無限のスキルゲッター! 毎月レアスキルと大量経験値を貰っている僕は、異次元の強さで無双する

まるずし

文字の大きさ
96 / 258
書籍未収録② 勇者とデート編

5.レアスキル頂きました

しおりを挟む
 僕とメジェールが昼食を終えて店を出ると、そこには午前中に因縁をつけてきた金髪男テイミッドが待ち伏せていた。
 ご丁寧に、新たな護衛を引き連れてだ。

 その護衛――イグバランという男は、フリーデン武闘大会で3連覇したほどの剣士らしく、なるほど、さっきのドチンピラさん達とは違ってかなり強いようだ。
 解析で見た限り、SSSランク冒険者以上の力はある。

 ただし、冒険者が持つような大味なスキル構成では無く、全体的にスキルがコンパクトな感じだ。
 要するに、モンスター相手に戦うのでは無く、対人戦闘用にスキルが育ててある。

 どういう事かと言うと、モンスターを相手にするときは、大きさや硬さやパワーに対抗するため、細かい技よりも威力重視になってくる。
 それに対し、対人戦だとそこまでの威力は必要無いので、技のスピードや精密さ、フェイント、急所の狙い方などが重要だ。
 イグバランのスキルはそういう強化のされ方をしていた。

 そして、『加速アクセル』というSランクスキルを持っている。
 総合的に見てなかなかの強さで、冒険者以外にも色々強い人が居るってことですね。


「さあどうする小僧? 大人しくその女を渡したら、お前は半殺しくらいで許してあげるよ。本来はボクに逆らったら死刑だからね。それとも、このイグバランと戦って殺されたいかい?」

「いや、だから、そんなこと言われても困るんですけど……」

 また返り討ちにするのも簡単だけど、あまり貴族とは揉めたくないんだよね。
 なんとか穏便に終わらせて、イグバランって人の『加速アクセル』だけスキルコピーしたいところだ。

「何、コイツらアタシが殺していいの?」

 やばっ、しつこいテイミッドに、メジェールがキレ掛かってる。
 1度ならず2度までもデートの邪魔をしに来たからね。
 さっきのダブルストロー飲みで上機嫌なところにコレだから、メジェールの怒りも相当だろう。

 まあどうしても諦めてくれないなら、仕方ないから叩きのめすけどさ。
 ぐずぐずしてるとメジェールが暴れ出しそうだから、その前にさっさと決断しよう。
 ……と、1つだけ確認しておかないと。


「あのうイグバランさんでしたっけ? 先に因縁を付けてきたのはテイミッドさんでして、このメジェールを貸して欲しいと無理矢理言ってきたんです。僕は正当防衛をしただけなんですが、それでもテイミッドさんに力を貸しますか?」

「下賤な人間のクセに、どの口でそのようなふざけた言葉を吐く? お前などに断る権利は無い、オレに殺される前にさっさとその娘を差し出すがいい」

 あ、全然ダメだこの人。
 素晴らしい腕の剣士だし、少しは騎士道精神みたいなのがあるかと思ったら、めちゃくちゃ邪悪な心だった。
 解析で分かるけど、僕のこと結構本気で殺す気で来ているし。
 シャルフ王の国なのに、こんな人が幅を利かせてるんだな。少し残念だ。

 ということで、スキルは遠慮無く強奪させてもらおうかな。
 話の分かる人だったら、スキルコピーでそのまま終わりにしようと思ってたけどね。

 移動するのも面倒なんで、ここでやっちゃおう。
 幸いこの辺は人通りも少ないし。


「じゃあイグバランさん、諦めてくれないようなので仕方なくあなたと戦いますけど、準備はイイですか?」

「オレと戦う? 武闘大会3連覇のこのオレと? ぐははは、なんていう命知らずなガキだ。昨年からさらに力を付けたこのオレは、もはや世界最強剣士と言っても過言では無いのに。シャルフ国王ですら、今のオレの敵では無いだろう。準備なんてオレには必要無い、いつでも掛かってくるがいい。だがオレと戦って片腕程度で済むと思うなよ? お前のような生意気な小僧は、両手両足を斬り落として苦しませた後バラバラに刻ん……」


 えい、チョップ!

「んごげ」


 話が長そうだから、途中だけど攻撃させてもらった。
 いつでも掛かってこいって言ってたしね。

 我ながら上手に手加減出来て、一撃で殺さずに気絶させることが出来た。
 ……あ、いや、コレ首の骨折れてるぞ!? やばい!

 急いで回復魔法で治療をする。
 強い人相手だと、手加減が本当に難しいんだよね。ゆるくやり過ぎたら回避されちゃうし、耐久も高いからそれなりに強く攻撃しないとダメだし。

 あああこれ、完全に元通りには治らないかも。
 後遺症残っちゃうかもなあ……やり過ぎちゃった、ゴメンナサイ。
 上手な首の骨の折り方、本当にメジェールに教えてもらった方がいいのかもな。


 取りあえずざっと応急手当をして、このイグバランからは全スキル強奪させて貰った。
完全回復薬エリクシール』か『神遺魔法ロストマジック』を使えば完治出来るけど、そしたらもう一度叩きのめさないといけなくなりそうだし……。

 まあ命に別状は無さそうなんで、これでいいだろう。
 生活に支障が無いくらいは動けると思うけど、武闘大会4連覇は諦めて下さい。

 治療であたふたしているウチに、いつの間にかテイミッドは居なくなっていた。
 逃げ足だけは素速いなあ。

「あのねユーリ、返り討ちにしたのはいいけど、連れてる女性が狙われたらまごまごしないで『オレの女に手を出したらこのオレが許さない』って言うの! それがエチケットってものよ。分かった?」

「はい、以後そうします……」

 そういうケンカ腰なのは苦手なんだけど、でも確かに女の子を守るためには強い姿勢を示した方がいいのかもね。
 女の子も不安だろうし……ん? いや僕の場合はなんか違うな。
 メジェールが暴れると相手を殺しかねないから、相手の命を守るために僕が叩きのめしてあげてるんだよな。

 まあそれでも、相手に宣言することが大事なんだろうな。
 メジェールがそれで喜ぶなら、次こんな事があったらちゃんと言ってあげよう。


 戦いの後始末をしたあと、次の場所に移動しようとすると、メジェールがすっと横から腕を組んできた。

「むふ♪ 散々留守番してたんだから、これくらいはいいわよね?」

「う、うん、まあ……そうかな」

 色々と邪魔の入るデートだけど、メジェールはまんざらでも無いようだ。
 いつもツンツンしてることが多いメジェールだけに、ふと年相応の無邪気な笑顔を見せられると、結構ドキドキしちゃうね。

 リノ達のこともそうだけど、こんなに慕ってくれてるなら、僕も感謝の気持ちを返してあげないとダメかもなあ。
 でも、魔王軍に対する気持ちが途切れちゃいそうで怖いんだよね。

 エーアストを奪還出来たら、きっと何かが変わると思う。
 それまでは、このまま前進し続けよう。


「ユーリ、次はあそこの舞台を観に行こうよ!」

 僕たちは大きな劇場で、恋愛物のお芝居を観劇することにした。
 当然、リノ達もこっそりと付いてきている。

 こんなのも、高等学校の学校行事で観に行った以来だな。
 結構長い演劇で、前半と後半の間に一度休憩を挟んで公演している。

 物語のクライマックスでは、メジェールが感動して泣いていた。
 こういうところはやっぱり女の子なんだなーと思ってたら、リノ達も泣いてるような気配を感じるぞ。
 少し離れたところで観ているようだけど、彼女たちの感情も伝わってくる。
『眷女』だからかな。

 フラウが感極まってズビズビ鼻をかんでるようだ。
 まあ楽しんでいるようで何より。


 舞台を見終わると、日もだいぶ傾いて夕方に差し掛かっていた。
 暗くなる前には帰るので、このデートにもそろそろ終わりが迫っている。

 強引に連れ出されてしまったけど、いま僕はとても寂しさを感じていた。
 メジェールと合流してからもう何ヶ月も経ってるけど、こんな気持ちになるのは初めてだな。

 今日はいい1日だった。
 あとは最後のシメをしっかりしよう。


「ユーリ、アタシ行きたいところがあるんだ! ちょっとだけ時間掛かるけど、いいでしょ?」

「どこへでも付き合うよ」

 僕たちは馬車に乗って移動した。
しおりを挟む
感想 679

あなたにおすすめの小説

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

初期スキルが便利すぎて異世界生活が楽しすぎる!

霜月雹花
ファンタジー
 神の悪戯により死んでしまった主人公は、別の神の手により3つの便利なスキルを貰い異世界に転生する事になった。転生し、普通の人生を歩む筈が、又しても神の悪戯によってトラブルが起こり目が覚めると異世界で10歳の〝家無し名無し〟の状態になっていた。転生を勧めてくれた神からの手紙に代償として、希少な力を受け取った。  神によって人生を狂わされた主人公は、異世界で便利なスキルを使って生きて行くそんな物語。 書籍8巻11月24日発売します。 漫画版2巻まで発売中。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。