俺、異世界で嫌々勇者やってます

毛穴翔太

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召喚3

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 泰斗のその一言は、この場にいた全員が目を丸くした。
 まさか、「で?」の一言だけとは思わなかったようだ。
 そんな場の中、エリーシアはいち早く我に返り、こう言った。
「あのー、泰斗様?『で?』というのは、どう言った意味なのでしょうか?私、一応ここの方言は勇者様がおられた言語と同じだとの報告なのですが、おかしいですね?」
「私もそう聞いております」
 隣にいた鎧の男がそう答えた。
「あっ!分かりました。報告によれば、勇者様の国では略語と言われる言葉があると聞きます。もしかして、その類なのでは?申し訳けありません。あなた方の言葉の意味を調べて、この日の為に勉強したのですが・・・出来れば、『で?』の意味を教えてもらえませんか?」
「仕方ないなあ。別に難しい意味ではないが、俺はこういう意味で言った。其れで?其れが?どうした?」
「・・・・・」
 泰斗の言葉にその場の全員が呆気にとられた。
「正直、あんた達のこの状況には同情する。しかし、俺には全く関係の無い話だ。魔王軍が攻めて来た?知らん!領地が侵略されて来た?知らん!全く持って俺に関係が無い!そう思わないか?其れなのに、俺は異世界に呼ばれた。興味本位でもなければ、承諾して来たわけでも無い。無理やりだぞ?俺の気持ちが分かるか?」
 泰斗のその言葉に、しばしの沈黙が起きた。その沈黙に最初に言葉を発したのは、再びエリーシアであった。
「確かに、泰斗様の言う通りです。泰斗様の気持ちも知らずにこちらにお呼びした事、本当に申し訳ありませんでした。すぐさまに帰還の出来るように致しますので、その間この城でお客様として、おもてなしさせていただきます」
 泰斗はエリーシアの謝罪の言葉に何も思わなかった。だが、十代前半であろう幼い少女が頭を下げている姿に、泰斗は何か思うところがあったが、自分には関係が無いと無理やり思い込ませた。
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