異世界に来たって楽じゃない

コウ

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第二百五話

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 「何をしでかすか分からねぇ……」
 
 
 単騎で駆けた方が速いのに、お目付け役として雷神が同行する事になった。僕は死んだ事は無いが、殺された事はある。しかも二回とも同じ人物に……    怒れる雷神クリスティンさんに。
 
 「クリスティンさん。もう少し急いでもらっていいですか!」
 
 ロースファーとの交渉にアシュタール帝国の脅しは有効に働くはずだ。その根拠もロースファーとアシュタールの国境に待機している騎士団が証拠になる。
 
 「……」
 
 頑張ってるの分かるが早駆が不得手なクリスティンさんでは時間がかかってしまう。僕の馬に乗せる事も考えたが、二人を乗せた馬ではやはり遅くなる。
 
 それなのに馬を止めてしまうクリスティンさん。急いでいるのが分かってますか?    もしかしてトイレかな?
 
 「……死ぬ気で走りなさい」
 
 馬の首を二、三回、叩くと馬は嘶きと共に走った。速い!    僕でも追い付くのがやっと、いや、離されるか!
 
 クリスティンさんの翼賛の女神の力は鼓動を速くさせ恋心と勘違いさせる力だが、この場合は心臓のポンプアップか!?    無理矢理に血流を上げて興奮状態で走る黒い稲妻。
 
 僕達は女王陛下がロースファーと合流する前に追い付く事が出来た。最初から知っていたら全額一点万馬券を狙ったのに……    残念ながらクリスティンさんの黒馬は着いた時には白馬になっていた。
 
 「何とか女王陛下がロースファーと合う前に間に合いましたね」
 
 「……」
 
 「あの馬はもう軍馬としてはダメそうですね」
 
 「……」
 
 「どこか農家でもらってくれるといいけど」
 
 「……オスはいらない」
 
 だろうな!    これが牝馬だったら翼賛の力を使わなかったのか!?    もう少し命を大切にしようよ、僕の心臓も大切にしようよ。
 
 僕の馬に二人で乗りながら、本来なら女王陛下に対して失礼だが馬上からアンネリーゼ嬢に声をかけた。
 
 「女王陛下。ミカエル・シン、参りました。是非、同行させて下さい」
 
 「……」
 
 あれ?    アンネちゃん、どうしたのかな?    愛するシンちゃんが来たんだよ。もっと喜んでくれてもいいのに……
 
 「ご苦労です。    ……シン男爵はお忙しいのではありませんか……」
 
 君に会いに来るより忙しい用事なんて無いよ。上司のお誘いも時間外労働もパスさ。馬を一頭、ダメにしてまで来たのに随分と冷たい仕打ち。女王になってツンデレちゃんになったかな?
 
 「いえ、ロースファーとの交渉には是非にでも参加させて下さい。アシュタール帝国の名前を使えば同等に持ち込めます」
 
 アシュタール帝国の目的は戦闘であって相手は誰でも構わない。このままだとハルモニア援軍を名目にロースファーと一戦交え兼ねない。それは避けなければ。アシュタールもロースファーも相手は戦う相手は魔族だ。
 
 「感謝する。    ……終わり次第、エルンスト伯爵の元に戻るがよい」
 
 やばっ!    こちらの誤解を解くのがまだだった。    ……もしかして嫉妬してたりする?    ここは調子に乗らず誠心誠意アンネリーゼ嬢の誤解を解かないと。ロースファーもアシュタールも後回しだ。
 
 僕はエルンスト伯爵が望んだ暗殺者の首を出す約束に付いてアンネリーゼ嬢に話した。ユーマバシャールが国王陛下を殺した事を知っているアンネリーゼ嬢は同様を隠せなかったが、身代りとしてチトーレを顔の形に彫って出す事にした。
 
 チトーレは求婚の意味もあるが、そこには自分の首を差し出す事も意味としてあり、暗殺者の首の代わりとしてエルンスト伯爵に送った。
 
 エルンスト伯爵は求婚と取ったのだろうが、約束の首でもある。エルンスト伯爵には事の事情を話し、受け入れられなかったら暗殺者は捜索中とでもしておこう。
 
 アンネリーゼ女王陛下はユーマバシャールの身を案じた僕の計らいを高く評価してくれ、ロースファー軍の陣内に入る前には「ミカエル」と呼んでくれるまでになっていた。後付けの理由としては十分だったようだ。
 
 
 
 僕達は停戦を示す旗を挙げロースファー軍の陣内に入って行った。僕とクリスティンさん、アンネリーゼ嬢とユーマ君、それと十人の騎士逹。
 
 いくら停戦の旗を挙げても国のトップを討ち果たせば戦は終わる。緊張感が僕とクリスティンさん以外を襲う。僕としてはアンネリーゼ嬢一人なら連れて逃げる自信はあるし、クリスティンさんはロースファーの騎士団をゴミくらいにしか見ていない。
 
 「良くお越し下さいました。私、総司令官付き、レナルド・パテンゼンと申します」
 
 小太りな、いかにも胡麻すり男がやって来て道案内を買って出てくれた。総司令官のテントまで緊張を和らげる為か色々と話しているようだが、アンネリーゼ嬢は一言も返す事も無く淡々と隊列は進んだ。
 
 「どうぞこちらです。武器はお預かりいたします」
 
 テントはサーカスが出来るほど大きく、中も豪華絢爛、調度品にもお金がかかっているのが僕にも分かる。ここまでお金がかかっていると、もう家だね。
 
 中に入れたのは僕達四人だけ、付いてきた騎士の皆さんは外で待たされた。それなのに中に入れば重武装したロースファーの騎士の面々。たかが四人を迎え入れるには大袈裟だね。
 
 アンネリーゼ嬢はこの雰囲気に飲まれてしまったかな?   僕としては口笛の一つでも鳴らしたい所だが、アシュタール帝国の男爵としての威厳と作法を用いろう。    ……作法なんて知らんけど。
 
 ユーマ君も緊張してるのが分かる。下手をすればアンネリーゼ嬢を含め全員が殺されるかもしれないからだ。クリスティンさんは相変わらずゴミを見る目をしている。緊張感の欠片も感じられない。
 
 席に通されると威厳のあるオッサンが三人と、若いが男が中央に座ってアンネリーゼ嬢と対峙した。こちらの席は二つ、アンネリーゼ女王陛下ともちろんアシュタール帝国男爵である僕の分だ。座ってもいいんだよね?
 
 数や格式で交渉を有利に進めたいのが分かるのが、僕には滑稽に見えてしまう。元からこちらが不利なのに、何をそんなに威張る必要があるのか。
 
 パテンゼンがロースファー側の紹介をすると、あの若い男はロースファーの第三王子だと。金もあって地位もあって色男……    嫌だねぇ。
 
 武功に付いても悪くない評価をユーマバシャールから聞いている。白百合団が割って入った時、無駄な戦いを避ける機転はなかなかの物だったそうな。切れ者なら厄介だな。
 
 さて、誰が口火を切るのかな?    僕から話しても構わないが出来ることならアンネリーゼ嬢から進んで話して欲しい。女王としての初めての仕事。僕も援護するよん。もしかして二人の初めての共同作業か!?
 
 「さっそくですが、何用で来られました」
 
 先制は第三王子、マークバイマー・ロースファー様。攻撃力三十かな。挨拶くらいで、いきなりの核心を突く。クリティカルは無し。
 
 「ハルモニアはロースファーとの停戦と講和を望みます」
 
 次手、ハルモニア女王陛下、アンネリーゼ嬢。攻撃力十。このくらいはロースファーも予測の範囲内だ。もしろ、これが目的と思っているだろう。
 
 「勝手に他国を攻めておいてそれだけか!」
 
 偉そうなオジサンの援護射撃。攻撃力六十。オジサンの言っている事は正しい。僕だって殴られて「ごめん」で済ます事なんて出来ない。
 
 「それに付いては心からの謝罪と賠償を準備しております」
 
 アンネリーゼ嬢の反撃。と、言うより当然の話しだ。旧国王陛下が城から持ち出した金銀財宝にはまだ余裕があるし国を取り返せば払えない額じゃない。
 
 「賠償に付いては調査の上で請求させてもらう!」
 
 おっと、簡単に認めやがった。攻撃力、百はいったか。もう少し色々と言って来ると思ったのに……    目的は金じゃないのか?
 
 「それでは停戦と講和は結ばれると言う事で構いませんかね」
 
 「うむ……」
 
 第三王子マークバイマーは苦々しい口調で返答をしたが、心の中では笑ってるに違いない。ここまでは順調だ、順調過ぎるくらいだ。
 
 「それでは賠償の調査書はお送りいたします。謝罪は書簡でお願いします」
 
 小太りパテンゼンが話を終わらせようとするが、誰も立たない、握手も求めない。僕達の本題はこれからで、マークバイマーもそれが分かっているようだった。
 
 「はい、お待ちしております。……閣下、私どもの話は続きがございまして……」
 
 不適な笑みを浮かべるマークバイマー。こいつには次の話が分かってるみたいだ。まあ、大体の予想は付いているだろうけどね。
 
 「今、ハルモニアは魔王軍により存亡の危機に瀕しております。どうかロースファーのご助力を承りたく存じます」
 
 「……な、何を貴様!    我が国を攻めておいて助力だと!    馬鹿も休み休み言え!」
 
 立ち上がって怒りを爆発させる偉そうなオジサンを、たしなめる様に手を引き、座らせるマークバイマー。何だか古典的なテレビを見ているようだ。
 
 「彼の言う通り停戦はしても貴国を助ける謂れはない。例え魔王が来ようとも我が騎士団が蹂躙してくれよう」
 
 ロースファーにもハルモニアが負け続けている事は伝わっているはずだ。簡単に蹂躙とか言うなよ、ドラゴンと殺り合ってみろ。駆逐されるのはロースファーだ。
 
 「魔王軍は強大です。ロースファー一国で何とかなると考えているのですか。ハルモニアは既にケイベックとアシュタールに救いの手を求め、両国とも返事を返して頂いてます。ロースファーにも是非、力を貸して頂きたい」
 
 初めてとしては合格点でしょ。少しストレート過ぎるけど変化球はこれから覚えていけばいい。第三王子はどう打ち返すのかな。
 
 「くどい!    魔王などロースファーだけで十分だ!」
 
 それはボールだ、偉いオジサン。話が進んで無いよ。ロースファーだけで何とかなるなら、ここで陣構えなんてしないで、もっと後方の街で待ち構える方がいい。    ……三振を取って、回が変わってホームラン。
 
 「失礼します。僕はアシュタール帝国男爵、傭兵白百合団団長のミカエル・シンと申します。我が傭兵団の名前はご存じですか?」
 
 「知っている。別の名を殲滅旅団と言うそうだな、ハルモニアに参戦しているとは知らなかったが……」
 
 ウソ付け、色男。あれほど派手に立ち回ってきた白百合団が居なかったなんて知らないはずがない。レッドドラゴンを倒したのなんて、歴史に名が残るよ。
 
 「僕の傭兵団はほぼ全ての戦に参加しましたが、返り討ちにあっております。それほどまでに魔王軍は強いのです」
 
 「それは貴様が弱かっただけであろう!    ロースファーは違う!」
 
 あっ、それを言っちゃう?    それを言われると返す言葉が千も思い付くよ。誰が巨人を倒せたんだ!    誰がドラゴンを倒せたんだ!    お前逹に出来るのなら全部丸投げしてやるよ。
 
 「殲滅旅団でも勝てなかった相手だと見知って頂きたい」
 
 正確には白百合団が負けて敗走した記憶は無い。どちらかと言えば戦略的撤退に巻き込まれた感じかな。白百合団に死人は出て無いし、僕が率いた旅団の死亡率だって遥かに低いはずだ。
 
 「ロースファーが参戦しなかった場合、アシュタール帝国と殺り合う覚悟はおありか。現在、アシュタール帝国の騎士団はロースファーの国境沿いに待機していまが、明日には国境を越えハルモニアに援軍として来ます。邪魔する者を全て排除しながら」
 
 「馬鹿な!    そんな事が出来るものか!」
 
 さっきから威勢のいいオジサンは立ったり座ったりと忙しいね。マークバイマーさんもオジサンが立たないように、椅子に括り付けておけばいいのに。
 
 「アシュタール皇帝の本当の目的はご存じか?」
 
 「本当の目的?    ハルモニアへの助力であろう」
 
 やっとマウンドに上がったか、第三王子。最初からお前が目的なんだよ。他のヤツに投げさせるな。
 
 「違います。皇帝陛下の真の目的は戦う事です。強力な帝国軍を作る事なのですよ。戦いさえ出来れば相手は誰でも構わない。それが魔王軍でもロースファーでも……」
 
 打ったぞ、長距離だ。ファウルか、バックスタンドか、レフトのミットの中か。これを決めてダイヤモンドを回る、ホームにはアンネリーゼ嬢が待っている。
 
 「あひゃ、」
 
 「良き人」
 
 耳に息を吹き掛けるのは止めて、変な声が出ちゃうから。いきなり後ろに立つなんて、ここの警備は何をしてるんだ!?    イリスは「いきなり」が好きなのね。
 
 「お話が……    外へ」
 
 すっと、耳元で囁くダークエルフの姿はロースファー側にどう映ったのだろう。いいだろ、美人だろ。あげないからね。
 
 「考えて頂きたい!」
 
 僕は少し語気を荒げ席を立った。イリスがこんな所まで入って来て外に連れ出すなんて、よほどの急用か輪番の催促か……
 
 「動きました」
 
 えっ!    今、アシュタールに動かれるのは不味い。せめて第三王子の言質を取ってからじゃないと戦に発展しかねない。
 
 「魔王軍の主力がクノール領に向かってます」
 
 
 
 それもっと不味い系。
 
 
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