全てを失った僕は生きていけるのだろうか?

ナギサ コウガ

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36.家長の資格

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Es's eyes

 珍妙な服装をした者達が俺達の目の前にいる。
 邑の外壁を破壊し相当数の死傷者を出した連中の仲間だという。
 交渉したいという連絡が邑長宛にあったそうだ。邑の代表者で話し合った。その結果イキシ邑代表して邑長と俺達役員が話し合いの場に出たのだ。
 交渉は邑の外で簡単な座席を設けて行う。流石に正体不明の連中を邑の中にいれる訳にはいかない。
 どんな要求をするのか、場合によっては我々を害する攻撃を仕掛けてくる可能性も想定したため我らは緊張に満ちていた。
 だが、拍子抜けする程穏やかな口調で相手は交渉を進めてくる。しかし、その内容は降伏勧告だった。それも無条件での屈服を要求だ。
 言っている事と主張が全く一致しない。何なんだ!
 
 当然だがこんな要求を飲めるわけがないだろうが!
 ふざけやがって!
 
 しかし意外な事に邑長は反発してこない。大人しく受け入れの姿勢に見えるのだが。
 しかも、無条件では話し合いが進まぬと条件提示をした。
 何故だ?
 他の役員の様子を見てみると・・・半々か。意外にも抵抗する者が少ないようだ。
 確かに邑の外壁を破壊する力を持っている連中だ。戦いで抵抗する事は難しいとは誰にでも分かる。俺も本気で戦うつもりは無い。
 このイキシ邑は武家がそれ程多くない。よって武力も決して強くない。所詮自衛のための集団だ。中程度だろう。近隣で絶対的な武力を持つネルヤ邑には遠く及ばない。
 その通りなのだが邑長があっさりと戦意を失うとは意外だった。
 やはり外壁を破壊された事が理由なのだろうな。邑長はそのさまを見ていた。俺は直接見ていない。
 それが余程衝撃的だったのかもしれない。心を折られたのだろう。邑長もそれまでの人物だったという事か。
 
 俺は違う!
 ここで屈してしまうわけにはいかない。俺の野望の為には諦める訳にはいかないんだ!
 いっその事邑から出て新しく邑を興すのもいいか。”家”を引き連れて南に向かうのも一考だ。
 ああ、そうだ。
 これを機会として家長宣言をしよう。
 この邑・・・イキシ邑は暴力に屈し侵略者の傘下に入る事を決める事になりそうだ。だがソリヤ家は屈せず抵抗をするため邑を出る。それを率いるのは俺だ。
 この場は適当に話を合わせよう。流れからして数回の交渉は必要になるだろう。その間に邑を出る。
 表面上は降伏するのは無念であるという体裁で通そう。
 ソリヤ家は屈しないと意思表示をするのだ。
 俺は家長なのだから。


A's eyes
 
「姉さんおかえりなさい!」
「ロッタ、ただいま~。元気していた?」

 家に帰るなりロッタが勢いよく私の元に飛び込んでくる。相変わらず元気いいわ~。先程までの嫌な気持ちが少し紛れるようだわ。
 それにしても邑の様子は思ったより酷かったわね。
 どうやったら外壁をあそこまで粉砕できるのよ?
 同行されたソニヤさまも顔を青ざめておられたわね。そうだよね。同じ集団にソニヤさまのキュメネ邑も襲われ制圧されたのだから。多分そうだと思う。
 当時は夜だから良く分からなかったようだし。こんな特異な者達が全く関係していないと言う事は考えづらいと思うのよね。
 この壁を見たらそうなっちゃうよ。ライラですら厳しい顔をしている。ここまで凄い事になるとは思ってなかったんだろうな。実際に私だってそうだもの。
 とんでもない破壊力を持った異能持ちがいるものね。
 ロッタを抱きしめながら今後の事を考えてみるのだけど・・・。
 あの圧倒的な破壊力を持つ集団。その気になれば邑全部を破壊する事も可能だわ。明らかに圧倒的な力を持つ異能持ちがいる。多分相当数の異能持ちがいると思った方が良いかもね。
 この異能持ち達は邑に降伏勧告をしていると聞いたわ。あくまでも推測だけども、邑長は降伏勧告を受け入れるんじゃないかしら。
 いかつい顔や体しているけど実は小心者だもの。今もどこかで心臓バクバクしているかと思うと、何か笑えるわ。本当に降伏したら笑えないけどね。

 今回の圧力でイキシ邑は現状の体制を継続するのは難しいんじゃないかしら?
 ソリヤ家としても何らかの対応は必要よ。
 まずは、母とロッタは逃がした方がいいと思うの。私達は降伏後にどのような扱いを受けるか分からないもの。特に母は体が弱っているわ。酷い扱いになれば耐えられないもの。
 口実は本家の血を守るためとすれば良いでしょう。ライラはどう思うか分からないけど拒絶はしないと思うのよね。
 ソニヤさまはご自身の判断にお任せするしかないけど。私達の都合で勝手に連れてきてしまったから基本はお世話するつもりよ。
 だから・・できればすぐにでも出た方が良いのだけど。日のあるうちは難しいわね。夜になってからソリヤ家専用の出入口から出れば気づかれないでしょう。
 問題は謎の集団が邑を監視しているかだ分からない点かしら。でも、かなりの確率で監視は無いと思うのよね。
 聞いた話ばかりだけど謎の集団は近隣の邑を掌握しようとする動きを見せているようだし。集団自体は相当な人数がいると思うのだけど。
 そのような大人数が近隣に駐屯していて誰も気づかない訳がないと思うのね。だからこの邑周辺に来ている人数はそんなに多くないはずよ。
 どこかに拠点がある訳だし、そこを守る人員も必要よ。この近隣は多くても十人はいないと思うのよね。
 だとすると簡単に監視に人数は割けないわ。私達のような異能があり、その異能次第だけども。一人で監視はできるかもしれない。でも、そんな都合よく異能がある訳ないわ。
 だから監視は無い。あっても私達がいればなんとか出し抜ける。
 
 
 そうね。そうしましょう。
 私達は避難するわ。最低限の荷物で移動よ!
 避難の場所候補は今の所一つしかないわ。
 問題は家長代行の叔父ね。会議が終わった後にどのような行動をとるかだわ。
 
「?姉さん、どうしたの?」

 あらら、いけない。考えに沈みすぎたわね。
 
「ううん。大丈夫よ~。今日はお客様をお連れしたのよ。疲れているから客間で休んで頂きたいのよ。お部屋は大丈夫かしら~」
「え?誰?お兄さんが戻ってきたの?」

 う・・ロッタの目が輝いている。随分とケイくんに懐いていたのね。ケイくんでなくてごめんね~。

「違うわ。ここの邑もそうなのだけど他の邑も色々問題が出ているのね。今回はキュメネ邑の邑長のお嬢様をお連れしたのよ」
「え?なんでキュメネ邑の人が来るの?姉さん危ない事したの?」

 がっかりした顔から問い詰める目になるロッタ。いつも思うけど感情の切り替えが早いわよね。でもね・・私が危ない事いつもしているみたいな言い方はダメよ。
 
「なんで危ない事になるのよ。あちらの邑に事情があってイキシ邑に来ていただく事になったのよ~」
「へ~、そうなんだ。でもこの邑は危ないって聞いたよ。お客様をお招きして大丈夫なの?」
「あらまあ、ロッタまで知っているのね。そうね、確かに危ないみたいね。でも、まずはお客様にご挨拶よ~」
「わかったよ~」

 うん、ロッタは可愛らしい笑顔が一番ね。
 では、家の入口に待たせているソニヤさまをとりあえず家にお招きしないとね。ライラが一緒にいるから問題事にはならないけど。現状を考えると目立つのはまずいわ。
 私が外に声を掛けるとライラと一緒にソニヤさまが入って来る。ソニヤさまは疲れているのもあるから表情が優れない。邑の破壊された壁も見たしね。
 とにかく疲れているのは確実だから休ませてあげたいのだけど。ちょっとまだ厳しい。ドタバタしているのよ。ソニヤさまごめんなさい。
 ロッタへの紹介もそこそこに客間に案内する事にしましょう。ライラは母の様子を見にいくのかしら。ついてこなかったわね。
 客間といっても簡単な寝具とテーブルがあるのみ。詳しい話は休んでもらった後にしよう。夜になる数時間だけどね。
 客間から戻る時に母の容態を確認しないとね。今、体調が酷いとちょっと困るもの。さてと、忙しくなってきたわ。

「お母様のお加減はどう?」
「今日はいつもよりちょっぴり良いみたい。ベットから出てお洋服作っているから」
「あらあら。でも無理をさせちゃダメよ。お母様はすぐ無理しちゃうから」
「わかっているよ。お母様に念を押したもん」
「ええ、無理は禁物よ。多分数日内に邑から出る事になると思うのよ。無理しないように二人で見てましょうね」
「・・・緊急事態なの?邑の人はまだみんな知らないんだよね?」
「そうね、役員以上と私達のような一部の家だけ知っている事ね。壁が破壊されているのは殆どの人が知っていると思うけど。詳細な状況は知られてないかも」

 とは言ったものの・・・ね。
 役員達でも詳細は分からないかも。叔父がそこに参加していたみたいだけど。一応家長代行のだからね。どうせ話し合いの結果は私達には共有されないだろうし。
 ま~、そこは今更ね。このままだと邑は現状を保つことは難しいのは私にも分かるわ。
 だから”家”を優先しないと。

 母の様子を見に行こうとしたら玄関が騒がしい。
 この、激高した声は・・・叔父ね。
 いつも声高に威圧してくるから分かりやすいわ。いい加減うるさいんですけど。
 相手はライラかしら?
 ロッタに母の元に行くようお願いをして私は玄関に向かう。
 
 本当にうるさい。
 顔を真っ赤にして怒鳴っているわ~。

「うるさい!今から俺が家長だ!俺の指示に従え!」
「家長の決定は長老達でもできない。それはあくまでも推薦だ。最終的には本家の代表が決める事だ。今の本家の代表は私だ。私はその件について何の決定もしていない」
「そんな手続きは要らないんだよ!この緊急時に悠長な合議をしている暇はないだろうが!家長代行がいるんだ!代行に全ての権限を集約して構わんだろうが!」

 はぁ~。何をやっているの。
 家長になるですって?あり得ない。ライラの主張が全面的に正しいからね。
 緊急事態であろうとそこは変えられない。とうとう本音を出してきたみたいね。
 ライラは冷静に対処しているようだけど・・・。うん、イラついているわね。やっぱり我慢していたのね。
 叔父は怒り心頭ね。ずっとライラを睨んでいる。
 そんなの私達にとっては何の威圧にもならないのを知っているのかしら。
 だって、叔父のエスコは異能を持っていないのよ。異能持ちの私達からすれば全く怖くない相手だもの。
 せめて私達を凌ぐ能力を持っていないと。家長を宣言するにしても一応実力を示して貰わないとね。力も無く家長をなれるはずもないでしょうに。何も分かっていないわね。
 逆上した叔父はライラに向かって拳を振り上げたわ。
 でも、簡単に躱されて、すぐに逆手にロックされて地面に転がされているわ。あっという間のライラの早業ね。
 ほらね。
 全く分かっていないわ。怒りの表情からあっけにとられている顔になっているわ。ライラにそんな能力があると分かって無かったみたい。本当に何も知らないのね。
 分家で異能も持っていない叔父に家長になる事なんて無理なのよ。これで少しは理解してもらえるといいのだけど。
 ライラは私に視線を移してから叔父を睨んでいるわ。あらあら、結構怒っている顔しているわね。

「叔父上。本家代表の資格を使って貴方を罷免する。家長たるもの本家の血筋を守らないといけない。本家の代表たる私に腕力による実力行使をしようとした。守るべき本家代表の私にだ。貴方には家長代行の資格は無い。この件の証人は私の姉であるアイナ、それとキュメネ邑客人ソニヤ殿だ。この証人を持って家長代行の資格停止とする。今後の家長代行は私が務める。宜しいな」

 あら、ソニヤさまを証人に使ったわね。
 確かに賑やかだったから気になって客間から出てこられたみたいだけどね。家の中は自由にしていいと伝えたから咎める事はできないし。まぁ丁度良いかしら。
 それにしても、この叔父は何を考えているのかしら?
 家法もしらないで家長代理なんておかしいと最初から思っていたのだけど。これ程知らないとは思ってなかったわ~。今ライラが言った事は幼いロッタですら知っているのよ。そんな事も理解していないなんて。
 もともと叔父には資格が最初から無かったと言う事ね。これは”家”の長老達も相応の罰を与えないといけないわね。そこは未来の家長であるライラに任せましょう。
 それにしても家長関連の懸念が解決してよかったわ~。これで心置きなく邑から出れるもの。
 その前に事前に確認しておかないといけないわね。今日はもう遅いから明日の早朝に出て確認しようかしら。



L's eyes

 我が家で叔父のエスコが狼藉に及んだ。おかげで家長代行資格喪失の条件が整う。
 すぐに姉とソニヤ殿も同行してもらってソリヤ家の集会所に向かった。勿論、相手となる長老達も招集する。
 そこで叔父の不始末を報告した。最初は反論ばかりで信じようとしない長老達。
 姉も含め叔父の蛮行を訴る。姉以外にも証人がいた事を強調する。ソニヤ殿も私達の主張を全面的に支持してくれた。
 その後色々やりとりを経て長老達も渋々ながら承認したのであった。
 折よくソニヤ殿が目撃してくれた事が結果として良かったのだと思う。
 ソリヤ家としての判断は下った。
 叔父は勿論その家族も分家の最下位となり発言権を失った。長老達も私が正式に家長になるまでは独断はしない事を誓わせる。

 これで懸念事項だったソリヤ家家長についても目処がたった。
 でも私が家長になる事で良いのだろうか?

 ソニヤ殿と並んでいる姉は私の目の前を歩いている。二人で色々情報交換を含めた話をしているようだ。
 少し前に会ったばかりなのに何年もの付き合いがあるような親しさだ。我が姉はコミュニケーション力が優れている。これは私には無い能力だ。
 しかも異能では無いのだ。姉本来の性格に所以する。私には絶対無理な能力だ。
 同じ姉妹なのに私だけ性格が違う。どうにも私は姉やロッタのような事ができない。家長ともなれば似たような事ができないといけないのだろう。
 ふと姉が振り向き声をかけてくる。

「ライラ、すこ~し相談があるのだけど。いいかしら~」
「何かしら?キュメネ邑関係では私達は現状何もできないよ」
「違うのよ~。避難の事よ~。ちょっと今は危ない状況じゃない?考えておくべきだと思うのよね~」

 成程。
 そっちの話か。確かにその件については考えていた。イキシ邑はもう安全では無い。少なくても本家全員は避難しておくべきだろう。そこは同意する。

「確かにそうね。でもどこに避難するつもり?母上の移動は大丈夫なの?」
「うん?避難先は考えているよ~。大丈夫。森の小屋じゃないから~。お母様も任せて」

 にっこりと確信がある目で姉は返事する。この表情の時の姉は強い。安心して任せられる。
 私は父上の指名で次期当主とされていたけど、本当は姉が当主に相応しいかもしれない。
 安心感がとんでもなくある。見た目と違って姉は頼りになるからだ。幼い頃から変わらない。

「どこにいくかは姉さんに任せるよ。出るときにでも教えて。避難先に行くのは姉さん、ロッタ、母上、ソニヤ殿でいいの?」
「そうね。お母様の体調は良さそうだから外出は大丈夫だと思うわ。必要な荷物は台車に乗せるから問題無し。お母様も一緒に乗ってもらうつもり。ライラさえよければ近々に専用口から出るわ~」
「姉さんが良ければそうした方がいい。私は”家”を守る必要があるから残るよ。邑がどうなるか次第だけど、場合によっては森に一族と避難するつもりよ」
「そうよ。相手の実力が分からないからね。無理は禁物よ。”家”を守るならなおの事無理はダメ。叔父から邑長達の決定は聞いたのでしょう?」
「ええ。まだ判断はつかないみたい。謎の集団は数日後にまた来ると言っていたようだから。それまでに対策を練るつもり」
「了解。じゃぁ、避難先準備を進めていくね~」

 ”家”の対処はこれでなんとかなるか。あとはイキシ邑の動きか。
 謎の集団の正体を探らないといけないのだけど。時間と人が足りない。
 やっぱり避難を軸に対策を考えるしかないのだろうか。
 可能であれば邑は存続して欲しいのだけど。

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