった。
もちろんいつも後衛にいるわけではなく、ヴァリィやソーカの師として前衛としての立ち回りも実演指導していく。前に出たユキムラは見事に敵をひきつけヘイトを管理し、後衛の行動を阻害して最速で敵数を減らしていく。あえてクリティカルカウンターは使わずに前衛の見本を見せつける。
共に前衛として戦っていても、後衛からしてもユキムラが入ることで目に見えて戦闘がしやすくなる。
なぜ、そうなるのかを考えて動き一つ一つの意味を考える。
タロも踊るように敵中を走り回り多数の魔石を産み出していく。
「お、宝箱あるね」
今のところいくつか装備品が出ていたが、魔改造サナダ街製装備のほうが上だ。
売れば一財産作れるので売却用に回収済みだ。
ユキムラは宝箱に近づき魔法にて罠等の解除を行う。
ミニゲームでもいいけど、まぁ楽な方で。
「こ、これは……よっしゃー!! ホーリークリスタルとマギナメタル鋼!
これで聖属性武器作れる!」
ユキムラのテンションが上がった。
聖属性付与に必要なホーリーパウダーの材料と、ミスリルの上位鉱石が手に入った。
ここの最下層が死霊系モンスターなのでそれの救済なんだろう。
固定宝箱ってやつだろう。
「これは一刻も早くセーフゾーン探してキャンプ張ろう!」
新しい鉱石に出会うと誰でもテンションが上ってしまう。これは仕方がないことだ。
セーフゾーンっていうのは各階層に存在する安全地帯で、大抵水の確保や休息が取りやすい小部屋になっている。
VOにおいてはミニイベントなどが起きるポイントにもなっている。
この世界でも入ると雰囲気が変わるために誰でもすぐに分かる。
上層階は駆け抜けているのでセーフゾーン以外で野営したりするが、よほどの事情がなければセーフゾーンでキャンプするのが冒険者の常識だ。
現在ダンジョンに侵入してから4日目だ。
1日目に29階層、2日目に35階層、3日目に39階層、今日は41階層で野営をこなす。
時間は時計的な魔道具で把握しながら進んでいる。
あまり外と生活リズムを崩すとゲームとは違って後が大変だろうからユキムラが管理している。
レンもソーカもヴァリィも極限まで集中してユキムラの一挙一投足から学ぼうとしているので疲労感は募ってきている。
「ちょっと明日は42階のセーフエリア見つけたら休もう。
皆もだいぶ疲れが溜まってきているし、こういう閉鎖された空間ってのは精神的にすっきりしないからね」
ユキムラが皆の状態を分析して提案する。
決して作成や鍛冶の時間をしっかりと把握したいからではないはずだ。
もちろん3人はそういうところまでしっかりと見ているユキムラを、ただただ尊敬するだけだ。
一緒に戦いだして、そして今まで助言、苦言を受けてきたパーティメンバーはユキムラの凄さをこれでもかと言うほど思い知ることになる。
「師匠先程の戦闘なんで敵があのポイントに集まるってわかったんですか?」
「ああ、あのトラップのこと? うーん……説明すると長いけど、敵の行動をコントロールして移動する方向を誘導していくだけだよ簡単に言えば」
「待ってください。私達ユキムラさんから特に何の指示も受けてませんでしたよ?」
「それはどういう時にどう動くか後ろで見させてもらってわかってきたから、こっちが少し手を加えれば動いて欲しいように動いてくれるからね」
「ワオン!」
「そうそう、細かな調整はタロがやってくれるからね。タロはほんとに凄いよねー」
レンもソーカもヴァリィも開いた口が塞がらない状態だった。
自分たちと敵の行動を全てコントロールして戦闘を完全に支配下に置いていたってことだ。
「まぁレンやソーカ、ヴァリィに指導してるのも俺だからね。皆優秀だから助かるよ」
3人は背中に冷たいものを感じる。この人は一体どこまでなんだと。
見た目は16・7の優男がこの境地に到れるものなのか……
ユキムラが来訪者なんだと否が応でも思ってしまった。
伝説の存在と言うものは便利な言葉で、たとえ考えられないような能力を持っていても、来訪者なら仕方ない。と、この世界では説明がついてしまう。
「私……こんな人の隣りにいたいなんて……身の程知らず……」
「ん? ソーカ何か言った?」
「い、いいえ! 何でもないです!」
「ソーカもだいぶ動き良くなってるからそれが当たり前になってくるとまた楽しくなってくるよ」
「はい! ありがとうございます!」
その後も複数のPTが混合したような敵との戦闘でも、敵の集団行動の阻害の重要性を説明しながら見事にピタ○ラスイッチのように、罠に面白いように敵がハマっていく姿に驚愕しながら、自分に与えられた仕事をきちっとこなしていく。
ユキムラはもちろん前線で1対1で戦えば無敵の戦士と言っていい。
しかし本当に恐ろしいのはパーティなどでバランスを取ったり、様々なスキルで敵の行動を阻害、そして撃破していく2列目にいたほうが敵全体からすると恐怖なのだ。
レンは一生懸命ユキムラから学ぼうと幾度となく戦いの記録を見返し、戦闘中も自らの仕事をこなしつつ出来る限りユキムラの思惑を理解しようと心がけるようになる。
これが飛躍的なレンの成長へとつながっていくのは疑いようもない事だった。
もちろんいつも後衛にいるわけではなく、ヴァリィやソーカの師として前衛としての立ち回りも実演指導していく。前に出たユキムラは見事に敵をひきつけヘイトを管理し、後衛の行動を阻害して最速で敵数を減らしていく。あえてクリティカルカウンターは使わずに前衛の見本を見せつける。
共に前衛として戦っていても、後衛からしてもユキムラが入ることで目に見えて戦闘がしやすくなる。
なぜ、そうなるのかを考えて動き一つ一つの意味を考える。
タロも踊るように敵中を走り回り多数の魔石を産み出していく。
「お、宝箱あるね」
今のところいくつか装備品が出ていたが、魔改造サナダ街製装備のほうが上だ。
売れば一財産作れるので売却用に回収済みだ。
ユキムラは宝箱に近づき魔法にて罠等の解除を行う。
ミニゲームでもいいけど、まぁ楽な方で。
「こ、これは……よっしゃー!! ホーリークリスタルとマギナメタル鋼!
これで聖属性武器作れる!」
ユキムラのテンションが上がった。
聖属性付与に必要なホーリーパウダーの材料と、ミスリルの上位鉱石が手に入った。
ここの最下層が死霊系モンスターなのでそれの救済なんだろう。
固定宝箱ってやつだろう。
「これは一刻も早くセーフゾーン探してキャンプ張ろう!」
新しい鉱石に出会うと誰でもテンションが上ってしまう。これは仕方がないことだ。
セーフゾーンっていうのは各階層に存在する安全地帯で、大抵水の確保や休息が取りやすい小部屋になっている。
VOにおいてはミニイベントなどが起きるポイントにもなっている。
この世界でも入ると雰囲気が変わるために誰でもすぐに分かる。
上層階は駆け抜けているのでセーフゾーン以外で野営したりするが、よほどの事情がなければセーフゾーンでキャンプするのが冒険者の常識だ。
現在ダンジョンに侵入してから4日目だ。
1日目に29階層、2日目に35階層、3日目に39階層、今日は41階層で野営をこなす。
時間は時計的な魔道具で把握しながら進んでいる。
あまり外と生活リズムを崩すとゲームとは違って後が大変だろうからユキムラが管理している。
レンもソーカもヴァリィも極限まで集中してユキムラの一挙一投足から学ぼうとしているので疲労感は募ってきている。
「ちょっと明日は42階のセーフエリア見つけたら休もう。
皆もだいぶ疲れが溜まってきているし、こういう閉鎖された空間ってのは精神的にすっきりしないからね」
ユキムラが皆の状態を分析して提案する。
決して作成や鍛冶の時間をしっかりと把握したいからではないはずだ。
もちろん3人はそういうところまでしっかりと見ているユキムラを、ただただ尊敬するだけだ。
10
あなたにおすすめの小説
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
神様から転生スキルとして鑑定能力とリペア能力を授けられた理由
瀬乃一空
ファンタジー
普通の闇バイトだと思って気軽に応募したところ俺は某国の傭兵部隊に入れられた。しかし、ちょっとした俺のミスから呆気なく仲間7人とともに爆死。気が付くと目の前に神様が……。
神様は俺を異世界転生させる代わりに「罪業の柩」なるものを探すよう命じる。鑑定スキルや修復スキル、イケメン、その他を与えられることを条件に取りあえず承諾したものの、どうしたらよいか分からず、転生した途端、途方にくれるエルン。
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。
異世界翻訳者の想定外な日々 ~静かに読書生活を送る筈が何故か家がハーレム化し金持ちになったあげく黒覆面の最強怪傑となってしまった~
於田縫紀
ファンタジー
図書館の奥である本に出合った時、俺は思い出す。『そうだ、俺はかつて日本人だった』と。
その本をつい翻訳してしまった事がきっかけで俺の人生設計は狂い始める。気がつけば美少女3人に囲まれつつ仕事に追われる毎日。そして時々俺は悩む。本当に俺はこんな暮らしをしてていいのだろうかと。ハーレム状態なのだろうか。単に便利に使われているだけなのだろうかと。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる