もう一度恋したら、甘い味がしました。

月見うさぎ

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「ぐわっ!」

「何だ!?こいつ?!ただ者じゃないぞ!」

「早く殺せ!」

さすが、侯爵様。
複数の人数が飛びかかっても、スルスルと交わし、剣で切り倒していく。
見ている私に時々襲いかかってくるが、侯爵様がきちんと守ってくれる。

「何の話をしていた。」

「くっ!黙れ!お前なんかに────ぐあぁ!」

「早くしないと腕がなくなるぞ。」

侯爵様は質問したけど誰も答えなかった。
そして、ガリっと音がしてやがて男は動かなくなった。

「自害したか。」

そう呟き、残党が残ってないか辺りを見渡す。
全部片付けたか。。。と思ったとき壁の後ろに残っていた残党を見つけ、侯爵が追いかけた。

「ひ、ひぃぃぃ!!」

「逃がすか。」

侯爵が後ろを向いた時、床に倒れていた男が最後の力を振り絞り短剣をおもいっきり投げた。
それに、ローズバルト侯爵は気づいたが、気づいたときにもう近くに迫っていた。

〝くそっ。倒し損ねたか。剣で防げるか?!〝

そう思ったとき、自分に当たらず、目の前に飛び込んできたエディトリスに当たった。
剣が右腕に当たり、反動で茶色い髪が宙に舞う。


あの時みたいに、刺さった所が熱くなる。
あとからジワジワと痛みが来て、やがて痛みが強くなる。

うっすら見えたのは侯爵様の焦っている顔。
その間に残党は急いで逃げる。
あ。。。。またあの時みたいに頭がぼんやりしてきた。。

「おい!しっかりしろ!。。!?毒か。。!」

どうする。。!とりあえず、毒が回る前に、表通りにつれていくか。
侯爵は自分のマントの裾をちぎり、毒が回らないようにきつく腕を縛った。
そして、抱えたまま走った。

速く走ったが、抱えたままじゃさすがの侯爵もスピードがでない。

〝残党はだいたい30メートル先か。間に合わない!〝

この事が伝われば面倒な事になる。
あともう少しで、残党が人混みに紛れてしまう。
そう思ったとき路地から、かすかに見えたのは、綿菓子を美味しそうに食べているロイ・ハントの姿だった。


「ロイ!!!!!やれ!!」


侯爵の叫びに気がついたロイは反射的に路地の方を向き、剣を抜いた。
その瞬間、ブワッと目にも止まらぬ早さで、黒マントの男が吹き飛んだ。

「え?なに?ケンカ?」「なんだなんだ?」
「今なにが起きたのかしら?」
周りが、何が起きたのか分からなくてざわざわしていた。
しかし、一番驚いていたのは他でもない本人だった。

「え?!!この人だれ?!とっさに切っちゃったけど大丈夫?!!?」

「ロイ!急いで、兵と医者と馬車を呼べ!サボりの罰は後だ。」

「また、この方とラブラブしてたんですか?」

「黙れ!」

「・・・・・呼んできます。では。」

ロイが行ったのを確認すると、そっとエディトリスを床におろした。

「無事でいてくれ」
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