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109話 いざ、ゴルゲン古城へ
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「王都より伝令で参りました。白狼の皆様。『ゲッタルヘルン帝国は停戦の条件に応じた、これでゴルゲン古城探索も可能になった。また頼むぞ』であります」
ユキムラ達は数日王都での滞在を経てハワード王からゴルゲン古城探索の許可を得る。
すでに夏。そこまで猛暑な気候ではないプラネテル王国だが、外を歩けば汗ばむ陽気になってきている。
「外は暑いですが、車内は快適そのものですねー……」
レンが車を運転しながら呟く。
確かに車内は快適そのもの、外の陽の光が気持ちいい。
現在、白狼隊一行はゴルゲン古城へ向かって移動中だ。ゲッタルヘルン帝国と国境を接するプラネテル王国北東に位置するゴルゲン砦、新設された城壁と砦のゲッタルヘルン帝国側に存在する、すでに瓦礫の山に近い建物がゴルゲン古城だ。
ゲッタルヘルン帝国側にはさらに暫く進むと大城壁と呼ばれる、ゲッタルヘルン帝国を囲い込む巨大な建造物にぶち当たる。
プラネテル王国とゲッタルヘルン帝国の小競り合いはこの狭い荒野で幾度となく繰り返されている。
「はいできたよー。これが素麺ってやつね。
このつゆにつけて食べてね。具材は別のせで用意したから適当に一緒に食べてね」
そんな激戦区に今から向かうとは思えないほどゆるーい空気が広がっている。
ユキムラはなんとなく素麺が食べたくなって作ってしまった。
付け合せは蒸鶏やら各種野菜、変わり者としては蜜柑なんかもある。
一旦車を停車させあえて空調を切ってすべての窓を全開にする。
このあたりは夏でもカラッっとしていて草原を流れる風が心地良いくらいだ。
「ああ、いい風が入るねー」
「あ、師匠。僕これ好きです! なんか色々合わせると面白いですね!」
「この間のウドンも美味しかったですが、これも美味しいですね。あ、こっちも合う。
あ、これも意外と……モグモグ」
目の前に山のように積まれた素麺がみるみるうちに減っていく。
「足したほうがいいね、こっちだと茹でる時間とか必要なくて助かるよ」
ユキムラはキッチンへ立つとすぐに大量の素麺を持ってくる。ココらへんはVOシステムさまさまである。
「これ豚肉よね? 冷たくしてみても美味しいのね、サラダとよく合うわ~」
「冷しゃぶって言ってね。俺も大好きだよ」
「師匠あとでレシピ教えてください!」「わ、私も!!」
ユキムラが大好きと聞くと黙っていられない二人だった。
タロも蒸鶏や冷しゃぶをハムハムと味わいながら食べている。
ユキムラは薬味をたっぷり入れて麺つゆもかけるぶっかけ式が好きだ。
薬味も各種似たようなものがこっちにもある。
そもそもVOでもそのまんまのものが大量にあったから当然といえば当然だ。そういう日本の現実じみたところがはいっているところも親しみを持ちやすい点でもあった。
「いい風出てるしこのまま走ろうかぁ」
のどかな平原を進んで2日ほど経つと、段々と緑が減って荒野へと周囲の地形が変化していく。
「そろそろ近くなってきたわねぇ、このあたりは長い間戦いが続いたせいでアンデッドなんかも出るから注意した方がいいわ」
「まぁ、アンデッド出たらタロがただじゃ置かないでしょうね」
「確かに」
「ワフン!」
対アンデッド絶対戦略兵器タロ。と言う冗談はさておき、タロはこの間の素材を用いてさらに強化されている。
特にユキムラにお腹を見せて懇願した、鎧と一体化した爪状武具は以前の斬撃を別次元の物へと進化させている。
特に対アンデッドに情熱を燃やすタロのために、ユキムラは強力な神聖武器に仕立て上げていた。
「今のところタロも穏やかだから大丈夫! 早いとこ向かってしまおう!」
その後タロは周囲のアンデッドを誰よりも早く感知、瞬殺しながら一行はゴルゲン砦へと到着する。
「ようこそいらしたサナダ白狼隊の皆様。私がこの砦の守護を任されているプロストであります」
砦に到着すると白狼隊の一行は来賓のような扱いを受けて司令室まで通される。
そこで紹介されるのはプロスト将軍。このゴルゲン砦を20年以上守り続けている歴戦の名将だ。
50代後半とは思えないほどの鍛え上げられた肉体、白髪が逆に大人の魅力を感じさせるロマンスグレーなおじさまといった見た目だ。その目つきは鋭く一瞬の変化も見逃さない、そういう光が灯っていた。
そんな王国の重鎮が今、ユキムラ達に頭を下げている。
「プロスト将軍そのように頭をお下げにならないでください。我々はただの冒険者ですから……」
ユキムラは深々と頭を下げるプロスト将軍に恐縮してしまう。
「いえいえ、歴戦の勇者ガレオンの小僧を負かすほどの武勇。さらに王からも丁重に扱うように言付けられておりますどうぞ気になさらないように」
ヒソヒソとヴァリィとソーカが話す。
「今小僧って……」
「小僧ってはっきり言いましたね」
「アイツは前に進むしかできん馬鹿ですからな。たまにはいい薬になるでしょう! ハッハッハ!」
プラネテル王国は王様を始めこういった気質の人が多いんだろう。
ユキムラや他のパーティのメンバーも嫌いではなかった。
ユキムラ達は数日王都での滞在を経てハワード王からゴルゲン古城探索の許可を得る。
すでに夏。そこまで猛暑な気候ではないプラネテル王国だが、外を歩けば汗ばむ陽気になってきている。
「外は暑いですが、車内は快適そのものですねー……」
レンが車を運転しながら呟く。
確かに車内は快適そのもの、外の陽の光が気持ちいい。
現在、白狼隊一行はゴルゲン古城へ向かって移動中だ。ゲッタルヘルン帝国と国境を接するプラネテル王国北東に位置するゴルゲン砦、新設された城壁と砦のゲッタルヘルン帝国側に存在する、すでに瓦礫の山に近い建物がゴルゲン古城だ。
ゲッタルヘルン帝国側にはさらに暫く進むと大城壁と呼ばれる、ゲッタルヘルン帝国を囲い込む巨大な建造物にぶち当たる。
プラネテル王国とゲッタルヘルン帝国の小競り合いはこの狭い荒野で幾度となく繰り返されている。
「はいできたよー。これが素麺ってやつね。
このつゆにつけて食べてね。具材は別のせで用意したから適当に一緒に食べてね」
そんな激戦区に今から向かうとは思えないほどゆるーい空気が広がっている。
ユキムラはなんとなく素麺が食べたくなって作ってしまった。
付け合せは蒸鶏やら各種野菜、変わり者としては蜜柑なんかもある。
一旦車を停車させあえて空調を切ってすべての窓を全開にする。
このあたりは夏でもカラッっとしていて草原を流れる風が心地良いくらいだ。
「ああ、いい風が入るねー」
「あ、師匠。僕これ好きです! なんか色々合わせると面白いですね!」
「この間のウドンも美味しかったですが、これも美味しいですね。あ、こっちも合う。
あ、これも意外と……モグモグ」
目の前に山のように積まれた素麺がみるみるうちに減っていく。
「足したほうがいいね、こっちだと茹でる時間とか必要なくて助かるよ」
ユキムラはキッチンへ立つとすぐに大量の素麺を持ってくる。ココらへんはVOシステムさまさまである。
「これ豚肉よね? 冷たくしてみても美味しいのね、サラダとよく合うわ~」
「冷しゃぶって言ってね。俺も大好きだよ」
「師匠あとでレシピ教えてください!」「わ、私も!!」
ユキムラが大好きと聞くと黙っていられない二人だった。
タロも蒸鶏や冷しゃぶをハムハムと味わいながら食べている。
ユキムラは薬味をたっぷり入れて麺つゆもかけるぶっかけ式が好きだ。
薬味も各種似たようなものがこっちにもある。
そもそもVOでもそのまんまのものが大量にあったから当然といえば当然だ。そういう日本の現実じみたところがはいっているところも親しみを持ちやすい点でもあった。
「いい風出てるしこのまま走ろうかぁ」
のどかな平原を進んで2日ほど経つと、段々と緑が減って荒野へと周囲の地形が変化していく。
「そろそろ近くなってきたわねぇ、このあたりは長い間戦いが続いたせいでアンデッドなんかも出るから注意した方がいいわ」
「まぁ、アンデッド出たらタロがただじゃ置かないでしょうね」
「確かに」
「ワフン!」
対アンデッド絶対戦略兵器タロ。と言う冗談はさておき、タロはこの間の素材を用いてさらに強化されている。
特にユキムラにお腹を見せて懇願した、鎧と一体化した爪状武具は以前の斬撃を別次元の物へと進化させている。
特に対アンデッドに情熱を燃やすタロのために、ユキムラは強力な神聖武器に仕立て上げていた。
「今のところタロも穏やかだから大丈夫! 早いとこ向かってしまおう!」
その後タロは周囲のアンデッドを誰よりも早く感知、瞬殺しながら一行はゴルゲン砦へと到着する。
「ようこそいらしたサナダ白狼隊の皆様。私がこの砦の守護を任されているプロストであります」
砦に到着すると白狼隊の一行は来賓のような扱いを受けて司令室まで通される。
そこで紹介されるのはプロスト将軍。このゴルゲン砦を20年以上守り続けている歴戦の名将だ。
50代後半とは思えないほどの鍛え上げられた肉体、白髪が逆に大人の魅力を感じさせるロマンスグレーなおじさまといった見た目だ。その目つきは鋭く一瞬の変化も見逃さない、そういう光が灯っていた。
そんな王国の重鎮が今、ユキムラ達に頭を下げている。
「プロスト将軍そのように頭をお下げにならないでください。我々はただの冒険者ですから……」
ユキムラは深々と頭を下げるプロスト将軍に恐縮してしまう。
「いえいえ、歴戦の勇者ガレオンの小僧を負かすほどの武勇。さらに王からも丁重に扱うように言付けられておりますどうぞ気になさらないように」
ヒソヒソとヴァリィとソーカが話す。
「今小僧って……」
「小僧ってはっきり言いましたね」
「アイツは前に進むしかできん馬鹿ですからな。たまにはいい薬になるでしょう! ハッハッハ!」
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