【完結】【R18】結婚相手を間違えました

鷹槻れん

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22.結葉の告白

お願い、最後まで黙って私の話を聞いて?

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「私ね、あの雪の日の翌日から夫に監禁されたの……」

 結葉ゆいはが一息に告げたら、そうが息を呑んだのが分かった。

そうちゃんも気づいたよね? これは、足枷あしかせを付けられてたあと

 足首をさすりながら言ったら、そうが思わず、と言った調子で腰を浮かせて苦しそうに眉根を寄せた。

結葉ゆいは、それって俺がっ……!」


 旦那を牽制けんせいしたせいだよな!?という声が聞こえてきそうで、結葉ゆいはは慌ててそうの言葉をさえぎる。

 あの雪の日、そう結葉ゆいはを心配して夫の偉央いおに意見してくれた。
 それが、偉央いおを焚き付ける火種になったのではないかと思ったんだろう。

 だけど、あの直後、偉央いおはちゃんと結葉ゆいはの訴えを信じて怒りを収めてくれたことを、結葉ゆいはは覚えている。

 だから、偉央いおを壊す決定打になったのはそれじゃない。

 きっと、一度は信じようと思った結葉ゆいはが、偉央いおを裏切ったと思わせてしまったあのカップたちこそが真の原因なのだ。

 だから――。

そうちゃんのせいじゃないよ? 全部私がいた種だから。――きっと言いたいことは沢山あると思うけど……お願い。最後まで……黙って私の話を聞いて?」

 言って、じっとそうを見つめたら、こちらに半身乗り出していた腰を落ち着けて、そうが一言「……分かった」と答えてくれた。

 偉央いおには言えなかった、「私の言葉を聞いて欲しい」と言う意思表示が、そうにはすんなり出来てしまえたことに内心驚いた結葉ゆいはだ。

 きっとそうがまとうオーラが、結葉ゆいはを威圧してこないからだろう。



 結婚して程なく始まった、夫からの精神的な締め付けと、肉体的な拷問の数々。

 それらをずっと甘んじて受け入れてきたことが、今回の監禁に繋がったんだと結葉ゆいはは思っている。


「私、嫌なことは嫌だってちゃんと偉央いおさんに言わなきゃいけなかったのに」

 まるで諦めたみたいに、長い年月それをしないで来てしまった……。

 偉央いおの反応をビクビクと怖がって、夫と向き合おうとしてこなかった代償が最終的に監禁に繋がった気がする。

 偉央いおの行動がどんどんエスカレートして、日に日に締め付けが強くなっていくのを、心を殺して甘んじて受け入れていたのは、他ならない。自分自身なのだと今なら分かる。

 足枷を付けられる前に、こんな風に外部へSOSを出すことだってきっと出来たはずなのに。

 それを出来ないと思い込んで殻に閉じこもっていたのは結葉ゆいは自身だ。
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