1 / 292
第一話 プロローグ
しおりを挟む「おぉい、ミカエル。こっち来いよ」
「今、馬車を運転中なんですよ。見ればわかるでしょ。それとメンナの殻を投げるのは止めて下さい」
「いいじゃねぇか、減るもんじゃなし」
減りますよ、僕の少ないプライドが。
今、お酒を飲みながらツマミのメンナの殻を投げて来たのが我が白百合団の副団長のプリシラさん。口が悪くて貞操観念が低くて凶暴で姉御肌のライカンスロープ。
「プリ姉ぇ、僕にも当たってるッス」
僕の隣の御者席に座っているのがアラナ。女の子なのに自分の事を「僕」と言う猫の亜人。自慢の爪で戦うのが得意で猫科特有の相手をもてあそぶのが欠点な女の子。
「もうすぐ着くんですよね?」
この小鳥の様な声はソフィアさん。この中では一番まともな白魔導士。 普段から温厚で優しくていい人。白魔導師なのにメテオストライクを撃てる、とても嫉妬深くて殺されかけた事がある。
「後、一時間くらいは掛かると思いますよ」
「次は大きな街だから大きな墓場もあるである」
不気味な事を言ってるのが黒魔導師でネクロマンサーのルフィナ。死体を操り、いつか僕も死体にしたいと考えてる怖いヤツ。実際に二回ほど刺された。
「大きな錬金術を施せるところがあるんです~」
オリエッタ。錬金術師。マッドサイエンティスト。現代で言うBC兵器や媚薬を作り、何度も僕の身体を使って人体実験をさせられた。
「…………」
無口。クリスティンさん。この人が話してるのを聞いた事がない。 全然喋らない訳じゃないけど話をしてるイメージがない人。プリシラさんと同じ剣士。 剣の腕前は下の下くらい。この人の場合は剣の技術とかじゃなくて最強の不幸体質。どのくらい? 目の前の相手が不幸にも心臓発作で死ぬくらい。
最強、最悪の我らが白百合団。僕は団長のミカエルです。
僕ですか? この世界に転生した純粋な日本人ですよ。
チート? この世界の言葉が話せるくらいです。
死んで転生して森に置き去りにされ、ゴブリンに追いかけられ走り回り逃げ回り、行き倒れた所を白百合団に助けられた、ただの人です。
そんな僕が傭兵の白百合団の団長だって? これには少し理由があるから、その話もしよう……
「痛い!」
「なに一人でブツブツ言ってるんだ。暇ならこっち来てパンツ降ろせ、喰ってやるからよ」
誰が言ってるか分かりますよね? メンナの実ごと投げつけたプリシラさんです。
こんな人が団長だからまともな僕が代わりに団長に祭り上げられた訳。それでも最初に言われた時は嬉しかった。戸惑いもあったけど人に必要とされてる実感みたいのかな。
「プリ姉ぇ、今日は僕の番ッス」
「いいじゃねぇか、夜じゃねぇんだからよ」
「明日は私の番です~。プリ姉ぇはその次です~」
順番の話になってるって? 夜の性生活の話もしとかないといけないかな? 恥ずかしい話ですが助けられて元気になってから、みんなで性のパーティーになりました。
もちろんオリエッタ自慢の媚薬を使って記憶が無くなるくらい、やりまくり…… やったよ。ああ、全員とやったさ。
その時はハーレムだ。世界の王だぜ。回りは美女ばかりだ。プリシラさんの戦いで培った、機能美にも似た肉体。クリスティンさんのスーパーモデル顔負けのスタイル。ソフィアさんの日本人の男なら好きな、痩せすぎより少し肉欲がある体つき。アラナの猫の亜人は新鮮だった。ルフィナの陶器の様な白い肌。オリエッタの媚薬の効果があっちこっちで爆発して下半身も大爆発だぜ! ハッハハハッ!
……あれ以来、食べ物、特にオリエッタが出した物には注意するようにしています。
今では夜な夜な順番にしてます。羨ましいですか? 代わりましょうか? 目の前でライカンスロープに変わられても平気ですか? 薬の実験台や刺されても大丈夫ですか?
ここは傭兵団です。最強、最悪で知られた白百合団と転生した団長の話です。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
鑑定持ちの荷物番。英雄たちの「弱点」をこっそり塞いでいたら、彼女たちが俺から離れなくなった
仙道
ファンタジー
異世界の冒険者パーティで荷物番を務める俺は、名前もないようなMOBとして生きている。だが、俺には他者には扱えない「鑑定」スキルがあった。俺は自分の平穏な雇用を守るため、雇い主である女性冒険者たちの装備の致命的な欠陥や、本人すら気づかない体調の異変を「鑑定」で見抜き、誰にもバレずに密かに対処し続けていた。英雄になるつもりも、感謝されるつもりもない。あくまで業務の一環だ。しかし、致命的な危機を未然に回避され続けた彼女たちは、俺の完璧な管理なしでは生きていけないほどに依存し始めていた。剣聖、魔術師、聖女、ギルド職員。気付けば俺は、最強の美女たちに囲まれて逃げ場を失っていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる