異世界 無限転生！

8章

ギルドマスターガイとの模擬戦その2

ーーーギルドの訓練場ーーー

訓練場に居た１人の男が、近くに居た男に話しかけた。

「なぁなぁ、なんで、こんなに、人がいるんだ？」

「なんでも、ギルドマスターと、この間、ギルドマスターからの指名依頼を達成した冒険者が、模擬戦をするらしいぞ」

「そうなのか、でも、模擬戦だからって、少し人が、多くないか？」

「多分だけど、ギルドマスター辺りが、呼んだんじゃないか？」

「なんで、そんなことを？」

「俺も、よくわからないけど、ギルドマスターと模擬戦をする冒険者が、ギルドマスターの指名依頼を達成したから、Bランクに上がるらしいんだけど、周りにいる連中が、その冒険者の実力を疑っている奴もいるみたいだから、そういう連中に、見せつけるために、模擬戦をするんじゃないか、ただ、これは、あくまで、俺の予想だけどな、あながち、間違ってないと思うがな」

「なるほどな、それじゃ、その冒険者の実力を見せてもらうとしますかね」

「そうだな、どうせだし、その冒険者の模擬戦を一緒に見てるか？」

「そうだな、そうするか」

　そんなことを男達が、言いながら、模擬戦が、始まるのを待つことにした。


ーーー　一方その頃　ーーー

「さて、ガイと模擬戦をしますかね」

(ライ様、よろしいですか？)

(うん？どうした？ティス？)

(はい、ガイとの模擬戦で、どの程度、ステータスを落とすのですか？)

(そぅだな、ガイと同じくらいに、落とすよ)

(そうですか、分かりました。無理をしないで下さいね。ライ様)

「さて、ティスとの捻話も終わったことだし、そろそろいいかな」

　そんなことを呟いていたら、ギルドマスターであるガイが、模擬戦のはずなのに、完全装備で、俺の前に現れた。

「待たせたな、ライ！」

「それは、いいんだが、その装備は、なんだ？ガイ、模擬戦のはずだろ？」

「その通り！だが、ライとは、模擬戦とは、いえ、本気で、闘いたいんだ！それに、ライの方が、俺より強いだろ、だから、俺の今の実力を知るには、いい機会だと思ってな」

「そうか、分かった。なら、ガイに、魔法を付与していいか？」

「構わないが、どんな魔法付与だ？」

「ああ、俺の攻撃で、ガイが、死なないように、致死性の攻撃を回避するための付与を20回くらい掛けようかと思ってな」

「それなら、お願い出来るか？」

「分かった。【死を回避する付与をこの者に与えよ】これで、問題ないはずだ、ガイ。それじゃ、模擬戦を始めるか」

「そうだな、魔法付与もしてもらったことだし、始めるか！」

　俺達は、お互いに、そう言ってから、距離を取って対峙した。

「「それじゃ、始めるか！」」

「「行くぞ！」」

こうして、模擬戦という名の、戦闘が、開始された！