軍将の踊り子と赤い龍の伝説

糸文かろ

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第二章

最後の夜 2 ※R18

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 更に数度やんわりとこすられると、感じたことのない強い刺激が腰から頭の先に伝達する。達しそう、と思うより早くはじけるように射精した。
「……っ!」
 自分で予想できなかったこと、そしてリエイムの手の中に出してしまったことに羞恥して、仰向けの体勢から背中を向け顔をベッドに押しつけ隠した。
「すごい、耳まで真っ赤だ」
「い、言わないでくださいっ……」
「可愛い」
 リエイムはその耳に口元を持ってくると、かじるように歯を立てる。果てたあとの敏感な身体では、そんな些細な行為まで感じてしまう。
「聖舞師は、欲求をどう処理するの」
「それは……生理現象、ですから……」
「自分でするの? どうやって?」
「もう、それ以上、聞かないで……っ」
「すまん、つい、可愛くていじめたくなってしまった」
 唐突にリエイムは首の根元から背骨の終わりにかけて一本線のように流れる模様をなぞる。
「初めて全部見た。サニの白い肌に栄えて、とても綺麗だ」
 そういえば湖では、肩までしか晒していなかった。先ほど指を這わせた場所を、もう一度唇に代えてたどっていく。熱い唇が離された場所から、快感がまたじわじわと蘇る。
「ん……っ」
 墨が終わっているはずの恥骨から、唇は更に下へと這った。深いくぼみにぬめる舌を差し入れられる。
「……っ!」
「ここを使うんだ。……嫌か?」
 知識として、男同士のつながりにどこを使うか知ってはいた。院では聖舞師として軍に所属することを踏まえ、文化の座学も受ける。同性婚についての際、習ったのだ。あの時は、セックスをしても子供もできないのになぜ無理をしてでも繋がろうとするのか、疑問に思っていた。今、時を経て昔の自分に教えてあげたい。愛する人と、心と身体をひとつにしたいからなのだと。
「嫌じゃありません。ちょっとびっくりしただけです」
「本当に、いいのか? 今ならまだ引き返せるぞ」
「全部……あなたのものにしてほしい」
「嫌なことがあったら、すぐ言ってくれ。サニが嫌いなことはしたくない」
「大丈夫です」
 覚悟を決め膝を立てた。舌はそのものが意識を持ったように動き出す。なめ回しながら、内側に入り込もうとする。サニは膝を開いて侵入を許した。
「ん……ああっ」
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