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初デート
5月の陽気が心地よい放課後。
授業のチャイムが鳴り響き、教室は一気に活気づく。
俺は机に突っ伏したまま、心の中で何度もリハーサルしていた言葉を呟く。
「今日、放課後、一緒に帰ろう……」
いや、もっと自然に。
『今日空いてますか?』って感じのほうがいいのかな?
付き合ってからまだ2日目だ…。
そもそも、友達が多いわけで俺が一緒に帰るとか…無理なのでは?
てか、彼女の周りには秘密にしているっぽいし、やっぱり俺と付き合ってるとか周りにバレたくないよな…と、勝手にネガティブになる。
隣の席で彼女は鞄にスマホを放り込み、伸びをする。
ピンクの髪がサラリと肩に落ち、制服のボタンが少しはだけて……視線を逸らす。
彼女は俺に気づいて、にこっと笑う。
「ガリ勉くん、勉強モード? なんかぼーっとしてるけど、どしたのー?」
「え、あ、いや……その…今日、放課後」と、言いかけたタイミングで「おい唯~。放課後みんなでカラオケいかね?」と、声をかけられる。
その瞬間、思わず言葉が詰まる。
すると、「あーごめん。かれぴが放課後私とデートしたいみたいだから」と断った。
「まじかよwまた彼氏できたのか?w誰と付き合ったん?」
「ん」と、俺を指差す。
すると、「…え?まじ…?」と、ドン引きする彼女の友達。
「いやいや、唯、流石にあいつは…」というと、「別にうちが誰と付き合っても良くね?なんか文句あるの?」と無表情でそう言った。
「まぁ…分かったよ」と、帰っていく友達。
「そんでデートだっけ?どこいくの? 私、甘いもの食べたい気分かも」
心臓が早鐘みたいに鳴る。
そうして、放課後になると2人で学校の門を出て、駅に向かう道を並んで歩く。
彼女の歩調が軽やかで、俺は緊張で歩き方がなんだかぎこちない。
街は夕暮れの気配が漂い始め、商店街の看板がチラチラ光ってる。
「じゃあ、近くのカフェでいいかな…? 俺…甘いもの詳しくないけど……」
すると、俺の腕に軽く抱きついてくる。
「カフェいいね! 私、クレープ食べたい。ガリ勉くんは?」
肘に胸が当たる。
「!?//」
「あっれ~?今もしかしてエロい妄想した~?wいいよー?彼女だからねー?いつでもえろーいことしてあげるよ?w」
「そ、そ、そういうのはまだ…//」
「だよねwそういうと思ったw」
正直、浮気の心配がよぎるけど、今はただ嬉しい。
カフェに入ると、彼女はメニューを広げて目を輝かせる。
俺はカッコつけてコーヒーを注文。
黒髪さんはチョコバナナクレープを選んで、一口食べると嬉しそうな顔を浮かべる。
「おいしー! ガリ勉くんも食べてみてよ」
彼女がフォークを俺の口元に差し出してくる。
あーん、だ。
頰が熱くなる。
「え、いいよ、自分で……」
「だめー、付き合ってるんだし! はい、あーん」
仕方なく口を開ける。
甘さが広がって、笑顔が近い。
カフェの窓から差し込む夕陽が彼女のピンク髪をオレンジに染めて、まるで絵みたいだ。
話は弾む。というより、一方的に話をしてくれた。
「私、昔から動物好きでさー。迷子の猫とか見つけると、つい連れて帰っちゃうんだよね。そのせいで一時期、家の中がもう猫だらけでねーwね、ガリ…って流石に彼氏をガリ勉呼びはやばいか。えっと、こうくんは昔はどんな感じだった?」
「…俺は今と変わらなくて、1人で本ばっかり読んでて…」
唯の目が少し潤む。
「こうくんは昔からぼっちだったんだね…」
「べ、別に…そんなに悲しまなくても」
そんな風に昔話に花を咲かせた後、外に出ると、夕暮れの街を散策するのとになった。
黒波さんは俺の手を握って、ウィンドウショッピングをする。
心臓が張り裂けそうなほど緊張した。
「これ、かわいいよね? こうくんに似合いそう!」と、とある服を指差す。
すると、他校の制服を着た黒波さんの男友達と思われる人が声をかけてくる。
「唯ー、久しぶり…ってなにしてんの?」
他校にも友達がいるんだ…と思ってると「あー今、デート中ーだから!じゃね!」と、ぐいっと俺の手を引っ張り歩き出す。
「あ!こっちもいいかも!」と、女児用の服を指差す。
「いや、流石にあれは…」
「だよねwウケるw」と、爆笑する。
そして、公園に着くと、ベンチに座る。
すると、黒波さんが俺の肩に頭を預けてくる。
「いやー、今日、楽しかった。こうくん、意外と話せるじゃん。もっと無言になるかと思った!」
俺は照れながら、「黒波さんのおかげだよ。すごく話しやすかったから」というと、頬を膨らませる。
「黒波さーん?唯でいいよ、唯で。てか、最近とか付き合って初日でヤッて、合わなかったらそっこー浮気してとかそんなの繰り返してたから、こういう普通のデート久しぶりだったなー」と言われた。
「そ、そうなんだ…」
「引いた?」
「いや…何となく分かっていたので」
「だよねーwけど、こういうのもたまにいいかなー。でも、体の相性もウチは結構重要視してるから、近々やるのは確定だから覚悟しておいてね」と宣言された。
「…お、お手柔らかに…//」
「うーん?どうしよっかなー?大分いじめ甲斐がありそうだからなーw」と、ニヤニヤする。
そうして、公園で少し話してから、初デートを終えるのだった。
授業のチャイムが鳴り響き、教室は一気に活気づく。
俺は机に突っ伏したまま、心の中で何度もリハーサルしていた言葉を呟く。
「今日、放課後、一緒に帰ろう……」
いや、もっと自然に。
『今日空いてますか?』って感じのほうがいいのかな?
付き合ってからまだ2日目だ…。
そもそも、友達が多いわけで俺が一緒に帰るとか…無理なのでは?
てか、彼女の周りには秘密にしているっぽいし、やっぱり俺と付き合ってるとか周りにバレたくないよな…と、勝手にネガティブになる。
隣の席で彼女は鞄にスマホを放り込み、伸びをする。
ピンクの髪がサラリと肩に落ち、制服のボタンが少しはだけて……視線を逸らす。
彼女は俺に気づいて、にこっと笑う。
「ガリ勉くん、勉強モード? なんかぼーっとしてるけど、どしたのー?」
「え、あ、いや……その…今日、放課後」と、言いかけたタイミングで「おい唯~。放課後みんなでカラオケいかね?」と、声をかけられる。
その瞬間、思わず言葉が詰まる。
すると、「あーごめん。かれぴが放課後私とデートしたいみたいだから」と断った。
「まじかよwまた彼氏できたのか?w誰と付き合ったん?」
「ん」と、俺を指差す。
すると、「…え?まじ…?」と、ドン引きする彼女の友達。
「いやいや、唯、流石にあいつは…」というと、「別にうちが誰と付き合っても良くね?なんか文句あるの?」と無表情でそう言った。
「まぁ…分かったよ」と、帰っていく友達。
「そんでデートだっけ?どこいくの? 私、甘いもの食べたい気分かも」
心臓が早鐘みたいに鳴る。
そうして、放課後になると2人で学校の門を出て、駅に向かう道を並んで歩く。
彼女の歩調が軽やかで、俺は緊張で歩き方がなんだかぎこちない。
街は夕暮れの気配が漂い始め、商店街の看板がチラチラ光ってる。
「じゃあ、近くのカフェでいいかな…? 俺…甘いもの詳しくないけど……」
すると、俺の腕に軽く抱きついてくる。
「カフェいいね! 私、クレープ食べたい。ガリ勉くんは?」
肘に胸が当たる。
「!?//」
「あっれ~?今もしかしてエロい妄想した~?wいいよー?彼女だからねー?いつでもえろーいことしてあげるよ?w」
「そ、そ、そういうのはまだ…//」
「だよねwそういうと思ったw」
正直、浮気の心配がよぎるけど、今はただ嬉しい。
カフェに入ると、彼女はメニューを広げて目を輝かせる。
俺はカッコつけてコーヒーを注文。
黒髪さんはチョコバナナクレープを選んで、一口食べると嬉しそうな顔を浮かべる。
「おいしー! ガリ勉くんも食べてみてよ」
彼女がフォークを俺の口元に差し出してくる。
あーん、だ。
頰が熱くなる。
「え、いいよ、自分で……」
「だめー、付き合ってるんだし! はい、あーん」
仕方なく口を開ける。
甘さが広がって、笑顔が近い。
カフェの窓から差し込む夕陽が彼女のピンク髪をオレンジに染めて、まるで絵みたいだ。
話は弾む。というより、一方的に話をしてくれた。
「私、昔から動物好きでさー。迷子の猫とか見つけると、つい連れて帰っちゃうんだよね。そのせいで一時期、家の中がもう猫だらけでねーwね、ガリ…って流石に彼氏をガリ勉呼びはやばいか。えっと、こうくんは昔はどんな感じだった?」
「…俺は今と変わらなくて、1人で本ばっかり読んでて…」
唯の目が少し潤む。
「こうくんは昔からぼっちだったんだね…」
「べ、別に…そんなに悲しまなくても」
そんな風に昔話に花を咲かせた後、外に出ると、夕暮れの街を散策するのとになった。
黒波さんは俺の手を握って、ウィンドウショッピングをする。
心臓が張り裂けそうなほど緊張した。
「これ、かわいいよね? こうくんに似合いそう!」と、とある服を指差す。
すると、他校の制服を着た黒波さんの男友達と思われる人が声をかけてくる。
「唯ー、久しぶり…ってなにしてんの?」
他校にも友達がいるんだ…と思ってると「あー今、デート中ーだから!じゃね!」と、ぐいっと俺の手を引っ張り歩き出す。
「あ!こっちもいいかも!」と、女児用の服を指差す。
「いや、流石にあれは…」
「だよねwウケるw」と、爆笑する。
そして、公園に着くと、ベンチに座る。
すると、黒波さんが俺の肩に頭を預けてくる。
「いやー、今日、楽しかった。こうくん、意外と話せるじゃん。もっと無言になるかと思った!」
俺は照れながら、「黒波さんのおかげだよ。すごく話しやすかったから」というと、頬を膨らませる。
「黒波さーん?唯でいいよ、唯で。てか、最近とか付き合って初日でヤッて、合わなかったらそっこー浮気してとかそんなの繰り返してたから、こういう普通のデート久しぶりだったなー」と言われた。
「そ、そうなんだ…」
「引いた?」
「いや…何となく分かっていたので」
「だよねーwけど、こういうのもたまにいいかなー。でも、体の相性もウチは結構重要視してるから、近々やるのは確定だから覚悟しておいてね」と宣言された。
「…お、お手柔らかに…//」
「うーん?どうしよっかなー?大分いじめ甲斐がありそうだからなーw」と、ニヤニヤする。
そうして、公園で少し話してから、初デートを終えるのだった。
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