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211話 海底通路
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大理石を思わせる真っ白な柱が立ち並び、ところどころ静かに天井から落ちる水の柱、床部分は薄っすらと青く床材自体が光っている。
同じ仕組みが天井や柱以外の壁面でも取られていて、非常に神秘的な通路になっている。
「これは……現実とは思えない美しさだな……」
「素敵ですね……」
アスリもソーカもその美しい背景に心を奪われている。
ユキムラとレンはその素材や仕組みのメカニズムに興味を持っていて、ヴァリィはこの美しさを自分の作品に活かせないかと分析をしている。タロはクンクンと周囲を注意しながら先頭を歩いている。
通路はまっすぐと伸びていてどこまで続いているのか先は見えない。
通路上に敵の姿は認めなかった。
警戒は怠らずにホバーボードを使って高速移動していくと少し広いドーム状の部屋へと出る。
「みんな気をつけてね~」
ユキムラの発言と同時に入ってきた入り口と先につながる通路が封鎖される。
左右の扉が開き周囲を囲うように海水が流れ込む、そして水の勢いが落ち着くとサハギン達がびちゃびちゃと扉から出てくる。
蛇のような巨大なシーサーペントも数匹周囲に溜まった水場へズルリと潜っていく。
周囲を円形に囲うように水路が在るためにこれではどの方向から攻撃を食らうか油断ができない。
「……普通ならね。レン、ソーカ一画に防壁張ってそこで迎え撃つ、アスリさんは防壁を背負って自由に狙撃しててください。それ以外はいつも通りで」
全員が素早く動く、水路側に防壁を展開し水路側からの全てを遮断する。
様々な工夫で既に防壁は隔離空間のような強度になっており、よほどのことがなければ突破されることはない。それを背にして前方から襲ってくる敵だけに集中すればいい。
しかも、今回の敵は全て水棲生物。弱点も存在する。
「レン、アスリさんの装備属性の確認は任せた。そしたらソーカ、ヴァリィ、タロ行こうか!」
ヴァリィとタロは味方陣地の前に立ちふさがり、ソーカとユキムラがその前方で敵を迎え撃つ。
アスリは陣地内から弓での援護、レンは魔法での援護と攻撃だ。
陣地後方の防壁に先程から何度か攻撃を受けているが、なにも起きないかのように防壁は佇んでいる。
そのうち攻撃は頻度を下げ、完全に無くなった。
サハギン達の放つ魔法は確実にユキムラ達に当たるのに、ユキムラ達は全く意に介さない。
まさに、水を得た魚のように高速で動く水生生物達を、まるで止まっているかのように次から次へと弓により撃ち抜かれ、刀で切られ、魔法で打たれる。
一方的な蹂躙を受けることになる。
レベルは600に達し、一匹でも外界に出れば世界への厄災となりうる魔物は、サナダ白狼隊によって圧倒的な蹂躙を受ける。
「久々の実戦だが、これだけ準備を整えられておれば緊張もせんな」
アスリも自らの行った攻撃が自分の技量ではなく武具のおかげであることを十二分に理解している。
「そうだ、アスリさんこれ飲んでおいてください。急激なレベルアップでかなり辛くなると思うので、それを防ぐ薬です」
対レベルアップ病ドラッグ。熱感を抑え、痛みを抑え、持続的肉体回復効果、MP回復効果、滋養強壮栄養補給目的の薬だ。
アスリはそのガラスの瓶の中の紫色の液体を一気に流し込む。
想像よりも遥かに味が良かったのに驚いた。
「なんか、腹のあたりがかっかかっかするな……」
「ちょっと感覚が鈍るかもしれませんが、我慢してください。
かなりレベルアップの負担を軽減するはずですから……」
ユキムラは前回のガニ達の症状から今回の薬を作った。
実験なのはアスリにはもちろん内緒だ。
もちろんこの効果は抜群で、アスリは凄まじい勢いでレベルアップすることになったが、熱病にうなされることもなく、通常通りの生活をおくることが出来た。
副作用としてはよる寝付きが悪くなったり、常に火照ったような感覚がある。その程度に治めることが出来た。
アスリはすでに高齢であったため、この程度で済んだのだが、ある程度以上若い人間が飲むと、非常に悶々としてしまうという副作用がしばらくして発見されるのは後の話。
そこからちょっとした主力製品が作られたりするのも、冒険とは関係がない話なのだ。
「扉が開きましたね。問題はなさそうでよかったです」
レンが言うとおり敵を全て排除すると前後の門が再び開く。
こういった仕掛けはこれから先もいくつも用意されていた。
ほぼおなじ戦法で毎回危なげなく敵を撃破して進んでいくことが出来た。
そうして少し毛色の違う場所に出る。
巨大な周囲と雰囲気の異なる扉が存在する部屋へとたどり着く。
「たぶん、この扉の向こうは火山の地下になる。
移動はおしまいみたいだね」
ユキムラの言葉を裏付けるように天井が開き巨大な石像がズーン! と大きな音を立てて落下する。
腕が六本有る阿修羅像を象った石像。
その瞳が怪しく光、全身がブルリと震えるとその石像はまるで生きているかのように動き出す。
「さしずめ扉の守護者といったところじゃな」
「リビングスタチューだね。物理は斬撃じゃなくて打撃系で、レンも魔法は選んでね」
ユキムラの指示で全員武器や装備を換装する。
ここいらへんの意思疎通はすでにバッチリだ。
アスリはレンがついてしっかりと指示している。
とりあえず。中ボス退治だ。
同じ仕組みが天井や柱以外の壁面でも取られていて、非常に神秘的な通路になっている。
「これは……現実とは思えない美しさだな……」
「素敵ですね……」
アスリもソーカもその美しい背景に心を奪われている。
ユキムラとレンはその素材や仕組みのメカニズムに興味を持っていて、ヴァリィはこの美しさを自分の作品に活かせないかと分析をしている。タロはクンクンと周囲を注意しながら先頭を歩いている。
通路はまっすぐと伸びていてどこまで続いているのか先は見えない。
通路上に敵の姿は認めなかった。
警戒は怠らずにホバーボードを使って高速移動していくと少し広いドーム状の部屋へと出る。
「みんな気をつけてね~」
ユキムラの発言と同時に入ってきた入り口と先につながる通路が封鎖される。
左右の扉が開き周囲を囲うように海水が流れ込む、そして水の勢いが落ち着くとサハギン達がびちゃびちゃと扉から出てくる。
蛇のような巨大なシーサーペントも数匹周囲に溜まった水場へズルリと潜っていく。
周囲を円形に囲うように水路が在るためにこれではどの方向から攻撃を食らうか油断ができない。
「……普通ならね。レン、ソーカ一画に防壁張ってそこで迎え撃つ、アスリさんは防壁を背負って自由に狙撃しててください。それ以外はいつも通りで」
全員が素早く動く、水路側に防壁を展開し水路側からの全てを遮断する。
様々な工夫で既に防壁は隔離空間のような強度になっており、よほどのことがなければ突破されることはない。それを背にして前方から襲ってくる敵だけに集中すればいい。
しかも、今回の敵は全て水棲生物。弱点も存在する。
「レン、アスリさんの装備属性の確認は任せた。そしたらソーカ、ヴァリィ、タロ行こうか!」
ヴァリィとタロは味方陣地の前に立ちふさがり、ソーカとユキムラがその前方で敵を迎え撃つ。
アスリは陣地内から弓での援護、レンは魔法での援護と攻撃だ。
陣地後方の防壁に先程から何度か攻撃を受けているが、なにも起きないかのように防壁は佇んでいる。
そのうち攻撃は頻度を下げ、完全に無くなった。
サハギン達の放つ魔法は確実にユキムラ達に当たるのに、ユキムラ達は全く意に介さない。
まさに、水を得た魚のように高速で動く水生生物達を、まるで止まっているかのように次から次へと弓により撃ち抜かれ、刀で切られ、魔法で打たれる。
一方的な蹂躙を受けることになる。
レベルは600に達し、一匹でも外界に出れば世界への厄災となりうる魔物は、サナダ白狼隊によって圧倒的な蹂躙を受ける。
「久々の実戦だが、これだけ準備を整えられておれば緊張もせんな」
アスリも自らの行った攻撃が自分の技量ではなく武具のおかげであることを十二分に理解している。
「そうだ、アスリさんこれ飲んでおいてください。急激なレベルアップでかなり辛くなると思うので、それを防ぐ薬です」
対レベルアップ病ドラッグ。熱感を抑え、痛みを抑え、持続的肉体回復効果、MP回復効果、滋養強壮栄養補給目的の薬だ。
アスリはそのガラスの瓶の中の紫色の液体を一気に流し込む。
想像よりも遥かに味が良かったのに驚いた。
「なんか、腹のあたりがかっかかっかするな……」
「ちょっと感覚が鈍るかもしれませんが、我慢してください。
かなりレベルアップの負担を軽減するはずですから……」
ユキムラは前回のガニ達の症状から今回の薬を作った。
実験なのはアスリにはもちろん内緒だ。
もちろんこの効果は抜群で、アスリは凄まじい勢いでレベルアップすることになったが、熱病にうなされることもなく、通常通りの生活をおくることが出来た。
副作用としてはよる寝付きが悪くなったり、常に火照ったような感覚がある。その程度に治めることが出来た。
アスリはすでに高齢であったため、この程度で済んだのだが、ある程度以上若い人間が飲むと、非常に悶々としてしまうという副作用がしばらくして発見されるのは後の話。
そこからちょっとした主力製品が作られたりするのも、冒険とは関係がない話なのだ。
「扉が開きましたね。問題はなさそうでよかったです」
レンが言うとおり敵を全て排除すると前後の門が再び開く。
こういった仕掛けはこれから先もいくつも用意されていた。
ほぼおなじ戦法で毎回危なげなく敵を撃破して進んでいくことが出来た。
そうして少し毛色の違う場所に出る。
巨大な周囲と雰囲気の異なる扉が存在する部屋へとたどり着く。
「たぶん、この扉の向こうは火山の地下になる。
移動はおしまいみたいだね」
ユキムラの言葉を裏付けるように天井が開き巨大な石像がズーン! と大きな音を立てて落下する。
腕が六本有る阿修羅像を象った石像。
その瞳が怪しく光、全身がブルリと震えるとその石像はまるで生きているかのように動き出す。
「さしずめ扉の守護者といったところじゃな」
「リビングスタチューだね。物理は斬撃じゃなくて打撃系で、レンも魔法は選んでね」
ユキムラの指示で全員武器や装備を換装する。
ここいらへんの意思疎通はすでにバッチリだ。
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とりあえず。中ボス退治だ。
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