異世界に来たって楽じゃない

コウ

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第十七話

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 残り二人。どうしてくれようか。「イヒヒヒヒッ」 ヤバい悪い顔になってる。 キャンプにオリエッタを抱えながら戻るとルフィナが睨み付ける様に僕を見た。もう少し優しい目で見て欲しい。可愛いいんだから。
 
 「来るである」
 
 その話し方。それとその黒い外套。もう少しオシャレに気を使おうよ。ゾンビとばっかり付き合ってるからそうなっちゃうんだよ。人の方がいいと教えてあげるよ、体を使って。いや、体を張って。
 
 前世での事から、多少なりとも警戒をしていた僕を嘲笑うかの様にルフィナは自分からローブを取り服を脱ぎ始めた。
 
 僕に脱がさせて!    と、言う間に脱がれてしまい一糸纏わぬ裸のルフィナには男心が分かって無いのだろう。
 
 もちろん脱がす手間を省いてくれたとも言えるけど、僕としては脱がすのも一つのコミュニケーションの一貫として推奨したい。
 
 ルフィナは言うまでも無く美少女の部類に入る。白い肌、整った顔立ちは幼さも時折、見せるが立派な成人だ。だから押し倒しても問題ないのだが……
 
 「ふふふっ、来るである」
 
 この話し方と服装さえ無ければテレビにだって出れるだろうに。天は二物を与えずと言うがオマケしてくれてもいいのに。今度、あの神様にあったら頼んでみよう。
 
 招待されたので行きました。美しい肌はとても冷たく、「低体温症か!?」とツッコミを入れたくなる。せめて僕の温もりをあげよう。
 
 さっと、千手観音で身体の温度をあげれば、ほんのりとピンク色に。いいじゃないか、いいじゃないですか。秘部からも濡れた愛液が流れて来る。
 
 ゆっくり出来る時はゆっくりしたい。命懸けや拷問器具は無縁の世界で一緒に天国に行こう。僕はルフィナを寝かせて、ゆっくりとペティナイフを刺し込んだ。
 
 「そのような粗末な物、良くも刺し込んでくれたである!」
 
 「刺すってのは言葉としてどうでしょうか?   それに本番はこれからですよ」
 
 「刺すのは貴様だけでないのである」
 
 グッと脇腹に刺さるルフィナのナイフ。いつの間に出したんだ!?    手品師か!?    マジに差しやがって、油断したぜ……    刺されるのは何度目かだけど、ちょっとルフィナの身体に見とれただけ。
 
 「私のゾンビにしてやるのである」
 
 「そんなナイフじゃ十回は刺さないと死にませんよ」
 
 ウソです。痛いです。死にそうです。
 
 「ならば死ぬまで刺すのである」
 
 ナイフを脇腹から抜いて力を込めて刺す前に神速のチェーンガン!    斉射一秒!    ルフィナが失神するには十分な時間だった。
 
 気を失ったルフィナの顔にマジックで「バカ」と書きたいのを我慢し、キャンプまで運ぶとソフィアさんが心配そうに近付いてきた。
 
 「大丈夫ですか?   治しましょうか?」
 
 「お願い出来ますか。思ってたより痛いんです」
 
 ソフィアさんは優しく傷口に手を触れて呪文を唱え治してくれた。  やっぱりソフィアさんは優しいなぁ。
 
 「ソフィアさんはどうしますか?   戦時団則がどうとか」
 
 「私はいいです。今回は何もしてませんから」
 
 「そんな事は無いですよ。バックアップは重要な仕事です。前に出れるのは安心して帰れる所があるからです」
 
 と、思いたい。前回?    前世?    一つ前のこの世界で馬車で待っていると、帰って来た皆は笑顔を見せてくれたからね。
 
 今度は僕も前に出よう。出れるだけの力はあると思うからね。ソフィアさんの気持ちは分かるつもりだ。他愛もない話。月夜の晩。戦闘での興奮。優しい時間。ソフィアさんとは自然な形で結ばれた。
 
 ウソです。 ごめんなさい。
 
    話した事は前世でのみんなの戦闘の話。もちろん名前を変えて盛り上がるように興奮するような脚色を加えて。
 
 ソフィアさんも白百合団の一員だけあって血が好きなのは知っている。最後には手を引かれて森の中に入って行った。
 
 「いいんですか?    無理しなくても……」
 
 「いいんですよ。みんなもお世話になったみたいだし……    わたしから……    したいから……」
 
 ソフィアさんの口は僕のペティナイフを咥え、じゅぼじゅぼと激しい音をたてている。石の上に座り下を見ればソフィアさんが、上を見れば綺麗な月が見える森の中で……
 
 えっ!    気持ちいい!    こんなに!?    ソフィアさんには何度かしてもらった事があったけど、こんなに良かったか!?    ヤバい……    もう……
 
 「うっ……」
 
 「ご馳走さまでした。濃かったですね、少し絡み付きます」
 
 そう言われると少し恥ずかしい。それにしても、こんなに早く出てしまうとは、我慢が足りなくなってきたかな。
 
 「今度はミカエルさんがして下さい」
 
 ショーツを下ろしローブとスカートを捲って、お尻をこちらに向ける。これも変だ、前世とは少し違う。ソフィアさんの服装は神官に似た服で、何処から脱がせばいいのか分からないくらい固められていたのにスカートだと!?

 だがスライムは鋼鉄のペティナイフに変貌を遂げている以上は突き立てるでしょ。ヤられっ放しは好きじゃない。ソフィアさんには両手を木に付いてもらい、僕は後ろから優しく腰を振った。
 
 ソフィアさんの中は僕に合わせた様に暖かく包み込むが、締まり具合もなかなかの物だ。プリシラさんの様に捻り切られる感じは無い。
 
 僕はまた果ててしまったが、ソフィアさんも満足げだ。これで全ての仕事は終わった。後は入団出来るかどうかだろう。
 
 「もっとして下さい」
 
 残業かな。でもソフィアさんなら構わない、喜んで残業しよう。残業代もいらないよ。僕はソフィアさんを立たせまた後ろから挿入した。
 
 僕はまたまた果ててしまったが、ソフィアさんも満足げに座り込んでしまった。これで全ての仕事は終わった。後は入団出来るかどうかだろう。
  
 「もっとして下さい」
 
 残業の残業、徹夜かな。でもソフィアさんなら構わない、喜んで徹夜しよう。夜食もいらないよ。僕はソフィアさんを寝かせ難しい服を脱がせて千手観音をしながら挿入した。
 
 僕はまたまたまた果ててしまったが、ソフィアさんも満足げ笑ってる。これで全ての仕事は終わった。後は入団出来るかどうかだろう。
 
 「もっとして下さい」
 
 ……おい!    前世とは違い過ぎねぇか!    こんなソフィアさんだったなんて、知らなかったぞ!    そんなに欲しければくれてやる!    ライカンスロープさえも倒した神速のチェーンガンを!
 
 流石にクリスティンさんが耐えれなかった三秒斉射はやり過ぎだろうから一秒で。これでも凄い事なんだから。
 
 神速!    チェーンガン!    一秒斉射!
 
 「あ、あぁぁぁ……」
 
 やったか!    チェーンガン自体、対ライカンスロープ用の武器で、人に向けて撃つ物じゃない。クリスティンさんさえあんな死にそうになったくらいだ。一秒でも充分……
 
 「凄い、凄い……    もっと、もっと……」 
 
 耐えるのか神速のチェーンガン!    僕は一秒づつ時間を増やし、ソフィアさんは十秒まで耐えきって意識を失った。    
 
 僕は精も根も果ててしまったが、ソフィアさんも満足げに意識を無くしてる。これで全ての仕事は終わった。後は入団出来るかどうかだろう。    ……もう、寝ててくれ。
 
 
 
 「ルフィナ、こいつの記憶を探ったか?」
 
 「探ったである。よく分からなかったである」
 
 「どういう事だ?」
 
 「名前はミカエル・シン。隣村から来たが定住者では無く旅をしているようである。元の場所は不明。後は白百合団の事を知っていたようである」
 
 「あたいらも有名になったもんだな。 それで、こいつは敵か?」
 
 「敵ではないである。味方もしくは白百合団に好意を持っている者である」
 
 「……ヤった後だからじゃねえか?」
 
 「プリシラはライカンスロープに、私は刺した後で調べた結果である」
 
 「お前、また刺したのか!?    いい加減、ゾンビ作りも大概にしろよ。でも刺した後でも好意を持つなら敵ではないな」
 
 「ライカンスロープの後でもである」
 
 「ほっとけ!    ソフィアはどう思う?」
 
 「団長が良ければいいと思いますよ、美味しかったですし……」
 
 「僕もいいッス」
 
 「さすが五分。転りとイッたか」
 
 「あ~っ、酷いッス。十分ッス」
 
 「とうぶん、あだ名は五分な。 クリスティンはどうだ?」
 
 「……欲しい」
 
 「なるほどな。オリエッタは……   まだイッてるのか!?    あいつはいいか。ルフィナはゾンビにする以外でどうだ?」
 
 「いつかゾンビにしたいである」
 
 「オッケー、満場一致だな。こいつを拾って行くか」
 
 「団長はどうだったんですか?」
 
 「あたいは大満足だ。ライカンスロープを抱ける男なんてそうもいねぇよ。もしかしたら、いい拾い物をしたのかもしれねぇな。そいつを起こせ、出発準備だ」
 
 僕が眠っている間にこんな会話があったそうです。いや~モテる男って辛いね。これからの事を考えても辛いね。
 
 
 
 「おぅ、起きたか絶倫。今日からお前が団長だ。読み書きは出来るな?    団長なんて簡単だ。ほとんどが交渉事だからよ」
 
 「僕が団長ですか。いきなりそんな……」
 
 「あれだけの事をして逃がすわけないだろ。久しぶりのいい男だ。楽しませてもらうぜ」
 
 そのセリフは強面の男の人の言葉だと思うのですが、プリシラさんが言っても似合う所が怖い。 
 
 「一応、団だからな。規則ってものがあるんだ。それさえ守れば上手くヤッていけるってもんだ」
 
 今、「やっていく」が「ヤッていく」に聞こえたのは気のせいか?    僕は団長になりました。この最強の傭兵団の団長に。
 
 
 僕も戦います。神様からのチートを使って。
 夜も戦います。神様からのチートを使って。
 
 神様の望む面白いエンディングに向かって。
 
 
             
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