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勘違い
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あの土曜日のデートから、頭の中が佐藤くんでいっぱいだった。
映画の余韻がまだ残ってる。
暗い劇場で隣に座って、ポップコーンを分け合って、たまにチラッてみる横顔がかっこよくて…。
やばい…思い出しただけで心臓がドキドキする。
てか、もっと写真撮ればよかった!
それに…ナンパされてる私を助けくれた時…本当に…本当にかっこよくて…もう無理。好き。死ぬ。
てか、まだ佐藤くん呼びなのもあれだよね…。
はぁー、私も名前で呼ばれたい。
今度こっそり読んでみようかな?
家に帰ってベッドに転がりながら、スマホを握りしめる。
今までのLINEの履歴を遡ったり、送ってくれた写真とかも見返して、気持ち悪くニヤニヤしちゃう。
『また行こうね、佐藤くん!』って送ったメッセージに、佐藤くんからは『ああ、よかったら優斗も誘う?』みたいな返事が来たときはちょっとモヤモヤしたけど……。
親友だから…紹介したいとかなのかな?
それとも二人だと緊張しちゃうから?
でも、土曜日は全然緊張してる感じなかったな…。
それもかっこよかったんだけど。
はぁ……。
どうしよう、次のデートは…手を繋ぐまでは行きたいな。
いっそ、チューまでとか…そ、それは引かれるかな?
よし、あかりに相談してみようか?
でも、あかりに言ったら絶対にからかわれそうだし…。
うーん…どうしようかな。
…あっ、そうだ!
明日はお弁当作って渡そう!
それで、屋上で二人でお昼を食べよう!
断られたりはしないよね?
てか、それなら自然に二人きりになれるし…色々ワンチャンあるかも?
よし、決めた。
明日の朝、早起きして作るぞ!
『月曜日、お弁当作ってくるね!』と送って俺は眠りにつくのだった。
◇翌日
『え、まじで?悪いよー』と、返信が来てたけど、『大丈夫だから!任せて!』と、起きてすぐに返信して、朝からキッチンで奮闘したお弁当をバッグに忍ばせて学校へ行くことに。
教室に入ると、佐藤くんがいつもの席に座っていた。
お友達の竜胆くんは隣で本を読んでいるところに、深呼吸して、近づく。
「お、おはよ、佐藤くん!」声をかけると、佐藤くんが振り返ってにこっと笑う。
はぁ…あの笑顔、好き。
「おはよ、千堂さん。土曜日楽しかったねー。千堂さんの私服超可愛かったんだぜ?」と、竜胆くんに自慢する。
「ちょっ!!//恥ずかしいな…//」と、思わず顔が真っ赤になる。
私の私服超可愛いって思っててくれたんだ!嬉しい…//
「そ、それでね!あの、今日のお昼……一緒に食べない? 」
すると、佐藤くんが少し驚いた顔をする。
「あー、言ってたやつ?でも、俺と二人…でいいの?」と、また竜胆くんをチラチラとみる。
二人は親友だと思っていたけど、本当に仲がいいんだな…と、少しだけ嫉妬した。
「う、うん!今日は佐藤くんと食べたいなって…」と、佐藤くんは少しだけ困った顔をした後に、「じゃあ…お言葉に甘えて…」と返事してくれた。
あぁ…超幸せだな、今。
◇昼休み
4時間目が終わるとすぐに私は屋上に向かった。
少しして佐藤くんがやってきたので、それに合わせて弁当を広げる。
唐揚げと卵焼き、サラダ…それとウィンナーが少し。
私、頑張ったんだよ、これ!と思いながら、ドキドキしながら佐藤くんを見つめる。
「ど、どうぞ、佐藤くん。食べてみて!」
「お、おう…」と、一口食べると、嬉しそうに笑顔を浮かべる。
「あ、これうまい! この味付け、優斗も絶対好きだよ!いやー、千堂さんは料理も完璧だな」って褒めてくれる。
嬉しいけど、また優斗くん……。
私、佐藤くんに食べてもらいたくて作ったのに。
少し落ち込みながら、「佐藤くんは本当に竜胆くんと仲が良いんだね」って聞くと、「ん?まぁねー。親友だから!あいつのことならなんでも分かるからねー。なんでも質問して良いからね?」と言われる。
別に竜胆くんのことはあんまり興味ないんだよなー。
「じゃ、じゃあ…佐藤くんのこと、もっと教えてくれる?例えば…そう!初恋の人とか!」
「初恋?あー…あれは甘酸っぱい思い出だったなー」と、それから簡単に初恋の思い出を話してくれた。
初恋は竜胆くんと同じ人だったらしく、その子も竜胆くんが好きだったとか。
そして、向こうは竜胆くんに近づくために、佐藤くんと友達になって…そして、勘違いした佐藤くんが告白して…撃沈しちゃったらしい。
「まぁ、今も昔も変わらないんだよなー。中学時代も超勘違いして、告白してよく振られてたわー。そういう経験を通して、俺は強くなったんだけどね!もうああいう勘違いをしないようにって!」
その話を聞いて、私は思わず涙が込み上げてきた。
だって、めちゃくちゃ可哀想じゃん。
自分が好きな人がそんなふうに近づいてきたら、絶対勘違いするし、そんなのつらすぎるよ…。
「…うっ…ッ!!」
「…って、泣いてる!?ちょいちょいちょい!ごめん!」と、ポケットからハンカチを手渡してくれる。
「ごめんっ…!!」
「いやいや…まさかそんなに涙脆いとは…」
「私はッ…!!佐藤くんが大好きだから!!」と、思わず涙ながらにそう言ってしまった。
すると、完全に動きが止まる佐藤くん。
そして、一言、こう言った。
「…え?千堂さんが好きなのって…優斗じゃないの?」
映画の余韻がまだ残ってる。
暗い劇場で隣に座って、ポップコーンを分け合って、たまにチラッてみる横顔がかっこよくて…。
やばい…思い出しただけで心臓がドキドキする。
てか、もっと写真撮ればよかった!
それに…ナンパされてる私を助けくれた時…本当に…本当にかっこよくて…もう無理。好き。死ぬ。
てか、まだ佐藤くん呼びなのもあれだよね…。
はぁー、私も名前で呼ばれたい。
今度こっそり読んでみようかな?
家に帰ってベッドに転がりながら、スマホを握りしめる。
今までのLINEの履歴を遡ったり、送ってくれた写真とかも見返して、気持ち悪くニヤニヤしちゃう。
『また行こうね、佐藤くん!』って送ったメッセージに、佐藤くんからは『ああ、よかったら優斗も誘う?』みたいな返事が来たときはちょっとモヤモヤしたけど……。
親友だから…紹介したいとかなのかな?
それとも二人だと緊張しちゃうから?
でも、土曜日は全然緊張してる感じなかったな…。
それもかっこよかったんだけど。
はぁ……。
どうしよう、次のデートは…手を繋ぐまでは行きたいな。
いっそ、チューまでとか…そ、それは引かれるかな?
よし、あかりに相談してみようか?
でも、あかりに言ったら絶対にからかわれそうだし…。
うーん…どうしようかな。
…あっ、そうだ!
明日はお弁当作って渡そう!
それで、屋上で二人でお昼を食べよう!
断られたりはしないよね?
てか、それなら自然に二人きりになれるし…色々ワンチャンあるかも?
よし、決めた。
明日の朝、早起きして作るぞ!
『月曜日、お弁当作ってくるね!』と送って俺は眠りにつくのだった。
◇翌日
『え、まじで?悪いよー』と、返信が来てたけど、『大丈夫だから!任せて!』と、起きてすぐに返信して、朝からキッチンで奮闘したお弁当をバッグに忍ばせて学校へ行くことに。
教室に入ると、佐藤くんがいつもの席に座っていた。
お友達の竜胆くんは隣で本を読んでいるところに、深呼吸して、近づく。
「お、おはよ、佐藤くん!」声をかけると、佐藤くんが振り返ってにこっと笑う。
はぁ…あの笑顔、好き。
「おはよ、千堂さん。土曜日楽しかったねー。千堂さんの私服超可愛かったんだぜ?」と、竜胆くんに自慢する。
「ちょっ!!//恥ずかしいな…//」と、思わず顔が真っ赤になる。
私の私服超可愛いって思っててくれたんだ!嬉しい…//
「そ、それでね!あの、今日のお昼……一緒に食べない? 」
すると、佐藤くんが少し驚いた顔をする。
「あー、言ってたやつ?でも、俺と二人…でいいの?」と、また竜胆くんをチラチラとみる。
二人は親友だと思っていたけど、本当に仲がいいんだな…と、少しだけ嫉妬した。
「う、うん!今日は佐藤くんと食べたいなって…」と、佐藤くんは少しだけ困った顔をした後に、「じゃあ…お言葉に甘えて…」と返事してくれた。
あぁ…超幸せだな、今。
◇昼休み
4時間目が終わるとすぐに私は屋上に向かった。
少しして佐藤くんがやってきたので、それに合わせて弁当を広げる。
唐揚げと卵焼き、サラダ…それとウィンナーが少し。
私、頑張ったんだよ、これ!と思いながら、ドキドキしながら佐藤くんを見つめる。
「ど、どうぞ、佐藤くん。食べてみて!」
「お、おう…」と、一口食べると、嬉しそうに笑顔を浮かべる。
「あ、これうまい! この味付け、優斗も絶対好きだよ!いやー、千堂さんは料理も完璧だな」って褒めてくれる。
嬉しいけど、また優斗くん……。
私、佐藤くんに食べてもらいたくて作ったのに。
少し落ち込みながら、「佐藤くんは本当に竜胆くんと仲が良いんだね」って聞くと、「ん?まぁねー。親友だから!あいつのことならなんでも分かるからねー。なんでも質問して良いからね?」と言われる。
別に竜胆くんのことはあんまり興味ないんだよなー。
「じゃ、じゃあ…佐藤くんのこと、もっと教えてくれる?例えば…そう!初恋の人とか!」
「初恋?あー…あれは甘酸っぱい思い出だったなー」と、それから簡単に初恋の思い出を話してくれた。
初恋は竜胆くんと同じ人だったらしく、その子も竜胆くんが好きだったとか。
そして、向こうは竜胆くんに近づくために、佐藤くんと友達になって…そして、勘違いした佐藤くんが告白して…撃沈しちゃったらしい。
「まぁ、今も昔も変わらないんだよなー。中学時代も超勘違いして、告白してよく振られてたわー。そういう経験を通して、俺は強くなったんだけどね!もうああいう勘違いをしないようにって!」
その話を聞いて、私は思わず涙が込み上げてきた。
だって、めちゃくちゃ可哀想じゃん。
自分が好きな人がそんなふうに近づいてきたら、絶対勘違いするし、そんなのつらすぎるよ…。
「…うっ…ッ!!」
「…って、泣いてる!?ちょいちょいちょい!ごめん!」と、ポケットからハンカチを手渡してくれる。
「ごめんっ…!!」
「いやいや…まさかそんなに涙脆いとは…」
「私はッ…!!佐藤くんが大好きだから!!」と、思わず涙ながらにそう言ってしまった。
すると、完全に動きが止まる佐藤くん。
そして、一言、こう言った。
「…え?千堂さんが好きなのって…優斗じゃないの?」
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