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174話 GUいっきまーす!!
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超合金のGUおもちゃをウキウキとしまってユキムラがベイストの街領主邸へ向かう。
もちろん白狼隊全員でむかう。
服装は失礼がないレベルできちっとはしているがリゾート仕様だ。
ユキムラはタレ目イケメンなので少し崩したフォーマルな格好というのが最高に似合う。
流し目で人を殺しそうな感じになる。
ソーカの目がハートになっている。
「この度はお招きいただきありがとうございます。サナダ白狼隊のリーダーとサナダ商会の会長をしておりますユキムラと申します」
「こちらこそ一度はお目にかかりたいと思っていた。ベイストの街を治めているラクパです。
これからもよろしく」
ラクパはスキンヘッドで黒黒と日焼けをした初老の男性だ。
身長は160くらいと小柄だが、密度の高い肉体から身長以上の迫力を感じる。
交わした手からもその肉体が飾りでないことが伝わってくる。
美しい花柄のアロハシャツに麻のパンツに落ち着いた色のサンダル、その全てが非常によく似合っている。
「もしかしてうちの商品ですか?」
「ああ、お宅の服は着心地も涼しさも大変気に入っているんだよ」
「光栄です」
ヴァリィが嬉しそうに答える。
「君たちの商店が出来てから、ま、今この部屋もそうだが快適すぎて少しつまらんぐらいだよ。
昔はダラダラと汗を流して仕事して、終わると同時に冷えたビールを飲むのが幸せだったんだけどな」
ニカッと真っ白な歯が見える。
これなら今日持ってきたものも喜んでもらえそうだ。
ユキムラは酒類も色々と用意していた。
「ところで、サナダ白狼隊の皆さんはどうしてこの街にいらしたのかな?
近くの村の生まれというのは嘘だよな?」
少しその体が大きく見えた気がした。
「調べていらしたのですか?」
「いーや、カマをかけた。雰囲気がこの国のものじゃないからな」
「ははは、手厳しい。まぁ今日はそのお話もするつもりなのでちょうど良かった」
ユキムラは冷静なふりをしていたが、内心は今後レンに任せようと反省していた。
「私は来訪者なのです。私たちは神と女神を復活させるため、それといずれくる魔王軍からこの国を守るための準備をしているんです」
「……ふむ、来訪者……伝説の存在と聞いていますが、何か証拠はありますか?」
「証拠と言われると厳しいですが……」
ユキムラはアイテムボックスから濃縮オリハルコンを取り出す。
「これは……?」
「鑑定をお持ちの方はいらっしゃいますか? 見ていただければ我々が異質なことはわかるはずです」
その後呼び出された屋敷の人間の鑑定結果を聞いてラクパはユキムラが来訪者であることを信じる。
「伝説の鉱石をこの目に見ることができるとは……」
鑑定をした学者風の男は何度も何度もオリハルコンを見つめていた。
神話や伝説級の物をこんなところ、と言っては失礼かもしれないが、お目にかかるとは思っていなかったんだろう。
「つまり、あと2年ちょっとで魔王軍が攻めてくる。しかも圧倒的な力で……」
流石に衝撃的すぎる事実だ。
それでも来訪者パワーというのはこの世界において非常に有効だ。
「わかった。他の街の者たちにも王都へもすぐに使いを出そう」
この通り絶大な効果を発揮してくれる。
その後は当たり障りのない歓談になる。
「師匠GUのお話……」
ユキムラはすっかり忘れかけていた。今回の一番大事なことの一つはGUのお披露目だった。
「ほう……街を守るゴーレムですか」
その後場所を移してのGUのお披露目である。
ギルドからも熟練の冒険者も忌憚なき意見を言ってもらうために同行してもらう。
「それでは起動させますね。実際は敵対勢力に自動防衛する形になりますが、今回は手動でターゲットを排除してもらいます」
「そのターゲットは?」
「今タロが連れてきます。あ、来た来た!」
空を見上げれば少し巨大化したタロが何かの首をくわえて飛んできている。
「あ、あれはシーザウルス!! 近海の主じゃないか!?」
「馬鹿な! あの犬は何者だ!?」
「ああ、うちのメンバーのタロです」
タロはGUの正面にシーザウルスを投げ捨てる。
簡単に言えば亀の甲羅から首長竜が生えている。
話を聞くと近海で漁をするものからは悪魔と呼ばれている魔物で今まで何艘もの舟が犠牲になっており、多数の犠牲者を出していた。
当然ギルドの討伐対象、そのランクはA以上だった。
「無理だ、いくら地上でもアイツを倒せたやつはいない!」
「あの甲羅を打ち砕けたやつはいない! 街のものを避難させないと!」
いきなりこんなところに連れてこられたシーザウルスは周囲に怒りを撒き散らかして暴れだそうとしていた。それを見たギルドの冒険者たちやラクパ達は大慌てだ。
「まぁまぁ、落ち着いてください。それではGU起動します。いけガン○ムそいつを倒せ!」
ユキムラはノリノリで手にはめたリングにコマンドを発する。
大変危険な発言をした気がするが、こっちの世界の人間は何も思わない。故にセーフ。
ドゴン。
動き出したGUが消えたと思ったら、シーザウルスの甲羅を殴りつけ大穴を開けていた。
甲羅の内側の反対側に叩きつけられた内臓が潰れ、一撃でシーザウルスは絶命した。
「ああ……ぐちゃぐちゃにしたら剥ぎ取れないじゃないか……」
ユキムラの場違いなつぶやき。
街の人達は口を開き驚愕するしか無かった……
もちろん白狼隊全員でむかう。
服装は失礼がないレベルできちっとはしているがリゾート仕様だ。
ユキムラはタレ目イケメンなので少し崩したフォーマルな格好というのが最高に似合う。
流し目で人を殺しそうな感じになる。
ソーカの目がハートになっている。
「この度はお招きいただきありがとうございます。サナダ白狼隊のリーダーとサナダ商会の会長をしておりますユキムラと申します」
「こちらこそ一度はお目にかかりたいと思っていた。ベイストの街を治めているラクパです。
これからもよろしく」
ラクパはスキンヘッドで黒黒と日焼けをした初老の男性だ。
身長は160くらいと小柄だが、密度の高い肉体から身長以上の迫力を感じる。
交わした手からもその肉体が飾りでないことが伝わってくる。
美しい花柄のアロハシャツに麻のパンツに落ち着いた色のサンダル、その全てが非常によく似合っている。
「もしかしてうちの商品ですか?」
「ああ、お宅の服は着心地も涼しさも大変気に入っているんだよ」
「光栄です」
ヴァリィが嬉しそうに答える。
「君たちの商店が出来てから、ま、今この部屋もそうだが快適すぎて少しつまらんぐらいだよ。
昔はダラダラと汗を流して仕事して、終わると同時に冷えたビールを飲むのが幸せだったんだけどな」
ニカッと真っ白な歯が見える。
これなら今日持ってきたものも喜んでもらえそうだ。
ユキムラは酒類も色々と用意していた。
「ところで、サナダ白狼隊の皆さんはどうしてこの街にいらしたのかな?
近くの村の生まれというのは嘘だよな?」
少しその体が大きく見えた気がした。
「調べていらしたのですか?」
「いーや、カマをかけた。雰囲気がこの国のものじゃないからな」
「ははは、手厳しい。まぁ今日はそのお話もするつもりなのでちょうど良かった」
ユキムラは冷静なふりをしていたが、内心は今後レンに任せようと反省していた。
「私は来訪者なのです。私たちは神と女神を復活させるため、それといずれくる魔王軍からこの国を守るための準備をしているんです」
「……ふむ、来訪者……伝説の存在と聞いていますが、何か証拠はありますか?」
「証拠と言われると厳しいですが……」
ユキムラはアイテムボックスから濃縮オリハルコンを取り出す。
「これは……?」
「鑑定をお持ちの方はいらっしゃいますか? 見ていただければ我々が異質なことはわかるはずです」
その後呼び出された屋敷の人間の鑑定結果を聞いてラクパはユキムラが来訪者であることを信じる。
「伝説の鉱石をこの目に見ることができるとは……」
鑑定をした学者風の男は何度も何度もオリハルコンを見つめていた。
神話や伝説級の物をこんなところ、と言っては失礼かもしれないが、お目にかかるとは思っていなかったんだろう。
「つまり、あと2年ちょっとで魔王軍が攻めてくる。しかも圧倒的な力で……」
流石に衝撃的すぎる事実だ。
それでも来訪者パワーというのはこの世界において非常に有効だ。
「わかった。他の街の者たちにも王都へもすぐに使いを出そう」
この通り絶大な効果を発揮してくれる。
その後は当たり障りのない歓談になる。
「師匠GUのお話……」
ユキムラはすっかり忘れかけていた。今回の一番大事なことの一つはGUのお披露目だった。
「ほう……街を守るゴーレムですか」
その後場所を移してのGUのお披露目である。
ギルドからも熟練の冒険者も忌憚なき意見を言ってもらうために同行してもらう。
「それでは起動させますね。実際は敵対勢力に自動防衛する形になりますが、今回は手動でターゲットを排除してもらいます」
「そのターゲットは?」
「今タロが連れてきます。あ、来た来た!」
空を見上げれば少し巨大化したタロが何かの首をくわえて飛んできている。
「あ、あれはシーザウルス!! 近海の主じゃないか!?」
「馬鹿な! あの犬は何者だ!?」
「ああ、うちのメンバーのタロです」
タロはGUの正面にシーザウルスを投げ捨てる。
簡単に言えば亀の甲羅から首長竜が生えている。
話を聞くと近海で漁をするものからは悪魔と呼ばれている魔物で今まで何艘もの舟が犠牲になっており、多数の犠牲者を出していた。
当然ギルドの討伐対象、そのランクはA以上だった。
「無理だ、いくら地上でもアイツを倒せたやつはいない!」
「あの甲羅を打ち砕けたやつはいない! 街のものを避難させないと!」
いきなりこんなところに連れてこられたシーザウルスは周囲に怒りを撒き散らかして暴れだそうとしていた。それを見たギルドの冒険者たちやラクパ達は大慌てだ。
「まぁまぁ、落ち着いてください。それではGU起動します。いけガン○ムそいつを倒せ!」
ユキムラはノリノリで手にはめたリングにコマンドを発する。
大変危険な発言をした気がするが、こっちの世界の人間は何も思わない。故にセーフ。
ドゴン。
動き出したGUが消えたと思ったら、シーザウルスの甲羅を殴りつけ大穴を開けていた。
甲羅の内側の反対側に叩きつけられた内臓が潰れ、一撃でシーザウルスは絶命した。
「ああ……ぐちゃぐちゃにしたら剥ぎ取れないじゃないか……」
ユキムラの場違いなつぶやき。
街の人達は口を開き驚愕するしか無かった……
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