俺、異世界で嫌々勇者やってます

毛穴翔太

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世界統一編

それぞれの生き方6

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 マヤが手紙を抱きしめて三十分くらい経った。ようやく、落ち着いたのか、手紙を泰斗に渡した。
「少しは落ち着いたか?」
「うん・・・」
 マヤの目は泣き過ぎて赤くなっていた。
「さてと落ち着いたところで、お前に提案がある」
 泰斗はそう言うと、サリアの方を見た。サリアは、泰斗を一瞬見ると小さく頷き、マヤの側へと近づいた。
「マヤに僕の後を継いで欲しいんだ」
「え!?」
「今の君なら、前領主様のようにより良い領主になれる。この僕が保証する!」
「で、本音は?」
「泰斗の世界に行って、一緒に暮らす!」
「・・・・・」
「でもね、マヤ。僕は君を信じているんだ。今回は道を踏み外したけど、踏み外した人間って奴は其れを教訓に新しい道を作ると僕は思っている」
「まあ、何度も何度も踏み外す人間もいるけどな」
「泰斗様!」
 泰斗はエリーシアに怒られた。
「さてどうする?受けるか受けないか。其れはお前で決めるしかないぞ?」
「私に出来ますか?」
「そりゃあやってみないと分からんな。だが、破壊神を復活させて世界を破壊すると言う考えを違う方法で活かせるのではないか?其れにお前らで破壊されたところをお前が責任を持って良い方向へと導くのもいいんじゃないか?まあ、逆にこの世界を破滅へと向けるのもお前の自由だ。まあ、その場合、他の領主が黙っちゃいないと思うけどな」
 泰斗はそう言うとくるりと体の向きを変えて、ドアの方へと向かった。
「やる!私はお父さんとサリア様の後を受け継いで、領主をやる!」
「領民がクーデターを起こしてもか?」
「くーでたーと言う意味が分からないけど、其れでも私はやる!この世界を良い方向へと向ける為に」
「良いんじゃねえか?」
「うん。泰斗様。私頑張る」
「そう言えば、最後に一つ気になる事があった」
 泰斗は再び振り向き、こう言い放った。
「お前、語尾に『ニャ』って言ってないよな?」
「言って欲しいですか?」
「いや、別に構わん」
「冷たいですねー。因みに、語尾に『ニャ』と言っていたのは、泰斗様の世界でそう言っていると聞いたからですよ。その証拠に、サリア様は言ってないでしょう?」
「なるほど。そう言う事だったのか」
「はい、そう言う事です!」
 マヤは何故か嬉しそうに笑みを浮かべながら、そう言った。
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