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魔王軍侵略編
もう一人の勇者 4
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もうそろそろか。
リリスは緊張はしていなかった。不思議と落ち着いている。
それは、あの男が弱そうに見えるからだろうか。
ひょろひょろの、何の緊張感も何の力も何も特殊な力も感じないからだろう。
だが、どこか不思議な感じはある。油断すると一瞬でやられそうな、そんな不思議な感じ。
いや、そんな事を考えていては駄目だ。勝つ事だけ考える。いつもそうして来た。
リリスは自分にそう言い聞かせ、深く深呼吸すると、コロシアムの試合場へと向かった。
すでに試合場にはもう一人の勇者である泰斗がいた。周りには勇者同士の試合を見に来た国民と女王エリーシアと、軍隊長兼女王様護衛のランスが居た。
・・・あれ?あいつ、武器を一切持っていない。
「ねぇ、あなた武器は持たなくていいの?」
リリスの問いに泰斗は、
「ああ、大丈夫だ」
の一言だけだった。
まあ、本人が大丈夫と言っているのだから、大丈夫なのだろう。もしかして、素手?それとも私と同じで、魔法を使うのだろうか?
どちらにせよ、私が勝つ。
「それでは、試合を開始します。ルールは試合前に告示していたルールとなります。双方、異論はないですね?」
リリスと泰斗は同時に頷いた。
「では、開始!」
エリーシアの合図に試合が開始された。のだか・・・
「なっ・・・!?」
リリスは泰斗の行動に呆気にとられた。
泰斗は構える事もせず、試合開始前と変わらぬ立ち姿で居たのだ。
その行動にリリスは、カチンと来た。
「あんた、やる気あるの!?」
そういうと、リリスの頭上に直径二メートルくらい火の玉が現れた。普通の人間に当たれば、火傷では済まず、こんがりと焼けることだろう。
ちなみにリリスの強みは無詠唱呪文と、大量の魔力。特に無詠唱呪文はリリスの世界でリリスにしか出来ない特技で、呪文を詠む時間を無くしているのだ。故に魔力が尽きない限り、連続的に魔法を使えるのだ。
どう?これが私の能力よ。
一方、二メートルの火の玉を見た泰斗はというと、
「ふあ~~あ」
大きな欠伸をしていた。
もういい。この世の中にこれほどまで、戦闘に興味が無い奴は恐らくコイツだけであろう。
リリスは、頭上にある火の玉を泰斗に向けて、放った。
泰斗はその火の玉を避ける事もせず、直撃した。
恐らく死んだであろう。殺してはいけないルールだったから、実質私の負けだろうが、勝ったはずのもう一人の勇者は、勝ったにもかかわらず、帰ることも出来ない。いや、恐らくエリーシアが死体だけでも元の世界に返すかもしれないな。
リリスはくるりと体を百八十度回転させ、退場をしようとした瞬間、何かが背中に刺さり、体が動かなくなり、その場にうつ伏せの状態で倒れた。
一体誰が?
幸いにも、目だけは動かせた。そこに居たのは、以前戦場で倒したはずの魔王軍、三番隊隊長のルルシエという植物使いの女だった。
リリスは緊張はしていなかった。不思議と落ち着いている。
それは、あの男が弱そうに見えるからだろうか。
ひょろひょろの、何の緊張感も何の力も何も特殊な力も感じないからだろう。
だが、どこか不思議な感じはある。油断すると一瞬でやられそうな、そんな不思議な感じ。
いや、そんな事を考えていては駄目だ。勝つ事だけ考える。いつもそうして来た。
リリスは自分にそう言い聞かせ、深く深呼吸すると、コロシアムの試合場へと向かった。
すでに試合場にはもう一人の勇者である泰斗がいた。周りには勇者同士の試合を見に来た国民と女王エリーシアと、軍隊長兼女王様護衛のランスが居た。
・・・あれ?あいつ、武器を一切持っていない。
「ねぇ、あなた武器は持たなくていいの?」
リリスの問いに泰斗は、
「ああ、大丈夫だ」
の一言だけだった。
まあ、本人が大丈夫と言っているのだから、大丈夫なのだろう。もしかして、素手?それとも私と同じで、魔法を使うのだろうか?
どちらにせよ、私が勝つ。
「それでは、試合を開始します。ルールは試合前に告示していたルールとなります。双方、異論はないですね?」
リリスと泰斗は同時に頷いた。
「では、開始!」
エリーシアの合図に試合が開始された。のだか・・・
「なっ・・・!?」
リリスは泰斗の行動に呆気にとられた。
泰斗は構える事もせず、試合開始前と変わらぬ立ち姿で居たのだ。
その行動にリリスは、カチンと来た。
「あんた、やる気あるの!?」
そういうと、リリスの頭上に直径二メートルくらい火の玉が現れた。普通の人間に当たれば、火傷では済まず、こんがりと焼けることだろう。
ちなみにリリスの強みは無詠唱呪文と、大量の魔力。特に無詠唱呪文はリリスの世界でリリスにしか出来ない特技で、呪文を詠む時間を無くしているのだ。故に魔力が尽きない限り、連続的に魔法を使えるのだ。
どう?これが私の能力よ。
一方、二メートルの火の玉を見た泰斗はというと、
「ふあ~~あ」
大きな欠伸をしていた。
もういい。この世の中にこれほどまで、戦闘に興味が無い奴は恐らくコイツだけであろう。
リリスは、頭上にある火の玉を泰斗に向けて、放った。
泰斗はその火の玉を避ける事もせず、直撃した。
恐らく死んだであろう。殺してはいけないルールだったから、実質私の負けだろうが、勝ったはずのもう一人の勇者は、勝ったにもかかわらず、帰ることも出来ない。いや、恐らくエリーシアが死体だけでも元の世界に返すかもしれないな。
リリスはくるりと体を百八十度回転させ、退場をしようとした瞬間、何かが背中に刺さり、体が動かなくなり、その場にうつ伏せの状態で倒れた。
一体誰が?
幸いにも、目だけは動かせた。そこに居たのは、以前戦場で倒したはずの魔王軍、三番隊隊長のルルシエという植物使いの女だった。
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