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世界統一編
特訓4
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開始から一時間半が経った。
サリアはこの街で一番高い、エリーシアの城の上から状況を眺めていた。
「居ない。何処に行ったのかしら?」
全員で泰斗を探しているが、見つかったという情報は無かった。
更に時間は経ち、お昼過ぎになった。
ここでようやく、泰斗を見つけたという情報が入ってきた。
サリアは早速、情報にあった場所を見た。
「千里眼!」
確かに情報通り、泰斗がいた。
「さてと、どうすればいいか」
日没まで四時間ほど。闇雲に走り回ったところで、泰斗を捕まえる事は出来ないだろう。かと言って、三十人そこらで待ち伏せや挟み撃ちが成功するともおもえない。
サリアは泰斗を目で追いかけながら、考えた。
・・・ちょっと待てよ。そもそも、泰斗を僕のチームが捕まえたとして、他のチームはどうなるのだろうか?そこで終了か?いや、泰斗は特にそんな事は言っていない。
「・・・・・」
もしチーム関係が無く、全員でかかれば、泰斗を捕まえる確率が上がる!
サリアは結論を導き出すと、近くにいる兵士に声をかけた。
「至急、残り二チームに連絡を!手を組んで泰斗を捕まえると伝えて!」
「分かりました!」
サリアの言葉を聞いた、ヒース軍の戦士の一人は、すぐさまサタンとゴンドロスに伝えに行った。
一時間後。サリアの元にサタンとゴンドロスが到着した。
「一体どういう事だ?」
「全くだ。手を組むだと?手を組んだら三チームに分けた意味が無かろう」
ゴンドロスの意見にサタンはコクンと頷いた。
「そう思うのも仕方ないと思っているが、そもそも泰斗は、手を組んではいけないなどと言ってはいなかった」
「確かにそうだが・・・。では何故、三チームに分ける必要がある?」
確かに、サタンの言う通りだ。手を組んで捕まえる目的なら、わざわざ三チームに分ける必要は無い。
「恐らくだけど、三国の協力をより強固にする為じゃないかな?我々は強いよ。ただ、全体的にバラバラだとその強さは落ちる」
「確かに・・・」
「だからお願い!僕のこの作戦に協力して欲しい!」
サリアは頭を下げた。その行動はサリアにとって初めての行動だった。泰斗に出会う前のサリアだったら絶対にしなかったであろう行動である。
「僕は、どうしても勝ちたい!泰斗に勝ちたいんだ!」
「・・・よかろう」
「ゴンドロス・・・!」
「いいのか!?」
「ああ。協力してやるぞ。小さな姫さんよ」
「俺も協力してやる」
「サタン・・・。二人ともありがとう!」
「その代わり、この修行の指揮はお前が取れ!わかったな?」
「もちろんそのつもりさ」
サリアはニヤリと笑いながら、鞄から将棋盤と駒を取り出した」
「これは一体・・・」
サタンが、サリアのだした不思議な物体を見て、呟くようにそう言った!
「これはショウギと言うもので、泰斗がいた世界の遊び道具だよ。この遊び道具は頭を使った遊び道具で、王を取れば勝ちなんだ」
「しかし、それとこの修行とどう言う関係があるのだ?」
「普通は相手と同じ数の駒で対戦するのだけれど、今回だけは、敵は一人。故に、王が一つだけ。こっちは、兵が百人足らずいるけど、駒の数が足りないけど、まあ良しとしよう。で、王が僕で飛車がゴンドロス。角行がサタンだとして・・・」
サリアは頭をフル回転させ、将棋の駒をパチンパチンと打っていく。その光景を見たサタンとゴンドロスは、一体何をやっているのか分からず、頭を抱えた。
「よし!これで勝てる確率が上がるはず!」
サリアはニヤリと笑みを浮かべながら、将棋盤を眺めた。
サリアはこの街で一番高い、エリーシアの城の上から状況を眺めていた。
「居ない。何処に行ったのかしら?」
全員で泰斗を探しているが、見つかったという情報は無かった。
更に時間は経ち、お昼過ぎになった。
ここでようやく、泰斗を見つけたという情報が入ってきた。
サリアは早速、情報にあった場所を見た。
「千里眼!」
確かに情報通り、泰斗がいた。
「さてと、どうすればいいか」
日没まで四時間ほど。闇雲に走り回ったところで、泰斗を捕まえる事は出来ないだろう。かと言って、三十人そこらで待ち伏せや挟み撃ちが成功するともおもえない。
サリアは泰斗を目で追いかけながら、考えた。
・・・ちょっと待てよ。そもそも、泰斗を僕のチームが捕まえたとして、他のチームはどうなるのだろうか?そこで終了か?いや、泰斗は特にそんな事は言っていない。
「・・・・・」
もしチーム関係が無く、全員でかかれば、泰斗を捕まえる確率が上がる!
サリアは結論を導き出すと、近くにいる兵士に声をかけた。
「至急、残り二チームに連絡を!手を組んで泰斗を捕まえると伝えて!」
「分かりました!」
サリアの言葉を聞いた、ヒース軍の戦士の一人は、すぐさまサタンとゴンドロスに伝えに行った。
一時間後。サリアの元にサタンとゴンドロスが到着した。
「一体どういう事だ?」
「全くだ。手を組むだと?手を組んだら三チームに分けた意味が無かろう」
ゴンドロスの意見にサタンはコクンと頷いた。
「そう思うのも仕方ないと思っているが、そもそも泰斗は、手を組んではいけないなどと言ってはいなかった」
「確かにそうだが・・・。では何故、三チームに分ける必要がある?」
確かに、サタンの言う通りだ。手を組んで捕まえる目的なら、わざわざ三チームに分ける必要は無い。
「恐らくだけど、三国の協力をより強固にする為じゃないかな?我々は強いよ。ただ、全体的にバラバラだとその強さは落ちる」
「確かに・・・」
「だからお願い!僕のこの作戦に協力して欲しい!」
サリアは頭を下げた。その行動はサリアにとって初めての行動だった。泰斗に出会う前のサリアだったら絶対にしなかったであろう行動である。
「僕は、どうしても勝ちたい!泰斗に勝ちたいんだ!」
「・・・よかろう」
「ゴンドロス・・・!」
「いいのか!?」
「ああ。協力してやるぞ。小さな姫さんよ」
「俺も協力してやる」
「サタン・・・。二人ともありがとう!」
「その代わり、この修行の指揮はお前が取れ!わかったな?」
「もちろんそのつもりさ」
サリアはニヤリと笑いながら、鞄から将棋盤と駒を取り出した」
「これは一体・・・」
サタンが、サリアのだした不思議な物体を見て、呟くようにそう言った!
「これはショウギと言うもので、泰斗がいた世界の遊び道具だよ。この遊び道具は頭を使った遊び道具で、王を取れば勝ちなんだ」
「しかし、それとこの修行とどう言う関係があるのだ?」
「普通は相手と同じ数の駒で対戦するのだけれど、今回だけは、敵は一人。故に、王が一つだけ。こっちは、兵が百人足らずいるけど、駒の数が足りないけど、まあ良しとしよう。で、王が僕で飛車がゴンドロス。角行がサタンだとして・・・」
サリアは頭をフル回転させ、将棋の駒をパチンパチンと打っていく。その光景を見たサタンとゴンドロスは、一体何をやっているのか分からず、頭を抱えた。
「よし!これで勝てる確率が上がるはず!」
サリアはニヤリと笑みを浮かべながら、将棋盤を眺めた。
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