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第2話 アインちゃんとの日常
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◇数日後 アインちゃんの部屋
それぞれに部屋を与えて、各々自由に生活をしてもらっていた。
アインちゃんは本が好きなので本が多く貯蔵していある部屋を、リベルには女の子らしいかわいい部屋を、ナーベには落ち着いた雰囲気の大人な部屋を用意した。
まずはこの生活に慣れてもらうのと、俺のことを信頼/信用してもらおうと思っての行動だった。
そうして、数日経ったある日アインちゃんの部屋に全員を集めたのであった。
「...何の用でしょうか?」「さっさと本性を現しなさいよ」「奥さんになれというのだから、きっとそういうことを要求するつもりなのでしょう?」と、三者三様の反応を示す。
「いやいや、そのぉ...あの奥さんになれ発言は言葉の綾というか...あややというか...」
「奴隷を奥さんにするわけないですもんね...。まぁ...どういう扱いを受けようと...奴隷として連れてこられた私たちに選択肢なんてないですから...」と、絶望の表情を見せるアインちゃん。
そんな彼女の表情にあの最悪な結末が頭を過ぎる。
そういう顔をしてほしくなくてここに連れてきたんだけどな...。
「大丈夫。俺は君たちに何も要求しないし、何もしない。この城で自由に気ままに生きるといい。ここに居ればゴブリンが襲ってくることも、奴隷商人に嫌なことをされることもない。つまりは自由ということだ!」
「自由って...。どうせここからは出られないんでしょう?それじゃあ、牢獄と変わりないじゃない」リベルが続く。
「まぁ、そういう捉え方もできるが...。安心で安全で快適な牢獄と捉えてくれれば、いいと思う!」
「...あなたは一体何がしたいの?」と、ナーベちゃんが不審そうにそう呟く。
「何がしたい...というならたった1つ。君たちに幸せになってほしい。ただ...それだけなんだけど...」
「...幸せにって...なれるわけないじゃないですか...私たちは奴隷なんですから」
短い期間であれ、あの奴隷小屋にいたのだ...。それなりの地獄は既に見てしまっていたのだろう。
てっきり俺はこの悪役である俺が近づきさえしなければ、彼女たちは幸せな人生を歩めると思っていたのだが、そんなことはなかったらしい。
ほっといても地獄を見ることになるなら、何としてでも救ってあげなければならない。
彼女たちにはずっと...笑っていてほしいから。
それからも頑張って話を振るが一切心を許してくれる雰囲気はない。
「えっと、その...す、好きな食べ物とか!」
「もう部屋に戻っていい?自由にしていいっていうなら」
「私もそうさせてもらうわ」と、リベルとナーベが部屋に帰ってしまう。
2人きりになり、ちらっとアインちゃんを見ると、怯えたように目をそらす...。
それは...あの奴隷商人を見る目と変わらない目であった。
そらそうか...。彼女たちはあくまで奴隷としてここに連れてこられている。
それでこういう扱いを受ければ妙な勘繰りの一つくらい当たり前である。
「...ごめんね」と告げて俺は部屋を後にした。
仕方ない。これから長い時間をかけてゆっくりと誤解を解いていく。それしかないな。
それから1週間ほど一切彼女たちとは関わらなかった。
城の中では自由に行動してもらい、いつでもどこでも行けるようにしていた。
当然、城の出入り口はしっかり固めているので、城を抜け出すようなことだけは出来なかったが。
そうして、1週間経過したある夜のこと。
まずはアインちゃんの元に行くことにした。
◇
コンコン
「...はい」
「入っていいかな?」
「...どうぞ」
扉を開けると、無数の本が置かれていた。
「す、すみません...今...ぜ、全部片付けます...」
「そのままでいいよ?」
「し、しかし...」
「気にしなくていいよ。本が好きなんだね」
「...はい」
怯えた表情でこちらを見つめる。
「俺のお気に入りはこれかなー」と、一冊の本を手にする。
「あっ、そ、それ...昨日読みました...ご、ごめんなさい...なんでもないです...」
「面白かったでしょ?」
「...はい」
「俺は基本的に城に引きこもっているだけだから、暇な時はこうして本を読んでいるんだよね」
「...そう...なんですね」
「何か読みたい本のリクエストがあったら言ってね?何系が読みたーいとか、この作者の本が読みたーいとか。俺に言いづらければセバちゃんにでも言ってくれればいいから」
「...はい」
「それじゃあ、また今度ね」と、部屋を後にしようとすると「...そ、それだけですか?」と尋ねられる。
「え?それだけって?」
「...てっきり...夜の相手をしろと言われるのかと...思ってました」
「言わないよ。嫌がってる子にそんなことをする趣味はないし。言ったろ?君たちには何も要求しないって。まぁ、強いて言うならたまにこうして俺と話をしてくれればそれだけでいいよ。特にアインちゃんとは本の趣味も合いそうだし。まぁそれも嫌なら全然拒否してもらってもいいけどね」
「で、でも...私たちを奥さんにって...。それって、子を孕めということではないんですか...?」
「違う違う。ただ、俺のそばに居てくれれば、...幸せに生きてくれればそれでいいから。あっ、そうだ。良かったらおすすめの本とかあったら教えてくれたら嬉しいな。それじゃあね」と、言い残して部屋を出ようとすると、「待ってください...」と言われる。
「ん?何?」
「...わからないんです。メイドさんやシェフさんとか...元奴隷の方々は皆...毎日...楽しそうで...自由で...。誰一人...文句も言ってないですし...ラン様の悪口を言ってる人なんて1人もいなくて...」
「...そっか。まぁ、そういう変わったやつもいるってことだね」
「...不安なんです」
「...不安か」
実際、何かさせたいとかないしな...。
「それじゃあ、週に一回こうして俺と2人で話をしよう!雑談とか本の話とか!本をおすすめし合うとか楽しそうだし!ほら、俺って話し相手セバちゃんしかいないからさ。メイドさんたちも俺とはあんまり話してくれなくてさ...。こう見えて結構さみしいていうか...」
「...それだけですか?」
「うん!それがしたいな!」
「...わかりました」
そうして部屋を後にするのだった。
◇
翌日のことだった。
いつも通りベッドでゴロゴロとしていると、部屋をノックされる。
「ん?セバちゃんかー?」
「あっ...い、いえ...アインです...」
アインちゃんが俺の部屋に?
何かあったかと思って急いで部屋を飛び出す。
「アインちゃん!?どうしたの!?」
すると、一冊の本を持ったアインが立っていた。
「ご、ごめんなさい!きゅ、急に...来ちゃって...この本はお読みになられましたか?」と、本を手渡される。
「え?...読んでない...ね」
「...面白かったので...その...おすすめあったら知りたいと言っていたので...め、迷惑でしたか?」
「いやいや!そんなことないよ!わざわざ教えに来てくれたの?」
「...はい」
「そっか...。ううん、ありがとう。読ませてもらうよ」と、ポンと頭に手を置くと少し怯えた表情のあと...「...はい!」と、照れながら嬉しそうにそういった。
それぞれに部屋を与えて、各々自由に生活をしてもらっていた。
アインちゃんは本が好きなので本が多く貯蔵していある部屋を、リベルには女の子らしいかわいい部屋を、ナーベには落ち着いた雰囲気の大人な部屋を用意した。
まずはこの生活に慣れてもらうのと、俺のことを信頼/信用してもらおうと思っての行動だった。
そうして、数日経ったある日アインちゃんの部屋に全員を集めたのであった。
「...何の用でしょうか?」「さっさと本性を現しなさいよ」「奥さんになれというのだから、きっとそういうことを要求するつもりなのでしょう?」と、三者三様の反応を示す。
「いやいや、そのぉ...あの奥さんになれ発言は言葉の綾というか...あややというか...」
「奴隷を奥さんにするわけないですもんね...。まぁ...どういう扱いを受けようと...奴隷として連れてこられた私たちに選択肢なんてないですから...」と、絶望の表情を見せるアインちゃん。
そんな彼女の表情にあの最悪な結末が頭を過ぎる。
そういう顔をしてほしくなくてここに連れてきたんだけどな...。
「大丈夫。俺は君たちに何も要求しないし、何もしない。この城で自由に気ままに生きるといい。ここに居ればゴブリンが襲ってくることも、奴隷商人に嫌なことをされることもない。つまりは自由ということだ!」
「自由って...。どうせここからは出られないんでしょう?それじゃあ、牢獄と変わりないじゃない」リベルが続く。
「まぁ、そういう捉え方もできるが...。安心で安全で快適な牢獄と捉えてくれれば、いいと思う!」
「...あなたは一体何がしたいの?」と、ナーベちゃんが不審そうにそう呟く。
「何がしたい...というならたった1つ。君たちに幸せになってほしい。ただ...それだけなんだけど...」
「...幸せにって...なれるわけないじゃないですか...私たちは奴隷なんですから」
短い期間であれ、あの奴隷小屋にいたのだ...。それなりの地獄は既に見てしまっていたのだろう。
てっきり俺はこの悪役である俺が近づきさえしなければ、彼女たちは幸せな人生を歩めると思っていたのだが、そんなことはなかったらしい。
ほっといても地獄を見ることになるなら、何としてでも救ってあげなければならない。
彼女たちにはずっと...笑っていてほしいから。
それからも頑張って話を振るが一切心を許してくれる雰囲気はない。
「えっと、その...す、好きな食べ物とか!」
「もう部屋に戻っていい?自由にしていいっていうなら」
「私もそうさせてもらうわ」と、リベルとナーベが部屋に帰ってしまう。
2人きりになり、ちらっとアインちゃんを見ると、怯えたように目をそらす...。
それは...あの奴隷商人を見る目と変わらない目であった。
そらそうか...。彼女たちはあくまで奴隷としてここに連れてこられている。
それでこういう扱いを受ければ妙な勘繰りの一つくらい当たり前である。
「...ごめんね」と告げて俺は部屋を後にした。
仕方ない。これから長い時間をかけてゆっくりと誤解を解いていく。それしかないな。
それから1週間ほど一切彼女たちとは関わらなかった。
城の中では自由に行動してもらい、いつでもどこでも行けるようにしていた。
当然、城の出入り口はしっかり固めているので、城を抜け出すようなことだけは出来なかったが。
そうして、1週間経過したある夜のこと。
まずはアインちゃんの元に行くことにした。
◇
コンコン
「...はい」
「入っていいかな?」
「...どうぞ」
扉を開けると、無数の本が置かれていた。
「す、すみません...今...ぜ、全部片付けます...」
「そのままでいいよ?」
「し、しかし...」
「気にしなくていいよ。本が好きなんだね」
「...はい」
怯えた表情でこちらを見つめる。
「俺のお気に入りはこれかなー」と、一冊の本を手にする。
「あっ、そ、それ...昨日読みました...ご、ごめんなさい...なんでもないです...」
「面白かったでしょ?」
「...はい」
「俺は基本的に城に引きこもっているだけだから、暇な時はこうして本を読んでいるんだよね」
「...そう...なんですね」
「何か読みたい本のリクエストがあったら言ってね?何系が読みたーいとか、この作者の本が読みたーいとか。俺に言いづらければセバちゃんにでも言ってくれればいいから」
「...はい」
「それじゃあ、また今度ね」と、部屋を後にしようとすると「...そ、それだけですか?」と尋ねられる。
「え?それだけって?」
「...てっきり...夜の相手をしろと言われるのかと...思ってました」
「言わないよ。嫌がってる子にそんなことをする趣味はないし。言ったろ?君たちには何も要求しないって。まぁ、強いて言うならたまにこうして俺と話をしてくれればそれだけでいいよ。特にアインちゃんとは本の趣味も合いそうだし。まぁそれも嫌なら全然拒否してもらってもいいけどね」
「で、でも...私たちを奥さんにって...。それって、子を孕めということではないんですか...?」
「違う違う。ただ、俺のそばに居てくれれば、...幸せに生きてくれればそれでいいから。あっ、そうだ。良かったらおすすめの本とかあったら教えてくれたら嬉しいな。それじゃあね」と、言い残して部屋を出ようとすると、「待ってください...」と言われる。
「ん?何?」
「...わからないんです。メイドさんやシェフさんとか...元奴隷の方々は皆...毎日...楽しそうで...自由で...。誰一人...文句も言ってないですし...ラン様の悪口を言ってる人なんて1人もいなくて...」
「...そっか。まぁ、そういう変わったやつもいるってことだね」
「...不安なんです」
「...不安か」
実際、何かさせたいとかないしな...。
「それじゃあ、週に一回こうして俺と2人で話をしよう!雑談とか本の話とか!本をおすすめし合うとか楽しそうだし!ほら、俺って話し相手セバちゃんしかいないからさ。メイドさんたちも俺とはあんまり話してくれなくてさ...。こう見えて結構さみしいていうか...」
「...それだけですか?」
「うん!それがしたいな!」
「...わかりました」
そうして部屋を後にするのだった。
◇
翌日のことだった。
いつも通りベッドでゴロゴロとしていると、部屋をノックされる。
「ん?セバちゃんかー?」
「あっ...い、いえ...アインです...」
アインちゃんが俺の部屋に?
何かあったかと思って急いで部屋を飛び出す。
「アインちゃん!?どうしたの!?」
すると、一冊の本を持ったアインが立っていた。
「ご、ごめんなさい!きゅ、急に...来ちゃって...この本はお読みになられましたか?」と、本を手渡される。
「え?...読んでない...ね」
「...面白かったので...その...おすすめあったら知りたいと言っていたので...め、迷惑でしたか?」
「いやいや!そんなことないよ!わざわざ教えに来てくれたの?」
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