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裏事情5(2)
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「司、随分大きくなっちゃったのね。全然分からなかった。声だって全然違うよ? 大人の男性って感じ。司なのは分かってるけど、なんだか、別の人とキスしてるみたい」
俺の腕の中で乙女が言う。
「前の司の方がいいか?」
「ううん、そんな事ない。今の司も好きだよ。随分図々しいお客さんだなーとは思ってたけど、最初から憎めなかったもん」
「乙女・・・」
俺の中で勇が喜んでる。
堪えきれず、乙女を抱き締めて深く口付けた。
乙女は抵抗しない。そればかりか、勇のキスに応えてくれる。嬉しかった。
これまでずっと女王様に抱いていた想いが募る。
「司?」
口付けを繰り返しながら、乙女の身体をまさぐった。
ボンデージのスカートの中に手を入れ、下着を脱がそうとすると、
「司、駄目」
乙女の制止の声がかかる。
「嫌だ。乙女を抱きたい」
俺の手は止まらない。
「司! 駄目だってば! ここでは嫌! やめて!」
拒む言葉はキスで塞ぎ、抵抗する乙女の手を取り壁につかせ、背中のボンデージのファスナーを引き下ろす。
抑え込んだまま、剥き出しになった白い背中に舌を這わせた。
「はっああっん!! ああっ!!」
乙女が嬌声を上げる。
乙女の弱いところは熟知している。
抵抗していた力が抜けた。
「いいコだ」
俺にされるがままの女王様に、否が応でも興奮した。
「俺の愛しい女王様、すごく可愛いよ。ああ、気持ちいい。堪らないよ。女王様が大好きだよ、愛してる、ああ、もう駄目だ、出る!」
「乙女、このまま出すぞ」
乙女が逃げ出そうとするのを右手で抱え込んで、口を左手で塞ぐ。
「んっ!んっ!」
「乙女、俺はもう二度とお前を手離すつもりはないんだ」
「乙女、怒ったのか? ごめん、我慢出来なかった」
想いを遂げて満足した勇は消えた。
あの野郎、ヤリ逃げしやがった。
「・・・・・・」
強引に事を成した件について、きっと乙女は怒ったのだろう、ずっと黙ったままで口をきいてくれない。
あれは勇がやったことで、俺じゃないって言いたいとこだけど、通らないよな、たぶん。
「でも、中で出した事は謝らないよ。乙女に俺の子を産んで欲しいんだ。結婚しよう。西園寺家とは縁を切ったんだ。西園寺家には、今後一切、乙女にも乙女の家族にも手出しをさせない。俺が守る! 今の俺にはそうするだけの力があるんだ。だから、何も心配はいらない。俺達の間に障害はもうないんだよ。信じてくれ、な? 乙女?」
「司、今は時間がないわ。次のお客さんがもうじきやって来るの。明日、話しましょう? だから、今日はこのまま帰って。携帯の番号を教えるわ。明日の夜、電話してちょうだい」
乙女に携帯の番号を記した紙を渡されて、ハッと気付いた。
そうか、乙女はまだ俺と祐一が同一人物だと分かっていないんだ。
「乙女、あのさ、俺、すごく言いにくいんだけど、乙女に話したい事があるんだ。告白というか、あの、ごめん、俺、」
「司、ごめん、今本当に時間が無いの。明日聞かせてもらうわ。じゃ、私、支度があるから」
取り付く島もなく、乙女は俺を残して部屋を出て行ってしまった。
ああ、もう! 勇の馬鹿野郎!
せっかく乙女といい感じに、よりを戻せたのに!
欲望のまま無理矢理したのがいけなかった。
明日、もう一度謝ろう。
もう二度とあんなふうにはしないと誓えば、きっと乙女は許してくれるはずだ!
乙女は長い間ずっと俺を愛してくれてたわけだし。
ひょっとしたら、子供だって本当に出来てるかも知れないしな。
うん、許さないわけがない。
お腹が大きくなる前に結婚式をしなくちゃな。
俺のためにウエディングドレスを着た乙女を想像してにやける。
明日式場の予約に行ってこよう! あ、その前に、おやっさんに挨拶か。
これから忙しくなるぞー!!
俺はあれをしてこれをしてと、今後の段取りをウキウキ考えながらその場を後にした。
俺の腕の中で乙女が言う。
「前の司の方がいいか?」
「ううん、そんな事ない。今の司も好きだよ。随分図々しいお客さんだなーとは思ってたけど、最初から憎めなかったもん」
「乙女・・・」
俺の中で勇が喜んでる。
堪えきれず、乙女を抱き締めて深く口付けた。
乙女は抵抗しない。そればかりか、勇のキスに応えてくれる。嬉しかった。
これまでずっと女王様に抱いていた想いが募る。
「司?」
口付けを繰り返しながら、乙女の身体をまさぐった。
ボンデージのスカートの中に手を入れ、下着を脱がそうとすると、
「司、駄目」
乙女の制止の声がかかる。
「嫌だ。乙女を抱きたい」
俺の手は止まらない。
「司! 駄目だってば! ここでは嫌! やめて!」
拒む言葉はキスで塞ぎ、抵抗する乙女の手を取り壁につかせ、背中のボンデージのファスナーを引き下ろす。
抑え込んだまま、剥き出しになった白い背中に舌を這わせた。
「はっああっん!! ああっ!!」
乙女が嬌声を上げる。
乙女の弱いところは熟知している。
抵抗していた力が抜けた。
「いいコだ」
俺にされるがままの女王様に、否が応でも興奮した。
「俺の愛しい女王様、すごく可愛いよ。ああ、気持ちいい。堪らないよ。女王様が大好きだよ、愛してる、ああ、もう駄目だ、出る!」
「乙女、このまま出すぞ」
乙女が逃げ出そうとするのを右手で抱え込んで、口を左手で塞ぐ。
「んっ!んっ!」
「乙女、俺はもう二度とお前を手離すつもりはないんだ」
「乙女、怒ったのか? ごめん、我慢出来なかった」
想いを遂げて満足した勇は消えた。
あの野郎、ヤリ逃げしやがった。
「・・・・・・」
強引に事を成した件について、きっと乙女は怒ったのだろう、ずっと黙ったままで口をきいてくれない。
あれは勇がやったことで、俺じゃないって言いたいとこだけど、通らないよな、たぶん。
「でも、中で出した事は謝らないよ。乙女に俺の子を産んで欲しいんだ。結婚しよう。西園寺家とは縁を切ったんだ。西園寺家には、今後一切、乙女にも乙女の家族にも手出しをさせない。俺が守る! 今の俺にはそうするだけの力があるんだ。だから、何も心配はいらない。俺達の間に障害はもうないんだよ。信じてくれ、な? 乙女?」
「司、今は時間がないわ。次のお客さんがもうじきやって来るの。明日、話しましょう? だから、今日はこのまま帰って。携帯の番号を教えるわ。明日の夜、電話してちょうだい」
乙女に携帯の番号を記した紙を渡されて、ハッと気付いた。
そうか、乙女はまだ俺と祐一が同一人物だと分かっていないんだ。
「乙女、あのさ、俺、すごく言いにくいんだけど、乙女に話したい事があるんだ。告白というか、あの、ごめん、俺、」
「司、ごめん、今本当に時間が無いの。明日聞かせてもらうわ。じゃ、私、支度があるから」
取り付く島もなく、乙女は俺を残して部屋を出て行ってしまった。
ああ、もう! 勇の馬鹿野郎!
せっかく乙女といい感じに、よりを戻せたのに!
欲望のまま無理矢理したのがいけなかった。
明日、もう一度謝ろう。
もう二度とあんなふうにはしないと誓えば、きっと乙女は許してくれるはずだ!
乙女は長い間ずっと俺を愛してくれてたわけだし。
ひょっとしたら、子供だって本当に出来てるかも知れないしな。
うん、許さないわけがない。
お腹が大きくなる前に結婚式をしなくちゃな。
俺のためにウエディングドレスを着た乙女を想像してにやける。
明日式場の予約に行ってこよう! あ、その前に、おやっさんに挨拶か。
これから忙しくなるぞー!!
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