異世界に来たって楽じゃない

コウ

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第百三十二話

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 コーヒーの香り、鳥の鳴き声。僕のお気に入りのTシャツを着ただけの下着の彼女。胸には軽く見える二つのポッチ。「おはよう、パンがもうすぐ焼き上がるから起きてね」そして目覚めの軽いキスを……   これが理想。
 
 いきなりのトーキックを鼻先に受けての血の香りと、ギャーギャーと遠くから聞こえる気持ち悪い鳥の鳴き声。すでにルフィナとロッサの準備は終わっているのか「ああ、その血が勿体ない」と目覚めの血吸いを要求するバカ女にアイアンクローをかまして引き剥がす……   これが現実。
 
 
 「おはようございます、ミカエルさま。状況はマイ・ロードから伺っております」
 
 「も、もう少し吸わせるのである。痛たたたたっ」
 
 僕は遠慮なくアイアンクローをかましてやった。
 
 「ロッサ、本気だね。魔力の方はどうなってるのかな?」
 
 本当なら骸骨姿にボロボロの服やローブに文句の一つも言いたい所だけど、肉を付けたりするだけで魔力を消費してしまう。そんな事は避けないとね。
 
 「はい、マイ・ロードの魔力は充実しておりますので、遠距離でも耐えられると思います」
 
 そうだろうなぁ!   一日に二回もブラックアウトかまされたんだから。ルフィナの魔力量はロッサの魔法と遠隔サポートに必要になるから、今回の陽動にもってこいだ。
 
 準備は整った、時間も絶対起きれる目覚まし時計のお陰で少し早いくらいだ。今度、僕が目覚まし時計になってあげよう。もちろんトーキックなんてしないよ、バスターソードで串刺しさ。
 
 「行こう、ロッサ。ルフィナはちゃんと隠れて僕が馬を持って帰るのを待ってて下さいね」
 
 「ふん、先ほどの言葉を忘れないである」
 
 先ほどのって、千なら千とか物騒な話かな?   神速使いの僕を舐めてもらっては困る。いざとなったら逃げ足だけは速いから。戦う事より、ヤバくなったら逃げ帰ってくるさ。
 
 僕とロッサは森を抜けラウエンシュタインに向かった。僕はこのまま南の方から侵入してロッサは西の方から攻撃を掛けてもらう。
 
 時間を決めてロッサの陽動の隙に馬を奪って逃げる。ロッサには手加減無用と言ってあるから、それなりの被害を出せるだろう。ついでに魔王軍の戦力の偵察も頼んである。
 
 雲が多いが月明かりの中で移動は楽なものだ。そろそろ別れて行動しようとした時、ロッサに服を捕まれた。
 
 「ミカエルさま、お気をつけて……」
 
 振り替えるとロッサは両手の指を絡ませ胸元に寄せ祈るような感じで、何かを待っているようだ。
 
 たぶん……    たぶん、だが、これは別れのキスをして欲しいのだと思う。たぶん……
 
 こんな時は目を閉じて顎を少し上げ、唇を出すようにしてもらえると分かりやすいのだが、骸骨のロッサの目は暗く闇に包まれ、唇は無くて歯が丸見え。絡ませた指は骨と骨。知らない人が見たら呪いでもかけているかの様に見えるノーライフクイーン。
 
 僕だから分かる。長い付き合いだしね。たぶん別れのキスだよね。呪ってないよね?   キスしてもいいんだよね?
 
 「ロ、ロッサさん。出来ればお肉が欲しいのですが……」
 
 出来んだろ。骸骨とキスなんて。歯にするのか?    それはキスと言えるのか?
 
 「あっ、すみません。すぐに……」
 
 キスは当たりの様だ。骨と骨を絡ませて呪っているのか、ゆっくりと顔には肉が付き髪の毛も伸びて来た。クリスティンさんとは違う大人の色気が、魔力を補ってか妖艶な美しさを首から上だけが奏でる。
 
 首から下は骸骨のノーライフクイーン。もう少し、人間性を取り戻して欲しい。ルフィナと同一化したら骸骨と毎日一緒なのか?
 
 僕がキスを躊躇っていたのが分かったのか「もう少し、お待ち下さい」と全身に肉を付け、女王の様な赤いドレスを身にまとった。
 
 美しい……    プリシラさんの様に鍛え上げられた美しさでは無く。クリスティンさん絶世の美女でも無い。だが、この心を打ち揺さぶる美しさは人間ならざる故か。
 
 僕達は自然と唇をかわした。とろける様な舌の動きが頭を白くさせるが、僕達には……    僕にはやらねばならない事がある。
 
 ラウエンシュタインで馬を盗むのも大切だが、敵情視察がメインだ。こんな所で意識を飛ばしてはならない。意識を……    意識は下に。その豊満な胸の方に……
 
 助け出さなければ……    ロッサは自由に身体に肉を付ける事が出来る。今回は急いでたのか、期待に応えたのか必要以上に服が窮屈そうだ。助け出さねば……
 
 僕はキスをしながら肩に掛かった服を下ろし、その胸までに掛かった服を下ろした。
 
 「ミ、ミカエル……さ、ま……」
 
 驚きを隠せない様だが、僕の方が驚いた。この形のいい胸、色味のいいオッパイ、触れてみれば指が埋まる様な柔らかい乳。こんな危険な物を隠していたなんて……
 
 「綺麗だ……」
 
 いかん、いかん。たかが胸の二つくらいで呆けてどうする。僕は傭兵団の団長で、これから敵陣に奇襲をかけるんだぞ。    ……そうだ!    作戦内容を伝えなくては!
 
 「ロッサはこちら側から進んで下さい」
 
 そう言って、左の乳首をパクり。
 
 「あぁ…はぁんん」
 
 「僕はこちら側から進んで行きます」
 
 そう言って、右の乳首をペロリ。
 
 「んっ…ん…ん…」
 
 「合流出来たら、この辺りで……」
 
 豊かに実った、二つの果実を両手で挟み込み、乳首を寄せて二つを同時にペロ、ペロリ。
 
 「ミ、ミカエルさ……    気持ちぃいぃい…」
 
 「合流が出来ない場合は各自の判断で撤収」
 
 僕は右の胸を舐めながら、スカートを捲り上げてロッサの秘部を指でつついた。
 
 「ああ…ぁ    そんなぁぁ…」
 
 「いつかラウエンシュタインにも一撃は加えたいですね」
 
 ロッサのショーツの隙間から指を入れて、その奥まで。指に絡まるヌルッとした愛液と暖かさ。
 
 「はぁあぁも…う…    くわぇてぇぇ」
 
 ロッサを回し、スカート巻くって後ろからの一撃。ペティナイフからショートソードへと変貌した相棒はロッサの中に一撃を加えた。
 
 「んっ、はあぁぁ……」
 
 クリティカルな一撃はロッサの身体を硬直させ、僕の両手は腰から胸へ。柔らかく、その収まりきらない胸を手跡が付くほど揉みしごく。
 
 「あっ…   あっ…    あっ…  あっ……」
 
 腰の動きに合わせて鳴く声は、一言毎に僕の腰の動きを早くする魔法の言葉のようだ。
 
 「んあぁ…    ミカエ…ル    さ、ま……    とろけそうで…    あんっ    あっ…    んあぁ…」
 
   妖艶なロッサに引き付けられたのか、僕の腰は神速を使わなくても激しく……    こんな事をヤッてる場合じゃねぇ!
 
 ラウエンシュタインに行かないと。陽動、奇襲、馬泥棒。やる事は沢山あるのにヤッててどうする!?    ロッサには悪いけど神速を使わせてもらう。
 
 「ふあぁっ、あんっ、あっ…あ、あぁ…    に、にくぅ…    にくぅう…」
 
 神速を使い果ててしまった僕。最後にロッサは「肉」とか言っていたけれど、今度は最初から肉を付けて来てね。その方がきっと楽しいよ。
 
   ロッサも力無く、横たわってしまった。少しヤり過ぎた感は否めないが、急に思い出してしまったのが悪い。もう少しゆっくりとしたかったね。
 
 ロッサは少しの間、肩で息をしてへたりこんでしまったが、スカートを直し何事も無かったかの様に立ち上がった。
 
 「行って参ります、ミカエルさま」
 
 ロッサはそう言うと、僕の方に向かって目を閉じて唇をさしだす。僕は軽いキスを返事にロッサを見送った。
 
 超~怖ぇぇ。顔が半分、崩れ落ちてるんだもん。「肉」って言ってたのは相棒の肉じゃなくて、身体の肉だったのかよ。
 
 目ん玉が溶け出して溢れていたし、顔の半分が崩れて骨まで見えてたよ。そんなロッサに平然とキスした僕を誉めてやりたい。
 
 次からは正常位は気を付けないと。目の前で身体が崩れるのは嫌だ。バックオンリー、グロ禁止。途中で骸骨に戻るのは、もっと禁止!

 僕はロッサとの行為に一筋の光を見つけ、神速を使ってラウエンシュタインに向かった。
 
 
 
 南門に人影もオーガの影も無く、街中は静かなもので所々で下品な笑い声が聞こえて来るだけだった。神速は折れた足に負担が掛かるようだが今のところ違和感もない。
 
 馬がいる所に宛は無いけれど街の真ん中に有ることも無い。宿屋の側や大き目な小屋を見つけられたら大丈夫だろう。僕はある程度、進んだ所で広域心眼を使ってみた。
 
 静かな街中だと思ったけれど、広域心眼を使うと見えてくるオーガやゴブリンの姿。建物の中までは見えないが、この分ならベッドで寝ているゴブリンもいるかも知れない。
 
 広域心眼に引っ掛かるオーガ三匹と……   女か。人の女がオーガに組伏せられている。僕は神速を使って見付からない位置にたどり着いた。
 
 「ガハハハハッ、人間の女も悪くない」
 「お前がヤッちまうと後が大変だ!   ガハハハハッ」
 
 聞きたくない無い声。見たくない景色。人間の女がオーガにヤられている。服はボロボロに破られ身体中にアザがあり、もう泣き叫ぶ力も無い。
 
 これは戦争だ。男は殺され、女は犯される。これが戦争だ。殺されたく無かったら逃げればいい。犯されたく無かったら逃げればいい。それが出来なかった人の末路が目の前にいる。
 
 もし勇者ならばこんな所に遭遇しないだろう。居たとしても賢者や頭の硬いドワーフなんかが「今は耐える時です」とか言って騒ぎを起こさせない。
 
 その後に勇者様は「僕がもう少し強ければ」とか言って女の魔術師や剣士なんかが後でベッドで慰めてくれるのだろう。
 
 僕は勇者様ではない。今はただの馬泥棒。騒ぎを起こすのはロッサの役目で、僕はルフィナの為にも馬を盗んで帰らないと。
 
 ここまで、オーガの笑い声を聞いて一秒も無かったかな。俺は勇者じゃねぇ!
 
 「死ね!」
 
 神速モード・ツー!
 
 騒ぎを起こす前に首を落とせばいい。三匹のオーガは噴水の様に血を吹き出し絶命した。唯一、一匹のオーガだけは腰を振っていた。
 
 怒りの神速。千手観音!
 
 女に股がっていたオーガを千切りにしてやるのに一秒も掛かってない。だが、怒りに任せた神速は中古の剣を折り、足に違和感を覚えさせた。
 
 見るも無惨な女。地獄の苦しみ。気持ちは分かるが傷付いた心の深さは計り知れない。こんな時になんて声を掛ければいいんだ……
 
 「ねぇ、元気?」
 
 アホか!?
 
 「ねぇ、お茶でも飲みに行かない?」
 
 もっとアホだ!
 
 「女。助かりたいなら助けてやる。    ……死にたいなら苦しまない様に殺してやる。選べ」
 
 僕は勇者じゃなければ、精神科医でもないんだよ。死にたい人を助けてやるなんて、立派な事をしている時間はない。ロッサの陽動の前に、やる事をやらないと死ぬかもしれない。
 
 長い沈黙。だが、女は泣き出した。静にゆっくりと僕の方へ手を伸ばして。生きる事を選んだ女。今は無理でも、いつか笑える日が来ることを祈るよ。
 
 僕の外套を被せ女を背中に背負う。少なくとも生きる事を選んだ女。それならば、助けてやるよ、全力で。
 
 「馬を探している。どこかに馬はいないか」
 
 女は力もなく指をさした。僕は神速を充分に緩め、出来るだけ穏やかに静に指差す方へ向かった。
 
 途中、何匹かのオーガに出会ったものの広域心眼と神速でやり過ごし。女が指した、大きな商家の馬小屋を見つけた。
 
 馬小屋には見張りのゴブリンが十匹ほど。折れた中古ソードの変わりに、殺したオーガから奪い取った僕にとってはバスターソード並みに大きい剣を、神速を使って振り回せば竜巻が通った後のように、ゴブリンは千切られてバラバラになった。
 
 建物の前にはゴブリンの死体が出来てしまったがもうすぐロッサの陽動も始まる。片付けるより馬の確保が先だ、触りたくないし汚れるの嫌い。
 
 離れた所に待機させていた女を呼び寄せ、来る前に馬小屋の扉を少し開けて中に入った。
 
 馬小屋の中は月明かりが入っているが殆ど暗くて良く見えない。小さく馬の鳴き声が聞こえた所で広域心眼を使う。
 
 いるいる。左右の壁沿いに馬が、中央には馬車も並んでいた。馬小屋の中を全て見ようと心眼を広げると奥に人の形が浮かび上がった。
 
 思わずゴブリンかと剣を構えたが、改めて思った。僕って拾い物か中古の剣ばかりを使っている事に。新品が欲しいなぁ。
 
 中の人は人間だった。それも女性ばかり。なんてラッキーなんだろう。これはモテ期、到来か。中に入って行くと、外套をかけた女が抱き付いてくる。良くあのゴブリンの破片を見て悲鳴を上げなかったものだが、右手は離して、一応ね。
 
 中に入ると微かなどよめきを感じた。僕達が魔物と思ったのだろうか。さらに進んで壊れた屋根の、月明かりが入る下に立つ。僕達が人間と気付いたのか一人の少女が前に出た。
 
 「お姉ちゃん」
 
 いや、「お兄ちゃん」と呼んで。せっかくのモテ期なんだから。僕の左手にしがみついていた女が手を離し、よろめきなが前に出た。
 
 少女は裸足で走りだし、僕の外套を纏った女と抱き合った。少女は泣き出し、女は「あう、あう」と言うばかりで言葉が話せなくなっていた。
 
 
 どうやら僕のモテ期はコマーシャルの後のようだ。
 
 
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