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*あなたに、キスのその先を。〜第二夜〜
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ベッドの縁にちょこんと腰掛けてみましたが、なんだか落ち着かなくて……ベッドの上に上がってみます。
掛け布団を半分に折り畳んでよけてから、枕の手前に正座してみました。
やっぱり落ち着きませんっ。
私は色々考えてから、結局ベッドに寝そべって肌布団をかぶりました。
顔を出しているのはなんだか恥ずかしくて、ジワジワと下に降りて布団の中にすっぽりともぐりこみます。
その状態で右にゴロゴロ左にゴロゴロ寝返りを打ちながら、ソワソワとした面持ちで時間を過ごしました。
服は着たままお布団に入ってしまいましたが、正解でしょうか?
ふと脱いだ方がいい?と思いましたが、あまりに準備万端ははしたないのでやめておこう、と思い直します。
それに、想像してみると、修太郎さんに少しずつ服を剥ぎ取られていく方が何だかドキドキする気もして――。
って私、何を考えているのでしょうっ!
ひゃー、は、恥ずかしいですっ。
思わず布団の中で顔を覆って真っ赤になってもじもじしていたら、
「随分、楽しそうですね?」
不意に声をかけられて、お布団をはぎ取られました。
「ひゃっ、しゅ、修太郎さんっ」
いつの間にいらしてたのですかっ。
その問いかけは、私の上に覆いかぶさっていらした修太郎さんの唇で封じられました。
「っ、……んっ」
ふと見ると、修太郎さんは、私と違って、下着――トランクス?――一枚だけで。
肩に掛けていらした、シャンプーの香りを纏ったフェイスタオルが、彼が私の上に屈んでいらした際に、頬を軽くくすぐりました。
それだけでゾクッとしてしまう私、変でしょうか。
い、いよいよ……なのですっ。
私、今日こそは、愛する修太郎さんとひとつになれるでしょうか。
***
一旦唇を離していらした修太郎さんが私をじっと見下ろしていらして、フッと柔らかく微笑んでおっしゃいました。
「しっかり服を着ていらっしゃるところが日織さんらしいですね」
布団を頭からかぶっていらしたので、もしかしたら裸でいらっしゃるのかと期待したんですが、とくすくす笑う修太郎さんに、私は真っ赤になります。
「あ、あのっ、だって私、しゅ、修太郎さんに、ぬっ……――」
ぬ、脱がせて頂きたくて……ごにょごにょ。
後半は消え入りそうな小声になったので、彼の耳には届いていないかもしれません。
でも、そういう理由なのですっ。
脱いでおくことだって一応少しは考えたんですよ?
でも……でも……。
そんなことを考えていたら、いつの間にか身体に熱が点ったようで、勝手に頬が熱くなってきます。
熱に潤んで、涙がうっすら滲んだ瞳で修太郎さんをじっと見上げたら、彼がうっとりするような官能的な表情をなさいました。
「――脱がせる楽しみを残しておいてくださったんですね」
そうおっしゃって、小さく生唾を飲まれたのが分かりました。
修太郎さんの喉が小さく上下するのを見て、「今からこの人に食べられてしまうんだ」と直感的に思った私は、下腹部にキュンとした切なさを感じて腿をすり合わせました。
そんな私の反応を知ってか知らずか、修太郎さんがもう一度口付けていらっしゃいます。
私は、うっとりと目を閉じて彼のキスを受けました。
修太郎さんの舌が、私の唇の隙間を割り開くようにそっと舐めていらして、私は思わず吐息を漏らします。
「はぁ、っ」
くすぐったいような、ゾクッとするような、何とも言えない心地よさが、身体に広がってきます。
「修、太郎さん……大好きです……」
私はキスの合間を縫うように、修太郎さんにそう告げると、唇を開いて彼の舌先を受け入れました。
想いを口にしなければ、私の中にある好きという感情が、身体の中一杯に溢れかえって、おかしくなってしまいそうです。
掛け布団を半分に折り畳んでよけてから、枕の手前に正座してみました。
やっぱり落ち着きませんっ。
私は色々考えてから、結局ベッドに寝そべって肌布団をかぶりました。
顔を出しているのはなんだか恥ずかしくて、ジワジワと下に降りて布団の中にすっぽりともぐりこみます。
その状態で右にゴロゴロ左にゴロゴロ寝返りを打ちながら、ソワソワとした面持ちで時間を過ごしました。
服は着たままお布団に入ってしまいましたが、正解でしょうか?
ふと脱いだ方がいい?と思いましたが、あまりに準備万端ははしたないのでやめておこう、と思い直します。
それに、想像してみると、修太郎さんに少しずつ服を剥ぎ取られていく方が何だかドキドキする気もして――。
って私、何を考えているのでしょうっ!
ひゃー、は、恥ずかしいですっ。
思わず布団の中で顔を覆って真っ赤になってもじもじしていたら、
「随分、楽しそうですね?」
不意に声をかけられて、お布団をはぎ取られました。
「ひゃっ、しゅ、修太郎さんっ」
いつの間にいらしてたのですかっ。
その問いかけは、私の上に覆いかぶさっていらした修太郎さんの唇で封じられました。
「っ、……んっ」
ふと見ると、修太郎さんは、私と違って、下着――トランクス?――一枚だけで。
肩に掛けていらした、シャンプーの香りを纏ったフェイスタオルが、彼が私の上に屈んでいらした際に、頬を軽くくすぐりました。
それだけでゾクッとしてしまう私、変でしょうか。
い、いよいよ……なのですっ。
私、今日こそは、愛する修太郎さんとひとつになれるでしょうか。
***
一旦唇を離していらした修太郎さんが私をじっと見下ろしていらして、フッと柔らかく微笑んでおっしゃいました。
「しっかり服を着ていらっしゃるところが日織さんらしいですね」
布団を頭からかぶっていらしたので、もしかしたら裸でいらっしゃるのかと期待したんですが、とくすくす笑う修太郎さんに、私は真っ赤になります。
「あ、あのっ、だって私、しゅ、修太郎さんに、ぬっ……――」
ぬ、脱がせて頂きたくて……ごにょごにょ。
後半は消え入りそうな小声になったので、彼の耳には届いていないかもしれません。
でも、そういう理由なのですっ。
脱いでおくことだって一応少しは考えたんですよ?
でも……でも……。
そんなことを考えていたら、いつの間にか身体に熱が点ったようで、勝手に頬が熱くなってきます。
熱に潤んで、涙がうっすら滲んだ瞳で修太郎さんをじっと見上げたら、彼がうっとりするような官能的な表情をなさいました。
「――脱がせる楽しみを残しておいてくださったんですね」
そうおっしゃって、小さく生唾を飲まれたのが分かりました。
修太郎さんの喉が小さく上下するのを見て、「今からこの人に食べられてしまうんだ」と直感的に思った私は、下腹部にキュンとした切なさを感じて腿をすり合わせました。
そんな私の反応を知ってか知らずか、修太郎さんがもう一度口付けていらっしゃいます。
私は、うっとりと目を閉じて彼のキスを受けました。
修太郎さんの舌が、私の唇の隙間を割り開くようにそっと舐めていらして、私は思わず吐息を漏らします。
「はぁ、っ」
くすぐったいような、ゾクッとするような、何とも言えない心地よさが、身体に広がってきます。
「修、太郎さん……大好きです……」
私はキスの合間を縫うように、修太郎さんにそう告げると、唇を開いて彼の舌先を受け入れました。
想いを口にしなければ、私の中にある好きという感情が、身体の中一杯に溢れかえって、おかしくなってしまいそうです。
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